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3:推しとの生活
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アルッティは日の出と共に自然と目覚めた。毎朝、走り込みと基礎鍛錬をするのが日課である。
まだ見慣れない部屋の中で運動できる服を着ると、アルッティは部屋を出た。
同じタイミングで向かい側の部屋のドアが開き、似たような格好をしているイーヴォが出てきた。
ちょっと髭が伸びていても問答無用で格好いい。髪がほんのり跳ねていても最高に格好いい。朝から眼福すぎて、いっそ神に祈りを捧げたい勢いだ。
イーヴォがニッと笑った。
「おはよう。お前も走るのか?」
「おはようございます! はい。日課です」
「ははっ。俺もだ。一緒に走ろう」
「はいっ!」
アルッティは浮かれきった軽やかな足取りで家を出た。
イーヴォと並んで走りながら、ふと思った。
アルッティ如きがイーヴォと並んで走るだなんて、完全に解釈違いである。イーヴォと爽やかな朝に走るのなら、もっと男前な男じゃないと目の保養にならない。
アルッティはギリギリと歯ぎしりをして、何故イーヴォの隣を走るのが自分なのかと心の中で悪態をついた。
どうせなら、涼やかな男前と一緒に爽やかに笑いながら走るイーヴォを建物の影から眺めたかった。
自分の不細工加減が嫌になる。アルッティはどんよりした空気をまとったまま、街中をぐるっと一周して家へと帰った。
庭で基礎鍛錬をして、先にイーヴォにシャワーを使ってもらっている間に朝食を作る。
今朝は胡桃パンと分厚いハムを焼いて、卵はオムレツにする。野菜とベーコンごろごろのスープも作る。デザートには林檎もある。
パン生地は昨夜のうちに仕込んでおいたので、あとは焼くだけだ。
手早く野菜を切ってスープを煮ながら、ハムを焼いて、オムレツを作る。
ちょうど朝食を作り終えたタイミングで、イーヴォが台所へやって来た。全裸で。
「いい匂いがする。腹減ったな」
「イーヴォ先輩。服、着ませんか」
「嫌。家では楽な姿でいたいんだよ」
「せめてっ、せめてパンツだけでも!」
「絶対に嫌。お前も脱いだらどうだ。慣れたら開放感が癖になるぞ?」
「二人揃って裸族はどうかと思います」
「愉快な絵面で楽しいだけだな」
「完全に駄目な絵面ですよ!?」
「はいはい。珈琲淹れるな」
「あ、はい。ありがとうございます」
全裸のイーヴォが珈琲を淹れ始めた。
昨日からイーヴォの家に住み始めて初めて知ったのだが、イーヴォは家では裸族だった。
買い物から帰って家の中に入った瞬間に服を脱ぎだした時には流石にぎょっとした。
その後もずっと全裸のまま過ごし、アルッティは目のやり場にとても困った。
イーヴォの肉体美は見たいのだが、じろじろ見るのはどうかと思う。股間にぶら下がっている立派なものもあまりじろじろ見るものではない。
ちらっちらっと見たが、イーヴォはペニスすら格好いい。アルッティの中でイーヴォの株が更に上がった。男性美溢れる肉体も格好いいペニスも実に推せる。性的興奮はまるでしないが、精巧な彫像を作って飾りたいくらい美しい。
居間のテーブルに完成した朝食を運び、食前の祈りを捧げてから食べ始める。
香ばしい匂いがする胡桃パンはうまく焼けているし、ちょっと甘めにしたオムレツもふわふわとろーんで美味しい。ベーコンの旨味と野菜の自然な甘みが引き立つ野菜スープもいい出来だ。完璧な朝食が作れたと自画自賛したくなる出来である。
イーヴォをちらっと見れば、美味しそうにガツガツ食べている。ガツガツ食べているのに粗野には見えない。豪快な食べ方すら格好いい。流石である。俺の推し格好いい。
朝から眼福で幸せだなぁと思いつつ、目をキラキラと輝かせているイーヴォからのお代わり要請に応えるべく、空になったスープ皿を持って台所へ移動した。
推しが喜ぶ顔を朝から見られただけで最高に幸せすぎる。
アルッティはスープを温め直しながら、神に祈りを捧げた。
イーヴォという推しを生み出してくださった神様ありがとう。俺は今最高に幸せです。
