姫は用心棒に守られて執着される

狭山雪菜

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中編

多分VIPルームであろう1階の奥へと連れて行かれた部屋は、壁面に青色の照明で照らされた水槽が埋め込まれて魚が泳いでいる。
薄暗い室内で照明を絞った紫色の間接照明、L字型の皮張り黒いソファー、前にはガラスのテーブルが置いてあり、ソファーの横には観葉植物が置いてあった。

「…こちら、タオルです」

部屋に入ってすぐ、手渡された真っ白なタオルを持つと、ふかふかと柔らかくて高級ホテルのタオルみたいだ。

ーー高級ホテル、行ったことないけどね

「…ありがと、ございます…すいませんジャケット濡らしちゃいました」

肩から羽織られたジャケットを取り、私の目の前で一ミリも動かないシロさんに、もしかしたらジャケットを濡らしちゃったから怒っているのかも、と不安になる。

「いいえ、お気になさらないでください…この度は当店の…」
「ストップ!大丈夫ですから、本当っ!こっ、これ拭いたら帰るので」

謝罪の言葉が出そうな畏まった言葉を言われ、慌てて遮る。タオルで頭についたお酒をタオルで軽く拭い、ついでに肩や服にも軽く拭く。その一連の作業をじっと見つめてくるシロさんに、恥ずかしさと居た堪れなさが混じり変な気持ちになる。

「あの、ありがとございましたっ、これっ!」

彼の胸に少し濡れたタオルとジャケットを押し付けて、立ち去ろうとすると、部屋の扉からアキヤが顔を出した。

「マイ、大丈夫?…これお詫びのお酒持ってきたよ」

手元に大きな金色に輝く瓶のお酒ーーアルマン・ド・ブリニャックの特徴のスペードとアルファベットのAが書かれたシャンパンを持って彼は、顔の横に持ち上げた。

「…えっ、でも悪いしっ」

アルマン・ド・ブリニャックは、美味しいけれど、高品質のシャンパンでとても高いと知っている。

「マイは被害者なんだから、これは受け取って、この部屋使っていいみたいだから、しばらくVIPルームここで飲んでよ」
「えっ、でも…」

たかがお酒を頭からかけられただけで何でもない、と断る私に、

「我が店としても、是非ともこちらでお寛ぎください」

アキヤと話していた私の前に移動して、私の視界を遮るシロさん。彼の白いYシャツしか見えなくなり、顔を上げると目元を和らげ、いつも出入口の時にしか見ない強面が少しだけ優しく感じる。

「それに、服もクリーニングに出させていただきますし、もしよろしければ簡易ですが、シャワーも…」
「シャッ…シャワー?!いえ、いえ大丈夫です本当!帰らせてっくださいっ」

ーーココ・・でシャワーなんて無理、そんな事したらっ

私は知っているのだ…を取ったらどうなるのかを。

「でもマイ…」
「っ!でしたらっ、ここでそのボトルは飲みます!でもっ服もそのままでいいですし、シャワーも浴びませんっ!これは譲れません!」
「…なら、お召し物だけクリーニングに出させてください、こちらもお客様にご迷惑をおかけしましたので、このシャンパンボトルだけじゃお詫びにはなりません」
「でもっ…」
「私どもも、これだけは譲れません」

彼の声は落ち着いているのに、断固として譲らないと折れる気配がない。ふぅっと、詰めていた息を吐き一旦心を落ちつかせた。

「…なら、服も…それ以外のサービスをされたら、お金払うので」

悔し紛れにそう言うと、アキヤのホッとした様な声と苦笑いをするシロさんがいた。



貸し出された服は、男物のグレーのジャージで新品のタグがついていたので多分買いに行ったのだろう。
部屋に1人きりで一応身体が外気に触れないように、まず大きなジャージを頭から着て、濡れタオルで軽くジャージの中で着替えてから服を脱いでいった。

ーー家じゃない所で着替えるの本当ストレスっ

どうして私がこんなに人目に触れないように気を使うのかと言うと、幼い頃から変な人達に何度も何度も危険に晒されて、自衛しないと隠し撮りとか普通にあったからだ。
大きすぎるグレーのジャージは、ワンピースみたいに膝の少し上まで隠れるので、このままでもいいかなと、思ったけど一応ズボンも履くことにした。
ピンヒールを脱ぎ、ソファーに座り足を清潔なタオルで拭って下のジャージズボンも履いた。ピンヒールの表面も綺麗にしたら、ピンヒールを履きダボダボのズボンの腰にあるゴムを折り曲げくるくると回した。
金色のベタベタした髪を掴み、引っ張るとずるっと
すると、フサッと現れたのは、肩まで伸びた艶のある黒い髪。特に何のケアもしていないこの髪は、悔しい程に傷み知らずで、どんなに髪を染めても色を抜いても、元の色に戻しても変わらない艶が視界に入りまたため息を吐く。
濡れたタオルで綺麗にウィッグを拭いていると、コンコンと部屋の扉がノックされた。

