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第四章 家族の絆
第17話 指輪 bague de mariage
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両親が来ることになったのは、もしかしたら授業にちゃんと参加していないことがバレて、オリヴィエ兄さんが父さんたちへ伝えたのかな、とか思う。それでちゃんとしようとかじゃないけど、それなりに毎日、午前も午後も出席した。全部じゃないけど。
なんとなく話しかけて来るヤツが増えた。主に女子かな。うっとうしいな、と思う。だから邪険にしてしまってはいる。笑顔を作るようには意識していたけれど、こんなならやめてしまおうか。レオンにそうぼやいたら、なんか苦笑いしてたな。
「言ってるだろ。君へ近づきになりたいヤツは、たくさんいるんだって」
べつに、僕はそんなのいいけど。
レオンは、僕が早朝に男子寮の風呂場を使っているのを知ったら、真似するようになった。あの時間はだれとも顔を合わせなくていいから楽なんだよ。レオンはべつになにか詮索とかしてくるわけではないし、まあ楽。あいさつして、適当にしゃべって、それだけ。
それでもなんかの弾みで、父さんたちが来ることを言ってしまって、ぎょっとされた。僕を心配してだってわかったのかもしれない。だから「もしかして、領へ戻るのかい?」と尋ねられる。
「さあね。僕はそんなつもりないけど」
鏡の中の僕は、まだリボンを結べていない。
父さんたちより二日早く、オリヴィエ兄さんの家へ庭師が到着するとのことだった。僕は連絡を受けて、午後にそちらへ向かう。なんでかレヴィ氏も来るって言ったから、あのポンコツ自動車でいっしょに行った。そしたら、家中大混乱だったよ。
「はやく! はやく、大掃除を、今のうちに! あっ、美ショタ様いらっしゃいませ上の棚拭いてくださいません⁉」
そんな汚れているところなんかないと思うんだけど。ソノコが大慌てで走り回っている。アシモフがそれを遊んでいると勘違いして、自分も走り回っている。カミーユが淡々と古い新聞を取りまとめている。きっとここ数日、ずっとこんな感じなんだろうね。
「あらあ、ソノコちゃん、なんだか大変そうねえ」
「あっ、レヴィ先生もいらっしゃいませ! あっどうしよう今コップ全部漂白しちゃってるからお茶出せないどうしよう」
「落ち着いてー。僕にはおかまいなくー。なんか手伝うことある?」
「ありますありますすごくありますお風呂場の配管のとこなんですけど!」
いったいどうする気なんだ。僕はソノコへ「なんでそんなとこまで掃除しなきゃいけないのさ。やりすぎだよ」とため息交じりに言った。ソノコは「だって、お義父様たちをお迎えするんですし!」と挙動不審で言う。
「だとしても、風呂なんかここで入るわけないだろ。べつに泊まるわけじゃないんだから」
「――えっ? 泊まられないんですか⁉」
……オリヴィエ兄さん。なんで説明してないんだよ。僕は、この家が警備という面でいくらかの問題を抱えていること、そして両親がそうした民家に宿泊するわけにはいかないことを告げた。それに、二人がなんらかの用事で首都入りしたときに使っているホテルがある。それはグラス侯爵家の所有だから、実質首都邸の働きをしていることも。ソノコはその場に両手を着いて崩折れた。
「……よかった! 本当によかった……!」
アシモフがやってきてその背中に頭を乗せた。いちおう言われた通り、僕は上の棚を乾拭きした。
庭師は、顔見せのあいさつと冬囲いの資材がどれだけ必要か見積もりのためにやってきた。冬囲い自体は週末にやるとのことだ。茶を出そうとしたソノコに全力で恐縮し断った中年男性の彼は、なぜか「わたしには妻も子もありますのでご安心ください! 奥様へ近づきになることはありません!」と悲鳴のような声を上げ、さっさと仕事を終えて逃げるように去って行く。……やりすぎだろう、オリヴィエ兄さん。
「はあ……ひとまずほっとしました」
漂白してさらに清潔になった器へカフェを用意しながら、ソノコが言った。全面的にオリヴィエ兄さんが悪い。まあ、きっとこんな風にソノコが勘違いするなんて思わなかったんだろう。きっと兄さんとソノコの間には、それぞれ異文化で育った背景以外の要因でもすれ違いが生じている。
