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カイルの溺愛
8. ※
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ユリスはカイルに庭園に連れてこられた。
ふたりで並んで庭を見渡せる石のベンチに座っているのだが、カイルの怒りが収まらない。
「ウェルマーの奴、絶対に許せん! 即刻追い出してやりたい! 俺のユリスにふざけた真似をするなんてウェルマーの一族ごと消し飛べ! 一族根絶やしにしてやる!」
「カイル様、落ち着いてください。もうそのくらいで……」
「いいや、許せん! あいつの顔を殴ってやりたかった! オメガが何をした?! ああいう腐ったアルファがいるからいつまで経っても差別がなくならないのだ。死刑だっ、死刑っ!」
さっき皆の前では毅然とした物言いをしていたのに、ここではまるで聞き分けのない子供みたいに言いたいことを言っている。
国王だからこそ暴挙に出ることはできないが、本音ではウェルマーをすぐにでも処罰したいと思っているらしい。
素の姿を曝け出してくれていることも嬉しいと思うし、自分のために怒ってくれているのかと、そこも嬉しく思う。
「カイル様」
再び口を開き、文句を言おうとしたカイルの唇にユリスは自らの唇を当て、カイルの口を塞ぐ。ユリスの触れるだけのキスを受け、カイルは驚いて動きが固まっている。
「ありがとうございます、私のためにそこまで言ってくださって。カイル様が代わりに怒るから、私のあの者に対する怒りはどこかへ吹き飛んでいってしまいました。だからそろそろ終わりにしてください」
本当に愛しい人だ。カイルはいつもユリスと共にあろうとしてくれる。
「ユリス……今、何を……」
「えっ……」
サッーとユリスの背筋が凍った。カイルの許可なくいきなり唇を奪うなど許されなかったのでは。
いくら身体を重ねた仲だとはいえ、国王に対して行き過ぎた行為だ。
「か、カイル様っ、申し訳ございません、勝手な真似を……。この不届き者を処罰してください!」
ユリスは慌てて畏り、頭を下げる。
「そうだな。ユリスに罰を与える」
——罰。
やはりカイルはユリスの勝手な振る舞いに怒っているのだ。
ユリスが下を向いたままで続く言葉を待っていると、ユリスの身はカイルによって持ち上げられ、カイルの膝の上に乗せられた。
「俺を煽った罪は重いぞ」
首の後ろを押さえられ、そのままカイルのほうに引き寄せられる。
「んっ……!」
カイルはユリスの唇を奪い、すぐさま舌を口内に這わせてきた。カイルと深い口づけを交わすのは危険だ。オメガの性質なのか、すぐに身体が熱を帯びてくる。
「はっ……んう……」
今は昼間だ。燦々と降り注ぐ陽の光、庭園の花々に囲まれながら、なんでこんな夜にするようないやらしい行為をしているのだろう。
遠巻きにカイルの従者だって控えている。カイルの膝の上に乗せられ、ふたりがキスを交わしている姿は遠くから見ても明らかだろう。
「まさかユリスのほうから口づけをされるとはな」
キスの合間にカイルは微笑んだ。そしてまたふたりの淫靡なキスの続きをする。
まずい。自分でも恥ずかしいくらいフェロモンを発していることがわかる。この身体が目の前のアルファの香りを覚えていて、このような接触があるとすぐにでも欲情が頭をもたげてしまうようだ。
深い口づけを交わす合間に、カイルがユリスの身体を操り、ユリスは足を大きく広げさせられた。カイルの身体に跨るような姿勢になり、こんなところでする格好ではないとまた羞恥を覚える。
カイルがユリスの腰を抱く。キスにまみれながら、カイルの手は徐々に下がってきて、その両手でユリスの双丘を撫で回す。
「あっ……そこは……」
服の上からでも、後ろの蕾のあたりにカイルの指が及ぶとユリスの身体はビクッと震えた。
「昼間から俺を煽った罪だ。ユリス。こっちへ来い」
