冒険者パーティー黒猫の気まぐれ

sazae9

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24.ラシーア帝国の貴族

ダイヤ伯爵と一緒に移動する

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戦場となった場所も片づけ、僕たちは帰ることにした。
蜥蜴人間は眠らせ、結局僕たちの馬車に乗せて移動する。
ダイヤ伯爵でも無事に移送できるか不安があり依頼された。

そんな依頼があり、僕たちが見張ると事情聴取を逃げようとしたが、無理だった。
帰りは僕とサクラがダイヤ伯爵の馬車に乗ることに決定した。。
そして、何人か僕たちの馬車に乗せてほしいと言い出したが、そこだけは防いだ。
馬車の秘密を知られたくないし、クロウをここまで隠していたからだ。
紋章になっている八咫烏は見せられない。

クロウには苦労をかけるが、僕たちがいない間ソフィアとヤマトと一緒に蜥蜴人間の見張り、移送をお願いした。

~~~~~

僕たちがダイヤ伯爵の馬車に乗り込むと都に向けて出発となった。
今回はダイヤ伯爵の馬車が真ん中で、僕たちの馬車が後ろとなる。周りを騎士と冒険者で守っていた。

「早速だが名前を聞いていなかったな。俺はダイツク・ダイヤ、伯爵をしている。それで君たちは?」

「僕たちは荷物運び情報ギルド員のラウールとサクラです。一応冒険者ギルドと商人ギルドにも登録しているので、戦う事は出来ますが。」

「ほう。冒険者のランクは?」

「それは秘密です。今は活動を休止中なので。」

「なぜだ? あの猫の獣人や君の隣のサクラがいたら高ランク依頼も楽勝だろう? 君の強さはわからないが、あれより強いって事はないだろ?」

急にサクラが切れた。

「は~!? まるでラウールが弱いみたいじゃない! ラウールは私たちの中で最強よ。」

不機嫌に答えているけどサクラ・・・、そこは内緒でいいよ・・・。

「なに! あんなことをする君よりも強いと・・・。ん~、信じられんがそうなんだろう。」

「信じられないなら話を聞かなければいいじゃない! 帰ろうラウール!」

おう、サクラが不機嫌だ。
僕が馬鹿にされると切れるからね。

「いやいやすまん! あの戦闘力を見ると、なかなか頭が切り替わらないんだ。信じていないのではない。」

「ふん!」

プイっとするとサクラは無言で外を見始めた。

「それで話が進まないので、要件は何でしょうか?」

「すまん、俺がいらないことを言ったばかりに。聞きたいことは今の話もだったが、四天王の話だ。四天王とはなんだ?」

「僕が知っている範囲で良いのなら教えますよ。だけど信じられますか?」

そう聞くとダイヤ伯爵は信用すると言ったため、わかる範囲で説明した。
ほとんどが蜥蜴人間と話していた事だが、魔王が完全体になるために周りの部下が世界を混乱させようとしている事。
四天王と言う部下がいる事。
名前を挙げなかったが、人族にも協力者がいる事。
ついでに悪神も何か加護を与えていそうなこと。
そんな話を知ったが、僕たちが公表することではないので、相手が行動し始めるまで黙っていたことを伝えた。

「なるほどな。にわかには信じられないが、今回の騒動を見てしまうと信じないといけないな。悪いな、話をさせてしまって。これは我ら貴族が先に気づくべきことだな。」

へ~、責めるわけでないんだね。
人間が出来ているのかな?

「それでだな、もう一つ聞きたいんだが、サクラは日本人か?」

おう、直球だね。
怒っているサクラは返事をしないだろうな。

「えーと、ニホンジンとは?」

「日本人ではないのか? 聞き覚えのある言葉ではないか?」

「言葉? どんな意味なんですか? 僕とサクラは十四歳位から一緒に旅をしていますが、僕の知らないサクラを知っているのですか?」

・・・・
・・・・

「君の知らないサクラとは違うが、俺が知っている日本に関係しているかと思ってな。知らないなら残念だが、サクラが返事をしてくれないか?」

・・・・・
・・・・・

サクラは一度ダイヤ伯爵を見て、また外に視線を移した。

「ねえ! ダイツクが聞いてるんだから答えなさいよ! 貴族よ!」

人族の女がサクラを怒鳴りつけた。

そんな女にサクラは殺気を飛ばした。

人族の女は「ひっ!」と声を出し腰が抜けたようだ。

「すまない! 悪気があって言ったわけでないんだ。ジャネスは俺の事を好きすぎて、俺の言葉に反応しない人を怒ってしまうんだ・・・。」

怒ってしまうって・・・、止めてよ。

「こちらもサクラは僕が馬鹿にされた時はすさまじく怒りますよ。でも今のはあなたを好きすぎるジャネスさんの態度も良くないと思いますよ。あなたを好きなら何をしてもいいなんて、どこの貴族ですかって、あなたは貴族か。」

「いや、そんな意味で言ったわけではないんだ。俺も貴族と呼ばれているが、少し前までは平民だったんだからな。なぜか今は伯爵までなってしまったが、成り行きだからな。」

「成り行きでも受けたのはあなたでしょ? そんな貴族の傘に守られた人が他の人を怒鳴りつけると、相手は頷くしかなくなるでしょ? それを止めることが出来ないあなたの責任では?」

「・・・・、すまん。その通りだな。俺が後ろにいるのに逆らえないんだろうな・・・。今までもそんなことがあったんだろうか・・・。」

「いや、そんなこと今考えられても困りますよ。それで、話は終わりですか?」

「ああ、ありがとう。今日はこれで聞きたいことも聞けた。だが、都に戻ってからも何度かお願いしたいことがあるんだが、受けてくれないだろうか?」

・・・・
・・・・・

「荷物運び情報ギルドに指名依頼を出しておいてください。ギルドを通さずに個人的に接触してきたり、僕たちの事を嗅ぎまわっていた場合は逃げるか報復するか悪質具合で考えますから。」

「わかった。君に今言われた事を守ることを約束しよう。」

そんな感じで初めてのダイヤ伯爵との遭遇が終わった。
本来ならこんなことを貴族に言った場合、打ち首ものなんだろうけどね。

話題もうまく適当に誤魔化したね。
ちょっと不自然に流れた会話も気づいてないよね?

おそらくダイヤ伯爵は元日本人なんだろうね。
次の遭遇でもうまくやらなきゃと馬車に揺られていたら、ダイヤ伯爵の領都に到着した。
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