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学園祭編
理事長室に集結
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始めは三者視点、のち愛加視点。
「たのもー!」バーーーン!
理事長室のやたらと重厚な扉をいとも簡単に、腰に手をあて片手で勢い良く開ける細身で金髪垂れ目の優男風の男。どこにそんな力があるのかと言うくらい軽々と開けられ部屋の中にいる人間が驚き固まる。それを知っていた1人以外は、だか。
「あれー?固まるにはまだ早いよ。なんせこれからもっと驚く事があるんだからさ」
年を感じさせない見惚れる笑みを浮かべる男に「あらあらヨハン大丈夫?」とスタスタとソファーに座っているヨハンに近づきタオルを渡す可愛らしい見た目の女性。
それを受け取り顔を埋めタオルを嗅ぎまくるヨハン。
「我々も部屋に入りたいのだが」
「ごめーん」
無愛想に言い放ち部屋に入って来たのはいかにも高位α然とした2人の男性とαのオーラを放つ女性と控えめに佇んでいる男性Ω。皆若々しいが、全員保護者世代の年齢に見える。
「なっ、お前達、、、」
「おっと、喋らなくていいよ。役者が揃ってから話そうか」
「………!」
学園の最高権力者とはいえΩ、α4人分の圧(※威圧フェロモンではない)をかけられれば真っ青になり声も発せられず震えることしかできなかった。
◇◇◇◇◇
Side 愛加
「ほーほっほっほっ、ショーは大成功ね!」
上機嫌で高笑いするあげは姉ぇに、モデルやスタッフは開放感と安堵で、舞台裏は和やかな雰囲気になっていた。
あの上機嫌はショーの成功だけではなく、売り上げも伸びそうだという予測が立ったからだというのを、オレは気づいている。だって目が$になってるから。
「ほらいつまで肌を晒してるんだ。着替えに行くぞ」
チカに肩からガウンをかけられ、途中あげは姉ぇが連れて来たモデル達に賞賛の言葉を貰い、照れながら楽屋へと戻る。
「おっつー、いやーまなちん凄かったね」
「お疲れ様」
既に着替え終わっているヨウさんと静馬さんにも褒められ、心の中で悶えながら制服へと着替える。
いやーだってさ、あれかなり恥ずかしいんだよ。練習の時どんだけ両手で顔を覆い転がりながら悶えたか。
チカや宏太は平然としてたけど、普段のオレとかけ離れ過ぎてるし、他のショーでもあそこまで絡みはなかったからな。
昔から表情コントロールや演技の指導されててホント良かったよ。じゃなきゃ途中でニヨニヨ表情を崩してる自信しかない。
「お疲れ様です」
「Imperialのショーすげぇな」
「「楽しかったー\( ´ω` )/」」
後から来た生徒会メンバーもテンション高めの状態で着替えていく。もちろ双子(妹)や一ノ蔵さんはパーテーションの奥での着替えだ。
「さあて、これから騒がしくなるぞー」
期間限定だけどショーの配信もされたし、番の公表もしたから色んなトコから連絡が来たり、追っかけられるだろう。
元々ヘタな高校に入るとモデルデビューした時に普通の高校生活が出来なくなるからと、セキュリティがしっかりしてて、山の中にあって寮もある宮中学園にしたんだよな。同じ系列のもう一箇所の学園は海に近い街にあるから宮中一択だったと言うべきか。
まあ、宮中を選んだのはそれだけじゃないけど。
「あらあら、これからじゃなくて今から騒がしくなるのよ」
「ぐえっ」
ん~と背伸びをしている腕をあげは姉ぇに掴まれ、仰け反る形になり変な声が出る。悪いわね、と言うけど全然悪いと思っていない顔だ。
「そもそもショーの告知をし始めた時から、問い合わせが殺到していたのよ。しかもショーが終わった途端電話がパンクしたって連絡が来たわ。愛加惟親宏太の3人は電話用携帯オフにしてるわね?1週間はオフにしてなさい」
ギロリと睨まれ俺達は無言でコクコクと頷く。
実際ワールドプロモーションをした時に、教えてないのに電話やメールが来て「うへぇ」ってなったんだよ。
「実はあなたは私の子供です」や「友達だよね?」とか来てさ。知らない親戚が何十人って増えたよね。
プロフィール未公開で「MANA」という名前しか公表してなかったし、プライベートの事はオレのブランドの限定配信で、ほんの少し(宏太と家が隣同士)話しただけだからか、Imperial一族を殆ど知らない人からターゲットにされたっぽい。あわよくば金を引き出せるかも?って。オレは宝くじかよ。
「よろしい。じゃあこれから悪い大人を成敗しに行くわよ」
「あ」
「忘れてたわね」
「あにゃにゃにゃにゃごべんなひゃい」
ひぃー目が座ってるあげは姉ぇ怖っ!痛いからほっぺを引っ張るのはやめてー!