熱った身体をカイルに抱えられ、カイルが立ち上がった。ユリスは振り落とされないようにとカイルの首にしがみつく。
カイルに連れてこられたのはすぐ近くの東屋だ。六角形をした小さな小屋で、ドーム型の屋根とすりガラスで囲まれている、庭園にある休息の場所だ。
中に入り、扉を閉めるなり、カイルは性急にユリスを求めてきた。
中央にある六角形の木の台に座ったカイルの上にさっきと同じように跨され、唇を奪われる。
恥ずかしい音を立てながらカイルと舌を交わらせていると、カイルがユリスのズボンと下着に手をかけた。
「こんなところで駄目ですっ……」
ここは寝室じゃない。すりガラス一枚隔てた先にはきっとカイルの従者がいて、こんな薄い壁ではみっともない声をあげたら全部聞かれてしまう。
「駄目だ。許さない」
ユリスの少しの抵抗虚しく、下に身につけていたものをカイルに奪われる。さっきからの刺激に反応し、こんな時間から勃ち上がってるユリスのものをはっきりと見られてしまい、思わず手で隠したが、その手すらカイルに退けられ、ユリスのそこをカイルに握られてしまった。
「あっ……あっ……あん……」
直接的な刺激に耐えきれず、カイルの肩にしがみつく。カイルは自分に跨るユリスの足をさらに大きく広げさせ、後ろの蕾にまで指を伸ばしてきた。
「ユリス。後ろがすっかり濡れてるぞ。どうりですごいフェロモンが出ていると思った。すごく感じてるんだな」
「はっ……はぅ……」
オメガの身体はこれだから嫌だ。アルファのフェロモンに当てられるとすぐにでも後孔から蜜が分泌されるようにできているみたいだ。
「あぁぁぁ……」
カイルの指がするりと侵入してきた。内壁をカイルの指で巧みに擦られ、ユリスは何度も喘ぎ声を上げる。
声が外に丸聞こえだ。抑えなくてはと思っているのに意地悪なカイルはさらにユリスの良いところを刺激し、たまらず「あぁ……!」とユリスは声を洩らす。
「カイル様っ、もうお許しくださいっ、そこは、あぁっ……!」
ユリスの中の最も感じる場所をカイルの指でしつこく擦られる。
「イッ……! カイル様、助けてくださいっ、身体がおかしい……っ」
感じたことのない強い快感が押し寄せてくる。ユリスの身体はカイルにその場所を擦られるたびにひどく痙攣し、耐えきれなくなった刺激はユリスのあられもない喘ぎ声となって洩れ出していく。
「ユリスはここが気持ちいいのか?」
「やめっ……カイル様ぁ……もう……!」
やめてと訴えているのにカイルはやめてくれない。ユリスは耐えきれずに全身を震わせ絶頂に達した。
「はぁっ……はぁっ……」
たしかに強いオーガズムを感じたのに、ユリスの前は頭をもたげたままだ。
「乱れたユリスを見てるとたまらん。もっと暴きたくなる」
そんなことを耳元で囁かれ、カイルの吐息がユリスのうなじにかかる。
ゾクリとし、鳥肌が立った。同時にぶわっと自身がフェロモンを発したのがわかる。感じたばかりの身体に、うなじへの刺激はあまりにも甘美だ。
「素直な身体だな」
カイルは自分の下の衣服をずり下げ、自らの昂ったものをユリスに向ける。それをユリスの濡れた後孔に当てがった。カイルのそれがぴたりと入り口に触れるだけで、ユリスの身体が期待で震えた。
「どうするユリス? お前の気持ちが知りたい。嫌ならしない。ここでやめる」
なんて意地悪をするのだろう。こんなに人を昂らせておいて、今さら意思確認をしようだなんて。
ふと香りを嗅ぐと狭い小屋に互いのフェロモンが充満しているのがわかる。カイルだって興奮状態にあるのか相応にかぐわしいフェロモンを発して、さっきからユリスを惑わせているというのに。
「カイル様……」
恥ずかしくてとてもカイルの顔など見られない。
「カイル様、お願いします……ここに挿れて……欲し……」
フェロモンに浮かれてユリスもおかしくなったようだ。恥も外聞も忘れて、目の前のアルファの男と交わりたくて自制が効かなくなった。
「俺の望みどおりの言葉だ」
