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第6章 ネオ・チャイナの野望

#60 少女に迫る危機⑫

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 ひとしきり乳房を揉ませた後ー。

「動かないで。じっとしてて」

 低い声でたしなめた。

「う、うん」

 大人しくなるアニムス。

 改めて茎を握り直す。

 びっくりするほど、硬い。

 形こそ腸詰に似ているが、違いは中にすごく硬い芯があることだ。

 強く握っても潰れないその硬さに、何とも言えず、愛情が湧いてくる。

 握った手を上下に動かし、茎を扱きにかかった。

 まだ完全に剥けていない包皮が上下にずれて、つるつるの先端部分を擦り上げる。

 性器の先端は茸の笠かカメ類の頭部のように膨らんでいて、エラが張り出している。

 包皮はそのエラの下までしか下がらないのだが、それだけの動きがアニムスには十分に気持ちいいらしい。

 長めの包皮が亀頭を覆い隠し、次の一瞬、エラまでずるっと後退する。

 その度に亀の頭部みたいに膨れた先端部はぬるぬるの粘液に覆われていき、包皮との隙間から白い泡を吹く。

 ルビイの手の動きが速くなるにつれ、アニムスの喘ぎ声が大きくなる。

 廊下にまで聞こえるのではないかと心配になるほどの大声で喘いだかと思うと、シーツを噛んで嗚咽を漏らす。

 布を口に押し込み、啜り泣きながら快感に耐えている少年の姿は、馬乗りになって犯したくなるほど初々しい。

「そんなに気持ち、いいんだ」

 ルビイは真理を探究する者の熱心さで、少年の男性器を扱いている。

 転生前の娼窟での半年間はもちろんのこと、転生後のマリウスとの倒錯した性交の際にも、ここまで相手の躰に執着したことはない。

 それはやはりアニムスが童貞を捨てたばかりの少年だという事実が大きいようだ。

 体内に流れる魔王の血が覚醒したのだろうか。

 少なくとも、性的な側面での魔王の素質が、この肉体に。

 今夜のルビイは、サキュバスと人間とのハーフであるサトにも負けぬくらい、淫乱だ。

 微かに湯気の立つ恥ずかしい肉の棒を無心に扱き、ぬるぬるの亀頭を時折舐めながら、ルビイは思う。

 悪役令嬢というのは、なにも宮中で権謀術数を巡らす娘を指すのではない。

 例えばこのように、反道徳的な行為にもためらわずに手を染められる私もそうなのだ。

「だ、出させて…」

 口にシーツを突っ込んだまま、躰を震わせ、くぐもった声でアニムスが懇願する。

「待って」

 Oの字の形に口を大きく開けて、ルビイは言う。

「夜はまだ長いのよ。せっかくいい所なのに、もう少し、我慢なさい。ほら、今度はお口でしてあげるから」

 
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