スープが温まると、いそいそと大盛りに注ぎ、追加の胡桃パンも一緒に居間へと運んだ。
朝食の後片付けを手早く終わらせ、シャワーを浴びてから髭を剃り、制服を着て乾かした髪を少しだけ弄る。短い癖っ毛だから整髪剤で弄っても大して変わらないのだが、不細工なりに少しでも見られるようにしたいのである。
鏡を見ながら、目元がもっと柔らかい印象だったらよかったのになぁと思い、小さく溜め息を吐いた。
思えば、子どもの頃から鋭い三白眼のせいで、『目つきが悪い』『睨んできて怖い』とよく言われていた。
喧嘩を売っていると勘違いされたことが何度あっただろうか。
十代後半の頃、派手めの柄シャツが流行った時期があるのだが、アルッティも流行りの柄シャツを着て道を歩いていたら、警邏隊に職務質問された。犯罪者かチンピラにしか見えなかったらしい。それ以来、派手な柄シャツは一度も着ていない。
それくらいアルッティは目つきが悪い険のある顔立ちをしている。
出勤準備が終わったので、イーヴォと並んで歩き、警邏隊の詰め所に向かう。
歩きながら、イーヴォが話しかけてきた。
「今日は、うちの班は何事もなければ夕方に会議があって終わりだな。多分定時で帰れる」
「うちはどうなんでしょう。事件捜査が割り振られてなければ、巡回次第ですかね。定時で帰れたら晩飯作りますよ。あっ! もしよかったら弁当作ってもいいですか!?」
「ん? それはありがたいが、いいのか? 負担にならないか?」
「全く問題ないです!」
「じゃあ、頼むよ。昨日の晩飯も朝飯もめちゃくちゃ美味かったし。新人の頃からすげぇ頑張り屋だったもんな。お前のことだから、料理も頑張ったんだろ」
「そっ、そうでもないです!」
イーヴォが手を伸ばして、アルッティの頭をわしゃわしゃと撫で回した。
推しに撫でられたーーーー!!
もう頭洗えないっ!!!!
アルッティはこのまま召されてもいいと思いながら、警邏隊の詰め所に入った。
事件捜査はなかったが、午前中の巡回でスリを捕まえたので、取り調べや報告書作成で時間をとられ、定時ギリギリの時間になってしまった。
アルッティが急いで帰り支度をして詰め所から出ると、詰め所の出入り口辺りで、イーヴォと凛々しい男前が立ち話していた。
凛々しい男前はイーヴォの友達であるナートゥだ。
実は、密かにイーヴォとナートゥが恋人になればいいのにと思っていた。それくらい絵になる二人なのである。
残念極まりないことに、ナートゥは去年結婚してしまったが。二人が恋人になるよう見守っていたので、ショックで泣いた覚えがある。
二人で一緒に笑いあっているところを見ると、疲れた心と身体に染み渡る眼福さで本当に最高すぎる。
アルッティは神に感謝の祈りを捧げた。
ナートゥと話していたイーヴォがこちらを向いて、パァッと満面の笑みを浮かべた。推しの満面の笑みが尊い。背景すら輝いて見えそうな勢いである。
「アルッティ。定時で上がれたんだな。一緒に帰ろうぜ」
「は、はい!」
推しのキラキラ笑顔が眩しい。めちゃくちゃ格好いいのにどこか可愛らしさもあるだなんて俺の推しは最高かよと思いながら、アルッティはイーヴォに声をかけ、市場に寄ってから家に帰った。
家の中に入った途端に服を脱いで全裸になったイーヴォの美しい裸体をしれっと拝んでから、アルッティはいそいそと台所へ向かった。
イーヴォに美味しいものを食べてもらいたい。母から料理を教えてもらっていてよかった。
アルッティの父は家のことは何もしない人だった。そのせいか、母はアルッティが小さな頃から手伝いをさせて、炊事洗濯掃除を教えてくれた。
アルッティも特に母と料理をするのが好きだったので、警邏隊に入隊して家を出るまでは、毎日のように母と一緒に料理をしていた。
家のことは何もしない父については諦めていたのか、母はよくアルッティに言っていた。『今時、男でも家事ができないと駄目よ。結婚して、奥さんに何かあった時に困るでしょ? 奥さんを助けてあげられるようじゃないとね』と。
多分、母としては父に対して色々と思うところがあったのだろう。
何はどうあれ、母のお陰でイーヴォに美味しい料理を食べさせてやれる。母には心から感謝である。
