世界大戦は終わらない

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飛行機よもやま話

飛行機のよもやま話03 飛行機のいろいろ 著:バロン・シゲノ

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 日本の二宮忠八も同じであるか、飛行するという意味では、滑空機が最初である。滑空機の研究から、多くの人が、発動機を搭載し、動力飛行をおこなったのである。

 今日、世界を風靡している、ブレリオ、ファーマン、ニューポールであっても、機体を引っ張る力、即ち推進機を持ち、凧が空に舞い上がるように、傾けた翼《パワーカイト》が揚力なるものを発生させて上昇することで、空を飛ぶことに変わりは無い。

 この他には、動力翼式オーニソプタと呼ばれる、竹トンボのように空を飛ぶ飛行機である。竹トンボ式オーニソプタは、研究されていたが、欠点が多く凧式の発達によって、発達は遅れることになった。

 しかしながら、この話をスイスの安土航空学校で話したら、何故、ダメなのかと質問されて、空中でエンジンが故障すると、墜落する欠点があると答えた。すると、学生が翼も付ければ良いといって、そういった飛行機は、回転翼機ジャイロプレーンと呼ばれていると言った。

 造ってみたいと学生が言ったので、ゴム動力で試してみろと、模型の製作を命じた。モデルには、「琵琶」の模型を使って、複座の間に垂直動力を追加し、飛ばしてみると、離着水距離を短くすることができた。

 垂直軸に動力を搭載すれば、零距離での離水も可能であった。

「もったいないですね、研究を辞めてしまうのは」

「欠点はどうですか」

「欠点、、、」

 学生たちは、色々と考えていた、

「上昇に使う、回転翼は、水平飛行では、単に邪魔だな」

「ゴムだと気づかないが、エンジンでは重くなるな」

「英国製のCierva 8L Mk.IIは、オートジャイロとして、大西洋の横断にも成功している」

「あぁ、スペイン人ファン・デ・ラ・シエルバだろ、俺だって調べたんだ」

「実験用であれば、木製布張りで、造れるんじゃないか」

「バイク用のエンジンで試すか」

「翼は小さめで良いか」

 ワイワイと学生たちが語り合う姿は、楽しいモノであり、見ているとこちらがワクワクしてくる。

 欧州の学校では、ファンのような一握りの天才が、オートジャイロを作り上げる。彼らは、一から造り上げるのではなく、組み合わせて新たな可能性を見出そうとする。

 帝国大学は、才能を磨き、欧米の天才と戦える、人材を育てる。地域の航空学校や工業学校は、造り上げた、飛行機や自動車を整備し、汽車の修理を行える。この二つが、上手く繋がれば、欧米に勝てる日本になる。安土学校で教えていると、讃岐の二宮忠八のような学生がたくさんいて、そんな確信を得られる。

 できれば、忠八のように、才覚を妨げられることの無い、そんな風に育ててやりたいものだ。


引用および参考文献「通俗、飛行機の話」
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/951737/14
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