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13.書きたかったシーン3 *シリアス要素あり
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+ルシア・ルージュ+
性別:女
種族:亜人(吸血族)
職業:魔導師<封印魔法師>
称号:封印士
属性:風、闇、無
魔法:風魔法、闇魔法、防御魔法、封印魔法、血魔法
吸血族の大公の娘(次女)。クロウとは親友。
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俺達はクロウの案内で吸血族が住む深き霧の森"ディープフォゲット"に来ている。
名前の通り霧が深いなぁ
クロウを見失わないように早く歩く。
しばらく行くとクロウが止まった。
「⁈ルシア」
「…クロウ…」
「どうしてこんな所にいるんだ」
「………」
とりあえず魔導書を取り出しスクリーンでみてみた。
+ルシア・ルージュ+
性別:女
種族:亜人(吸血族)
職業:魔導師<封印魔法師>
称号:封印士
属性:風、闇、無
魔法:風魔法、闇魔法、防御魔法、封印魔法、血魔法
もしかしてこの子がドラゴンを封印する子か。
血魔法?
「トト、血魔法って何だ?(小声)」
「血魔法?あぁ、吸血族だけが持つ魔法です。けれど個人によって魔法は変わりますから固有魔法の分類ですね(小声)」
「へー、俺も覚えられたりしないかな(小声)」
「どうでしょうかね。蒼様なら複詠唱魔法がありますから血魔法を使えるかもしれませんね(小声)」
「どうしたんだ(小声)」
「それがな(小声)」
「…あいつら」
「どうかしたのかクロウさん」
「あぁ、元々は封印する時は封印士数人で封印して封印士を殺さないようにするのだが今回は…ルシア1人にやらせるそうだ…」
「それって…」
「あぁ、ルシアに死ねと言っているものだ。いくらルシアが血魔法でも封印出来るからと言って…」
「何で…」
「…ルシアは次女なんだ。吸血族はあまり弟や妹を産むことはないんだ。後継ぎ問題がないようにする為にな。ただルシアはルージュ家の次女として生まれてしまった。さらに不幸なのは封印魔法師として。これでルージュ家はルシアを殺す動機が出来たわけだ。表向きは大公の娘としての役目なわけだが」
「もしかして殺さないようにする為って…」
「あぁ後継ぎを殺さず残す為だ」
「…家族じゃ…ないの…かよ」ギリ
「吸血族は地位しか見ない。家族の縁は他族ほど深くもないさ。人脈も皆利用できるか出来ないかでしか考えないからな」
「酷え」
「認めたくはないですがこれが吸血族の考え方…なのでしょうね…」
「クロウこの人達は」
「あぁ、ルシアを助けてもらおうと思って連れて来た。」
「あ、神月蒼です」
「トト神」
「ロウガだ…」
「そう、けど連れてきてもらって悪いけどもう大丈夫よ。さっき…覚悟が決まったわ」
「ルシア…」
「大丈夫よクロウ。これは産まれた時から決まってたことなんだから。今までありがとうクロウ」
「………」
何かが俺の中できれた。
「…それで、それでいいのかよ。決まってたことだからって、生きる事諦めていいのかよ!」
「何、言っているのよ。そうなこと、そんなこと出来るわけないでしょ!」
「私だって生きたいわよ、けど、吸血族の皆を犠牲にしてまで生きたくないわ、だっていくら酷いことを言われたとしても彼らは仲間なんだから!」
「クロウ、ドラゴンってどのくらい強いんだ」
「(さん付けが消えた)強さは魔物ランクでBランクだ。ある程度魔法耐性があるがな」
「そうか、そのくらいなら倒せるなトト、ロウガ」
「ええ。もちろん」
「おう!」
「えっ⁈」
「やはり俺の目にくるいはなかったな」
「封印が行われる場所はこっちだ!」
「ど、どうして」
「生きたがっているのだから生かせてないが悪い」
「勝てるわけがないわ。今までどれだけの吸血族が死んだと思ってるの」
「Bランクくらいなら俺達にとってはそんなに強くない」
「ルシア信じていい。俺がこの目でBランクの魔物を倒してるのを見た」
「けど、でも、ドラゴンよ」
「ルシア」
「う、わ、わかったわ。クロウの信じる彼らを信じるわ」
「よろしくね」
「あぁ」
<あとがき>
魔物ランクはSからEまであります。
神月蒼とトト神とロウガは冒険者ランクはBです。でも強さはSランクです。
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書きたかったシーン4に続きます。
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