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ACT12 腸詰帝国潜入作戦
#33 リコ⑬
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「はあ?」
あっけにとられるリコ。
リコたち3人のリーダーは、一応このハルということになるはずなのだが、イマイチその思考回路が謎である。
なんでよりによって今オナニーを?
まったくだから宇宙人は嫌なんだ!
仕方なく、プールサイドを駆けながら、水着をずらして乳首を空気にさらした。
相手がタコの場合、近接格闘モードか飛行モードか悩むところだが、室内プールという環境から考えて、右の金色の乳首で近接格闘モードに変身するほうがいいだろう。
空間の広さから見て、あまり巨大化しすぎるのも問題だ。
とりあえず、VOL.2。等身大×2くらいが適切か。
金の乳首を乳輪のダイヤルに合わせ、2目盛分だけ右にねじると、快楽中枢をパルスが貫き、変身が始まった。
周囲が虹色に輝き、光の渦の中に水着が溶けていく。
全裸になったリコがその見事な9頭身をのけぞらせると、空間が割れ、純白に輝くアーマーが出現した。
まず、白いハイレグレオタードがリコの裸身を包み込むと、その上に次々と防具が装着されていく。
肩パット、チェストアーマー、マイクロミニ、ロンググローブ、ロングブーツ、そして最後に鼻から上をバイザー付きのヘルムが覆う。
水色に変わったストレートヘアが肩に流れると、これでMILKYの誕生だ。
身体の中心で不可視のダイナモが高速回転を開始し、みるみるうちに全身にパワーがみなぎるのがわかる。
左足でコンクリートの床を蹴り、高々とジャンプすると、眼下に宙づりになったアリアが見えた。
アリアは今、2本の触手に脚を取られ、股を大きく開いた姿勢になっている。
そのビキニの水着の股間めがけて、もう1本の触手が今にも頭を突っ込もうとしているところだった。
「アリア! 何してる! 早く変身するんだ! ブラックアリアンに!」
「あ、リコさまあっ! だって、アリア、手が自由にならないと変身できないんですう!」
リコを認めてアリアの顔が輝いた。
そうか。
リコは納得した。
ブラックアリアンは、その形態からして、どうやらMILKYをトレースしたもののようなのだ。
おそらく変身の起動装置はリコと同じく乳首にあるのに違いない。
「わかった! 待ってな!」
リコの身体は、すでにタコ怪獣めがけて落下し始めている。
背中からサーベルを抜くと、リコはその柄を両手で握り、頭上に大きく振り上げた。
落下の加速を味方にして、逆手に持ったサーベルの切っ先を、サーチライトのようなタコの右目に突き刺した。
ぶしゅううっ!
目玉が潰れ、眼窩から緑色の体液が噴出した。
勢いで、リコの手からサーベルが離れた。
ぐおおおおおんっ!
タコの巨大な頭部が、痛みのあまりか、激しく収縮を繰り返し始めたのだ。
触手たちが波打ち、アリアを遠くに吹き飛ばす。
水しぶきを上げて着水したリコめがけて、怒り狂った8本の触手が一斉に襲いかかった。
よける間もなく、両手首と両足首に巻きつかれた。
ものすごい力だった。
「くそ、また触手攻撃か!」
リコは歯軋りした。
怪獣の攻撃手段の中でも、リコが苦手とするのがこの触手である。
身動きが取れなくなる上に、卑猥な目にさらされやすいからだった。
『まあ、相手はタコですから。それにしても、リコ、まずいです!』
前頭葉でイオが警告した。
『このままでは、今度はあなたがタコの触手に犯されてしまいます!」
あっけにとられるリコ。
リコたち3人のリーダーは、一応このハルということになるはずなのだが、イマイチその思考回路が謎である。
なんでよりによって今オナニーを?
まったくだから宇宙人は嫌なんだ!
仕方なく、プールサイドを駆けながら、水着をずらして乳首を空気にさらした。
相手がタコの場合、近接格闘モードか飛行モードか悩むところだが、室内プールという環境から考えて、右の金色の乳首で近接格闘モードに変身するほうがいいだろう。
空間の広さから見て、あまり巨大化しすぎるのも問題だ。
とりあえず、VOL.2。等身大×2くらいが適切か。
金の乳首を乳輪のダイヤルに合わせ、2目盛分だけ右にねじると、快楽中枢をパルスが貫き、変身が始まった。
周囲が虹色に輝き、光の渦の中に水着が溶けていく。
全裸になったリコがその見事な9頭身をのけぞらせると、空間が割れ、純白に輝くアーマーが出現した。
まず、白いハイレグレオタードがリコの裸身を包み込むと、その上に次々と防具が装着されていく。
肩パット、チェストアーマー、マイクロミニ、ロンググローブ、ロングブーツ、そして最後に鼻から上をバイザー付きのヘルムが覆う。
水色に変わったストレートヘアが肩に流れると、これでMILKYの誕生だ。
身体の中心で不可視のダイナモが高速回転を開始し、みるみるうちに全身にパワーがみなぎるのがわかる。
左足でコンクリートの床を蹴り、高々とジャンプすると、眼下に宙づりになったアリアが見えた。
アリアは今、2本の触手に脚を取られ、股を大きく開いた姿勢になっている。
そのビキニの水着の股間めがけて、もう1本の触手が今にも頭を突っ込もうとしているところだった。
「アリア! 何してる! 早く変身するんだ! ブラックアリアンに!」
「あ、リコさまあっ! だって、アリア、手が自由にならないと変身できないんですう!」
リコを認めてアリアの顔が輝いた。
そうか。
リコは納得した。
ブラックアリアンは、その形態からして、どうやらMILKYをトレースしたもののようなのだ。
おそらく変身の起動装置はリコと同じく乳首にあるのに違いない。
「わかった! 待ってな!」
リコの身体は、すでにタコ怪獣めがけて落下し始めている。
背中からサーベルを抜くと、リコはその柄を両手で握り、頭上に大きく振り上げた。
落下の加速を味方にして、逆手に持ったサーベルの切っ先を、サーチライトのようなタコの右目に突き刺した。
ぶしゅううっ!
目玉が潰れ、眼窩から緑色の体液が噴出した。
勢いで、リコの手からサーベルが離れた。
ぐおおおおおんっ!
タコの巨大な頭部が、痛みのあまりか、激しく収縮を繰り返し始めたのだ。
触手たちが波打ち、アリアを遠くに吹き飛ばす。
水しぶきを上げて着水したリコめがけて、怒り狂った8本の触手が一斉に襲いかかった。
よける間もなく、両手首と両足首に巻きつかれた。
ものすごい力だった。
「くそ、また触手攻撃か!」
リコは歯軋りした。
怪獣の攻撃手段の中でも、リコが苦手とするのがこの触手である。
身動きが取れなくなる上に、卑猥な目にさらされやすいからだった。
『まあ、相手はタコですから。それにしても、リコ、まずいです!』
前頭葉でイオが警告した。
『このままでは、今度はあなたがタコの触手に犯されてしまいます!」
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