女主と悪魔執事達と黒猫。

S

文字の大きさ
195 / 257

devil・197。小さな拳で掴む夢(本編)

しおりを挟む
今度の外出は武術がメインらしいが。

機会が、あれば許されるなら

極力あたしも武術を習いたい。

実は、あたしは格闘技には興味ある。

あたしにも武術習わせてくんないかな?

こっちの世界でも、あっちの世界でも、どんな危険からも自分の身は自分で守れんのに。

あたし格闘技女子は、かなり憧れる。

あたしも格闘技女子に、なれれば良いけどな。何時も執事達から守って貰うだけじゃ駄目だ!あたし自身も、もっと強くなんないと!あたしは敵や天使を倒すだけじゃなく執事達の鍛練や稽古や模擬戦にも全員に勝利するように、なりたい。

今回の武術大会に同行する執事は、あたしとムーンは何時もの事ながら、ミヤ、ナクル、フェネ、フルー。

そして東の大地出身のマルハナとユウハも同行するらしいが。

何時もの外出の執事の人数は何時もは4人だが

今回は執事史上初の6人での同行らしい。

【そして当日】

水龍の街シャロンに

あたしとムーン始め

今回の同行執事達のミヤ、フェネ、ナクル、フルー

そして東の大地の出身地マルハナとユウハも案内人で来てる。

マルハナ「普段そうじゃない俺達が真面目に仕事してるだろ」

ユウハ「マルハナさん、俺"達"って止めてくれませんか!?私まで同じに思われるじゃありませんか!」

フェネ「まぁまぁ、2人とも」

今回は執事6人以外も同行者達がいる。

それはミヤ達の教え子の子供達だ。

ミヤの教え子1「ミヤ先生あっちに行って良いですか?」

ミヤ「良いけど直ぐ戻って来るんだよ」

教え子2「はい、じゃぁ行って来ます」

ミヤの教え子2人は行った。

ユウハ「シャロンを回った後別に、ある寒くて雪が降ってる街ジャシーと言う街に移動します」

主サトミ「ジャシー?」

ユウハ「はい、ですので主様、防寒を充分に行って下さいね」

フルー「主様の防寒服を始め皆さんの防寒服も作りましたから、これを着てジャシーの街に行きましょう」

あたしとムーンと執事達は防寒着を羽織ってからジャシーの街に移動した。

【数時間後・ジャシーの街】

ジャシーの街は確かに雪が降ってる。

フルー「あそこで肉まんが売ってますね」

主サトミ「本当だ」

フルー「主様、御腹は空いてませんか?そうなら肉まんを買って来ますよ」

主サトミ「良いね。そうしよう」

ナクル「えっと…私は…」

フェネ「そうか…ナクルは肉が苦手だったね」

ナクル「はい…」

フェネ「じゃぁナクルだけ餡まんにしよう」

ナクル「すみません…ありがとうございます…フェネさん…」

フェネ「では早速、買って来ましょう。フルー俺も一緒に着いてくよ」

フルー「はい…すみませ…」 

饅頭屋の主人「へい!らっしゃい!そこの人達!沢山買ってくれたら、おまけしてやるよ!」

フルーが言いきる前に饅頭屋の主人に…でかいこえで遮られた。

主サトミ「耳…良すぎだね…」

フェネとフルーが饅頭屋から帰って来た直後…

ドカッ!バキッ!

