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アリス――2
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アリスが僕の背中あたりをじーっと見てて、何だろうと思っていたら、癒そうに言われてしまった。
「シュー、その背中のリュックの色さ、目立つから別のにしないか?」
背中の非常袋を手で叩かれた。
確かに銀色の布地で出来ていて、目立つことこの上ない。
「……でも他に持ってない」
「……じゃあさ、いっそ服もリュックもまとめて取り替える?」
そういえば、服も靴も日本から着てきたままで、あちこち薄汚れて破れていた。
もし、疲れて服のまま寝てなかったら、今頃パジャマであいつら──Zから逃げなきゃならなかったんだよなぁ。
いくら夏でも公園でパジャマで寝るなんてことにならなくてよかった、本当によかったとつくづく思い返す。
「どうせなら──」
数日前を思い返してると、アリスが何か言いかけて、僕を上から下まで眺めているのに気付いて、ちょっと恥ずかしくなってしまう。
「よし、移動しようシュー。
新しい服とカバンをプレゼントするよ」
楽しげに言いながら地図を広げて、僕を手招きする。
「今いるのはここ。
で、この○印をつけてあるのは自家発電の建物──まぁ病院やショッピングモール、それにホテルだったかな。
送電は止まってるけど、水ならまだ出る所もあるし、運がよければシャワーも使えるかも知れないな」
「それはいいな……湯船たっぷりのお湯なんてあったら天国だな。
運があれば、の話だけど」
二人で顔を見合わせて笑い出す。
そして──どちらからともなく、僕らは見つめあい、軽く触れあうくらいのキスをしていた。
アリスが隠れ家にしていた建物の屋上、空は青くてこんなに綺麗なのに、下を見れば地獄のような景色が広がっていて、嫌でも現実を思い知らされた。
「ここから屋上伝いであそこに行く。
綱渡りは得意?」
へっ、今何を言われた?
綱渡りって、サーカスじゃあるまいし、得意なわけないだろ?
そんな僕の顔を見て、くすっと笑ったアリスの顔が可愛くて、しかも綺麗で、思わず見惚れてしまっていた。
「この辺りはビルの高さが同じくらいだから、屋上から屋上に長い板を渡して、隣のビルに移動するんだ。
ちょうど平均台くらいの幅の板かな。
たとえZが昇ってきたとしても、あいつらバランス取れないから渡れないだろ?
その代わり、命綱もないし、落ちたら最後。
下を見るなよ?」
「大丈夫……、木の上で眠るよりはずっと簡単だよ。
平均台だと思えば簡単さ、多分ね」
「なら、いい。
気をつけて」
渡るビルの屋上に、Zが居ないのを確認してから、長い板を隣の建物に渡して、馴れたように歩いていくアリス。
アリスが渡りきると、僕が細い板に足を踏み出して、恐々と渡り始め…、ギシギシと板が音を立ててきしむのに心臓が縮む。
下を見ないように、前だけ見て、と自分に言い聞かせて、なんとか渡りきる。
渡りきったら板を引っ張って、違うビルの屋上にかけて渡る、というのを何度か繰り返した。
「シュー、止まって」
先に渡っていたアリスに言われ足を止める。
ライフルを構えながら手招きされて、ライフルの向いた方向を見るとビルの屋上にZがわらわらといるのが見えてぞっとする。
「……ざっと十匹、片付けておいたほうが後々楽だな」
言い終える間もなくライフルが発射され、Zが一匹倒れた。
思ったよりも音がしないってことは、ライフルにサイレンサーが付いていたんだろう。
あっという間に一匹、また一匹と倒れていき、数分も経たずに動いているZの姿はなくなった。
「すごいな……アリス」
全弾命中──無駄弾っていうのがまったくなかった。
感心した僕が呟いたのが聞こえたのか、アリスが右手の親指を立てて笑っていた。
屋上から屋上へ、時には建物の壁をよじ登り、目的地にと着いた時には僕はもうへとへとで床にへたり込んで息をしていた。
「シュー、まだへたり込まないで」
何の建物かは分からないけど、今いるのは非常扉で閉鎖された廊下で、僕らがどうやって入ったかというと、廊下の窓が一つ、アリスが前にぶち破っていたからだ。
ちらと聞いたところによると、そこから投げ捨てたらしい──何を、というのは怖くて聞けなかった。