「よろしいですか?」

控えめだが有無を言わせないこの感じ、シロさんだな、と当たりをつけた私は、

「ちょっと待ってください」

とウィッグを頭に戻し黒髪を中に入れ、紫色に照らされた水槽に映る黒い髪がないかをチェックしてから、ノックのした扉へと向かった。
ガチャッと扉を開くと、やっぱりシロさんで。

「お待たせしました」
「いえ、お急ぎさせてしまい申し訳ございません」

と苦笑をしていた。部屋に入り床に散らばった服を拾って畳むと、私の背後にいたシロさんがそれを取り上げる。

「では、こちらはクリーニングへ出させていただきますので」

とにっこり微笑む顔は、なんだか何かを企んでいるみたいで怖い。

「あの…ジャージあるので、もう…ですよねー」

着替えたしクリーニング要らないと言おうとしたら、真顔になったシロさんに、すごすごと言葉を撤回した。

「少し席を外しますが、しばらくこちらでお寛ぎください…部屋の外に出ないようにお願いします」

とクギを刺されてしまった。

ーージャージ姿でホストクラブをウロウロしていたら、変な噂立っちゃうよね

そう思った私は、大人しく部屋で待つことにした。
ソファーに座り、テーブルに置かれたゴールドの瓶のアルマン・ド・ブリニャックとシャンパングラス、葡萄や一口サイズにカットされたパイナップルとオレンジやイチゴのフルーツの盛り合わせもあり、どうすればいいのか途方に暮れた。シャンパンを開けるのにも、道具が無いし…

ーーそう言えばアキヤはなんで来ないんだろ…?

と1人過ごすのも飽きた私は、やっぱり話し相手欲しいなぁと思いながら部屋の扉を開くのを待った。





********************


「お待たせ致しました」

ノックと共に入って来たのは、やっぱりシロさんだった。手には白い布巾を持って、私がL字の長い所に座る。ソファーへと来て私の右隣に立ち、腰を下ろして彼が座った事で柔らかなソファーが揺れた。
初めてこんな近くに座り、あと拳ひとつ分で触れそうな肩の距離感に胸が高鳴る。

ーーちっ…近い

そんな私にお構いなく、ゴールドの瓶のアルマン・ド・ブリニャックを取り、慣れた手つきで瓶の上部にあるキャップシールを剥がし、白い布巾を被せて栓を抜いた。
シャンパングラスを取ると、グラスに注いでいく。

綺麗な金色のシャンパンをグラスの半分程入れテーブルに置き、もう一つのグラスを取り同じ量を入れた。瓶をテーブルの上に置いて、グラスを二つ手にして片方のグラスを私に渡した。

「…どうぞ」
「ありがとうございます」

手に待ち二つのグラスを合わせて乾杯し、お互い口にグラスを持っていきシャンパンを飲んだ。

「…美味しい」

初めて飲むシャンパンに感動していると、フッと笑う気配がしたシロさん。隣に座っているのに座高が高い彼を見上げると、優しく見守るように私を見下ろしていた。
その顔が可愛くて思わず私も笑うと、まだ喋ってもいないのに打ち解けたようなそんな気がした。




シャンパンを飲みフルーツを食べて、談笑していただけだったのに、いつの間にか彼の腕が私の背中に回り腰に添えられていた。私も彼の左側の胸板にもたれて、別にうるさい場所じゃないのに内緒話をするように顔を近づけて喋る。
時折私の息が彼の首に当たり、腰に添えられた手がピクリと動く。彼の右手が私の顎を捉え、私の唇に彼の親指の指先が触れ、唇のラインをなぞる。目の前にいる彼を見上げると、視線が絡みお互い見つめ合う。磁石のように彼の顔が近寄り、ちゅっと触れるだけの軽いキスが一度。
視線を外すことなく見つめ合い、もう一度重なる時には期待で口を薄く開けていた。ヌルッと入った私の口内に彼の舌が、口内を探るようにゆっくりとした動きで内頬、歯列、上顎と、順番に巡り最後には私の舌を絡める。
ひと通り絡めた後、ちゅぅっと名残惜しく私の舌を強く吸い、私から彼の顔が離れたけど、すぐに額同士が触れ合う。

「シロ…さん」

彼の熱い舌が私の口内に残っているような錯覚を覚えていたが、熱が冷めていくと口内が寂しくて甘えた声で彼の名を呼んだ。

「…シロ、じゃない…智也ともやと…マイ」
「智也…?」

舌ったらずな声で居なくなった彼の舌を求めて、彼の唇に視線を向けてしまう。私の気持ちを汲んでか、すぐにまた重なった唇に、今度は目を閉じて彼の舌を受け入れて、素直に感じる事にしたのだった。

