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第1章 深緋の衝撃
第7話
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昼休みが終わっても校内は騒がしいままだった。
廊下に整列させられた机と椅子たち。鼻をつくワックスの匂い。見慣れた校舎の異様な姿は、生徒たちに夏休みの訪れを確信させる。誰もかれも気もそぞろで、校舎に響く声や足音は普段の数割増しで大きい。
そんな喧噪から隔離された場所。屋上へ続く階段で、三人は苦戦を強いられている。大掃除という純粋な肉体労働に就きながら最初に音を上げたのは、意外にも本校のスーパースター、松井誠也だった。
「埃多すぎだって。下見てみろよ、足跡くっきりだ」
「ここ、普段は掃除当番いないのか? 腰が……痛くなってきた」
「大丈夫ですか? 伊形センパイ。ていうか、誠也さんの足おっきいですね。何センチあるんですか?」
彼女らしいテンポが速く脈絡のない台詞に慧は戸惑う。こればかりは数をこなしても、慣れるものではないらしい。
「話が変わるの早い。それに霧生は心配なんかしてないだろ、思ってもないこと言うな。ちなみに俺は二十七」
「センパイには訊いてません。それに、思ったことを黙ってるよりは全然いいと思います」
「……だってさ、誠也」
「今の関係ある? 足のサイズの話だったよな……まあ、俺は三十だけど」
横並びの慧と誠也は、埃を掃きながら一段一段後ろ向きに下がっていく。数段上では、塵取りを持った一年生、霧生遥が仕上げとばかりに取りこぼされた埃たちを片付けていた。
「二人とも、上見たら殺しますからね」
高くもドスの利いた声が耳を突いた。眼鏡越しの意地の悪そうな視線をつむじあたりに感じながら、慧は反撃する。
「だったら代わってくれ。俺の腰と、霧生のスカートの中身が守られて一石二鳥だろ」
「センパイ言い方がキモい。それに私、埃っぽいのダメなんですよね」
遥はわざとらしく「コホッ」と咳き込んでみせた。
「ハウスダストアレルギーってやつか。霧生さん平気?」
「平気ですっ。やっぱり誠也さんは優しいですね」
──どうせ「男子二人、それも三年生を見下ろせる優越感たまんない……!」とか思ってんだろうな……
「センパイ、何か言いました?」
「……いいや、何も」
霧生遥。桐葉高校一年で生徒会書記。この地域に古くから続く名家「霧生家」の一人娘。弓道部所属ということもあり、一瑠とは公私で仲がいい。
加えて、慧にとって彼女は学校や部活の後輩というだけでなく、アルバイト先であるラーメン屋「万笑軒」の後輩でもある。
不遜な言動、学年が二つ上の男子であろうと怯まない姿勢。いかにも生意気な後輩女子といった態度であるが、彼女の第一印象は全く逆であった。
短く整えられた髪に大きめの眼鏡をかけ、小さく華奢な姿はまるでおとなしい文学少女のようだ。
制服の着こなしも、少しスカートを折っているくらいでほとんど校則に準拠している。女子高生の多くが髪型や少ないアイテムで自分らしさを演出するなか、霧生遥はその内面を裏切るような恰好をしていた。
慧の親友曰く、このギャップが他の女子たちにはない彼女だけの魅力らしいのだが、慧は彼の価値観を尊重する気はあっても、理解してやれるとは思えなかった。
遥がバイトの後輩になって一ヶ月ほどが経った頃。彼女の小悪魔性をまだ体感していなかった慧は、彼女にその恰好について尋ねてみたことがあった。
〝校則の穴なんていくらでもあるのに、一年生や生徒会だからといって、そこまできっちりしなくてもいいのではないか〟と。すると遥は、
「猫を被ってるんですよ、私」
と答え、それ以上は何も語らなかった。普段の鋭さや生意気さを感じさせない、どこか物事を達観したような表情に戸惑いながらも、猫という表現は彼女のイメージにぴったりだと慧は感じた。
しかし〝ネコはネコでも化け猫だな〟と口を滑らせてしまった瞬間。おたまだったか中華鍋だったか寸胴鍋だったかが頭を直撃。そのときのことは、よく覚えていない慧であった。
猫を被っていると言った遥。しかし学校では、心酔している一瑠を除くほとんど全員に無遠慮な態度をとっていた。一部からは「小さな悪魔」や「眼鏡の魔人」と恐れられているが、その傲岸不遜な性格ゆえに嫌われている、ということはあまりなかった。
弓道部では一年生ながらAチームに選ばれ、生徒会でも書記を務めている。先月の紫鐘祭では、グチグチ言いながらも実行委員としてクラスのために奔走した。