ふかふかした感触の絨毯が足にすごく気持ちいい。
このまま絨毯に座り込んでいたいくらいだった、が、よろよろと立ち上がり、アリスの後を付いていく。
今の僕を遠くから見たら、Zと間違うんじゃないかってくらい、足が言うことを利かなかった。
「あった」
部屋の番号を確認してドアを開けて中に入れと促される。
「シュー、ダメ」
思わず壁に触ってスイッチを探していると、ドアに鍵をかけたアリスに止められた。
ここに着くまでに夕方になってしまっていて、窓から夕陽が赤く部屋を照らして、明りをつけなくても部屋の様子が見てとれた。
「……マンションかホテルの部屋みたいだ」
「……ホテルだよ、ほらこれがキー」
アリスの手に何枚かのカードがあり、その内の一枚を渡される。
「えっと……ホテル……暗くてよく見えないな」
目を凝らしてようやく見えたカードには僕でも知ってる高級ホテルの名前があって、思わず言葉をなくしてしまう。
「こういったホテルは自家発電でさ。
ちょっと前に安全な通路を確保した時にキーをもらっておいたんだ。
シャワーはお湯が出るかも知れないし、なんといっても床じゃなく、柔らかいベッドで寝れるのは嬉しくない?」
まるで悪戯が成功した子供のような笑顔で言われて、どうやって確保したとか、もらったとか聞かないことにした。
安全=Zが居ないってことは、そういうことなんだろう。
外から灯りが見えなければ、奴らは気付かないことが多い。
部屋はカーテンを閉めて蝋燭を一つだけ、シャワールームは壁に囲まれて灯りが漏れないのを確認して、それでも用心の為に電気ではなく、洗面台に蝋燭を置く。
バスタブの蛇口を捻るとお湯が出て、それが何より嬉しかった。
お湯に浸かれるなんて何日ぶりだろう。
喜んでいる僕にアリスが先に入っていいと言ってくれたので、その言葉に甘えて先に風呂に入らせてもらうことになった。
「ふぅ……、やっぱりいいなぁ…」
たっぷりのお湯に身体を浸すと、ガチガチになった身体が解れていくようで、長く息を吐く。
短い間に色んな事があって、気が休まる時がなかったからだろうか、あまりに気持ちよくて、ついうとうととしてしまっていた。
「シュー……」
「えっ、あっ…ごめん。
今ちょっと寝かけてた、すぐに出……る……か…、……アリ……ス?」
アリスが交代はまだかと言いに来たんだと思ってシャワールームの扉に振り返ると、蝋燭の明かりに照らされたバスタオル姿の彼女がいて、息を飲んだ。
「一人で居たくないから……一緒に入っていい?」
一緒にって、風呂だよ、僕裸だよ?
っていうか、アリスもほとんど裸だよね?
何も言えなくて、呆然とアリスを見つめている僕。
「……恥ずかしかったら蝋燭消すし……ダメ、かな?」
ダメじゃない、ダメじゃないけどっ!
返事が出来ないまま黙っている僕、喉が渇いて口が開かない。
口をぱくぱくと動かしている僕がおかしかったのか、笑顔を見せるアリスの足が湯の中にと入れられて、僕の足に触れる。
「お湯もシューも温かいな……」
アリスの顔が近づいた、と思ったら抱き締められて、お湯よりも胸に押し付けられたアリスの少し冷たい身体に、僕の身体が震えた。
「ア……リ……ス…………」
それだけ言うのが精一杯で、湯に濡れたアリスの手が僕の頬に触れるのに、言葉を失ってしまう。
濡れた金髪の長い髪が湯面に広がって、アリスの肌にも、僕の身体にも触れてくすぐったいような、変な気持ちになりそうだ。
それより、顔のすぐそばにアリスの綺麗な顔や、白い肌の胸の形とかに目のやり場が無くて、どうしようもなくて目をぎゅっと閉じた。
「シュー……」
アリスの、僕の名前を呼ぶ声が切なくて、閉じていた目をそっと開ける。
「シューに会えて、よかった……。
まだ生きてる人が、自分以外にも生きてる人がいて、よかった……。
温かい……」
アリスが僕の手を取って、その手を頬に当てる。
僕の手に、アリスの頬の柔らかさと温かさと、頬から伝う雫が伝わって、その温かさに胸が締め付けられて泣きそうになる。
涙か湯か、濡れた青い瞳が僕を見つめていた。
顔にかかる髪が濡れて張り付いて、いつもよりも、ずっと頼り無さそうに見えて。
「アリス……」
抱き締めると、抱き締め返されて、体温の温かさが一人じゃないと感じられて、互いの胸の鼓動が生きてるって実感を強く齎す。
