DT腐男子の妄想録

風枝ちよ

文字の大きさ
61 / 79
教訓。友達が家にいるときに荷物を受け取るべきではないが、やればできる。

受け目線

しおりを挟む
「やっぱさー、吹雪ふぶき攻めのほうがいいと思うんだよなー」

智樹ともきが漫画を読みながら言う。
初めて腐った話題を振られた時は焦ったけど、もはや日常になりつつある。
というより、それ以外には共通の話題がないんだけど。

「そうかな?」
「ヘタレ攻めって萌えない?」
「受けが可愛くないと萌えないから」

そうかなぁ、と智樹が呟く。
ピンポーン、とドアフォンが鳴る。

「誰だろ」

僕は部屋を出て玄関に行く。
嫌な予感がした。

「ちわ、宅急便でーす」

玄関を開けるとお兄さんが気怠そうに段ボール箱を抱えている。
ありがとうございます、と言ってハンコを押す。
ありがとうございました、と宅急便お兄さんは辛そうに帰っていく。
僕が最近宅急便で頼んだのは多分アレだ。
まずい。

「何の荷物?」

段ボール箱を持って部屋に帰ると智樹に訊かれる。

「なんでもないよ」
「なんでもなくはなくない?」

智樹が近付いてくる。
これは駄目なほうだから。

「見せてくれてもいいじゃんー」

智樹が箱を奪う。
僕の貧弱な腕は抵抗もできずに持っていかれる。
箱が開けられる。
中身がチラっと見える。

「ん」

智樹が不思議そうな顔をする。
だから駄目って言ったのに。

「なに、これ」

智樹が箱からそれを出す。

「いや、違うの」
「……何が?」

違う違う。
だからそれは僕が使う用とかじゃなくて家族が使うかもしれなくて。
もしかしたら発送ミスかもしれないし。
僕が使うとしてもそれのそれじゃなくてあくまでもフィクションとして使うっていうか。
とにかくその軽蔑した目やめて。

「これ、宇宙そらの?」
「えっと。あ、お兄ちゃんのだと思う。お兄ちゃんそういうの好きだし」
「宇宙って兄弟いなくね?」

そういえばいなかった。

「宇宙のなの?」
「お母さん、肩こってたから。うん」

これぞ完璧な言い訳じゃないか。
自分で自分を褒めてあげたい。

「思いっきり18禁って書いてるけど?」
「振動が強いからじゃないかな」

よくこんなにスラスラと言い訳が出てくるものだなぁ。

「アダルトっても書いてるよ」
「大人用なんでしょ、ほら、大きさとか。振動、とか」
「ふぅん?」

僕って実はすごいのかもしれない。
尋問とかでも喋らなそう。

「宇宙は使ったことあるの?」
「ないから試してみようかなーって」

あ。

「いや、違うよ? 別にそういうことをするわけじゃなくて、僕も肩こり気味だし、最近は腰も痛いし」

議論で勝つためなら老人化することも難しいことではない。
勝つことが最終目的だから、そのためには自分を偽ってでも。

「これ結構音大きいやつだけど大丈夫なの?」
「部屋でドア閉めてたら大丈夫じゃない?」

あああ。

「そういうことじゃなくて、やっぱ家族に迷惑はかけられないなーっていう親孝行的な親切的な?」
「部屋でするんだ?」
「マッサージだよ」
「どこマッサージするの?」
「肩とか、腰とか」

智樹が僕の全身を眺める。

「胸とか股間じゃないんだね」
「ふええ?!」

これ使ったら気持ちよさそうだけどなぁ、と智樹は独り言のように言う。
マッサージ的な意味で、だよね?

「ところでさ、」

智樹がぱっと話題を変えようとする。

「何?」
「今日はこれ使ってオナるの?」
「今日はそんなに溜まってないからしないかな」
「へぇ?」

智樹がニヤリと笑う。
僕何か言ったっけ。
今も完璧に誤魔化したはず。

「今日は、しないの?」

えっ。
あ。
ミスってた。

「今日っていうか明日もしないし、それってそのための道具じゃないから」
「ボロ出ちゃったね」

くすくす、と笑う。
宇宙ってリアルでもBLいけたんだな、と智樹が言う。
引かないでね。
引かれたら泣きそうなる。

「今から使ってみる?」

ふむ。
BL的に考えると友達と家にふたりっきりでバイブが届いたという状況は素晴らしく行為に向いていて、そのバイブを使って行為に及ぶという展開が容易に想像できる……ってそうじゃない。
そうじゃないそうじゃない。
だって行為ってもっと幻想的であるべきだし、……違う、これ僕が行為したいみたいだ。
行為したくなくはないけど、したいけど、こんな形は本意じゃないっていうか。

