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二章
10.順序*
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先生に腕を引かれ、四つん這いになる。
「?」
てっきり彼が入れてくれると思ったのに…、残念に思い顔を上げてみれば、ぐっと口を噛みしめ何かに堪えているような顔が見えた。
「わあ…いい眺め」
「馬鹿か」
「…あぐっ!?ゃっああ…っぁ」
油断していた俺に兄先生の熱が埋め込まれる。衝撃に耐えきれず、自身を支えていた腕はすぐに崩れ、ベッドに沈む。
「っう…く…る…し、ぁん…あ」
望んでいたとはいえ、突然もたらされた質量をどうしていいかわからず、後孔に力が入ってしまう。
「うあ…きっつっ」
「いきなり突っ込むからだ」
「だあって、もの欲しそうにひくついてたんだもん」
「あっ…やぁ…う…」
律動は開始されていないが、中をぐりと回され胎が喜んでしまったのがわかる。
「可愛くて、我慢なんか出来ないっよ!っと」
「はっ…ぁああアッ…う…そ……ま…だ…も…やぁ…く…る…しっ」
すでに全部入っていたと思ったのに…。さらに深く突き立てられ、増した圧迫感に耐えようとシーツを掴む。
「あっ…んぁ…は…はっ……んっ」
「は、必死だね。可ー愛い」
「…ぁ……も…あたって…る…む……むり…ぁ…」
「ワンコロもそう思うでしょ?クロチャン、シーツぎゅ~ってさあ、可愛いよねえ」
「……………」
「お、思ってるね。その顔は」
「うるせぇ。それよりとっとと出して、さっさと終われ」
「え、何それ酷くない?おれの繊細なちんこに、そんな無茶を?」
「馬鹿か」
「そんな事言うならワンコロが先にすればよかったじゃない」
「早々に突っ込んでおいて、どの口が…」
「そりゃ差し出されたら、食べるでしょー」
「……ん…ふぅ……はっぅ…」
二人が会話しているせいか、後孔に新たな刺激は与えられていない。だからといって、自らねだる事など出来ず、もどかしさがどんどん募っていく。
「ぁ…く…ぅ…ん…んん…」
「で?なんで譲ったの」
「…………さぁな」
「……ん…ふ…ぅぅ…」
「あーっそう…っ」
「あ…ぁっああッ…や…やぁ…」
とまっていた動きが再開される。ずずず…とゆっくり抜かれ…熱が出ていってしまう喪失感から、シーツに埋めた顔を小さく振り拒絶する。
「…め……で…ちゃ……の…や…」
「……大丈夫だ。すぐ終わる」
何故か、慰めるように先生に頭を撫でられた。
「いや酷いな!?」
「……あっ…でも…で…ちゃ…なかぁ…ほ…し……や…ぁ」
「ワンコロに比べてクロチャンは素直だねえ。ん~、中もきゅうきゅうしちゃって、ははっおれに出てって欲しくないんだ」
「んぁっ…はっ…ぅ」
「……おい」
「何?」
「いじめるな」
「可愛がってるでしょお」
「や……だめ…どんどん…でちゃ…あ…んんっ」
「………」
「で?なんで譲ったの」
「…しつけぇ」
「ぅああ…あ…ひっあ…」
「な、ん、で、?」
「どうでもいいだろう…」
「ま、そうだけど。単なる興味?あっあー!気になって…おれの繊細なちんこがうまく動けないぞ!!」
「やっ…う…ぁあああ…」
切ない、たりない。もっと激しく突いて欲しい。
「ひ…ん……ぅあ…」
「……ちっ」
「なーんーでー?」
「………治療だからだ」
「あっは…あーーー、マジっ……かっ!」
「っあああああぁあああアアッ…ひ!?あっ」
これまでの緩慢さが嘘のように、抽挿される。
