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5:推しの笑顔が一番のご褒美
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強盗事件が発生して十日後。漸く強盗犯を捕まえることができた。
取り調べをしたり報告書を作成したりして、全てが終わったのはそれから二日後の昼前だった。
捜査中は家にほぼ帰れず、二回着替えを取りに帰っただけだった。イーヴォも忙しかったようで、顔を見ることさえできなかった。
殺人事件も昨日解決したと小耳に挟んだので、今日は帰ったらイーヴォが家にいる筈である。いてくれると信じている。ものすごく疲れたので、切実に癒やしが欲しい。
アルッティは疲れた足取りで家へと帰った。
合鍵で玄関のドアを開けると、奥の方からパタパタとぽっちゃりした老婦人がやって来た。家政婦のリリーである。
リリーがおっとりとした笑みを浮かべて口を開いた。
「おかえりなさいませ。お疲れでしょう? ご飯は召し上がりましたか?」
「ただいまです。リリーさん。朝からなんも食べてないです」
「あら! 大変! すぐに作りますわ! 簡単なものになりますけど。旦那様も今朝、私が出勤した時に帰ってこられたんですよ。今は寝てらっしゃいます」
「そうですか。じゃあ、晩飯は俺が作りますね」
「よろしくお願いいたします。先にお風呂の準備をいたしますから、ゆっくりお風呂に浸かってくださいな。その間にご飯をご用意しておきます」
「ありがとうございます~。ほんっと! 助かります!」
「いえいえ~」
リリーの優しい笑みがじわっと疲れた心に沁みる。
リリーがパタパタと動き始めたので、アルッティは自室に向かい、着替えを持って風呂場へ向かった。
浴槽には温かいお湯がたっぷりで、疲れに効くという入浴剤も入っていた。イーヴォが愛用しているものだ。爽やかな香りがイーヴォによく似合う気がする。
頭と身体をしっかり洗ってから、のんびりお湯に浸かり、ほこほこに温まってから風呂場から出て、手早く身体を拭いて服を着た。
居間に行けば、美味しそうなサンドイッチと南瓜のスープ、小さめの林檎のパイがあった。温かいミルクもある。
リリーに感謝して、早速食べ始める。どれもすごく美味しい。特に林檎のパイが絶品で、是非とも作り方を教えてもらいたいくらいだ。
ガツガツと食べきり、温かいミルクを飲むと、なんだかほっとした。ここ数日まともに寝れていないので、一気に眠くなってくる。
アルッティが大きな欠伸をすると、リリーが穏やかに微笑んだ。
「まずは寝てきてくださいな。食材は適当に買ってきておきますから」
「ありがとうございます! あ、今度でいいので、林檎のパイの作り方を教えてもらえませんか? すっごく美味しかったので自分でも作りたいです」
「あら! 勿論よろしいですわ。タイミングが合った時に一緒に作りましょうね」
「はい。それじゃあ、すいませんけど寝てきます。後片付けまでさせてしまって申し訳ないです」
「いいんですよぉ。アルッティ様も警邏隊として街の皆のために日々頑張ってくださってるんですから」
「ありがとうございます。そう仰っていただけると嬉しいです」
「おやすみなさいませ。ゆっくり休んでくださいな」
「はい。おやすみなさい」
優しいリリーを見ていると、亡くなった祖母を思い出す。祖母もいつでも優しくて、とても料理上手だった。アルッティは祖母が作る木苺のパイが大好物だった。
欠伸を連発しながら部屋に向かい、ベッドに潜り込んだ瞬間、アルッティはすやぁっと一瞬で寝落ちた。
