上 下
309 / 471
第3章 魔獣の巣窟

#34 性奴隷の謀反③

しおりを挟む
「ふふふ、これできさまは俺のものだ! 誰が性奴だと? 達磨女の分際で笑わせるな!」

 マリウスが高々とルビイの胴を抱え上げ、勢いをつけてそそり立つ肉棒の上に叩きつけた。

 肉が引き裂けるような激痛とともに、ルビイの躰の芯を太く硬いものが貫いた。

 子宮まで届くその異様な感触に、ルビイは悲鳴を上げてのけぞった。

 薄物の下に盛り上がったふたつの乳房の隆起を、背後からマリウスがそれぞれ5本の指でがっしり掴む。

「どうだ? いいだろう?」

 耳の穴に熱い息を吹きかけながら、マリウスがささやいてくる。

「我慢する必要はない。ここには俺とおまえしかいないのだ。気持ちよければ、声を限りに叫ぶがいい」
 
 ルビイの胸乳を揉みしだき、マリウスが腰を突き上げる。

 腰の上にルビイを乗せたまま、部屋の中を歩き出した。

 マリウスが歩を進めるたびに、振動で肉棒が食い込んでくる。

 ルビイの自重で根元近くまで突き刺さったそれは、中で更に大きく膨らみ、容易には抜けそうにない。

「やめて・・・」

 後ろから抱きかかえられ、深々と肉柱を突き入れられながら、ルビイは嫌々をするようにかぶりを振った。

 時間が経つにつれ、ルビイの体内に異変が生じ始めていた。

 激痛が潮が引くように消えていくと、代わりに疼くような快感が全身を支配し始めたのだ。

 時ならぬマリウスの襲撃に、またぞろ魔王の血が騒ぎ始めたとしか思えなかった。

 ルビイが転生したこの娘の肉体には、まぎれもなくあの魔王の血が流れている。

 20年前、二度に渡ってルビイをレイプした、あの忌まわしい魔王の血が。

 その血はどうやら、ルビイが屈辱的な状況に追い込まれると、活性化するようだった。

 魔王に凌辱されながらも絶頂に達してしまったあの背徳感が、ルビイの中に一気によみがえる。

 魔王に犯される己の姿が天空に映し出されたあの屈辱の時、私はもしかして、ひそかに悦んでいたのではなかったか・・・?

 立ったままのマリウスに子宮を突かれ、ルビイは甘い声を上げながら穴の縁から淫らな汁を分泌させた。

「だ、め・・・いく・・・いっちゃう・・・」

 乳房を揉まれるだけでなく、マリウスが乳首をも弄り始めると、もういけなかった。

 ふたつの乳首を石のように勃起させて、手足のないルビイは股間からまた潮を吹いた。

 このままでは、自我が崩壊してしまう・・・。

 朦朧とした意識の中で、ぼんやりそんなことを考えた時だった。

 だしぬけにマリウスが絶叫し、その場にがくりと膝を折った。

 力を失った肉棒からルビイの躰が離れ、ごろりと床に転がった。

「きさま・・・」

 マリウスは裸の肩から血を流し、開け放しの戸口のほうを睨みつけている。

 廊下の灯を背に、ボンテージ衣装の娘が立っていた。

 前面は影になって見えないが、そのメリハリのあるシルエットは間違いなくサトのものである。

「ルビイさまから離れなさい」

 両手に鞭のようなものを持ったサトが言った。

「性奴隷がご主人さまに手を上げるだなんて・・・魔王が許してもこのサトが許しません」
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

貴方達から離れたら思った以上に幸せです!

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:202,026pt お気に入り:12,087

貴方の『好きな人』の代わりをするのはもうやめます!

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:5,914pt お気に入り:1,777

妹が子供を産んで消えました

恋愛 / 完結 24h.ポイント:525pt お気に入り:1,126

旦那の愛人(♂)にストーカーされています

BL / 完結 24h.ポイント:63pt お気に入り:952

悪役令嬢だそうですが、攻略対象その5以外は興味ありません

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:191pt お気に入り:6,737

【R18】沈黙の竜と生贄の星屑姫

恋愛 / 完結 24h.ポイント:14pt お気に入り:145

改稿版 婚約破棄の代償

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:1,704pt お気に入り:856

乙女ゲーム関連 短編集

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:1,640pt お気に入り:155

処理中です...