「マジで、それが理由と、かっ」
「…………うるせぇ」
「ふっ、くそ真面目え」
「だからうるせぇ」
「ぅあ…は…き…もち…ぃあっ…あ、あ、あ、アアァ…ん……あ……ァ」
出してもすぐに入れて貰える。壁を擦られ、奥を叩かれる。
胎の中をかき回されるのが心地よくて、唾液を飲み込む余裕もない。
「確かにっ…おれの方に傾いてきてたけど…さっ」
「ぅあ…や!ああっあ…や…ぅ…おくぅ…おく…あ…あっ……う…ん…はっ」
「ワンコロからしても、問題ないでしょーにっ」
「…………」
「あ…まて、よっ。そっかーそっかー…っ」
「ひぅ…ん、ふ…あアッアア」
「うるせぇ…」
「何も言って、ない、けどっ?」
「アアアアッ……ぃ……い…あ」
話が続いていても、兄先生の行為は全然疎かになっていない。むしろ会話が続いている事で、熱に浮かされている俺だけが異質な存在に思えて、より熱を意識してしまう。会話に交じり俺の後孔からしている濁音も、異常さを際立たせる。
「目がうるせぇ」
「えーーーー?」
「あ…あ、も…も…ちょう…だ…なか……おくぅ…そそ…ぃで…んあッ」
快楽は高まっているのに、中々注がれない事に焦れてきてしまう。媚びるように中が相手に絡みつく。
「く…うわ…っっ……あーーーはいはい。…そろそろ出してあげる…よ…とっ」
「あん…………んぅ……ぁぁぁ…」
突き破るように深く挿し込まれたあと、注がれていく。指が白くなるまでシーツを握り、胎に注がれた熱を味わう。嬉しい。嬉しい。嬉しい。おいしい。おいしい。餌を貰えた雛のように、満たされていくのがわかる。
「ん…んぅ」
下に口などあるはずがないのに、ごくりと口を開け精液を飲んだような気持ちになる。
精液を飲み、そこから栄養を得る。自身に必要なこれを…初めて呼吸が出来た赤子のように今、体で理解した。
そう……必要な事だ。
「んやぁ…ふっ」
栄養を注いでくれた楔が引き抜かれ、それを追うように俺も射精する。抜かれた後孔から、注がれたものが足を伝っていくのがわかった。
あぁ…もったいない。あれも飲みたかった。一度にたくさん飲めない事が悔しい。
もっと飲めたらよかったのに…。呼吸と同じで一回に取れる量は限られているようで、飲み込めなかったものは、吸収出来なくなり、胎の中にたまる。
「さて…おれの治療は、ちゃんと終わりましたけども?」
「あぁ」
「あはっ、嫉妬とこれからのわくわくで、しっぽぶんぶんじゃん」
「あ?」
「じゃ、はっきり匂い上書きして、おれのおれの!ってやりなよ、ほら……それがやりたかったんでしょ?先よりあとって事はさあ」
「ふぅ…あ…あ?」
得た満腹感からぼんやりしていたら、崩れた四つん這いから上下ひっくりかえされ、初めの時と同じ体勢に戻された。
先生の方に晒された後孔に、じ…と視線が注がれる。
「おれの種が入っていますけどお」
言われ、見せつけるように足を開かれる。
「……そうだな」
「じゃ、どうぞ?」
「はっ…うぜぇ」
「んんんっ!?」
グチュリと指が後孔に挿し入れられ、中を確認される。
「あ、うぁ…」
暫くして何かの液体を注がれ、また指を入れられた。
「は…は…ぅ」
「うあ、念入り」
「当然だ」
胎の中を全て奪われるようなしつこさで、それでいて丁寧な動作でかき出されていく。
途中、濡れたシーツに眉根を寄せた事に気づかれ、また妙に息のあった二人の連携で、俺は兄先生に抱っこされ、あっという間にシーツの交換が終わった。
