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苗の根付け(1)
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「で、いつから誰が誰を好きだって?」
「悪化してる…!」
「あ”?好きだろうが」
「……憧れてただけで好きじゃねえです」
逃げ道も塞がれて、至近距離で呟かれた言葉にもう降参だと観念したカイルはズルズルとその場に座り手で顔を隠す。ニヤニヤと意地汚く笑うディオは今まで見てきた中で一番いきいきと輝いていた。人の嫌がる事をさせたら、この人の右に出る者はいないだろう。
「――― 様…」
「お前、この状況で元主の名前出すなんて良い度胸してんな」
「もう、国に帰る」
「はァ?許すわけねぇだろ」
「主人を守るのに私的な感情は要らねえ。もう、勘弁してください…」
「お前が俺のこと好きだって認めたら許してやる」
「だから好きじゃなくて、ただの憧れだって」
「なに言ってんだ。どこをどう聞いてもお前、俺のこと好きだろ?」
「え?」
「憧れなんて綺麗な言葉で片付けようとしてるだけで、その感情は本当に憧れだけか?そんな訳ねえだろ」
「俺、は…」
「悪化してる…!」
「あ”?好きだろうが」
「……憧れてただけで好きじゃねえです」
逃げ道も塞がれて、至近距離で呟かれた言葉にもう降参だと観念したカイルはズルズルとその場に座り手で顔を隠す。ニヤニヤと意地汚く笑うディオは今まで見てきた中で一番いきいきと輝いていた。人の嫌がる事をさせたら、この人の右に出る者はいないだろう。
「――― 様…」
「お前、この状況で元主の名前出すなんて良い度胸してんな」
「もう、国に帰る」
「はァ?許すわけねぇだろ」
「主人を守るのに私的な感情は要らねえ。もう、勘弁してください…」
「お前が俺のこと好きだって認めたら許してやる」
「だから好きじゃなくて、ただの憧れだって」
「なに言ってんだ。どこをどう聞いてもお前、俺のこと好きだろ?」
「え?」
「憧れなんて綺麗な言葉で片付けようとしてるだけで、その感情は本当に憧れだけか?そんな訳ねえだろ」
「俺、は…」
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