カイルは満足気に笑みを浮かべ、自身の上へゆっくりとユリスの腰を下ろしていった。
ふたりで並んで庭を見渡せる石のベンチに座っているのだが、カイルの怒りが収まらない。
「ウェルマーの奴、絶対に許せん! 即刻追い出してやりたい! 俺のユリスにふざけた真似をするなんてウェルマーの一族ごと消し飛べ! 一族根絶やしにしてやる!」
「カイル様、落ち着いてください。もうそのくらいで……」
「いいや、許せん! あいつの顔を殴ってやりたかった! オメガが何をした?! ああいう腐ったアルファがいるからいつまで経っても差別がなくならないのだ。死刑だっ、死刑っ!」
さっき皆の前では毅然とした物言いをしていたのに、ここではまるで聞き分けのない子供みたいに言いたいことを言っている。
国王だからこそ暴挙に出ることはできないが、本音ではウェルマーをすぐにでも処罰したいと思っているらしい。
素の姿を曝け出してくれていることも嬉しいと思うし、自分のために怒ってくれているのかと、そこも嬉しく思う。
「カイル様」
再び口を開き、文句を言おうとしたカイルの唇にユリスは自らの唇を当て、カイルの口を塞ぐ。ユリスの触れるだけのキスを受け、カイルは驚いて動きが固まっている。
「ありがとうございます、私のためにそこまで言ってくださって。カイル様が代わりに怒るから、私のあの者に対する怒りはどこかへ吹き飛んでいってしまいました。だからそろそろ終わりにしてください」
本当に愛しい人だ。カイルはいつもユリスと共にあろうとしてくれる。
「ユリス……今、何を……」
「えっ……」
サッーとユリスの背筋が凍った。カイルの許可なくいきなり唇を奪うなど許されなかったのでは。
いくら身体を重ねた仲だとはいえ、国王に対して行き過ぎた行為だ。
「か、カイル様っ、申し訳ございません、勝手な真似を……。この不届き者を処罰してください!」
ユリスは慌てて畏り、頭を下げる。
「そうだな。ユリスに罰を与える」
——罰。
やはりカイルはユリスの勝手な振る舞いに怒っているのだ。
ユリスが下を向いたままで続く言葉を待っていると、ユリスの身はカイルによって持ち上げられ、カイルの膝の上に乗せられた。
「俺を煽った罪は重いぞ」
首の後ろを押さえられ、そのままカイルのほうに引き寄せられる。
「んっ……!」
カイルはユリスの唇を奪い、すぐさま舌を口内に這わせてきた。カイルと深い口づけを交わすのは危険だ。オメガの性質なのか、すぐに身体が熱を帯びてくる。
「はっ……んう……」
今は昼間だ。燦々と降り注ぐ陽の光、庭園の花々に囲まれながら、なんでこんな夜にするようないやらしい行為をしているのだろう。
遠巻きにカイルの従者だって控えている。カイルの膝の上に乗せられ、ふたりがキスを交わしている姿は遠くから見ても明らかだろう。
「まさかユリスのほうから口づけをされるとはな」
キスの合間にカイルは微笑んだ。そしてまたふたりの淫靡なキスの続きをする。
まずい。自分でも恥ずかしいくらいフェロモンを発していることがわかる。この身体が目の前のアルファの香りを覚えていて、このような接触があるとすぐにでも欲情が頭をもたげてしまうようだ。
深い口づけを交わす合間に、カイルがユリスの身体を操り、ユリスは足を大きく広げさせられた。カイルの身体に跨るような姿勢になり、こんなところでする格好ではないとまた羞恥を覚える。
カイルがユリスの腰を抱く。キスにまみれながら、カイルの手は徐々に下がってきて、その両手でユリスの双丘を撫で回す。
「あっ……そこは……」
服の上からでも、後ろの蕾のあたりにカイルの指が及ぶとユリスの身体はビクッと震えた。
「昼間から俺を煽った罪だ。ユリス。こっちへ来い」
熱った身体をカイルに抱えられ、カイルが立ち上がった。ユリスは振り落とされないようにとカイルの首にしがみつく。
カイルに連れてこられたのはすぐ近くの東屋だ。六角形をした小さな小屋で、ドーム型の屋根とすりガラスで囲まれている、庭園にある休息の場所だ。