ナクル「おや!?何か物騒な音が、しますね」

フェネ「うん、そうだね。あそこから音がする。ナクル!行って見よう!」

ナクル「はい!主様は安全な場所に居てください」

本当は、あたしも一緒に行って戦闘したいが…

主サトミ「分かった」

あたしとムーンとマルハナとユウハは後を着いてき

陰で2人の様子を見た…

厳つい男1「このクソガキ!てめえ!俺らの道場『蛇道会』に刃向かうた良い根性じゃねぇか!舐めてやがんのか!」

少年「煩い!お前らが父ちゃんの事、馬鹿に、するからだろ!」 

厳つい男2「んだと!?てめえ!このクソガキァ!おい!おめえら!このクソガキ!やっちめえ!」

厳つい男3「おうよ!」

厳つい男ら3人に、やられたであろう…

少年は身体中…怪我してる…

ナクル「3人で1人の少年を、いたぶるとは美しくありませんね」

厳つい男1「あぁ!?んだ!?てめえらにゃ関係ねぇだろ!」

フェネ「確かに俺達には無関係ですがほっとけません!何で喧嘩してるのか知りませんが止めましょうよ」

厳つい男1「おい!おめぇら!こいつらも、やっちめえ!」厳つい男3人の襲撃や攻撃に

フェネとナクルは厳つい男3人の急所を次々、思いっきり、ぶん殴り倒した。

主サトミ「流石フェネとナクルだ…」

フェネは厳つい男のリーダーであろう男の横顔を思いっきり地面に捩じ伏せた…

普段、落ち着いてるフェネの、やる時は、やる豹変振りだ…

厳つい男1「てめえ!何しやがんだ!」

フェネ「もう、この子には手上げしないと約束して下さい!」

厳つい男1「あぁ!?んだと!?てめえ!誰に向かって口聞いてやがんだ!」

するとフェネは無表情で、その男を腕を間接とは逆に容赦無しに締め上げた…

厳つい男1「いでででで!!!!分かったから離しやがれ!!!!」

ナクル「そちらの2人も良ければ私が腕を、へし折りましょうか?」

ナクルは…にっこり笑顔で恐ろしい事…言った…

厳つい男2「チッ!畜生!」

厳つい男3「覚えてやがれ!」

厳つい男3人は走って逃げた。

フェネ「君…大丈夫…?」

少年「はい…助けてくれて…ありがとうございます…」

ナクル「それにしても酷い怪我ですね…直ぐ手当てしないと…」

少年「フェネさん!ナクルさん!俺を弟子にして下さい!」

フェネ「えっ…!?」

少年「俺!ジャシーの街の道場で徒手武術を習ってるんです!今度武術大会が、あるんです!それまでに体鍛え上げたいんです!御願いします!」

フェネ「ちょっと待ってくれ…!」

ナクル「これは困りましたね」

フェネ「でも俺達は主様とミヤさんの教え子達を帰さないといけないから」

主サトミ「協力してやって」

フェネ「主様…でも…ですが…」

主サトミ「何か…この子ほっとけない…」

フェネ「うーん…」

主サトミ「断りにくいんだよね?」

ナクル「分かりました…主様が…そこまで仰るなら…この子に協力しましょう…」

少年「ありがとうございます!フェネさん!」

ナクル「お礼を言うなら主様に言って下さい」

少年「ありがとうございます主様」

主サトミ「あたしは何もしてないよ」  

ミヤ「では、ここは2人に任せて私と主様と推し達は帰るとしよう」

フェネ「先ず手始めに腕立て伏せと腹筋100回と10セットずつからしようか?」

ミヤ「えっ…?」

ナクル「その直後、長距離を全力でランニングです。私達が武術大会まで立派に鍛え上げて見せましょう」

フェネとナクルが笑顔でキツそうな筋トレを言った直後に…

ミヤが顔を引釣らせながら…

ミヤ「何か…この2人だけじゃ恐すぎるから私も残ろうかな…?」

主サトミ「あたしも残りたい。気になるから」

マルハナ「主様が残るなら俺も残りたい」

ユウハ「駄目ですよ。マルハナさんは私と一緒にミヤさんの教え子達と一緒に帰るんです」

マルハナ「ちぇーっ…畜生…」

マルハナは渋々ユウハと一緒にミヤの教え子と帰ってった。

ミヤ「君、名前は?」

シャン「シャンです」

ムーン「シャンさんですか」

シャン「うわっ!わっ!黒猫が喋った!」

ムーン「はぁ…やっぱり黒猫が急に喋ったら吃驚しますよね…」

主サトミ「ムーン良く頑張った」

シャン「黒猫が修行したら喋れる様に、なるのか?」

主サトミ「修行!?」

ムーン「初めての反応ですよね」

シャン「皆さん、今から俺が習ってる道場に行きましょう」

シャンに案内されて道場に着いた。格闘技の、やりがいが、ありそうだな。

シャンの父「帰って来たのかシャン」