アルッティは機嫌よく鼻歌を歌いながら手早く夕食を作り上げた。
まだ見慣れない部屋の中で運動できる服を着ると、アルッティは部屋を出た。
同じタイミングで向かい側の部屋のドアが開き、似たような格好をしているイーヴォが出てきた。
ちょっと髭が伸びていても問答無用で格好いい。髪がほんのり跳ねていても最高に格好いい。朝から眼福すぎて、いっそ神に祈りを捧げたい勢いだ。
イーヴォがニッと笑った。
「おはよう。お前も走るのか?」
「おはようございます! はい。日課です」
「ははっ。俺もだ。一緒に走ろう」
「はいっ!」
アルッティは浮かれきった軽やかな足取りで家を出た。
イーヴォと並んで走りながら、ふと思った。
アルッティ如きがイーヴォと並んで走るだなんて、完全に解釈違いである。イーヴォと爽やかな朝に走るのなら、もっと男前な男じゃないと目の保養にならない。
アルッティはギリギリと歯ぎしりをして、何故イーヴォの隣を走るのが自分なのかと心の中で悪態をついた。
どうせなら、涼やかな男前と一緒に爽やかに笑いながら走るイーヴォを建物の影から眺めたかった。
自分の不細工加減が嫌になる。アルッティはどんよりした空気をまとったまま、街中をぐるっと一周して家へと帰った。
庭で基礎鍛錬をして、先にイーヴォにシャワーを使ってもらっている間に朝食を作る。
今朝は胡桃パンと分厚いハムを焼いて、卵はオムレツにする。野菜とベーコンごろごろのスープも作る。デザートには林檎もある。
パン生地は昨夜のうちに仕込んでおいたので、あとは焼くだけだ。
手早く野菜を切ってスープを煮ながら、ハムを焼いて、オムレツを作る。
ちょうど朝食を作り終えたタイミングで、イーヴォが台所へやって来た。全裸で。
「いい匂いがする。腹減ったな」
「イーヴォ先輩。服、着ませんか」
「嫌。家では楽な姿でいたいんだよ」
「せめてっ、せめてパンツだけでも!」
「絶対に嫌。お前も脱いだらどうだ。慣れたら開放感が癖になるぞ?」
「二人揃って裸族はどうかと思います」
「愉快な絵面で楽しいだけだな」
「完全に駄目な絵面ですよ!?」
「はいはい。珈琲淹れるな」
「あ、はい。ありがとうございます」
全裸のイーヴォが珈琲を淹れ始めた。
昨日からイーヴォの家に住み始めて初めて知ったのだが、イーヴォは家では裸族だった。
買い物から帰って家の中に入った瞬間に服を脱ぎだした時には流石にぎょっとした。
その後もずっと全裸のまま過ごし、アルッティは目のやり場にとても困った。
イーヴォの肉体美は見たいのだが、じろじろ見るのはどうかと思う。股間にぶら下がっている立派なものもあまりじろじろ見るものではない。
ちらっちらっと見たが、イーヴォはペニスすら格好いい。アルッティの中でイーヴォの株が更に上がった。男性美溢れる肉体も格好いいペニスも実に推せる。性的興奮はまるでしないが、精巧な彫像を作って飾りたいくらい美しい。
居間のテーブルに完成した朝食を運び、食前の祈りを捧げてから食べ始める。
香ばしい匂いがする胡桃パンはうまく焼けているし、ちょっと甘めにしたオムレツもふわふわとろーんで美味しい。ベーコンの旨味と野菜の自然な甘みが引き立つ野菜スープもいい出来だ。完璧な朝食が作れたと自画自賛したくなる出来である。
イーヴォをちらっと見れば、美味しそうにガツガツ食べている。ガツガツ食べているのに粗野には見えない。豪快な食べ方すら格好いい。流石である。俺の推し格好いい。
朝から眼福で幸せだなぁと思いつつ、目をキラキラと輝かせているイーヴォからのお代わり要請に応えるべく、空になったスープ皿を持って台所へ移動した。
推しが喜ぶ顔を朝から見られただけで最高に幸せすぎる。
アルッティはスープを温め直しながら、神に祈りを捧げた。
イーヴォという推しを生み出してくださった神様ありがとう。俺は今最高に幸せです。
スープが温まると、いそいそと大盛りに注ぎ、追加の胡桃パンも一緒に居間へと運んだ。
朝食の後片付けを手早く終わらせ、シャワーを浴びてから髭を剃り、制服を着て乾かした髪を少しだけ弄る。短い癖っ毛だから整髪剤で弄っても大して変わらないのだが、不細工なりに少しでも見られるようにしたいのである。
