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女神に頼まれて村作りをしてみた
迷子の子猫
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村が安定して暫くして、日の光がまだ眩しい昼頃。三人はそれぞれの用事を行っていた。そんな呑気な村に異変が起こったのは突然だった。
「た、助けてください!人に追われていて…」
「えっと…誰?てか追われてるって誰に?」
「すみません、事が済んだら説明します。とにかく助けてください!」
今にも泣き出しそうな少女を見るにただ事で無いことは確かだった。一翔はひとまず少女を倉庫に隠し追ってきている何者かを追い返すことにした。
「おいてめぇらっ!」こいつらか……。見たところ地球で言うとこの絡んじゃいけない集団だ。その奥に一人身だしなみが整った男がいる。
「急になんの用ですか?」
多少のイラつきを見せながら応答すると奥の男が前に出てきながら喋り始めた。
「失礼、こいつらはこのような事が不馴れでして。私スーマクル国の者です」
「で、そんな遠くからなんの用だ?ヤカンダさんよぉ」
後ろからバンが出てきながらぶっきらぼうに言う。
「おや、バンさんお久しぶりです」
「みての通りここは何も無い村だ。何を探してる」
「流石、話が速い。ここに少女が逃げて来ませんでしたか?」
「は?ガキなんざ知らんな。隠し子か?」
「まさか。潰した村の生き残りですよ」
「潰したぁ?お前らの国がか?」
「王も何を考えてるかわかりませんよ。で、来てないんですか?」
しつこく男は聞いてきている。恐らくこの村でかくまっていると思ってるんだろう。
「見てねぇな。まぁ、見ていたとしてもお前には教えねぇよ」
「んだとてめぇ!」下がっていた男の一人が出てこようとするがヤカンダに止められる。
「てめぇは下がってろ。怪我じゃすまねぇぞ」
「……つー訳だ。うちのトマトを食うわけでもなけりゃ帰りな」
「トマトは個人的に気になりますが業務中なのでここは引き返しますね」
「ちょっと待った。一つ気になることがあるわ」
「なんですか?私と貴方の仲、大体は答えましょう」
「村を潰したのはまぁ良い。わざわざ生き残りを追う意味はなんだ?」
「さぁ?何を思ったのか村を破壊し尽くせと命令が入っただけなので」
「そうか。聞きたいことはもう無い。さっさと捜索に戻りな」
「そうさせてもらいます。では、今度はトマトを頂きに来ますよ」
そう言うと男は連れの二人と共に姿を消した。
「ありが」
「静かに。あの二人…盗聴機仕掛けていきやがった」
五つの盗聴機を破壊してからバンは話を続けた。
「この村でまさかこんな場面になるとはな……静かに暮らしたい。そう願っただけなのにな」
「あいつらは何者なんだ?」
「昔大戦があってな。連合軍で同じ所を担当してたんだ」
「そうだったのか。………もう出てきていいぞ」
「あ、はい。ありがとうございます」
「お前も随分とでかいやつらに追われてるな。な。何があったんだ?」
「はい、実は……」その後少女は村に急に国の軍が来て村を破壊し尽くしたこと、何人かが犠牲になったこと、両親が自分だけを逃がしてくれたことを語った。
「実に興味深いですね。なんという村なんですか?」
「コミノ村です。何もない小さな村です……。なのに……」
「なっ?コミノ村だと?」
「バン、知ってるのか?」
「コミノ村と言えば神話の舞台だ。女神の宝玉があると伝えられてる神聖な場所だ」
「そんな宝玉知らない…そもそも女神なんて……」
「実際にあるかわからないから探しているのか別の理由があるのか………と、こんなときになんだが建設が終わったらしい。一回見に行ってくる」よりによってこのタイミングかよ……。まぁ、色々と気になるところはあるけどまず聞くことがあるか。
「ちょっと良いかな?」
「…なんですか?」
「俺は一翔。この村で生活をしている。君の名前は?」
「私は…リカです」
「リカ、ここからは相談なんだけど…。これから行くあてがないならこの村に住まないか?丁度家も完成したみたいだし…。どうだ?」
「良いん…ですか?」
「勿論。リカが良いならの話だけど」
「それは勿論住まわせて頂けるならそれに越したことはないです。その…取り柄と呼べる者は無いですが…よろしくお願いします」
「お、話まとまったか。家の方も大丈夫だったぞ」
「殆ど無理矢理だけどな」
「とりあえずええと………」部が悪そうに目を剃らしている。
「リカです」
「あぁ、リカか。取り敢えず今日は家が新しくできたからそこで寝てくれ。流石に男三人に囲まれて寝るのは嫌だろう」
「あ、はい。ありがとうございます」
「よし、じゃあまた明日。解散!」そう叫びながら時計台に向かっていったバンの後ろ姿はどこか満足気だった。
村作り進歩率1.2%スーマクル国の目的や如何に…?