「もしかしたらショーの事で何かあるかもしれないから、生徒会のメンバーは生徒会室に戻りなさい。惟親、宏太は一緒に理事長室へ行くわよ!」
「「「「はーい」」」」
双子は手を挙げて返事をしているが、一ノ蔵さんは敬礼をしている。………なぜ?(あげはさんを敬っているからです!一ノ蔵:談)
行ってらっしゃいと送り出されたオレ達は、あげは姉ぇを先頭に護衛を付けながら裏を回って理事長室がある理事棟へ向かう。本当は表から堂々と行ければいいんだけど、ショーの後だから囲まれてもみくちゃになる予感しかないからな。
理事棟に着きカツコツとヒールを鳴らしながら歩くのは別にいいんだけど、その靴外からそのままなんだけど?いや、オレ達もだけどね。でも既に廊下に足跡だらけだからいい……のか?
というよりも大人数の足跡の事は聞いちゃいけない気がする。
「たのもー!」バーーーン
「わぁ、親子♡」
絶対重いよね!?ってくらい重厚で一際豪華な観音開きの扉を腰に手をあて片手で勢い良く開けるあげは姉ぇに、気力を削がれるような呑気な声と拍手がかけられる。
あ、父さんもやったのね。さすが親子、家や会社でもやってるもんな。
でもこれで佳兄ぃと美紗さん以外の役者は揃ったな。
「たのもー!」バーーーン!
理事長室のやたらと重厚な扉をいとも簡単に、腰に手をあて片手で勢い良く開ける細身で金髪垂れ目の優男風の男。どこにそんな力があるのかと言うくらい軽々と開けられ部屋の中にいる人間が驚き固まる。それを知っていた1人以外は、だか。
「あれー?固まるにはまだ早いよ。なんせこれからもっと驚く事があるんだからさ」
年を感じさせない見惚れる笑みを浮かべる男に「あらあらヨハン大丈夫?」とスタスタとソファーに座っているヨハンに近づきタオルを渡す可愛らしい見た目の女性。
それを受け取り顔を埋めタオルを嗅ぎまくるヨハン。
「我々も部屋に入りたいのだが」
「ごめーん」
無愛想に言い放ち部屋に入って来たのはいかにも高位α然とした2人の男性とαのオーラを放つ女性と控えめに佇んでいる男性Ω。皆若々しいが、全員保護者世代の年齢に見える。
「なっ、お前達、、、」
「おっと、喋らなくていいよ。役者が揃ってから話そうか」
「………!」
学園の最高権力者とはいえΩ、α4人分の圧(※威圧フェロモンではない)をかけられれば真っ青になり声も発せられず震えることしかできなかった。
◇◇◇◇◇
Side 愛加
「ほーほっほっほっ、ショーは大成功ね!」
上機嫌で高笑いするあげは姉ぇに、モデルやスタッフは開放感と安堵で、舞台裏は和やかな雰囲気になっていた。
あの上機嫌はショーの成功だけではなく、売り上げも伸びそうだという予測が立ったからだというのを、オレは気づいている。だって目が$になってるから。
「ほらいつまで肌を晒してるんだ。着替えに行くぞ」
チカに肩からガウンをかけられ、途中あげは姉ぇが連れて来たモデル達に賞賛の言葉を貰い、照れながら楽屋へと戻る。
「おっつー、いやーまなちん凄かったね」
「お疲れ様」
既に着替え終わっているヨウさんと静馬さんにも褒められ、心の中で悶えながら制服へと着替える。
いやーだってさ、あれかなり恥ずかしいんだよ。練習の時どんだけ両手で顔を覆い転がりながら悶えたか。
チカや宏太は平然としてたけど、普段のオレとかけ離れ過ぎてるし、他のショーでもあそこまで絡みはなかったからな。
昔から表情コントロールや演技の指導されててホント良かったよ。じゃなきゃ途中でニヨニヨ表情を崩してる自信しかない。