その結果、遥たちの一年五組の出し物「お化け屋敷カレー喫茶」は来場者数トップを記録するほど大成功を収めたのだった。
こうした遥の〝デキる女〟という側面は特に同学年の生徒から尊敬を集めるのに十分な理由である。生意気な態度も「まあ、遥ちゃんは頑張ってるし」「霧生には借りがあるから文句は言えない」といった理由で受け入れられていた。
では、遥はどこで猫を被っているのか。その疑問が浮かぶたび、後頭部に微かな疼痛を覚える慧だった。
「ふう。ようやく終わったな」
輝きを取り戻した階段を前にして、達成感に浸る誠也。一仕事終えた農家のように額の汗を拭う仕草は、やけに様になっている。
獲り尽された灰色たちは、彼の手に握られたゴミ袋の中で大人しくまとまっていた。
「まだ時間あるし、少し休んでいくか」
「それなら私、いい場所知ってますよ」
「マジ? 霧生さんナイス!」
ついてきてください、と万笑軒で店内に客を案内するようなスムーズさで遥が向かうのは、
「え、──上?」
「まあまあ、いいからいいから」
いたずら心全開の声とともに、遥は颯爽と階段を上っていく。怪しいと思いながらも、彼女の白く細い脚に導かれ、二人が辿りついたのは、屋上へ出る扉であった。
「たしか、この扉って鍵がかかってるんじゃ?」
「では誠也さん、どうぞ」
遥に促されるようにして、誠也はノブを握る。恐る恐る捻ってみると、ギギギと不機嫌そうに鉄製の扉は口を開けた。
「おおー」
「スゲー」
開ける視界。差し込む午後の日差し。一面の青空が三人の前に広がっていた。
「先週、天文部がここを使ったんですけど、鍵を締め忘れたみたいなんですよ。生徒会の見回りで偶然見つけて──って、二人とも聞いてます?」
遥の得意げな説明をよそに、慧と誠也は屋上から見る景色に夢中であった。小高い丘の上にある校舎からは街が一望できる。学校の屋上という特殊なロケーションが、彼らのテンションを数段階押し上げていた。
桐葉高校のある桐葉市霧ヶ山町はいわゆる旧市街である。
密集した建物を見れば、そこら辺のご老人に訊かずとも、昔の賑わいを想像するのは容易であった。
しかし、昨今の少子高齢化の例に漏れず人口は減少する一方。加えて、山に囲まれて坂が多いことや道路の狭さなどを理由に、市政は霧ヶ山の再開発を断念した。
代わりに市内を縦断する美勢川の反対側、田畑の多い仲富町に注力し始めたのがおよそ十年前。
今では映画館併設のショッピングモールや温水プール、国立大学の新キャンパスなどが立ち並ぶ桐葉市の新しい顔になっている。霧ヶ山は市役所と主要駅を持っていることで、辛うじて面子を保っていた。
「この景色を見るのも、あと半年ちょっとかー」
誠也は都心の大学に進学予定である。自分で選んだとはいえ、十八年間過ごした故郷を離れるのは寂しい気持ちがあるのだろう。視線は街に送られているが、どこか遠い目をしていた。
「誠也さんは都内の大学に行くんでしたっけ? 夏休みには帰ってきてくださいね」
「もちろん。霧生さんも遊びにおいでよ、案内するぜ」
「ふふ、楽しみにしておきます。一応訊いてあげますけど、センパイは進路どうするんです?」
誠也との会話で築かれた笑顔はそのままに、遥は声のトーンだけを下げて尋ねた。器用な芸当を披露しつつも、お情けであることは隠そうともしない。
「俺は地元の国立。喜べ霧生、卒業しても万笑軒のバイトは続けるつもりだからな」
「うわー。覚悟しておきますね。ちなみにセンパイ、一瑠さんの進路って聞きました?」
何を思ったか、ここにいない一瑠の話題を持ち出す遥。いつもの急な話題転換なのか。
一瑠と慧と誠也の三人が幼馴染みということを知ってのことか。はたまた、大好きな一瑠先輩の進路を知りたいだけなのか。慧には分からない。
「一瑠の進路か────知らないな」
「…………」
おしゃべり好きな誠也には珍しく、無言のまま眼下の景色に見入っている。
「今のうちに聞いておいた方がいいですよ。少なくとも、高校生活最後の夏休みなんだから」
「霧生お前、案外優しいのな」
「勘違いしないでください。私は一瑠さんに、少しでも後悔することがあったらダメだと思ってるだけですから」
「……そうだな。そういうことにしておく」
大掃除の終わりを告げるチャイムが響く。今まで黙っていた誠也は、屋上の柵を掴んだまま背中を逸らすように伸びをした。
「そろそろ戻るか。サンキュー、霧生さん。いい場所を教えてもらった」
「いえいえ。ちなみに夏休み中は開けっ放しにしておく予定なので、バレないように使ってくださいね」
「いいこと聞いた。おーい慧、教室戻るぞー」
