74 / 81
74
しおりを挟む
「ほう?サイラス君か。いいんじゃないか?」
「サイラスの調査したけど問題なかったしな。」
「一途にアンリちゃんを愛してくれるならいいのよ~。」
「サイラスの腕は確かだ。学園卒業後は騎士団に是非入って欲しいと思っている。」
……あれ?
いつの間にサイラスの調査していたの?
そしてサイラス歓迎ムード?
いや、ありがたいんだけどここまで話がスムーズに進むなんて思いもしなかったよ。
「えっと、それじゃあ私はサイラスとお付き合いしてもいいって事ですか?」
私が恐る恐る尋ねると、
「何を遠慮しているのよ!アンリちゃんは好きな人と結婚したらいいって話していたでしょ?私たちは貴女を政治の駒として使ったりしないわ!幸せにならなきゃダメなんだからね?もしサイラス君が余所見したり、アンリちゃんを泣かせたりしたら…ねぇ?」
お母様!?
怖いです!
その笑顔怖いです!!
「それじゃあサイラス君の家と婚約について話し合う事にしよう。アンリは今まで苦労してきたんだ。これからは幸せにならなければならないからな。」
そう言ってお父様は私の髪を撫でると、書斎へ戻っていった。
多分私とサイラスの婚約の書類を今から作成するんだろう。
忙しい時に本当に申し訳ない!!
私一人だけ浮かれているなんて!!
「アンリちゃん、明日は学園に行くんでしょ?今日は早めに寝たらいいわ。昨日ショックな事あった後だしね?まぁ、今日素敵な事があったから大丈夫だと思うけど?ふふふっ。」
お母様は扇子で口元を隠しながら微笑まれてます。
いやもう笑い声出ちゃってるよ?
こんな時どう対応したらいいの!?
照れちゃうんだけど…。
誰か助けて…って皆どこか微笑ましい目で私を見てる!!
やめてー!!
私のヒットポイントほぼゼロよ!
こうなったらもう部屋に戻るしかない!
「それではお言葉に甘えて私は部屋で休ませていただきますお忙しいのにお時間をとっていただきありがとうございます。それではおやすみなさい!」
サロンから出た私は淑女としてギリギリ許されるペースの早足で部屋へと逃げ帰った。
エマ~!
やっぱり今日言うべきじゃなかったよ~。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「アンリは部屋に戻ったか?」
「はい。部屋に戻られました。」
アンリが去ったサロンにて、トパゾライト公爵家の会議が行われようとしていた。
「エマ、サイラスは本当に大切にしてくれると思うか?」
カイルの質問にエマは大きく頷き答えた。
「はい。サイラス様はいつもアンリ様を気にかけておられます。何か問題が起きた時助けて下さっているのもサイラス様です。彼ならば信用できるかと。」
「なるほど。それならアンリは幸せになれるな。」
「サイラスの剣の実力は確かだしね。まだ2年生だけど既に彼は騎士爵を持っている。卒業後騎士団に入って欲しい人材だ。それにこのまま順調に手柄を立てていくと子爵ぐらいには必ずなるだろう。もしかしたらそれ以上になるかもだしな。」
「アンリちゃんを守れるなら安心だわ!」
「よし。このままアンリとサイラスを我々は見守る事にしよう。何か問題が起きた時は必ず連絡してくるように!それでは解散!」
こうしてアンリの知らないところで、アンリとサイラスを見守る会が発足していたのだった。
この見守る会の存在をアンリが知ることになるのはまだ先の話。
「サイラスの調査したけど問題なかったしな。」
「一途にアンリちゃんを愛してくれるならいいのよ~。」
「サイラスの腕は確かだ。学園卒業後は騎士団に是非入って欲しいと思っている。」
……あれ?
いつの間にサイラスの調査していたの?
そしてサイラス歓迎ムード?