目が覚めた時には夕暮れ時になっていた。
そんなに長い時間ではないとはいえ、ぐっすり眠って疲れがマシになっている。イーヴォのために美味しい夕食を作らねば。
アルッティは大きく伸びをしてから、うきうきとベッドから下りて台所へと向かった。
魔導冷蔵庫の中を見てみれば、いい感じに旬の野菜や肉類がある。流石はベテラン家政婦リリーである。
今夜のメインは、塊ベーコンと腸詰め肉、野菜ゴロゴロのスープにして、薄い豚肉でチーズを巻いたものも焼こう。パン生地も仕込んでくれているので、イーヴォが好きな干し葡萄入りのパンを焼く。
アルッティがうきうきと調理を始めたタイミングで、全裸のイーヴォが台所へやって来た。
眠そうな顔をしていたイーヴォが、パァッと笑顔になった。
推しの笑顔が一番疲れに効く。アルッティは反射的に拝みそうになるのをぐっと堪えた。
「ちょっと久しぶりだな」
「はい。お互い忙しかったですねー」
「今日の晩飯は?」
「塊ベーコンと腸詰め肉、野菜のゴロゴロスープと、豚肉でチーズを巻いて焼いたやつです。あと干し葡萄入りのパン。あっ! 焼き林檎も作りますね!」
「最高だな! 俺は明日と明後日は休みなんだ。お前は?」
「俺も二連休もらえました!」
「おっしゃ! じゃあ、明日の夜はご褒美酒盛りしようぜ!」
「いいですね! 昼間のうちに酒とツマミ用の材料を買いに行きましょうか!」
「楽しみだな。その前に今夜の晩飯が楽しみだ。お前の飯が恋しかったぜ」
「え、えへへ。照れます!」
「ははっ! 手伝うことは? 野菜の皮剥きとか切るくらいはできる」
「あ、じゃあ、芋の皮を剥いてもらってもいいですか?」
「いいぞー。任せておけ」
いつもは一人で料理をするが、イーヴォと一緒に料理ができるって最高すぎる。
野菜を切りながらちらっと隣を見れば、イーヴォがどこか楽しそうな顔をしている。
アルッティは内心浮かれまくりながら、手早くかつ丁寧に夕食を作り上げた。
出来上がった夕食を居間のテーブルに運び、食前の祈りを捧げてから早速食べ始める。
具がごろっとしているスープは食べごたえがあるし、ベーコンの旨味と野菜の自然な甘さが美味しい。アクセントでいれた黒胡椒がいい仕事をしている。
中のチーズがとろーんな豚肉巻きもいい感じだし、干し葡萄入りのパンも美味しく焼けている。
ガツガツと食べきったイーヴォが、ふぅと満足そうな息を吐いた。
「美味かったー。食堂の飯も悪くないけど、お前の飯が一番美味いわ」
「あっ、ありがとうございます!」
「片付けは一緒にしよう。つーか、なんかしてないと今すぐに寝落ちそう」
「寝ててもいいですよ」
「んー。一緒に後片付けしてから寝る。明日は朝寝坊するか。あ、買い物ついでに朝飯を店で食わないか? シチューのパイ包み焼きが絶品な喫茶店があるんだが」
「食べてみたいです! 流石にパイ包み焼きなんて手のこんだものは作ったことないですし」
「じゃあ、明日は喫茶店で朝飯食ってから買い物ってことで」
「はい!」
イーヴォがなんだか嬉しそうに笑った。推しの笑顔に癒やされる。明日の酒盛りも楽しみなのだが、既にご褒美をたんまり貰った気分である。
他愛のないお喋りをしながら一緒に後片付けをして、部屋の前で『おやすみ』を言ってから自室に入った。
アルッティはベッドに飛び込むと、意味もなくバタバタと足を動かした。
推しのファンサービスがいっぱい過ぎて、奇声を発して転げ回りたい気分である。
明日は一緒に喫茶店に行き! 一緒に買い物をして! 夜は二人だけで酒盛り!