中に入り、扉を閉めるなり、カイルは性急にユリスを求めてきた。
中央にある六角形の木の台に座ったカイルの上にさっきと同じように跨され、唇を奪われる。
恥ずかしい音を立てながらカイルと舌を交わらせていると、カイルがユリスのズボンと下着に手をかけた。
「こんなところで駄目ですっ……」
ここは寝室じゃない。すりガラス一枚隔てた先にはきっとカイルの従者がいて、こんな薄い壁ではみっともない声をあげたら全部聞かれてしまう。
「駄目だ。許さない」
ユリスの少しの抵抗虚しく、下に身につけていたものをカイルに奪われる。さっきからの刺激に反応し、こんな時間から勃ち上がってるユリスのものをはっきりと見られてしまい、思わず手で隠したが、その手すらカイルに退けられ、ユリスのそこをカイルに握られてしまった。
「あっ……あっ……あん……」
直接的な刺激に耐えきれず、カイルの肩にしがみつく。カイルは自分に跨るユリスの足をさらに大きく広げさせ、後ろの蕾にまで指を伸ばしてきた。
「ユリス。後ろがすっかり濡れてるぞ。どうりですごいフェロモンが出ていると思った。すごく感じてるんだな」
「はっ……はぅ……」
オメガの身体はこれだから嫌だ。アルファのフェロモンに当てられるとすぐにでも後孔から蜜が分泌されるようにできているみたいだ。
「あぁぁぁ……」
カイルの指がするりと侵入してきた。内壁をカイルの指で巧みに擦られ、ユリスは何度も喘ぎ声を上げる。
声が外に丸聞こえだ。抑えなくてはと思っているのに意地悪なカイルはさらにユリスの良いところを刺激し、たまらず「あぁ……!」とユリスは声を洩らす。
「カイル様っ、もうお許しくださいっ、そこは、あぁっ……!」
ユリスの中の最も感じる場所をカイルの指でしつこく擦られる。
「イッ……! カイル様、助けてくださいっ、身体がおかしい……っ」
感じたことのない強い快感が押し寄せてくる。ユリスの身体はカイルにその場所を擦られるたびにひどく痙攣し、耐えきれなくなった刺激はユリスのあられもない喘ぎ声となって洩れ出していく。
「ユリスはここが気持ちいいのか?」
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やめてと訴えているのにカイルはやめてくれない。ユリスは耐えきれずに全身を震わせ絶頂に達した。
「はぁっ……はぁっ……」
たしかに強いオーガズムを感じたのに、ユリスの前は頭をもたげたままだ。
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そんなことを耳元で囁かれ、カイルの吐息がユリスのうなじにかかる。
ゾクリとし、鳥肌が立った。同時にぶわっと自身がフェロモンを発したのがわかる。感じたばかりの身体に、うなじへの刺激はあまりにも甘美だ。
「素直な身体だな」
カイルは自分の下の衣服をずり下げ、自らの昂ったものをユリスに向ける。それをユリスの濡れた後孔に当てがった。カイルのそれがぴたりと入り口に触れるだけで、ユリスの身体が期待で震えた。
「どうするユリス? お前の気持ちが知りたい。嫌ならしない。ここでやめる」
なんて意地悪をするのだろう。こんなに人を昂らせておいて、今さら意思確認をしようだなんて。
ふと香りを嗅ぐと狭い小屋に互いのフェロモンが充満しているのがわかる。カイルだって興奮状態にあるのか相応にかぐわしいフェロモンを発して、さっきからユリスを惑わせているというのに。
「カイル様……」
恥ずかしくてとてもカイルの顔など見られない。
「カイル様、お願いします……ここに挿れて……欲し……」
フェロモンに浮かれてユリスもおかしくなったようだ。恥も外聞も忘れて、目の前のアルファの男と交わりたくて自制が効かなくなった。
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