いや、ありがたいんだけどここまで話がスムーズに進むなんて思いもしなかったよ。
「えっと、それじゃあ私はサイラスとお付き合いしてもいいって事ですか?」
私が恐る恐る尋ねると、
「何を遠慮しているのよ!アンリちゃんは好きな人と結婚したらいいって話していたでしょ?私たちは貴女を政治の駒として使ったりしないわ!幸せにならなきゃダメなんだからね?もしサイラス君が余所見したり、アンリちゃんを泣かせたりしたら…ねぇ?」
お母様!?
怖いです!
その笑顔怖いです!!
「それじゃあサイラス君の家と婚約について話し合う事にしよう。アンリは今まで苦労してきたんだ。これからは幸せにならなければならないからな。」
そう言ってお父様は私の髪を撫でると、書斎へ戻っていった。
多分私とサイラスの婚約の書類を今から作成するんだろう。
忙しい時に本当に申し訳ない!!
私一人だけ浮かれているなんて!!
「アンリちゃん、明日は学園に行くんでしょ?今日は早めに寝たらいいわ。昨日ショックな事あった後だしね?まぁ、今日素敵な事があったから大丈夫だと思うけど?ふふふっ。」
お母様は扇子で口元を隠しながら微笑まれてます。
いやもう笑い声出ちゃってるよ?
こんな時どう対応したらいいの!?
照れちゃうんだけど…。
誰か助けて…って皆どこか微笑ましい目で私を見てる!!
やめてー!!
私のヒットポイントほぼゼロよ!
こうなったらもう部屋に戻るしかない!
「それではお言葉に甘えて私は部屋で休ませていただきますお忙しいのにお時間をとっていただきありがとうございます。それではおやすみなさい!」
サロンから出た私は淑女としてギリギリ許されるペースの早足で部屋へと逃げ帰った。
エマ~!
やっぱり今日言うべきじゃなかったよ~。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「アンリは部屋に戻ったか?」
「はい。部屋に戻られました。」
アンリが去ったサロンにて、トパゾライト公爵家の会議が行われようとしていた。
「エマ、サイラスは本当に大切にしてくれると思うか?」
カイルの質問にエマは大きく頷き答えた。
「はい。サイラス様はいつもアンリ様を気にかけておられます。何か問題が起きた時助けて下さっているのもサイラス様です。彼ならば信用できるかと。」
「なるほど。それならアンリは幸せになれるな。」
「サイラスの剣の実力は確かだしね。まだ2年生だけど既に彼は騎士爵を持っている。卒業後騎士団に入って欲しい人材だ。それにこのまま順調に手柄を立てていくと子爵ぐらいには必ずなるだろう。もしかしたらそれ以上になるかもだしな。」
「アンリちゃんを守れるなら安心だわ!」
「よし。このままアンリとサイラスを我々は見守る事にしよう。何か問題が起きた時は必ず連絡してくるように!それでは解散!」
こうしてアンリの知らないところで、アンリとサイラスを見守る会が発足していたのだった。
この見守る会の存在をアンリが知ることになるのはまだ先の話。
841
あなたにおすすめの小説
わたくしがお父様に疎まれている?いいえ、目に入れても痛くない程溺愛されております。
織り子
ファンタジー
王国貴族院の卒業記念パーティーの場で、大公家の令嬢ルクレツィア・アーヴェントは王太子エドワードから突然の婚約破棄を告げられる。
父であるアーヴェント大公に疎まれている――
噂を知った王太子は、彼女を公衆の面前で侮辱する。
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
王子よ、貴方が責任取りなさい
天冨 七緒
恋愛
「聖女の補佐をしてくれないか?」
王子自ら辺境まで訪れ、頭を下げる。
それほど国は、切羽詰まった状況なのだろう。
だけど、私の答えは……
皆さんに知ってほしい。
今代の聖女がどんな人物なのか。
それを知った上で、私の決断は間違いだったのか判断してほしい。
【完結】あなたの思い違いではありませんの?
綾雅(りょうが)要らない悪役令嬢
ファンタジー
複数の物語の登場人物が、一つの世界に混在しているなんて?!