「──ああ、今行く」
一瑠の進路。その言葉に何か引っかかるものを感じながら、慧は屋上を後にした。
廊下に整列させられた机と椅子たち。鼻をつくワックスの匂い。見慣れた校舎の異様な姿は、生徒たちに夏休みの訪れを確信させる。誰もかれも気もそぞろで、校舎に響く声や足音は普段の数割増しで大きい。
そんな喧噪から隔離された場所。屋上へ続く階段で、三人は苦戦を強いられている。大掃除という純粋な肉体労働に就きながら最初に音を上げたのは、意外にも本校のスーパースター、松井誠也だった。
「埃多すぎだって。下見てみろよ、足跡くっきりだ」
「ここ、普段は掃除当番いないのか? 腰が……痛くなってきた」
「大丈夫ですか? 伊形センパイ。ていうか、誠也さんの足おっきいですね。何センチあるんですか?」
彼女らしいテンポが速く脈絡のない台詞に慧は戸惑う。こればかりは数をこなしても、慣れるものではないらしい。
「話が変わるの早い。それに霧生は心配なんかしてないだろ、思ってもないこと言うな。ちなみに俺は二十七」
「センパイには訊いてません。それに、思ったことを黙ってるよりは全然いいと思います」
「……だってさ、誠也」
「今の関係ある? 足のサイズの話だったよな……まあ、俺は三十だけど」
横並びの慧と誠也は、埃を掃きながら一段一段後ろ向きに下がっていく。数段上では、塵取りを持った一年生、霧生遥が仕上げとばかりに取りこぼされた埃たちを片付けていた。
「二人とも、上見たら殺しますからね」
高くもドスの利いた声が耳を突いた。眼鏡越しの意地の悪そうな視線をつむじあたりに感じながら、慧は反撃する。
「だったら代わってくれ。俺の腰と、霧生のスカートの中身が守られて一石二鳥だろ」
「センパイ言い方がキモい。それに私、埃っぽいのダメなんですよね」
遥はわざとらしく「コホッ」と咳き込んでみせた。
「ハウスダストアレルギーってやつか。霧生さん平気?」
「平気ですっ。やっぱり誠也さんは優しいですね」
──どうせ「男子二人、それも三年生を見下ろせる優越感たまんない……!」とか思ってんだろうな……
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「……いいや、何も」
霧生遥。桐葉高校一年で生徒会書記。この地域に古くから続く名家「霧生家」の一人娘。弓道部所属ということもあり、一瑠とは公私で仲がいい。
加えて、慧にとって彼女は学校や部活の後輩というだけでなく、アルバイト先であるラーメン屋「万笑軒」の後輩でもある。
不遜な言動、学年が二つ上の男子であろうと怯まない姿勢。いかにも生意気な後輩女子といった態度であるが、彼女の第一印象は全く逆であった。
短く整えられた髪に大きめの眼鏡をかけ、小さく華奢な姿はまるでおとなしい文学少女のようだ。
制服の着こなしも、少しスカートを折っているくらいでほとんど校則に準拠している。女子高生の多くが髪型や少ないアイテムで自分らしさを演出するなか、霧生遥はその内面を裏切るような恰好をしていた。
慧の親友曰く、このギャップが他の女子たちにはない彼女だけの魅力らしいのだが、慧は彼の価値観を尊重する気はあっても、理解してやれるとは思えなかった。
遥がバイトの後輩になって一ヶ月ほどが経った頃。彼女の小悪魔性をまだ体感していなかった慧は、彼女にその恰好について尋ねてみたことがあった。
〝校則の穴なんていくらでもあるのに、一年生や生徒会だからといって、そこまできっちりしなくてもいいのではないか〟と。すると遥は、
「猫を被ってるんですよ、私」
と答え、それ以上は何も語らなかった。普段の鋭さや生意気さを感じさせない、どこか物事を達観したような表情に戸惑いながらも、猫という表現は彼女のイメージにぴったりだと慧は感じた。
しかし〝ネコはネコでも化け猫だな〟と口を滑らせてしまった瞬間。おたまだったか中華鍋だったか寸胴鍋だったかが頭を直撃。そのときのことは、よく覚えていない慧であった。
猫を被っていると言った遥。しかし学校では、心酔している一瑠を除くほとんど全員に無遠慮な態度をとっていた。一部からは「小さな悪魔」や「眼鏡の魔人」と恐れられているが、その傲岸不遜な性格ゆえに嫌われている、ということはあまりなかった。
弓道部では一年生ながらAチームに選ばれ、生徒会でも書記を務めている。先月の紫鐘祭では、グチグチ言いながらも実行委員としてクラスのために奔走した。
その結果、遥たちの一年五組の出し物「お化け屋敷カレー喫茶」は来場者数トップを記録するほど大成功を収めたのだった。