こんな狂った世界でも一人じゃないと思えて、嬉しくて、切なくて、いつしか僕は腕の中のアリスにキスをしていた。
「シュー、その背中のリュックの色さ、目立つから別のにしないか?」
背中の非常袋を手で叩かれた。
確かに銀色の布地で出来ていて、目立つことこの上ない。
「……でも他に持ってない」
「……じゃあさ、いっそ服もリュックもまとめて取り替える?」
そういえば、服も靴も日本から着てきたままで、あちこち薄汚れて破れていた。
もし、疲れて服のまま寝てなかったら、今頃パジャマであいつら──Zから逃げなきゃならなかったんだよなぁ。
いくら夏でも公園でパジャマで寝るなんてことにならなくてよかった、本当によかったとつくづく思い返す。
「どうせなら──」
数日前を思い返してると、アリスが何か言いかけて、僕を上から下まで眺めているのに気付いて、ちょっと恥ずかしくなってしまう。
「よし、移動しようシュー。
新しい服とカバンをプレゼントするよ」
楽しげに言いながら地図を広げて、僕を手招きする。
「今いるのはここ。
で、この○印をつけてあるのは自家発電の建物──まぁ病院やショッピングモール、それにホテルだったかな。
送電は止まってるけど、水ならまだ出る所もあるし、運がよければシャワーも使えるかも知れないな」
「それはいいな……湯船たっぷりのお湯なんてあったら天国だな。
運があれば、の話だけど」
二人で顔を見合わせて笑い出す。
そして──どちらからともなく、僕らは見つめあい、軽く触れあうくらいのキスをしていた。
アリスが隠れ家にしていた建物の屋上、空は青くてこんなに綺麗なのに、下を見れば地獄のような景色が広がっていて、嫌でも現実を思い知らされた。
「ここから屋上伝いであそこに行く。
綱渡りは得意?」
へっ、今何を言われた?
綱渡りって、サーカスじゃあるまいし、得意なわけないだろ?
そんな僕の顔を見て、くすっと笑ったアリスの顔が可愛くて、しかも綺麗で、思わず見惚れてしまっていた。
「この辺りはビルの高さが同じくらいだから、屋上から屋上に長い板を渡して、隣のビルに移動するんだ。
ちょうど平均台くらいの幅の板かな。
たとえZが昇ってきたとしても、あいつらバランス取れないから渡れないだろ?
その代わり、命綱もないし、落ちたら最後。
下を見るなよ?」
「大丈夫……、木の上で眠るよりはずっと簡単だよ。
平均台だと思えば簡単さ、多分ね」
「なら、いい。
気をつけて」
渡るビルの屋上に、Zが居ないのを確認してから、長い板を隣の建物に渡して、馴れたように歩いていくアリス。
アリスが渡りきると、僕が細い板に足を踏み出して、恐々と渡り始め…、ギシギシと板が音を立ててきしむのに心臓が縮む。
下を見ないように、前だけ見て、と自分に言い聞かせて、なんとか渡りきる。
渡りきったら板を引っ張って、違うビルの屋上にかけて渡る、というのを何度か繰り返した。
「シュー、止まって」
先に渡っていたアリスに言われ足を止める。
ライフルを構えながら手招きされて、ライフルの向いた方向を見るとビルの屋上にZがわらわらといるのが見えてぞっとする。
「……ざっと十匹、片付けておいたほうが後々楽だな」
言い終える間もなくライフルが発射され、Zが一匹倒れた。
思ったよりも音がしないってことは、ライフルにサイレンサーが付いていたんだろう。
あっという間に一匹、また一匹と倒れていき、数分も経たずに動いているZの姿はなくなった。
「すごいな……アリス」
全弾命中──無駄弾っていうのがまったくなかった。
感心した僕が呟いたのが聞こえたのか、アリスが右手の親指を立てて笑っていた。
屋上から屋上へ、時には建物の壁をよじ登り、目的地にと着いた時には僕はもうへとへとで床にへたり込んで息をしていた。
「シュー、まだへたり込まないで」
何の建物かは分からないけど、今いるのは非常扉で閉鎖された廊下で、僕らがどうやって入ったかというと、廊下の窓が一つ、アリスが前にぶち破っていたからだ。
ちらと聞いたところによると、そこから投げ捨てたらしい──何を、というのは怖くて聞けなかった。
ふかふかした感触の絨毯が足にすごく気持ちいい。
このまま絨毯に座り込んでいたいくらいだった、が、よろよろと立ち上がり、アリスの後を付いていく。
今の僕を遠くから見たら、Zと間違うんじゃないかってくらい、足が言うことを利かなかった。