シャン「父ちゃん…」

シャンの父「お前!その怪我まさか…」

シャン「だって!あいつら!父ちゃんの事…悪く言ったんだせ!だから、あいつらを、ぶん殴って蹴り入れてやったんだよ!」

シャンの父「だからって手出して良い理由には、ならんぞ!」 

シャン「何だよ!?その言い草!」

フェネ「気持ちは分からなくもないけど自分から手を上げるのは良くない」

シャン「フェネさんまで!」

シャンの父「俺は、こいつの徒手武術の師範でも、あるんですが…それに夢中に、なりすぎて妻が病気が酷かった事も知らずに逝ってしまったんです…」

ミヤ「成る程…」

シャンの父「俺は、もうじき、ここの道場を閉めて、ずっと趣味の料理人に、なろうと思ってます」

シャン「はぁっ!?何でだよ!?」

シャンの父「だから、お前も無理して、ここの道場継ぐこと無い」

シャン「はぁっ!?何言ってんだよ!?俺は心底武術が大好きなんだよ!」

シャンの父「だから、お前も他の事にも目を向けろ」

シャン「そんな事!勝手に決めんなよ!以前は、そんな事言わなかったじゃんか!」

シャンが走って逃げた。

主サトミ「シャン!」

シャンの父「あー…ったく…あいつは…」

ミヤ「気持ちは分かるがシャンくんの気持ちも考えたら、どうかな?」

フェネ「そうですよ。道場を閉めるのは、まだ早いんじゃないんですか?」

シャンの父「それは…そうですが…今は料理人に、なりながら道場を続ける両立は困難ですよ」

ガラガラ

???「あれ?今日も誰も居ないの?」

シャンの父「メウ…」

今度は少女が来た。

シャンの父「この子はシャンの妹のメウです」

メウ「初めまして私はメウです」

主サトミ「あたしはサトミだよ」

メウ「また喧嘩したの?」 

シャンの父「あぁ…何時もの事だ…」

そして、その夜。

あたしは用意された1人部屋とジャシーの衣装に着替えて外を歩いてると

ジャシーの衣装に着替えたミヤが居た。

ミヤ「主様、どんな衣装も着こなすジャシーの衣装も似合ってるよ」

主サトミ「ありがとう。ミヤも似合ってるよ」

ミヤ「ありがとう」

主サトミ「シャンが幸せに、なると良いな」

ミヤ「自由が必ずしも幸せとは限らない」

主サトミ「自由なのに何で?」

ミヤ「幾ら自由でも、どうして良いか分からなくて立ち止まる事も、あるからさ。シャンくんの、お父さんの気持ちも分かるが子供達の気持ちも分かる」

主サトミ「どっちの気持ちも分かるよ」

ミヤ「子供を指導するとは、そういう事さ。主様ジャシーの街に居る事を許可してくれてありがとう」

あたしはミヤの横に並んで舞い散る夜空の雪を眺めた…

【翌朝・ジャシーの街の庭】

あたしは朝の散歩に出掛けた。

ムーン「主様、お早うございます」

主サトミ「お早う。ムーン」

すると…何やら道場側から音が聞こえる。

主サトミ「気になる行って見よう」

あたしとムーンは道場に行くと

フェネがシャンに指導してる。

フェネ「良い?シャン。同じ所ばっかり鍛えてもバランスが悪くなるから」

シャン「えっ?でも同じ所、鍛えないと強くならないですよね?同じ所、鍛えて早く強くなりたいんです」

フェネ「でも同じ所ばっかり鍛えてると他の鍛えてない所がバランス悪くなってくから」

シャン「分かりました。フェネさん」

ナクル「主様、見学して下さったのですね」

フェネ「えっ?主様。見学し下さったのですね」

主サトミ「うん、頑張ってるね」

フェネ「じゃぁ、特訓の続きするよ」

シャン「はい、宜しく、お願いします。フェネ師匠」

フェネ「師匠!?」

シャン「はい」

フェネ「でもシャンは、お父さんを尊敬してるんじゃないかな?」

シャン「以前は…そうでした。でも今の父は変わってしまいました…尊敬してた父は今は…もう居ません…今尊敬してる師匠はフェネさんとナクルさんです」

























しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

まなの秘密日記

到冠
大衆娯楽
胸の大きな〇学生の一日を描いた物語です。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

とある男の包〇治療体験記

moz34
エッセイ・ノンフィクション
手術の体験記

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

処理中です...