心臓が保つか不安になる勢いで嬉しすぎる。イーヴォの笑顔を間近で堪能しまくれると思うと、びったんびったん跳ねまくりたくなる。
アルッティは布団の中に潜り込み、枕を抱えて顔を埋め、小さく叫んだ。
「俺の推し最高ぉぉぉぉぉぉ!!」
優しいし、なにかと気遣ってくれるし、本当に最高すぎる。めちゃくちゃ格好いいし、イーヴォに惚れる男がいてもおかしくない。それくらいイーヴォは格好いい。『格好いい』を具現化したらイーヴォになる気がする。
あんな格好いいめちゃくちゃいい男になりたいなぁと思うが、生まれ持った顔面からして違うし、イーヴォのように懐の大きな男になるには、まだまだ修行が足りなさそうだ。
いつかはイーヴォのように、強く、逞しく、優しく、さり気ない気遣いができるような格好いい大人の男になりたい。
まずはできることがコツコツ頑張ろうと心に誓うと、アルッティはすやぁっと寝落ちた。
取り調べをしたり報告書を作成したりして、全てが終わったのはそれから二日後の昼前だった。
捜査中は家にほぼ帰れず、二回着替えを取りに帰っただけだった。イーヴォも忙しかったようで、顔を見ることさえできなかった。
殺人事件も昨日解決したと小耳に挟んだので、今日は帰ったらイーヴォが家にいる筈である。いてくれると信じている。ものすごく疲れたので、切実に癒やしが欲しい。
アルッティは疲れた足取りで家へと帰った。
合鍵で玄関のドアを開けると、奥の方からパタパタとぽっちゃりした老婦人がやって来た。家政婦のリリーである。
リリーがおっとりとした笑みを浮かべて口を開いた。
「おかえりなさいませ。お疲れでしょう? ご飯は召し上がりましたか?」
「ただいまです。リリーさん。朝からなんも食べてないです」
「あら! 大変! すぐに作りますわ! 簡単なものになりますけど。旦那様も今朝、私が出勤した時に帰ってこられたんですよ。今は寝てらっしゃいます」
「そうですか。じゃあ、晩飯は俺が作りますね」
「よろしくお願いいたします。先にお風呂の準備をいたしますから、ゆっくりお風呂に浸かってくださいな。その間にご飯をご用意しておきます」
「ありがとうございます~。ほんっと! 助かります!」
「いえいえ~」
リリーの優しい笑みがじわっと疲れた心に沁みる。
リリーがパタパタと動き始めたので、アルッティは自室に向かい、着替えを持って風呂場へ向かった。
浴槽には温かいお湯がたっぷりで、疲れに効くという入浴剤も入っていた。イーヴォが愛用しているものだ。爽やかな香りがイーヴォによく似合う気がする。
頭と身体をしっかり洗ってから、のんびりお湯に浸かり、ほこほこに温まってから風呂場から出て、手早く身体を拭いて服を着た。
居間に行けば、美味しそうなサンドイッチと南瓜のスープ、小さめの林檎のパイがあった。温かいミルクもある。
リリーに感謝して、早速食べ始める。どれもすごく美味しい。特に林檎のパイが絶品で、是非とも作り方を教えてもらいたいくらいだ。
ガツガツと食べきり、温かいミルクを飲むと、なんだかほっとした。ここ数日まともに寝れていないので、一気に眠くなってくる。
アルッティが大きな欠伸をすると、リリーが穏やかに微笑んだ。
「まずは寝てきてくださいな。食材は適当に買ってきておきますから」
「ありがとうございます! あ、今度でいいので、林檎のパイの作り方を教えてもらえませんか? すっごく美味しかったので自分でも作りたいです」
「あら! 勿論よろしいですわ。タイミングが合った時に一緒に作りましょうね」
「はい。それじゃあ、すいませんけど寝てきます。後片付けまでさせてしまって申し訳ないです」
「いいんですよぉ。アルッティ様も警邏隊として街の皆のために日々頑張ってくださってるんですから」
「ありがとうございます。そう仰っていただけると嬉しいです」
「おやすみなさいませ。ゆっくり休んでくださいな」
「はい。おやすみなさい」
優しいリリーを見ていると、亡くなった祖母を思い出す。祖母もいつでも優しくて、とても料理上手だった。アルッティは祖母が作る木苺のパイが大好物だった。
欠伸を連発しながら部屋に向かい、ベッドに潜り込んだ瞬間、アルッティはすやぁっと一瞬で寝落ちた。
目が覚めた時には夕暮れ時になっていた。
そんなに長い時間ではないとはいえ、ぐっすり眠って疲れがマシになっている。イーヴォのために美味しい夕食を作らねば。
