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歴史記述「欧州宵闇史」
欧州宵闇史02 欧州の始まり
しおりを挟むエジプトに生まれ、中東を中心として、世界が動いていた。チグリス・ユーフラテスの大河を中心とした、ペルシャ世界の動きは、森の神フンババをギルガメッシュが斃したことで、人間による環境破壊に歯止めがかからなくなった。中近東に広がっていたレバノン杉は壊滅し、森が消えて砂漠へと変質し、人々の暮らしは厳しくなっていたのである。
古代世界からすれば、片田舎に生まれた、ローマ帝国の興亡が、欧州の始まりとなる。
ローマ帝国による、ブリテン島の侵攻と、女王ボーディカの勝利を起点としています。つまり、西暦60年頃にブリテン島で起きた、ローマ帝国と女王ボーディカの戦いに、ローマ帝国が敗北し、一時的にブリテン島から撤退に追い込まれます。ボーディカは、勝利しましたが、ローマの植民都市ロンドニゥムの市長の子を婿に迎えて、ブリテン島にローマとケルトの融合圏を形成します。ローマに帰属しながらも、ブリタンニアンでは部族間の勢力争いが起き、部族間の衝突やローマ軍との小競り合いが、頻繁に起きていたのである。
西暦300年くらいまでは、キリスト教は迫害の対象であり、コロセウムで見世物として虐殺されたりしていたとされる。
コンスタンティヌス1世(在位306年-337年)が、キリスト教への支援を始めます。コンスタンティヌス1世が、敬虔なキリスト教徒の行動に対する感銘を受けた結果であり、キリスト教徒に対する迫害を禁止することが、宗教的な寛容の始まりとなった。コンスタンティヌス1世は、ローマの神々を信奉しつつ、キリスト教を許容する形をとった。キリスト教は、伝えられた各地で、様々に変化して、多くの考え方が生まれていったのである。
ブリテン島に伝承のアーサー王が登場するのが、500年前後のことであり、ブリテン島、アイルランド、アイスランド、ノルウェー、ガリアを征覇した王として伝えられる。アーサー王の伝承が、前半における聖剣神授から、後半の聖杯探索へ移行するのは、ケルト宗教とキリスト教の融合を示すと言われている。
ブリタニアン・カトリックは、他宗教に寛容で精霊や聖人信仰が強く顕れた、独自の教義と指導体制を確立していった。ブリタニアを統治する総督から、ローマ帝国の皇帝が選出されるようになると、ブリタニアン・カトリックが、ローマカトリックの主流を形成していくことになる。
ケルトの精霊信仰は、ハロウィンに登場するカボチャ?、Jack-o'-Lanternや、人魂や鬼火のようなwill-o'-the-wispに、St. Elmo's lightのような放電現象を含めて、精霊信仰として組み入れられている。人が霊法陣を描くことで、人の霊気を使った、人工的な精霊現象として生じさせることが、ブリタニアン・カトリックの中で研究対象とされた。ローマ帝国では、霊法学という形で広まり、ローマン・カトリックによって様々な霊法陣が開発されていく。
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欧州の始まりは、ローマ帝国にある。
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