「た、助けてください!人に追われていて…」
「えっと…誰?てか追われてるって誰に?」
「すみません、事が済んだら説明します。とにかく助けてください!」
今にも泣き出しそうな少女を見るにただ事で無いことは確かだった。一翔はひとまず少女を倉庫に隠し追ってきている何者かを追い返すことにした。
「おいてめぇらっ!」こいつらか……。見たところ地球で言うとこの絡んじゃいけない集団だ。その奥に一人身だしなみが整った男がいる。
「急になんの用ですか?」
多少のイラつきを見せながら応答すると奥の男が前に出てきながら喋り始めた。
「失礼、こいつらはこのような事が不馴れでして。私スーマクル国の者です」
「で、そんな遠くからなんの用だ?ヤカンダさんよぉ」
後ろからバンが出てきながらぶっきらぼうに言う。
「おや、バンさんお久しぶりです」
「みての通りここは何も無い村だ。何を探してる」
「流石、話が速い。ここに少女が逃げて来ませんでしたか?」
「は?ガキなんざ知らんな。隠し子か?」
「まさか。潰した村の生き残りですよ」
「潰したぁ?お前らの国がか?」
「王も何を考えてるかわかりませんよ。で、来てないんですか?」
しつこく男は聞いてきている。恐らくこの村でかくまっていると思ってるんだろう。
「見てねぇな。まぁ、見ていたとしてもお前には教えねぇよ」
「んだとてめぇ!」下がっていた男の一人が出てこようとするがヤカンダに止められる。
「てめぇは下がってろ。怪我じゃすまねぇぞ」
「……つー訳だ。うちのトマトを食うわけでもなけりゃ帰りな」
「トマトは個人的に気になりますが業務中なのでここは引き返しますね」
「ちょっと待った。一つ気になることがあるわ」
「なんですか?私と貴方の仲、大体は答えましょう」
「村を潰したのはまぁ良い。わざわざ生き残りを追う意味はなんだ?」
「さぁ?何を思ったのか村を破壊し尽くせと命令が入っただけなので」
「そうか。聞きたいことはもう無い。さっさと捜索に戻りな」
「そうさせてもらいます。では、今度はトマトを頂きに来ますよ」
そう言うと男は連れの二人と共に姿を消した。
「ありが」
「静かに。あの二人…盗聴機仕掛けていきやがった」
五つの盗聴機を破壊してからバンは話を続けた。
「この村でまさかこんな場面になるとはな……静かに暮らしたい。そう願っただけなのにな」
「あいつらは何者なんだ?」
「昔大戦があってな。連合軍で同じ所を担当してたんだ」
「そうだったのか。………もう出てきていいぞ」
「あ、はい。ありがとうございます」
「お前も随分とでかいやつらに追われてるな。な。何があったんだ?」
「はい、実は……」その後少女は村に急に国の軍が来て村を破壊し尽くしたこと、何人かが犠牲になったこと、両親が自分だけを逃がしてくれたことを語った。
「実に興味深いですね。なんという村なんですか?」
「コミノ村です。何もない小さな村です……。なのに……」
「なっ?コミノ村だと?」
「バン、知ってるのか?」
「コミノ村と言えば神話の舞台だ。女神の宝玉があると伝えられてる神聖な場所だ」
「そんな宝玉知らない…そもそも女神なんて……」
「実際にあるかわからないから探しているのか別の理由があるのか………と、こんなときになんだが建設が終わったらしい。一回見に行ってくる」よりによってこのタイミングかよ……。まぁ、色々と気になるところはあるけどまず聞くことがあるか。
「ちょっと良いかな?」
「…なんですか?」
「俺は一翔。この村で生活をしている。君の名前は?」
「私は…リカです」
「リカ、ここからは相談なんだけど…。これから行くあてがないならこの村に住まないか?丁度家も完成したみたいだし…。どうだ?」
「良いん…ですか?」
「勿論。リカが良いならの話だけど」
「それは勿論住まわせて頂けるならそれに越したことはないです。その…取り柄と呼べる者は無いですが…よろしくお願いします」
「お、話まとまったか。家の方も大丈夫だったぞ」
「殆ど無理矢理だけどな」
「とりあえずええと………」部が悪そうに目を剃らしている。
「リカです」
「あぁ、リカか。取り敢えず今日は家が新しくできたからそこで寝てくれ。流石に男三人に囲まれて寝るのは嫌だろう」
「あ、はい。ありがとうございます」
「よし、じゃあまた明日。解散!」そう叫びながら時計台に向かっていったバンの後ろ姿はどこか満足気だった。
村作り進歩率1.2%スーマクル国の目的や如何に…?
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