「お疲れ様です」
「Imperialのショーすげぇな」
「「楽しかったー\( ´ω` )/」」
後から来た生徒会メンバーもテンション高めの状態で着替えていく。もちろ双子(妹)や一ノ蔵さんはパーテーションの奥での着替えだ。
「さあて、これから騒がしくなるぞー」
期間限定だけどショーの配信もされたし、番の公表もしたから色んなトコから連絡が来たり、追っかけられるだろう。
元々ヘタな高校に入るとモデルデビューした時に普通の高校生活が出来なくなるからと、セキュリティがしっかりしてて、山の中にあって寮もある宮中学園にしたんだよな。同じ系列のもう一箇所の学園は海に近い街にあるから宮中一択だったと言うべきか。
まあ、宮中を選んだのはそれだけじゃないけど。
「あらあら、これからじゃなくて今から騒がしくなるのよ」
「ぐえっ」
ん~と背伸びをしている腕をあげは姉ぇに掴まれ、仰け反る形になり変な声が出る。悪いわね、と言うけど全然悪いと思っていない顔だ。
「そもそもショーの告知をし始めた時から、問い合わせが殺到していたのよ。しかもショーが終わった途端電話がパンクしたって連絡が来たわ。愛加惟親宏太の3人は電話用携帯オフにしてるわね?1週間はオフにしてなさい」
ギロリと睨まれ俺達は無言でコクコクと頷く。
実際ワールドプロモーションをした時に、教えてないのに電話やメールが来て「うへぇ」ってなったんだよ。
「実はあなたは私の子供です」や「友達だよね?」とか来てさ。知らない親戚が何十人って増えたよね。
プロフィール未公開で「MANA」という名前しか公表してなかったし、プライベートの事はオレのブランドの限定配信で、ほんの少し(宏太と家が隣同士)話しただけだからか、Imperial一族を殆ど知らない人からターゲットにされたっぽい。あわよくば金を引き出せるかも?って。オレは宝くじかよ。
「よろしい。じゃあこれから悪い大人を成敗しに行くわよ」
「あ」
「忘れてたわね」
「あにゃにゃにゃにゃごべんなひゃい」
ひぃー目が座ってるあげは姉ぇ怖っ!痛いからほっぺを引っ張るのはやめてー!
「もしかしたらショーの事で何かあるかもしれないから、生徒会のメンバーは生徒会室に戻りなさい。惟親、宏太は一緒に理事長室へ行くわよ!」
「「「「はーい」」」」
双子は手を挙げて返事をしているが、一ノ蔵さんは敬礼をしている。………なぜ?(あげはさんを敬っているからです!一ノ蔵:談)
行ってらっしゃいと送り出されたオレ達は、あげは姉ぇを先頭に護衛を付けながら裏を回って理事長室がある理事棟へ向かう。本当は表から堂々と行ければいいんだけど、ショーの後だから囲まれてもみくちゃになる予感しかないからな。
理事棟に着きカツコツとヒールを鳴らしながら歩くのは別にいいんだけど、その靴外からそのままなんだけど?いや、オレ達もだけどね。でも既に廊下に足跡だらけだからいい……のか?
というよりも大人数の足跡の事は聞いちゃいけない気がする。
「たのもー!」バーーーン
「わぁ、親子♡」
絶対重いよね!?ってくらい重厚で一際豪華な観音開きの扉を腰に手をあて片手で勢い良く開けるあげは姉ぇに、気力を削がれるような呑気な声と拍手がかけられる。
あ、父さんもやったのね。さすが親子、家や会社でもやってるもんな。
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