鏡を見ながら、目元がもっと柔らかい印象だったらよかったのになぁと思い、小さく溜め息を吐いた。
思えば、子どもの頃から鋭い三白眼のせいで、『目つきが悪い』『睨んできて怖い』とよく言われていた。
喧嘩を売っていると勘違いされたことが何度あっただろうか。
十代後半の頃、派手めの柄シャツが流行った時期があるのだが、アルッティも流行りの柄シャツを着て道を歩いていたら、警邏隊に職務質問された。犯罪者かチンピラにしか見えなかったらしい。それ以来、派手な柄シャツは一度も着ていない。
それくらいアルッティは目つきが悪い険のある顔立ちをしている。
出勤準備が終わったので、イーヴォと並んで歩き、警邏隊の詰め所に向かう。
歩きながら、イーヴォが話しかけてきた。
「今日は、うちの班は何事もなければ夕方に会議があって終わりだな。多分定時で帰れる」
「うちはどうなんでしょう。事件捜査が割り振られてなければ、巡回次第ですかね。定時で帰れたら晩飯作りますよ。あっ! もしよかったら弁当作ってもいいですか!?」
「ん? それはありがたいが、いいのか? 負担にならないか?」
「全く問題ないです!」
「じゃあ、頼むよ。昨日の晩飯も朝飯もめちゃくちゃ美味かったし。新人の頃からすげぇ頑張り屋だったもんな。お前のことだから、料理も頑張ったんだろ」
「そっ、そうでもないです!」
イーヴォが手を伸ばして、アルッティの頭をわしゃわしゃと撫で回した。
推しに撫でられたーーーー!!
もう頭洗えないっ!!!!
アルッティはこのまま召されてもいいと思いながら、警邏隊の詰め所に入った。
事件捜査はなかったが、午前中の巡回でスリを捕まえたので、取り調べや報告書作成で時間をとられ、定時ギリギリの時間になってしまった。
アルッティが急いで帰り支度をして詰め所から出ると、詰め所の出入り口辺りで、イーヴォと凛々しい男前が立ち話していた。
凛々しい男前はイーヴォの友達であるナートゥだ。
実は、密かにイーヴォとナートゥが恋人になればいいのにと思っていた。それくらい絵になる二人なのである。
残念極まりないことに、ナートゥは去年結婚してしまったが。二人が恋人になるよう見守っていたので、ショックで泣いた覚えがある。
二人で一緒に笑いあっているところを見ると、疲れた心と身体に染み渡る眼福さで本当に最高すぎる。
アルッティは神に感謝の祈りを捧げた。
ナートゥと話していたイーヴォがこちらを向いて、パァッと満面の笑みを浮かべた。推しの満面の笑みが尊い。背景すら輝いて見えそうな勢いである。
「アルッティ。定時で上がれたんだな。一緒に帰ろうぜ」
「は、はい!」
推しのキラキラ笑顔が眩しい。めちゃくちゃ格好いいのにどこか可愛らしさもあるだなんて俺の推しは最高かよと思いながら、アルッティはイーヴォに声をかけ、市場に寄ってから家に帰った。
家の中に入った途端に服を脱いで全裸になったイーヴォの美しい裸体をしれっと拝んでから、アルッティはいそいそと台所へ向かった。
イーヴォに美味しいものを食べてもらいたい。母から料理を教えてもらっていてよかった。
アルッティの父は家のことは何もしない人だった。そのせいか、母はアルッティが小さな頃から手伝いをさせて、炊事洗濯掃除を教えてくれた。
アルッティも特に母と料理をするのが好きだったので、警邏隊に入隊して家を出るまでは、毎日のように母と一緒に料理をしていた。
家のことは何もしない父については諦めていたのか、母はよくアルッティに言っていた。『今時、男でも家事ができないと駄目よ。結婚して、奥さんに何かあった時に困るでしょ? 奥さんを助けてあげられるようじゃないとね』と。
多分、母としては父に対して色々と思うところがあったのだろう。
何はどうあれ、母のお陰でイーヴォに美味しい料理を食べさせてやれる。母には心から感謝である。
アルッティは機嫌よく鼻歌を歌いながら手早く夕食を作り上げた。
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