「んっ、っ、んぁっ」

どのくらいキスをしていたのかーーくちゅくちゅっと口内から溢れる唾液を飲みながら、とにかく夢中で彼のキスに溺れ貪欲に求めた。彼の胸板に手をつけていた手を、彼の首の後ろへと腕を回した。彼も私の腰をガッチリ掴み、自分の方に引き寄せた。顔の角度を何度も変えては貪り、時々呼吸を整えるために離れてはいたけど、その間はずっと彼の唇が、私の顔中にキスを落としていく。呼吸が落ち着いたら彼の口を塞ぎまた始まるキスの時間。厚い舌、アルコールの味、柑橘系のコロンに混ざって微かに香るタバコの匂い、与えられるモノに彼の事しか考えられなくなった時、コンコンッと扉ををノックする音がして唇が離れた。
チッと舌打ちをした智也は、私の唇に吸い付いた。

「待ってて」

そう言って私から名残惜しく離れた智也は、扉に向かい少しだけ開けて、ノックした主と話ている。
急に手持ち無沙汰になったので、テーブルにあるシャンパングラスを待ち飲み、お皿にあるフォークを取り苺を食べる。

「お待たせ」

フルーツを食べていたら話が終わった智也が、帰ってきて私の横にまた座る。もぐもぐと咀嚼をしている私の頬に掛かる髪を指で退かし、耳に掛けた。そのまま背後から左半身を抱かれ、露わになった耳をペロッと舐めて耳朶を噛む。首にキスをされたり、耳に戻ったり、されるがままになっていた私は、口の中にあったフルーツを飲み込み終わったので、彼の方を向いた。
目を細めまるで愛おしい人を見るような優しく慈しみ溢れる表情に、愛されていると勘違いしそうだ。

ーー彼は…ホストクラブの、人なの…に

彼に吸い寄せられ軽く唇が重なる。今度は離れずに彼の舌が私の唇をなぞり口を開けるように催促する。求められるがままに、口を開けると彼の舌が私の口内にするりと入って、またキスの時間が始まった。



「そろそろ、クリーニング…終わる時間だから」
「んっ、っ、やぁ」

キスの合間に囁かれキスを中断され事に不満になるほど夢中になっていた私は、そう言えばこの部屋にいた理由を思い出した。

「っ、…もう…?」
「ははっそう…もう」

お互いの額を合わせたまま、口を尖らせてしまった私を智也は笑う。

「すぐ戻る」

と彼が私の額に触れるだけのキスを落とすと、ソファーから立ち上がって部屋から出て行ってしまった。



キスで昂ってしまい火照った身体を誤魔化すために、立ち上がり赤色に照らされた水槽へと歩いた。しばらくぼぅっと泳ぐ魚を見ていたのだけど…

ーーあれっ、最初来た時この水槽青じゃなかった…?……そういえば着替え終わった時は紫だったし…今は赤だ

何でだろと思っていると、部屋の扉が開きクリーニングに出された透明なビニール袋の中に入った私の服を持って智也が入ってきた。
水槽の前にいる私の方にやって来て、背後から抱きしめられた。

「…魚見てるの?」
「うん…この水槽の照明って…」
「照明…?…ああ、1時間ごとに変わるようになってるんだ、この部屋を使う人間が大体の時間を知るために」
「…だからクリーニングの時間だと分かったんだ」
「まぁ、そうだな」

私が納得して感心していたら、興味を失ったのか智也は、私のお腹に回した手に力を入れてる私の背中と、彼の身体がぴたりと密着した。

「もう…帰る」
「そうか、送るよ」
「いや、大丈夫…ひとりでっ…だめっぁっ」

ココにいる理由も無くなったから帰ると告げたら、申し出があったけど断ると、ジャージの中へと彼の大きくて固いかさついた手が入る。
身体をよじる私の露わになった首筋に顔を埋めて、ちゅぅちゅうと吸い舌を這わす智也。

「やっだ…やだ、一夜だけとか、身体だけとか…そんなの無理っ…あっ、んっ」

快感に流されそうになり、自分にも言い聞かせるようにそう言うと、智也の動きがぴたりと止まった。

「…遊び…?んな訳ないだろ…逃さねぇよ」

唸り声を上げた智也は、私の首に強く吸いつきチクリと痛みが出た。

「っ、やだっ、跡っ」

そこは服から出るから、仕事に支障をきたす。それなのに構わず他の所にもどんどんと強く吸い付き、跡が増えていくのを感じた。彼から逃れるため、お腹にある手を解こうとするが、指を絡められ余計に身動きが取れない。

納得いったのか、満足した智也は私の首筋に舌を這わしたあと、身体を離し両手を掴んだ私をくるりと振り向かせると彼と向き合う。
視線を上げて智也と視線が合わさると、私の頬に触れてゆっくりと撫でる。

「…俺と付き合って欲しい」
「…私…違う、きっと嫌になるよ…あたしは…」
「…今彼氏居るのか…?」
「ううん…居ないけど」
「なら、お試しで付き合えばいいだろ」
「でも…っ」
「もう黙って」

恋人が居ないなら問題ないと言う彼に、本当の姿じゃないと言おうとしたら、口を塞がれ有耶無耶にされる。

ーー本当の私を見てっ、ドン引きしたらめちゃくちゃにしてやるっ!

そう心に決めた私は、投げやりになっていた。





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