「あった」
部屋の番号を確認してドアを開けて中に入れと促される。
「シュー、ダメ」
思わず壁に触ってスイッチを探していると、ドアに鍵をかけたアリスに止められた。
ここに着くまでに夕方になってしまっていて、窓から夕陽が赤く部屋を照らして、明りをつけなくても部屋の様子が見てとれた。
「……マンションかホテルの部屋みたいだ」
「……ホテルだよ、ほらこれがキー」
アリスの手に何枚かのカードがあり、その内の一枚を渡される。
「えっと……ホテル……暗くてよく見えないな」
目を凝らしてようやく見えたカードには僕でも知ってる高級ホテルの名前があって、思わず言葉をなくしてしまう。
「こういったホテルは自家発電でさ。
ちょっと前に安全な通路を確保した時にキーをもらっておいたんだ。
シャワーはお湯が出るかも知れないし、なんといっても床じゃなく、柔らかいベッドで寝れるのは嬉しくない?」
まるで悪戯が成功した子供のような笑顔で言われて、どうやって確保したとか、もらったとか聞かないことにした。
安全=Zが居ないってことは、そういうことなんだろう。
外から灯りが見えなければ、奴らは気付かないことが多い。
部屋はカーテンを閉めて蝋燭を一つだけ、シャワールームは壁に囲まれて灯りが漏れないのを確認して、それでも用心の為に電気ではなく、洗面台に蝋燭を置く。
バスタブの蛇口を捻るとお湯が出て、それが何より嬉しかった。
お湯に浸かれるなんて何日ぶりだろう。
喜んでいる僕にアリスが先に入っていいと言ってくれたので、その言葉に甘えて先に風呂に入らせてもらうことになった。
「ふぅ……、やっぱりいいなぁ…」
たっぷりのお湯に身体を浸すと、ガチガチになった身体が解れていくようで、長く息を吐く。
短い間に色んな事があって、気が休まる時がなかったからだろうか、あまりに気持ちよくて、ついうとうととしてしまっていた。
「シュー……」
「えっ、あっ…ごめん。
今ちょっと寝かけてた、すぐに出……る……か…、……アリ……ス?」
アリスが交代はまだかと言いに来たんだと思ってシャワールームの扉に振り返ると、蝋燭の明かりに照らされたバスタオル姿の彼女がいて、息を飲んだ。
「一人で居たくないから……一緒に入っていい?」
一緒にって、風呂だよ、僕裸だよ?
っていうか、アリスもほとんど裸だよね?
何も言えなくて、呆然とアリスを見つめている僕。
「……恥ずかしかったら蝋燭消すし……ダメ、かな?」
ダメじゃない、ダメじゃないけどっ!
返事が出来ないまま黙っている僕、喉が渇いて口が開かない。
口をぱくぱくと動かしている僕がおかしかったのか、笑顔を見せるアリスの足が湯の中にと入れられて、僕の足に触れる。
「お湯もシューも温かいな……」
アリスの顔が近づいた、と思ったら抱き締められて、お湯よりも胸に押し付けられたアリスの少し冷たい身体に、僕の身体が震えた。
「ア……リ……ス…………」
それだけ言うのが精一杯で、湯に濡れたアリスの手が僕の頬に触れるのに、言葉を失ってしまう。
濡れた金髪の長い髪が湯面に広がって、アリスの肌にも、僕の身体にも触れてくすぐったいような、変な気持ちになりそうだ。
それより、顔のすぐそばにアリスの綺麗な顔や、白い肌の胸の形とかに目のやり場が無くて、どうしようもなくて目をぎゅっと閉じた。
「シュー……」
アリスの、僕の名前を呼ぶ声が切なくて、閉じていた目をそっと開ける。
「シューに会えて、よかった……。
まだ生きてる人が、自分以外にも生きてる人がいて、よかった……。
温かい……」
アリスが僕の手を取って、その手を頬に当てる。
僕の手に、アリスの頬の柔らかさと温かさと、頬から伝う雫が伝わって、その温かさに胸が締め付けられて泣きそうになる。
涙か湯か、濡れた青い瞳が僕を見つめていた。
顔にかかる髪が濡れて張り付いて、いつもよりも、ずっと頼り無さそうに見えて。
「アリス……」
抱き締めると、抱き締め返されて、体温の温かさが一人じゃないと感じられて、互いの胸の鼓動が生きてるって実感を強く齎す。
こんな狂った世界でも一人じゃないと思えて、嬉しくて、切なくて、いつしか僕は腕の中のアリスにキスをしていた。
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