こうした遥の〝デキる女〟という側面は特に同学年の生徒から尊敬を集めるのに十分な理由である。生意気な態度も「まあ、遥ちゃんは頑張ってるし」「霧生には借りがあるから文句は言えない」といった理由で受け入れられていた。
では、遥はどこで猫を被っているのか。その疑問が浮かぶたび、後頭部に微かな疼痛を覚える慧だった。
「ふう。ようやく終わったな」
輝きを取り戻した階段を前にして、達成感に浸る誠也。一仕事終えた農家のように額の汗を拭う仕草は、やけに様になっている。
獲り尽された灰色たちは、彼の手に握られたゴミ袋の中で大人しくまとまっていた。
「まだ時間あるし、少し休んでいくか」
「それなら私、いい場所知ってますよ」
「マジ? 霧生さんナイス!」
ついてきてください、と万笑軒で店内に客を案内するようなスムーズさで遥が向かうのは、
「え、──上?」
「まあまあ、いいからいいから」
いたずら心全開の声とともに、遥は颯爽と階段を上っていく。怪しいと思いながらも、彼女の白く細い脚に導かれ、二人が辿りついたのは、屋上へ出る扉であった。
「たしか、この扉って鍵がかかってるんじゃ?」
「では誠也さん、どうぞ」
遥に促されるようにして、誠也はノブを握る。恐る恐る捻ってみると、ギギギと不機嫌そうに鉄製の扉は口を開けた。
「おおー」
「スゲー」
開ける視界。差し込む午後の日差し。一面の青空が三人の前に広がっていた。
「先週、天文部がここを使ったんですけど、鍵を締め忘れたみたいなんですよ。生徒会の見回りで偶然見つけて──って、二人とも聞いてます?」
遥の得意げな説明をよそに、慧と誠也は屋上から見る景色に夢中であった。小高い丘の上にある校舎からは街が一望できる。学校の屋上という特殊なロケーションが、彼らのテンションを数段階押し上げていた。
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密集した建物を見れば、そこら辺のご老人に訊かずとも、昔の賑わいを想像するのは容易であった。
しかし、昨今の少子高齢化の例に漏れず人口は減少する一方。加えて、山に囲まれて坂が多いことや道路の狭さなどを理由に、市政は霧ヶ山の再開発を断念した。
代わりに市内を縦断する美勢川の反対側、田畑の多い仲富町に注力し始めたのがおよそ十年前。
今では映画館併設のショッピングモールや温水プール、国立大学の新キャンパスなどが立ち並ぶ桐葉市の新しい顔になっている。霧ヶ山は市役所と主要駅を持っていることで、辛うじて面子を保っていた。
「この景色を見るのも、あと半年ちょっとかー」
誠也は都心の大学に進学予定である。自分で選んだとはいえ、十八年間過ごした故郷を離れるのは寂しい気持ちがあるのだろう。視線は街に送られているが、どこか遠い目をしていた。
「誠也さんは都内の大学に行くんでしたっけ? 夏休みには帰ってきてくださいね」
「もちろん。霧生さんも遊びにおいでよ、案内するぜ」
「ふふ、楽しみにしておきます。一応訊いてあげますけど、センパイは進路どうするんです?」
誠也との会話で築かれた笑顔はそのままに、遥は声のトーンだけを下げて尋ねた。器用な芸当を披露しつつも、お情けであることは隠そうともしない。
「俺は地元の国立。喜べ霧生、卒業しても万笑軒のバイトは続けるつもりだからな」
「うわー。覚悟しておきますね。ちなみにセンパイ、一瑠さんの進路って聞きました?」
何を思ったか、ここにいない一瑠の話題を持ち出す遥。いつもの急な話題転換なのか。
一瑠と慧と誠也の三人が幼馴染みということを知ってのことか。はたまた、大好きな一瑠先輩の進路を知りたいだけなのか。慧には分からない。
「一瑠の進路か────知らないな」
「…………」
おしゃべり好きな誠也には珍しく、無言のまま眼下の景色に見入っている。
「今のうちに聞いておいた方がいいですよ。少なくとも、高校生活最後の夏休みなんだから」
「霧生お前、案外優しいのな」
「勘違いしないでください。私は一瑠さんに、少しでも後悔することがあったらダメだと思ってるだけですから」
「……そうだな。そういうことにしておく」
大掃除の終わりを告げるチャイムが響く。今まで黙っていた誠也は、屋上の柵を掴んだまま背中を逸らすように伸びをした。
「そろそろ戻るか。サンキュー、霧生さん。いい場所を教えてもらった」
「いえいえ。ちなみに夏休み中は開けっ放しにしておく予定なので、バレないように使ってくださいね」
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