ここまでしたら、もう…終わってもいいんじゃないか…とちょっと冷静になったけど、先生達にやめる気配はなく新しいシーツの上で俺はまた足を開かされる。
「?」
てっきり彼が入れてくれると思ったのに…、残念に思い顔を上げてみれば、ぐっと口を噛みしめ何かに堪えているような顔が見えた。
「わあ…いい眺め」
「馬鹿か」
「…あぐっ!?ゃっああ…っぁ」
油断していた俺に兄先生の熱が埋め込まれる。衝撃に耐えきれず、自身を支えていた腕はすぐに崩れ、ベッドに沈む。
「っう…く…る…し、ぁん…あ」
望んでいたとはいえ、突然もたらされた質量をどうしていいかわからず、後孔に力が入ってしまう。
「うあ…きっつっ」
「いきなり突っ込むからだ」
「だあって、もの欲しそうにひくついてたんだもん」
「あっ…やぁ…う…」
律動は開始されていないが、中をぐりと回され胎が喜んでしまったのがわかる。
「可愛くて、我慢なんか出来ないっよ!っと」
「はっ…ぁああアッ…う…そ……ま…だ…も…やぁ…く…る…しっ」
すでに全部入っていたと思ったのに…。さらに深く突き立てられ、増した圧迫感に耐えようとシーツを掴む。
「あっ…んぁ…は…はっ……んっ」
「は、必死だね。可ー愛い」
「…ぁ……も…あたって…る…む……むり…ぁ…」
「ワンコロもそう思うでしょ?クロチャン、シーツぎゅ~ってさあ、可愛いよねえ」
「……………」
「お、思ってるね。その顔は」
「うるせぇ。それよりとっとと出して、さっさと終われ」
「え、何それ酷くない?おれの繊細なちんこに、そんな無茶を?」
「馬鹿か」
「そんな事言うならワンコロが先にすればよかったじゃない」
「早々に突っ込んでおいて、どの口が…」
「そりゃ差し出されたら、食べるでしょー」
「……ん…ふぅ……はっぅ…」
二人が会話しているせいか、後孔に新たな刺激は与えられていない。だからといって、自らねだる事など出来ず、もどかしさがどんどん募っていく。
「ぁ…く…ぅ…ん…んん…」
「で?なんで譲ったの」
「…………さぁな」
「……ん…ふ…ぅぅ…」
「あーっそう…っ」
「あ…ぁっああッ…や…やぁ…」
とまっていた動きが再開される。ずずず…とゆっくり抜かれ…熱が出ていってしまう喪失感から、シーツに埋めた顔を小さく振り拒絶する。
「…め……で…ちゃ……の…や…」
「……大丈夫だ。すぐ終わる」
何故か、慰めるように先生に頭を撫でられた。
「いや酷いな!?」
「……あっ…でも…で…ちゃ…なかぁ…ほ…し……や…ぁ」
「ワンコロに比べてクロチャンは素直だねえ。ん~、中もきゅうきゅうしちゃって、ははっおれに出てって欲しくないんだ」
「んぁっ…はっ…ぅ」
「……おい」
「何?」
「いじめるな」
「可愛がってるでしょお」
「や……だめ…どんどん…でちゃ…あ…んんっ」
「………」
「で?なんで譲ったの」
「…しつけぇ」
「ぅああ…あ…ひっあ…」
「な、ん、で、?」
「どうでもいいだろう…」
「ま、そうだけど。単なる興味?あっあー!気になって…おれの繊細なちんこがうまく動けないぞ!!」
「やっ…う…ぁあああ…」
切ない、たりない。もっと激しく突いて欲しい。
「ひ…ん……ぅあ…」
「……ちっ」
「なーんーでー?」
「………治療だからだ」
「あっは…あーーー、マジっ……かっ!」
「っあああああぁあああアアッ…ひ!?あっ」
これまでの緩慢さが嘘のように、抽挿される。
「マジで、それが理由と、かっ」
「…………うるせぇ」
「ふっ、くそ真面目え」
「だからうるせぇ」
「ぅあ…は…き…もち…ぃあっ…あ、あ、あ、アアァ…ん……あ……ァ」
