最強の魔導書とともに異世界を生きていく

hibari

文字の大きさ
13 / 26

13.書きたかったシーン3 *シリアス要素あり

しおりを挟む

ステータス

+ルシア・ルージュ+
性別:女
種族:亜人(吸血族)
職業:魔導師<封印魔法師>
称号:封印士
属性:風、闇、無
魔法:風魔法、闇魔法、防御魔法、封印魔法、血魔法
吸血族の大公の娘(次女)。クロウとは親友。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー---

俺達はクロウの案内で吸血族が住む深き霧の森"ディープフォゲット"に来ている。

名前の通り霧が深いなぁ

クロウを見失わないように早く歩く。

しばらく行くとクロウが止まった。

「⁈ルシア」

「…クロウ…」

「どうしてこんな所にいるんだ」

「………」

とりあえず魔導書を取り出しスクリーンでみてみた。

+ルシア・ルージュ+
性別:女
種族:亜人(吸血族)
職業:魔導師<封印魔法師>
称号:封印士
属性:風、闇、無
魔法:風魔法、闇魔法、防御魔法、封印魔法、血魔法

もしかしてこの子がドラゴンを封印する子か。
血魔法?

「トト、血魔法って何だ?(小声)」

「血魔法?あぁ、吸血族だけが持つ魔法です。けれど個人によって魔法は変わりますから固有魔法の分類ですね(小声)」

「へー、俺も覚えられたりしないかな(小声)」

「どうでしょうかね。蒼様なら複詠唱魔法コピーがありますから血魔法を使えるかもしれませんね(小声)」

「どうしたんだ(小声)」

「それがな(小声)」

「…あいつら」

「どうかしたのかクロウさん」

「あぁ、元々は封印する時は封印士数人で封印して封印士をようにするのだが今回は…ルシア1人にやらせるそうだ…」

「それって…」

「あぁ、ルシアに死ねと言っているものだ。いくらルシアが血魔法でも封印出来るからと言って…」

「何で…」

「…ルシアは次女なんだ。吸血族はあまり弟や妹を産むことはないんだ。後継ぎ問題がないようにする為にな。ただルシアはルージュ家の次女として生まれてしまった。さらに不幸なのは封印魔法師として。これでルージュ家はルシアを殺す動機が出来たわけだ。表向きは大公の娘としての役目なわけだが」

「もしかして殺さないようにする為って…」

「あぁ後継ぎを殺さず残す為だ」

「…家族じゃ…ないの…かよ」ギリ

「吸血族は地位しか見ない。家族の縁は他族ほど深くもないさ。人脈も皆利用できるか出来ないかでしか考えないからな」

「酷え」

「認めたくはないですがこれが吸血族の考え方…なのでしょうね…」

「クロウこの人達は」

「あぁ、ルシアを助けてもらおうと思って連れて来た。」

「あ、神月蒼です」

「トト神」

「ロウガだ…」

「そう、けど連れてきてもらって悪いけどもう大丈夫よ。さっき…覚悟が決まったわ」

「ルシア…」

「大丈夫よクロウ。これは産まれた時から決まってたことなんだから。今までありがとうクロウ」

「………」

何かが俺の中できれた。

「…それで、それでいいのかよ。決まってたことだからって、生きる事諦めていいのかよ!」

「何、言っているのよ。そうなこと、そんなこと出来るわけないでしょ!」

「私だって生きたいわよ、けど、吸血族の皆を犠牲にしてまで生きたくないわ、だっていくら酷いことを言われたとしても彼らは仲間なんだから!」



「クロウ、ドラゴンってどのくらい強いんだ」

「(さん付けが消えた)強さは魔物ランクでBランクだ。ある程度魔法耐性があるがな」

「そうか、そのくらいなら倒せるなトト、ロウガ」

「ええ。もちろん」

「おう!」

「えっ⁈」

「やはり俺の目にくるいはなかったな」

「封印が行われる場所はこっちだ!」

「ど、どうして」

「生きたがっているのだから生かせてないが悪い」

「勝てるわけがないわ。今までどれだけの吸血族が死んだと思ってるの」

「Bランクくらいなら俺達にとってはそんなに強くない」

「ルシア信じていい。俺がこの目でBランクの魔物を倒してるのを見た」

「けど、でも、ドラゴンよ」

「ルシア」

「う、わ、わかったわ。クロウの信じる彼らを信じるわ」

「よろしくね」

「あぁ」




<あとがき>
魔物ランクはSからEまであります。
神月蒼とトト神とロウガは冒険者ランクはBです。でも強さはSランクです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

書きたかったシーン4に続きます。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。

もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。 異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。 ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。 残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、 同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、 追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、 清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……

俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜

早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。 食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した! しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……? 「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」 そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。 無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!

【本編完結】転生令嬢は自覚なしに無双する

ベル
ファンタジー
ふと目を開けると、私は7歳くらいの女の子の姿になっていた。 きらびやかな装飾が施された部屋に、ふかふかのベット。忠実な使用人に溺愛する両親と兄。 私は戸惑いながら鏡に映る顔に驚愕することになる。 この顔って、マルスティア伯爵令嬢の幼少期じゃない? 私さっきまで確か映画館にいたはずなんだけど、どうして見ていた映画の中の脇役になってしまっているの?! 映画化された漫画の物語の中に転生してしまった女の子が、実はとてつもない魔力を隠し持った裏ボスキャラであることを自覚しないまま、どんどん怪物を倒して無双していくお話。 設定はゆるいです

魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。

カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。 だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、 ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。 国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。 そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。

魔道具頼みの異世界でモブ転生したのだがチート魔法がハンパない!~できればスローライフを楽しみたいんだけど周りがほっといてくれません!~

トモモト ヨシユキ
ファンタジー
10才の誕生日に女神に与えられた本。 それは、最強の魔道具だった。 魔道具頼みの異世界で『魔法』を武器に成り上がっていく! すべては、憧れのスローライフのために! エブリスタにも掲載しています。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

処理中です...