女主と悪魔執事達と黒猫。

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devil・252。終わらない成長(悪魔執事個人編・ロノン編)

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あたしとロノンはエスポワーの街で

今夜の夕飯の買い出しに出掛けてた。

ロノン「主様、今日は買い出しに付き合ってくれてありがとうございます」

主サトミ「うん」

ロノン「買い出しに付き合ってくれた御礼に主様の好きな物作りますよ」

主サトミ「ロノンの料理なら何でも美味いよ」

ロノン「ありがとうございます。ですが。極力、主様の一番好きな食べ物が作りたいんです」

主サトミ「そう言われてもな。ロノンの料理は本当に何でも御世辞抜きで美味いし」

ロノン「御願いします。主様に成長した所、見せたいんです」

主サトミ「うーん、そこまで言うなら…もう何秒か考える時間貰える?」

ロノン「はい、好きなだけ考えて良いですよ」

あたしは何秒か考えて

ロノンに作って欲しい料理の

リクエストを伝えた。

主サトミ「あたしが今、食べたい物はね…」

ロノン「OK。了解です。主様に美味く食って貰える様に腕振るいますから」

主サトミ「うん、御願い。ロノン」

ロノン「っしゃーっ!腕が鳴るぜ!」

ロノンが大声で喜んでると…

周りの人達がざわざわ、ジロジロ

あたしとロノンの方を見出して…

ロノン「どわぁっ…!すいません…主様…つい大声で喜んでしまって…主様だけの為に料理が作れると思うと…つい…嬉しくて…つい…」

主サトミ「うん、気持ちは分かる」

ロノン「こんな調子だから俺だけ成長が遅れて止まってんです」

主サトミ「成長が遅れて止まってる?」

ロノン「えぇ、追っ掛けてた背中が見えないくらい離れてしまったり、だから俺は必死でダッシュで追っ掛けないと追い付かないんです」

ロノンの執事達や、あたしに関する優しい言動を

あたしはロノンの傍で、ずっと見てきたから。

絶対そんな事…無い。

主サトミ「そんな事ない。ロノンは充分成長してるよ」

ロノン「主様…その優しい言葉が嬉しいです。主様、今日の晩飯期待してて下さいね」

主サトミ「うん、宜しく、ロノン」

ロノン「よし!早速、食材買いに行きましょう」

あたしとロノンはエスポワーのスーパーで野菜売り場で食材選びをした。

ロノン「ん?これは見たこと無い野菜だな。これも買ってくか」

ロノンは1つ1つ野菜を手に取っては眺めながら必要な物だけ袋に入れてく。

スーパーを出た後…

ロノン「っとと…流石に買いすぎたか…」

主サトミ「そっちの袋あたし持つよ」

ロノン「じゃぁ、御願いします…って…主様に荷物…持たせられませんよ…」

主サトミ「気にしないで、そのままじゃ、大変でしょ」

ロノン「そうですか…?じゃぁ…御願いします…」

あたしは微笑みながら

主サトミ「うん、任せて」

ロノン「こんな事…執事としてダメですが…これからも主様に頼ってしまうかも知れませんけど…その時は宜しく…お願いします…」

主サトミ「うん、宜しく、ロノン」

あたしとロノンは1個ずつ買い出し袋持って話ながら

屋敷に帰ってった。

─終わらない成長・END。別の話に続く─







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