「カレンデュラ・デルフィニューム! 貴様との婚約を破棄する」
お決まりの婚約破棄を叫ぶ王太子ローランドは、その晩、ただの王子に降格された。聖女ビオラの腰を抱き寄せるが、彼女は隙を見て逃げ出す。
婚約者ではないカレンデュラに一刀両断され、ローランド王子はうろたえた。近くにいたご令嬢に「お前か」と叫ぶも人違い、目立つ赤いドレスのご令嬢に絡むも、またもや否定される。呆れ返る周囲の貴族の冷たい視線の中で、当事者四人はお互いを認識した。
転生組と転移組、四人はそれぞれに前世の知識を持っている。全員が違う物語の世界だと思い込んだリクニス国の命運はいかに?!
ハッピーエンド確定、すれ違いと勘違い、複数の物語が交錯する。
【同時掲載】小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/11/19……完結
2024/08/13……エブリスタ ファンタジー 1位
2024/08/13……アルファポリス 女性向けHOT 36位
2024/08/12……連載開始
妹が聖女の再来と呼ばれているようです
田尾風香
ファンタジー
ダンジョンのある辺境の地で回復術士として働いていたけど、父に呼び戻されてモンテリーノ学校に入学した。そこには、私の婚約者であるファルター殿下と、腹違いの妹であるピーアがいたんだけど。
「マレン・メクレンブルク! 貴様とは婚約破棄する!」
どうやらファルター殿下は、"低能"と呼ばれている私じゃなく、"聖女の再来"とまで呼ばれるくらいに成績の良い妹と婚約したいらしい。
それは別に構わない。国王陛下の裁定で無事に婚約破棄が成った直後、私に婚約を申し込んできたのは、辺境の地で一緒だったハインリヒ様だった。
戸惑う日々を送る私を余所に、事件が起こる。――学校に、ダンジョンが出現したのだった。
更新は不定期です。
処刑台の皇妃、回帰して復讐を誓う ~冷酷公爵と偽りの婚約者~ おまえたちは許さない!
秦江湖
ファンタジー
皇妃エリアーナは、夫である皇帝アランと、たった一人の親友イザベラの策略により、無実の罪で処刑される。
民衆に罵られ、アランの冷酷な目とイザベラの嘲笑を「始まりの景色」として目に焼き付けながら絶命した彼女は、しかし、処刑の記憶を持ったまま三年前の過去に回帰する。
「おまえたちは許さない」
二度目の人生。
エリアーナの目的はただ一つ、自分を陥れた二人への完璧な復讐。
彼女はまず、アラン(皇太子)からの婚約内示を拒絶。そして、アラン最大の政敵である「北の冷血公爵」ルシアン・ヴァレリウスに接触する。
1周目で得た「未来の知識」を対価に、エリアーナはルシアンに持ちかける。
「貴方様には帝国の覇権を。わたくしには復讐の舞台を。そのための『契約婚約』を――」
憎悪を糧に生きる皇妃と、氷の瞳を持つ公爵。
二人の偽りの婚約の行く末は……
レイブン領の面倒姫
庭にハニワ
ファンタジー
兄の学院卒業にかこつけて、初めて王都に行きました。
初対面の人に、いきなり婚約破棄されました。
私はまだ婚約などしていないのですが、ね。
あなた方、いったい何なんですか?
初投稿です。
ヨロシクお願い致します~。
【完結】妹は庶子、文句があるか? 常識なんてぶっ飛ばせ!
青空一夏
ファンタジー
(ざまぁ×癒し×溺愛)
庶子として公爵家に引き取られたアメリアは、
王立学園で冷たい視線に晒されながらも、ほんの少しの希望を胸に通っていた。
――だが、彼女はまだ知らなかった。
「庶子」の立場が、どれほど理不尽な扱いを受けるものかを。
心が折れかけたそのとき。
彼女を迎えに現れたのは、兄――オルディアーク公爵、レオニルだった。
「大丈夫。……次は、俺が一緒に通うから」
妹を守るためなら、学園にだって入る!
冷酷なはずの公爵閣下は、妹にだけとことん甘くて最強です。
※兄が妹を溺愛するお話しです。
※ざまぁはありますが、それがメインではありません。
※某サイトコンテスト用なので、いつもと少し雰囲気が違いますが、楽しんでいただけたら嬉しいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる