箱の中身は最後の希望らしいですよ

いのうえもろ

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七つの厄災【悲哀編】:悲しみは積み重なるものらしいですよ

はじめての会話は異国語らしいですよ

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 俺は、腹の虫との誓いを守るため、森の中を駆け回っていた。そうしてわかったことが、いくつかあった。
 この世界には、野生の動物と厄災の影響を受けた動物がいる。前者は普通に動物だ。前の世界とそう変わらない。この世界では人に会うことすら珍しいのか、近くまでよってくる好奇心の強いやつもいた。後者は……ファンタジー世界でいう魔物モンスターだった。
 そいつらは俺をみつけるなり、いきなり殺しに来やがった。ちょっと遠目に可愛らしいウサギが見えたと思ったら、こっちに向かって全力疾走。ご丁寧に額に生やした角は、まっすぐ俺の心臓に向いてやがった。角の長さ、一〇センチは超えてそうだな。刺されば心臓にも楽々届きそうだ。幸い、バカ正直にまっすぐ突っ込んできたので、半身になってかわしながら拳槌打ちハンマーで撃ち落とした。
 
 ウサギ肉(魔物)ゲット!

 このあたりはウサギが多いのか、角なしの動物ウサギと角つきの魔物ウサギ両方いた。ガイドブックに載っていた罠で角なしのウサギもつかまえられたので、それぞれ料理しようと思う。しつこく何度も言うが腹の虫と誓った肉だ!
 血抜きもガイドブックを見ながらはじめてやった。血は思ったよりたくさんでて、ちょっとひいた。皮剥ぎはうまくいかず、残ってしまった毛は火で炙って取った。

 さて、いよいよ調理だ。肉の塊を鍋で一気に茹でる。沸騰してアクがでてきたら、いったん茹で汁を全部捨てる。いくらでも水が使えるからできるアク抜きの方法だ。肉を一口大に切って、脂身から鍋に入れる。脂身から出てきた油で、他の肉を軽く炒め、水を入れて煮る。昨日の香りのいい野草と辛みのある野草をいれてじっくりコトコト。肉が柔らかくなるまでじっくり煮て、塩・胡椒で味を整えたら完成。早速、鑑定眼で見てみる。

【シンプルな動物ウサギのスープ】レア2
 余計な味の少ない、シンプルなうさぎのスープ。
 シンブルだが、香辛料で臭みを消し辛味をアクセントにするなど工夫されている。
 なぜキノコを入れなかった。


【シンプルな魔物ウサギのスープ】レア3
 余計な味の少ない、シンプルなうさぎのスープ。
 シンブルだが、元々の魔物の肉旨味と、香辛料で臭みを消し辛みを味のアクセントするなどの工夫が相まって、一段格上の味となっている。
 なぜキノコを入れなかった。

 なんでキノコを入れなかったって?よくぞ聞いてくれた鑑定眼!それは腹の虫と誓った肉をを堪能するためだ!

「いっただっきま~す!!」

 俺が食事の挨拶をするとともに、草むらから何かが飛び出してきた。殺気がなかったのでウサギ角なしだと思っていたのだが、胸にはおっきなおっぱいがついていた。

「○◆△▼□!!」

 こちらに気付いた女の子がなにか叫んできたが、何を言ってるのかわらない。

「と、とりあえず……食べます?」

 女の子の言葉はわからないが、お腹の虫の言葉は一緒のようだ。
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