「しないの?」
「……する」

宇宙好きだよ、って智樹が言う。



「ほんとに使うの……?」

服を脱がされてベッドに横たわる。
智樹が僕を見下ろす。

「そのために買ったんじゃないの?」

カチッとスイッチが入れられる。
ヴィヴィヴィ、と震え出す。
その先端が胸の突起に近付く。

「んっ!////」
「気持ちいい?」

ヴィヴィヴィヴィ、と機械的な振動が冷たく僕を責める。

「ぁっ…はぁ///」

突起の周りを回る。
突起に直に当てられる。

「ん……ゃんっ! ぁ…はぁっ////」

ヴィヴィヴィ、振動が強く責める。

「ぁっ! ……ぁ…んんっ!///」
「リアルでもこんなに感じるんだ?」
「ちがっ……それのせい、だから…っ!///」

ぐりぐり、とバイブを押し付けられる。
突起が潰れて、そこに振動が当たって、快楽が脳に伝わる。

「ぁん…ゃっ! はぁんっ!////」
「声でかくない?」

ヴィヴィヴィヴィヴィヴィ

「んぁっ! …そんなこと、な……ぁっ!///」

バイブの振動が脳を震わす。
突起が取れそうなくらいに震える。

「下もいっとく?」

バイブがすすす、と下に滑る。

「ゃあっ! そこ、だめ……っ////」

股間にバイブが当たる。
手とは違った刺激で、僕の身体は敏感に感じる。
股間が膨らみを増す。

「んっ……ぁんっ! はぁ…////」

ぐり、と亀頭に擦りつけられる。

「ひゃっ! ぁんっ! だめ、ばか……っ!////」

感じたことのない快感が襲う。
痛いくらいに気持ちよくて、意識が飛びそうなほどに感じて。

「ゃっ! はぁんっ……! …ぁんっ!////」

ぐりぐりぐり
バイブの振動は止まることなく、一定の速度で震え続ける。
絶え間なく刺激される。

「……んんっ! はぁあんっ!//////」

ビュルルッ、と股間から白濁が爆ぜる。
ヴィヴィヴィヴィ、バイブは止まらずに動き続ける。
バイブの丸い先端が亀頭から離れる。
ぬちゅ、と白濁が糸を引く。

「ひとりで気持ちよくならないでさ、」

智樹がズボンを下ろす。

「おれも気持ちよくしてくれない?」

智樹の大きくなった股間が空気に触れる。
僕は智樹のそれに近付く。

「……はむっ///」

口に含むと、濃い匂いが口の中に広がる。
リアルってこんなに臭いのか、と思う。
フィクションの人たちってなんであんなに美味しそうに咥えられるんだろう。

「んっ……宇宙、気持ちいい…////」

智樹の息が荒くなる。
僕は舌で智樹のそれを刺激する。

「…はぁ……っ…///」

ぬちょ、と唾液が溢れてそれを濡らす。

「……ひゃうっ!?////」

ヴィヴィヴィヴィ、と後ろに振動が伝わる。
唐突な刺激に、危うく意識が飛びそうになる。

「何、するの……///」
「してるだけじゃ暇かな、って」
「んっ……やめ、て…っ////」

ヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィ
バイブの振動は規則的に後ろを震わせる。
快感が後ろから伝わってくる。

「口、暇じゃない?」
「ん…ぁひゃんっ! …ぁ////」

快楽に耐えながら、それを咥える。

「ぁっ……んっ…ゃんっ!/////」

それは口の中で暴れて、僕の口を汚していく。
それを舌で舐める。
れろれろ

「ぁんっ! ゃ……はぁんっ!////」

後ろからバイブの振動が快楽を連れてやってくる。
後ろも自分で触ったことはあるけど、機械ほど激しくはなくて。

「は……ぁあっ! ……ゃ/////」
「まって宇宙……そろそろ、///」

智樹のそれが膨らむ。

「……んっ!/////」

口の中に、熱を吐き出される。
匂いで、味で、頭がくらくらする。
やっぱリアルって厳しいな、と思う。
それ以上に気持ちよくもあるけど。
智樹がバイブのスイッチを切る。
バイブは死んだように動かなくなる。

