女主と悪魔執事達と黒猫。

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devil・10。黒鴉の檻(本編)

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今回の依頼メインはボスの故郷の街に鴉と会話出来る伝書鳩ならぬ数100年以上鐘桜と言う部屋に閉じ込められて1日も外に出して貰えず伝書鴉を操ってる 

それをレイブンマスターという。

今回は、そのレイブンマスターに会いに行く予定だが

主あたしとムーンは勿論、今回の同行悪魔執事はボスを出頭に何時も犬猿の仲のロノンとバスティと

そして別邸から1人ユウだ。

ボス「主様、出掛ける用意は良いか?」

主サトミ「うん、準備万端だよ」

ボス「そうか、なら行くぞ」

今回は黒鴉の街に行くという事で衣装担当のフルーが作ってくれた殆ど衣装も黒に近い格好だ。

馬車も黒に近い物を使うらしい。 

じゃないと黒以外の色だと鴉が群がって襲って来るそうだから

黒に近い馬車を操る外での2頭の馬の御者はボスとロノンで馬車の中はあたしとムーンと、バスティとユウだ。

バサバサ!

不吉な羽音が聞こえる…!

主サトミ「な…何!?天使!?」

バスティ「何!?天使だと!?」

普段はポーカーフェイスで殆ど無表情なバスティが感情を露にしてる

ユウ「其は…まずいですね!」

すると外での御者のボスとロノンが

ボス「チッ!鴉の群れが来やがったか!」

ロノン「な…!何すか!?ボスさん!此の鴉の群れは!」

ボス「どうやら完全に馬車が黒に出来なかったから恐らく鴉が群がって来やがったんだろう、ロノン!武器を使って取っ払うぞ!」

ロノン「了解っす!くっ!此の鴉共!どんだけ居やがんだよ!?」

ボス「チッ!幾ら武器で取っ払っても懲りずに次から次へと襲撃して来やがる!このままじゃ埒が明かねぇ!猛スピードで進むぞ!」

ロノン「っしゃ!そうっすね!主様!すいません!鴉の群れから避ける為、今から猛スピード出しますんで気を付けて下さい!」

外からロノンの大声が聞こえ…

主サトミ「えっ!?何!?あの羽音は鴉の群れ!?」

すると馬車は急に猛スピードに、なった。

主サトミ「うわっ!」

急に猛スピードになった馬車で、あたしの体がグラッと不安定に揺れた…

すると…

バスティ「主様、大丈夫か!?」

バスティが、あたしの腕を握って肩と腰を抱いた…

主サトミ「ありがとう…バスティ…」 

ムーンも体がグラッと揺れてるのを見てユウがムーンを掴んだ…

ユウ「ムーンちゃん、大丈夫ですか?」

ムーン「はい…ユウさん…ありがとうございます…」

バスティ「まぁ、無理強いは言わないが、まだまだ此の猛スピードは続くらしいから俺に、しっかり掴まってた方が増しだぞ、どうする?主様の判断に任すぞ」

普段のバスティは寡黙で殆ど無表情でポーカーフェイスだけど、こういう、いざって言う時は本当に頼もしくて頼りになる…

あたしは無言で頷きバスティの首の項と背中に、しっかり…しがみつく…

それに答える様にバスティは落ちない様に…あたしの肩と腰を…しっかり抱いた…これ…何か結構…バスティと大胆に体…密着させてる様な気がする…

そして数分後…

やっと鴉の群れが居なくなり

黒鴉の街に着いた…

ロノン「主様…急に猛スピード出して…すいません…大丈夫でしたか?」

主サトミ「うん…何とか大丈夫…ロノン…」

バスティ「それは大丈夫だ。俺が、しっかり守ったからな」

ロノン「そうか…なら良かった…って!バスティ!お前ずりぃぞ!幾ら守る為とはいえ俺がいねぇ所で主様の体に触りやがって!」

バスティ「緊急事態だ。しょうがないだろ、主様、帰りも、また守ってやるからな」

ムーン「すみません…お腹空きました…」

ロノン「何だ、ムーンの腹の虫か」

ボス「じゃぁ、昼飯が食えそうな店探そうぜ、俺は肉探すぞ」

そうだ、ボスは大の肉全般が大好物らしい。そう言ってボスは別の場所に行った…

ロノン「あそこが昼飯、食えそうだな」

そこの飲食店に入り。

ロノン「主様は何食いますか?」

主サトミ「あたしは今は軽食系が良いかな」

ロノン「軽食系っすね。了解。」

あたし達は、そこで昼食を食べ終わった後…

ロノン「ムーン、口にマヨネーズ付いてっぞ、しゃぁねぇな、俺が取ってやるよ」

ムーン「すいません、ロノンさん」

主サトミ「ボス一体どこに行ったんだろう?ここで一緒に食べれば良いのに」

ロノン「さぁ?その内、戻って来るんじゃないすか?」

そして…

ボス「主様、これ、やるよ」

主サトミ「ん?何?」

急にボスに渡された物…それは黒い鴉にちなんだ髪飾りらしい…何で今この妙なタイミングで黒の髪飾りをプレゼントしたんだろう?と疑問に思った事を飲み込んだ…

主サトミ「ありがとう…ボス…」

ボス「ん、別に」

ボスも青い長髪に上に結んで片目仮面と片手義手で殆ど無表情で無愛想でワイルドだけど根は親切なんだよね。

ロノン「あっ!狡いっすよ!ボスさん、どこ行ったかて思えば、いつの間に主様に黒の髪飾り買いに行ってたんすか?」 

ボス「ロノン、うるせぇな、何と無く買いたくなっただけだ」

ロノン「あっ、主様、口元にケチャップ付いてますよ」
 
主サトミ「えっ?ロノン、口元のどこに?」

すると…ロノンは…

えっ…? 

あたしの口元に付いてるケチャップを指で拭った…
 
ロノン…?

ロノン「よし、これでケチャップ取れましたよ、主様」

バスティ「おい、ロノン、主様が困ってるぞ」

ボス「おい、ロノン、お前、今、自分で何したか分かってやってんのか?」

ユウ「流石、ロノンさん、大胆ですね」 

ロノン「へっ?わっ!主様!俺つい無意識でやっちまいました!すいません!」

あたしは吃驚しながらも…

主サトミ「うん…ケチャップ取ってくれて…ありがとう…ロノン…」

ボス「昼飯、食い終わったらじゃぁ、例のレイブンマスターが居る所に会いに行くぞ」

主サトミ「うん、それが本来の目的だね」

数分後…鐘桜と言う所にレイブンマスターが居る所に着き
 
門番の衛兵は酔っぱらって意図も簡単に鐘桜の中に通してくれた…

リベタ「ボス…」

ボス「おう、リベタ」 

そのレイブンマスターの見た目は10歳くらいの長髪の少年らしい。 

リベタ「ボス会いに来てくれたんだね」 

ボス「おう、元気だったか?リベタ」

リベタ「うん…何とか…」

ボス「リベタ、外出たいか?」

リベタ「うーん、出たくないって言えば嘘になるけど…」

ボス「だろうな」


 



 
  

 



 




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