女になった俺と、

六月 鵺

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リッシェンリーダン

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【おーい、ルーゲル起きろー!もうすぐ着くぞー!】

「ぐぇっふぅ!?」

人型のまま、ワンリアが俺の腹に飛び乗ってきた。それまで寝てた俺には当然不意打ちで、まともにダメージを受ける。

「腰折れたかと思った……」

【悪い悪い。もうすぐだと思うと興奮してな。いやー外の世界は凄いな!空から見るとごっちゃごちゃしてやがる!】

ワンリアなりに褒めてるんだろうけど、はたから見たら褒めてるのか貶してるのか分からんぞ。
それにしても、本当に子供みたいにはしゃいで笑うな。鮫の魔獣だと思えないくらいに。

【お前も見てみろよ!空から見ると凄いぞ!】

「はいはい。それより落ち着け」

ワンリアに引っ張られて外に続く扉を開ける。心地よい風と共に、眼下に広がる圧倒的な木造建築の街並み。そして、遠くに聳える圧倒的に巨大な城。こんな遠くでも姿が確認出来るくらい、デカイ。リアゲートの屋敷もすっぽり入っちまうぞあれ。

「どうだ?森の近くの街とは大違いだろ?遠くに見える城があるだろ?あれがリッシェンリーダンだ」

「デカイとは聴いてたけど、ホントにデカイな」

森の近くの街はレンガ造りで小汚かったけど、この街は空から見ても綺麗だと分かる。

【あそこ湖なんだろ?リッシェンリーダンは入学式の時期だけ陸ごと湖に降りてきて、その時期以外は見えないように結界を張って、空を漂ってるって聴いたけど、本当か?】

「そのとーり。結界の設計及び結界の展開または補修はぜーんぶ私がやってる。結構重要ポジションに就いてるんだぞ?」

「……意外と凄いんだなハイズって」

「ふっふーん。もっと尊敬していいんだぞ?何せ、城を陸ごと空に浮かせる魔法や結界といった魔法に関する事は全部、私が提供して今も管理出来るのは私だけだからな。当時は空に浮かぶ事も、結界で守られてさえいなかったからな」

「へぇ。じゃあハイズを怒らせれば、今のリッシェンリーダンの要とも言える魔法が全部機能しなくなるから、上の連中はハイズのご機嫌取りに必死な訳だ」

「そういう事。ほーんと扱いやすくて助かる助かる」

「リッシェンリーダンって、そういえば大いなる闇って意味なんだよな?何で学園にそんな名前付いてるんだ?」

「さぁ、何ででしょう?ヒントは、大昔は学園じゃなかったから。答えはそのうち分かる」
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