そもそも、ソノコの国には領主という存在がなかったらしいし、その家庭で育ったオリヴィエ兄さんの感覚を理解できていない。それは兄さんも同じで、アウスリゼで言うところの一般市民に近い生活をしていたソノコの常識を、把握できていない。だから、こんな情報の行き違いが生じるんだろうな。この気づきをどの機会に兄さんへ伝えるかを考えながら受け取ったカフェを口に運んでいたら、アシモフが玄関へすっ飛んで行った。呼び鈴が鳴る。
「はーい、どちらさまー」
「――我が女神よ! どうか僕へ知恵と導きをお与えください!」
ソノコが応対した声の次の瞬間に、意味のわからないセリフが聞こえた。僕は席を立って急いで玄関へ行ったけど、知り合いらしくソノコは「あ、ピエロさん。こんにちはー」と言っている。分厚いメガネをかけた、僕より少し背の低い男。
僕はいちおう、あとで兄さんにどやされないためにも「どちらさまですか」と尋ねてソノコに並んだ。変な男をよく拾うんだ、ソノコはってオリヴィエ兄さんが遠い目でぼやいていたのを、なんか目の当たりにした気分。その理論で行くとオリヴィエ兄さんも変な男ってことじゃないのかなってずっと思ってる。
やって来た男はメガネの位置を直して僕を見た。
「おお、その風貌はグラス侯爵家の末の御子息ですね、初めまして、ピエロ・ラブレと申します。ラ・リバティ新聞社にて記者をしております」
名刺を出されたから受け取った。ちゃんと社章の入った正式な名刺だ。僕が「記者さんが、こちらにどんな御用ですか」と尋ねたら、ソノコが「ネームができたんですね?」と言った。ネームってなんだよ。
「はい、我が女神。どうか啓示の光を!」
「ちょうどお茶してたところなので、どうぞー」
さくっと招き入れてしまう。まあ、身元ははっきりしているのかもしれないけれど。これ兄さんが知ったら怒り狂わないかな。静かに。僕は黙っておくことにした。
居間の空いていた一人掛けソファにラブレ氏は座った。そして神妙な顔で肩がけ鞄から紙の束を取り出す。カミーユはラブレ氏へカフェを渡して、ソノコは紙束を受け取ってソファに座る。僕はなんだかよくわからなくてレヴィ氏を見たら、彼もなんだかわかってないみたいだった。目が合ったときに肩をすくめた。
「……あー、前よりずっと見やすいですね」
「本当ですか⁉」
「はい、コマ割りがすっきりしてわかりやすくなりましたし、セリフの文字数もぐっと減ったし。コツがつかめた感じですかね?」
「はい、前回お伺いした内容を、最大限活かしたつもりです!」
ソノコが確認し終えた紙を一枚ずつ僕たちへ渡してくれた。……人の絵が描いてある。紙面上を何区間かに分けられた、それぞれの区分けの中に、同じ人が何回も。なんだろう、前衛絵画の下描きかな。一紙面に同じ人を何通りも描くって、たしかに新しい。
「えーっと、テオくんとレヴィ先生へ説明すると、これはわたしの国にあった『マンガ』という形態の読み物の、下描きです。ピエロさんは今、アウスリゼ初の『マンガ家』を目指していらっしゃるんです」
「我が女神の導きによって!」
「そのノリ、たぶん初見のお二人にはドン引きされると思うので控えてください」
僕とレヴィ氏はもう十分引いていたよ。うん。
なんだかよくわからないし、話は専門的になったし、僕は席を立って台所へ行った。漂白した他の食器、そろそろ洗ってもいいだろ。レヴィ氏も「手伝うわあ」とついてきた。居間ではカミーユすら巻き込んで喧々諤々の議論が交わされ始めている。
僕が洗おうと思ったんだけど、レヴィ氏が先に水へ手をつけた。
「こういうの、一人暮らし長い僕のが得意でしょ。やっちゃうわね」
慣れた手つきで食器を処理していく。僕はレヴィ氏の左側に立って、洗ったものを受け取って拭いて行った。だから、余計に気になったんだ。彼の左手の人差し指が。
「一人暮らしなら、なんで、左手に指輪してるの」
居間の声は少しずつ大きくなっている。僕たちの声はあちらに届いていない。レヴィ氏は、ちょっとだけ間をおいてから「どうしてだと思うー?」と茶化すように聞いて来た。
