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苗の根付け(2)
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カイルの胸の上にディオの人差し指が付きつけられる。その心にあるのは本人が言う通り、ただの憧れだ。そこに恋愛感情なんて存在しない。
だがディオに問われたカイルの心は揺れた。
ディオの言う通り、本当にそれだけだろうか。初めてディオの存在を知った高揚感をカイルは今でも覚えている。初めて直接相まみた興奮も、この前勝負した時の感動も。
もしかしたら、もしかして…?
ブワッと一瞬にして顔を真っ赤に染めたカイルにディオは気付かれないように俯きニヤリと笑う。
芽生える苗木がないというのなら、植えてしまえばいい。
それ以上は何も考えられないようにと覆い被さったディオは拒むように動いたカイルの手を抑え込んで、齧り付くように唇を奪い取った。
だがディオに問われたカイルの心は揺れた。
ディオの言う通り、本当にそれだけだろうか。初めてディオの存在を知った高揚感をカイルは今でも覚えている。初めて直接相まみた興奮も、この前勝負した時の感動も。
もしかしたら、もしかして…?
ブワッと一瞬にして顔を真っ赤に染めたカイルにディオは気付かれないように俯きニヤリと笑う。
芽生える苗木がないというのなら、植えてしまえばいい。
それ以上は何も考えられないようにと覆い被さったディオは拒むように動いたカイルの手を抑え込んで、齧り付くように唇を奪い取った。
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