アルッティは大きく伸びをしてから、うきうきとベッドから下りて台所へと向かった。
魔導冷蔵庫の中を見てみれば、いい感じに旬の野菜や肉類がある。流石はベテラン家政婦リリーである。
今夜のメインは、塊ベーコンと腸詰め肉、野菜ゴロゴロのスープにして、薄い豚肉でチーズを巻いたものも焼こう。パン生地も仕込んでくれているので、イーヴォが好きな干し葡萄入りのパンを焼く。
アルッティがうきうきと調理を始めたタイミングで、全裸のイーヴォが台所へやって来た。
眠そうな顔をしていたイーヴォが、パァッと笑顔になった。
推しの笑顔が一番疲れに効く。アルッティは反射的に拝みそうになるのをぐっと堪えた。
「ちょっと久しぶりだな」
「はい。お互い忙しかったですねー」
「今日の晩飯は?」
「塊ベーコンと腸詰め肉、野菜のゴロゴロスープと、豚肉でチーズを巻いて焼いたやつです。あと干し葡萄入りのパン。あっ! 焼き林檎も作りますね!」
「最高だな! 俺は明日と明後日は休みなんだ。お前は?」
「俺も二連休もらえました!」
「おっしゃ! じゃあ、明日の夜はご褒美酒盛りしようぜ!」
「いいですね! 昼間のうちに酒とツマミ用の材料を買いに行きましょうか!」
「楽しみだな。その前に今夜の晩飯が楽しみだ。お前の飯が恋しかったぜ」
「え、えへへ。照れます!」
「ははっ! 手伝うことは? 野菜の皮剥きとか切るくらいはできる」
「あ、じゃあ、芋の皮を剥いてもらってもいいですか?」
「いいぞー。任せておけ」
いつもは一人で料理をするが、イーヴォと一緒に料理ができるって最高すぎる。
野菜を切りながらちらっと隣を見れば、イーヴォがどこか楽しそうな顔をしている。
アルッティは内心浮かれまくりながら、手早くかつ丁寧に夕食を作り上げた。
出来上がった夕食を居間のテーブルに運び、食前の祈りを捧げてから早速食べ始める。
具がごろっとしているスープは食べごたえがあるし、ベーコンの旨味と野菜の自然な甘さが美味しい。アクセントでいれた黒胡椒がいい仕事をしている。
中のチーズがとろーんな豚肉巻きもいい感じだし、干し葡萄入りのパンも美味しく焼けている。
ガツガツと食べきったイーヴォが、ふぅと満足そうな息を吐いた。
「美味かったー。食堂の飯も悪くないけど、お前の飯が一番美味いわ」
「あっ、ありがとうございます!」
「片付けは一緒にしよう。つーか、なんかしてないと今すぐに寝落ちそう」
「寝ててもいいですよ」
「んー。一緒に後片付けしてから寝る。明日は朝寝坊するか。あ、買い物ついでに朝飯を店で食わないか? シチューのパイ包み焼きが絶品な喫茶店があるんだが」
「食べてみたいです! 流石にパイ包み焼きなんて手のこんだものは作ったことないですし」
「じゃあ、明日は喫茶店で朝飯食ってから買い物ってことで」
「はい!」
イーヴォがなんだか嬉しそうに笑った。推しの笑顔に癒やされる。明日の酒盛りも楽しみなのだが、既にご褒美をたんまり貰った気分である。
他愛のないお喋りをしながら一緒に後片付けをして、部屋の前で『おやすみ』を言ってから自室に入った。
アルッティはベッドに飛び込むと、意味もなくバタバタと足を動かした。
推しのファンサービスがいっぱい過ぎて、奇声を発して転げ回りたい気分である。
明日は一緒に喫茶店に行き! 一緒に買い物をして! 夜は二人だけで酒盛り!
心臓が保つか不安になる勢いで嬉しすぎる。イーヴォの笑顔を間近で堪能しまくれると思うと、びったんびったん跳ねまくりたくなる。
アルッティは布団の中に潜り込み、枕を抱えて顔を埋め、小さく叫んだ。
「俺の推し最高ぉぉぉぉぉぉ!!」
優しいし、なにかと気遣ってくれるし、本当に最高すぎる。めちゃくちゃ格好いいし、イーヴォに惚れる男がいてもおかしくない。それくらいイーヴォは格好いい。『格好いい』を具現化したらイーヴォになる気がする。
あんな格好いいめちゃくちゃいい男になりたいなぁと思うが、生まれ持った顔面からして違うし、イーヴォのように懐の大きな男になるには、まだまだ修行が足りなさそうだ。
いつかはイーヴォのように、強く、逞しく、優しく、さり気ない気遣いができるような格好いい大人の男になりたい。
まずはできることがコツコツ頑張ろうと心に誓うと、アルッティはすやぁっと寝落ちた。
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