「飲めなかったら出してもいいよ?」
「ん……///」

こくん、と喉が鳴る。
濁った液がどろどろと喉を通る。

「……にがい」

だからやめたほうがいいって言ったのに、と智樹が言う。

「おれ、もう少ししたいんだけど……」
「ふぇ?」
「いい、かな」

智樹が半ば乱暴に、僕の身体を押す。
僕の身体はベッドに沈んで、智樹の身体が覆い被さる。

「……いいよ///」

智樹のそれが、僕のお腹の上でビクンと震える。

「宇宙……っ!///」
「ん……///」

智樹が僕の足を開く。
ぬちゅ、とそれと入口が甘いキスをする。

「ゃ……はぁっ!////」

バイブとは違った、確実に肉感のあるそれが僕の中を進む。
震えていないけど熱くて、硬くて。
繋がってるな、と僕はリアルなことを考える。

「んっ! ……ぁっ…ゃんっ////」

それは着実に僕の中を抉って、擦って、削って。

「……ぁんっ…ぁ……はぁっ////」

ゆっくりと、刺激される。
焦れったくて、でも逆に気持ちよくて。

「ゃ……んっ…ぁあっ/////」

ぬちっぬちっ
平和に腰が動く。
ゆっくりと動いて、僕の内側を擦っていく。
快感が少しずつ溜まっていく。

「ぁ…ゃんっ……ぁん////」
「これ、使う……?///」

カチッ、とまたスイッチが入る。
ヴィヴィ、と生き返ったバイブが僕の股間を責める。

「ゃっ! 今だめって……ぁはんっ!//////」

ヴィヴィヴィヴィヴィ
バイブは嬉々として責め立ててくる。
僕の股間でふるふる震えて、振動は股間に快感を溜める。

「ぁんっ! …ゃ……はぁんっ!////」

前と後ろに、同時に快感が溜まる。

「……ゃっ! んぁっ!////」

後ろはゆっくりと、人間的な快感が溜まってきて。
智樹のそれが内側を擦っていく。

「ぁやんっ! …ぁんっ……っ!/////」

前は激しく震える。
バイブは休まることなく、ずっと責め続ける。
震え続ける。

「ぁ……っ! はぁんっ!/////」

快感が限界を超えて溜まる。
亀頭に擦られて。
奥を突かれて。
僕の快感は外に放出される。

「ぁああんっ!!//////」
「………っ!/////」

僕の前から白濁が零れ落ちる。
中に智樹の熱を注がれる。
はぁ、はぁ、と荒い息が混ざり合う。



教訓。
友達が家にいるときに荷物を受け取るべきではない。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

創作BL短編集

さるやま
BL
短編まとめました。 美形×平凡、ヤンデレ、執着・溺愛攻め多め

R指定

ヤミイ
BL
ハードです。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

BL 男達の性事情

蔵屋
BL
 漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。 漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。  漁師の仕事は多岐にわたる。 例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。  陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、 多彩だ。  漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。  漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。  養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。  陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。  漁業の種類と言われる仕事がある。 漁師の仕事だ。  仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。  沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。  日本の漁師の多くがこの形態なのだ。  沖合(近海)漁業という仕事もある。 沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。  遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。  内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。  漁師の働き方は、さまざま。 漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。  出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。  休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。  個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。  漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。  専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。  資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。  漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。  食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。  地域との連携も必要である。 沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。  この物語の主人公は極楽翔太。18歳。 翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。  もう一人の主人公は木下英二。28歳。 地元で料理旅館を経営するオーナー。  翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。 この物語の始まりである。  この物語はフィクションです。 この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

壁乳

リリーブルー
BL
ご来店ありがとうございます。ここは、壁越しに、触れ合える店。 最初は乳首から。指名を繰り返すと、徐々に、エリアが拡大していきます。 俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。 じれじれラブコメディー。 4年ぶりに続きを書きました!更新していくのでよろしくお願いします。 (挿絵byリリーブルー)

処理中です...