出してもすぐに入れて貰える。壁を擦られ、奥を叩かれる。
胎の中をかき回されるのが心地よくて、唾液を飲み込む余裕もない。
「確かにっ…おれの方に傾いてきてたけど…さっ」
「ぅあ…や!ああっあ…や…ぅ…おくぅ…おく…あ…あっ……う…ん…はっ」
「ワンコロからしても、問題ないでしょーにっ」
「…………」
「あ…まて、よっ。そっかーそっかー…っ」
「ひぅ…ん、ふ…あアッアア」
「うるせぇ…」
「何も言って、ない、けどっ?」
「アアアアッ……ぃ……い…あ」
話が続いていても、兄先生の行為は全然疎かになっていない。むしろ会話が続いている事で、熱に浮かされている俺だけが異質な存在に思えて、より熱を意識してしまう。会話に交じり俺の後孔からしている濁音も、異常さを際立たせる。
「目がうるせぇ」
「えーーーー?」
「あ…あ、も…も…ちょう…だ…なか……おくぅ…そそ…ぃで…んあッ」
快楽は高まっているのに、中々注がれない事に焦れてきてしまう。媚びるように中が相手に絡みつく。
「く…うわ…っっ……あーーーはいはい。…そろそろ出してあげる…よ…とっ」
「あん…………んぅ……ぁぁぁ…」
突き破るように深く挿し込まれたあと、注がれていく。指が白くなるまでシーツを握り、胎に注がれた熱を味わう。嬉しい。嬉しい。嬉しい。おいしい。おいしい。餌を貰えた雛のように、満たされていくのがわかる。
「ん…んぅ」
下に口などあるはずがないのに、ごくりと口を開け精液を飲んだような気持ちになる。
精液を飲み、そこから栄養を得る。自身に必要なこれを…初めて呼吸が出来た赤子のように今、体で理解した。
そう……必要な事だ。
「んやぁ…ふっ」
栄養を注いでくれた楔が引き抜かれ、それを追うように俺も射精する。抜かれた後孔から、注がれたものが足を伝っていくのがわかった。
あぁ…もったいない。あれも飲みたかった。一度にたくさん飲めない事が悔しい。
もっと飲めたらよかったのに…。呼吸と同じで一回に取れる量は限られているようで、飲み込めなかったものは、吸収出来なくなり、胎の中にたまる。
「さて…おれの治療は、ちゃんと終わりましたけども?」
「あぁ」
「あはっ、嫉妬とこれからのわくわくで、しっぽぶんぶんじゃん」
「あ?」
「じゃ、はっきり匂い上書きして、おれのおれの!ってやりなよ、ほら……それがやりたかったんでしょ?先よりあとって事はさあ」
「ふぅ…あ…あ?」
得た満腹感からぼんやりしていたら、崩れた四つん這いから上下ひっくりかえされ、初めの時と同じ体勢に戻された。
先生の方に晒された後孔に、じ…と視線が注がれる。
「おれの種が入っていますけどお」
言われ、見せつけるように足を開かれる。
「……そうだな」
「じゃ、どうぞ?」
「はっ…うぜぇ」
「んんんっ!?」
グチュリと指が後孔に挿し入れられ、中を確認される。
「あ、うぁ…」
暫くして何かの液体を注がれ、また指を入れられた。
「は…は…ぅ」
「うあ、念入り」
「当然だ」
胎の中を全て奪われるようなしつこさで、それでいて丁寧な動作でかき出されていく。
途中、濡れたシーツに眉根を寄せた事に気づかれ、また妙に息のあった二人の連携で、俺は兄先生に抱っこされ、あっという間にシーツの交換が終わった。
ここまでしたら、もう…終わってもいいんじゃないか…とちょっと冷静になったけど、先生達にやめる気配はなく新しいシーツの上で俺はまた足を開かされる。
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