僕が理由を考えつくより先に「僕にとって、大事な指輪なのよ、きっと」とレヴィ氏は言った。
その『きっと』ってなんだよ。僕は思ったけど、なんとなく聞けなかった。
なんとなくだけど。
僕の寮の部屋にある、緑の柄の練習用剣のことを思い浮かべた。それが、なんか、等価値な気がしたんだ、レヴィ氏の指輪と。
なんとなく話しかけて来るヤツが増えた。主に女子かな。うっとうしいな、と思う。だから邪険にしてしまってはいる。笑顔を作るようには意識していたけれど、こんなならやめてしまおうか。レオンにそうぼやいたら、なんか苦笑いしてたな。
「言ってるだろ。君へ近づきになりたいヤツは、たくさんいるんだって」
べつに、僕はそんなのいいけど。
レオンは、僕が早朝に男子寮の風呂場を使っているのを知ったら、真似するようになった。あの時間はだれとも顔を合わせなくていいから楽なんだよ。レオンはべつになにか詮索とかしてくるわけではないし、まあ楽。あいさつして、適当にしゃべって、それだけ。
それでもなんかの弾みで、父さんたちが来ることを言ってしまって、ぎょっとされた。僕を心配してだってわかったのかもしれない。だから「もしかして、領へ戻るのかい?」と尋ねられる。
「さあね。僕はそんなつもりないけど」
鏡の中の僕は、まだリボンを結べていない。
父さんたちより二日早く、オリヴィエ兄さんの家へ庭師が到着するとのことだった。僕は連絡を受けて、午後にそちらへ向かう。なんでかレヴィ氏も来るって言ったから、あのポンコツ自動車でいっしょに行った。そしたら、家中大混乱だったよ。
「はやく! はやく、大掃除を、今のうちに! あっ、美ショタ様いらっしゃいませ上の棚拭いてくださいません⁉」
そんな汚れているところなんかないと思うんだけど。ソノコが大慌てで走り回っている。アシモフがそれを遊んでいると勘違いして、自分も走り回っている。カミーユが淡々と古い新聞を取りまとめている。きっとここ数日、ずっとこんな感じなんだろうね。
「あらあ、ソノコちゃん、なんだか大変そうねえ」
「あっ、レヴィ先生もいらっしゃいませ! あっどうしよう今コップ全部漂白しちゃってるからお茶出せないどうしよう」
「落ち着いてー。僕にはおかまいなくー。なんか手伝うことある?」
「ありますありますすごくありますお風呂場の配管のとこなんですけど!」
いったいどうする気なんだ。僕はソノコへ「なんでそんなとこまで掃除しなきゃいけないのさ。やりすぎだよ」とため息交じりに言った。ソノコは「だって、お義父様たちをお迎えするんですし!」と挙動不審で言う。
「だとしても、風呂なんかここで入るわけないだろ。べつに泊まるわけじゃないんだから」
「――えっ? 泊まられないんですか⁉」
……オリヴィエ兄さん。なんで説明してないんだよ。僕は、この家が警備という面でいくらかの問題を抱えていること、そして両親がそうした民家に宿泊するわけにはいかないことを告げた。それに、二人がなんらかの用事で首都入りしたときに使っているホテルがある。それはグラス侯爵家の所有だから、実質首都邸の働きをしていることも。ソノコはその場に両手を着いて崩折れた。
「……よかった! 本当によかった……!」
アシモフがやってきてその背中に頭を乗せた。いちおう言われた通り、僕は上の棚を乾拭きした。
庭師は、顔見せのあいさつと冬囲いの資材がどれだけ必要か見積もりのためにやってきた。冬囲い自体は週末にやるとのことだ。茶を出そうとしたソノコに全力で恐縮し断った中年男性の彼は、なぜか「わたしには妻も子もありますのでご安心ください! 奥様へ近づきになることはありません!」と悲鳴のような声を上げ、さっさと仕事を終えて逃げるように去って行く。……やりすぎだろう、オリヴィエ兄さん。
「はあ……ひとまずほっとしました」
漂白してさらに清潔になった器へカフェを用意しながら、ソノコが言った。全面的にオリヴィエ兄さんが悪い。まあ、きっとこんな風にソノコが勘違いするなんて思わなかったんだろう。きっと兄さんとソノコの間には、それぞれ異文化で育った背景以外の要因でもすれ違いが生じている。
そもそも、ソノコの国には領主という存在がなかったらしいし、その家庭で育ったオリヴィエ兄さんの感覚を理解できていない。それは兄さんも同じで、アウスリゼで言うところの一般市民に近い生活をしていたソノコの常識を、把握できていない。だから、こんな情報の行き違いが生じるんだろうな。この気づきをどの機会に兄さんへ伝えるかを考えながら受け取ったカフェを口に運んでいたら、アシモフが玄関へすっ飛んで行った。呼び鈴が鳴る。
「はーい、どちらさまー」
「――我が女神よ! どうか僕へ知恵と導きをお与えください!」
ソノコが応対した声の次の瞬間に、意味のわからないセリフが聞こえた。僕は席を立って急いで玄関へ行ったけど、知り合いらしくソノコは「あ、ピエロさん。こんにちはー」と言っている。分厚いメガネをかけた、僕より少し背の低い男。
僕はいちおう、あとで兄さんにどやされないためにも「どちらさまですか」と尋ねてソノコに並んだ。変な男をよく拾うんだ、ソノコはってオリヴィエ兄さんが遠い目でぼやいていたのを、なんか目の当たりにした気分。その理論で行くとオリヴィエ兄さんも変な男ってことじゃないのかなってずっと思ってる。
やって来た男はメガネの位置を直して僕を見た。
「おお、その風貌はグラス侯爵家の末の御子息ですね、初めまして、ピエロ・ラブレと申します。ラ・リバティ新聞社にて記者をしております」
名刺を出されたから受け取った。ちゃんと社章の入った正式な名刺だ。僕が「記者さんが、こちらにどんな御用ですか」と尋ねたら、ソノコが「ネームができたんですね?」と言った。ネームってなんだよ。
「はい、我が女神。どうか啓示の光を!」
「ちょうどお茶してたところなので、どうぞー」
さくっと招き入れてしまう。まあ、身元ははっきりしているのかもしれないけれど。これ兄さんが知ったら怒り狂わないかな。静かに。僕は黙っておくことにした。
居間の空いていた一人掛けソファにラブレ氏は座った。そして神妙な顔で肩がけ鞄から紙の束を取り出す。カミーユはラブレ氏へカフェを渡して、ソノコは紙束を受け取ってソファに座る。僕はなんだかよくわからなくてレヴィ氏を見たら、彼もなんだかわかってないみたいだった。目が合ったときに肩をすくめた。
「……あー、前よりずっと見やすいですね」
「本当ですか⁉」
「はい、コマ割りがすっきりしてわかりやすくなりましたし、セリフの文字数もぐっと減ったし。コツがつかめた感じですかね?」
「はい、前回お伺いした内容を、最大限活かしたつもりです!」
ソノコが確認し終えた紙を一枚ずつ僕たちへ渡してくれた。……人の絵が描いてある。紙面上を何区間かに分けられた、それぞれの区分けの中に、同じ人が何回も。なんだろう、前衛絵画の下描きかな。一紙面に同じ人を何通りも描くって、たしかに新しい。
「えーっと、テオくんとレヴィ先生へ説明すると、これはわたしの国にあった『マンガ』という形態の読み物の、下描きです。ピエロさんは今、アウスリゼ初の『マンガ家』を目指していらっしゃるんです」
「我が女神の導きによって!」
「そのノリ、たぶん初見のお二人にはドン引きされると思うので控えてください」
僕とレヴィ氏はもう十分引いていたよ。うん。
なんだかよくわからないし、話は専門的になったし、僕は席を立って台所へ行った。漂白した他の食器、そろそろ洗ってもいいだろ。レヴィ氏も「手伝うわあ」とついてきた。居間ではカミーユすら巻き込んで喧々諤々の議論が交わされ始めている。
僕が洗おうと思ったんだけど、レヴィ氏が先に水へ手をつけた。
「こういうの、一人暮らし長い僕のが得意でしょ。やっちゃうわね」
慣れた手つきで食器を処理していく。僕はレヴィ氏の左側に立って、洗ったものを受け取って拭いて行った。だから、余計に気になったんだ。彼の左手の人差し指が。
「一人暮らしなら、なんで、左手に指輪してるの」
居間の声は少しずつ大きくなっている。僕たちの声はあちらに届いていない。レヴィ氏は、ちょっとだけ間をおいてから「どうしてだと思うー?」と茶化すように聞いて来た。
僕が理由を考えつくより先に「僕にとって、大事な指輪なのよ、きっと」とレヴィ氏は言った。
その『きっと』ってなんだよ。僕は思ったけど、なんとなく聞けなかった。
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