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34:さん、そうにゅう

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 ガルバーンは、過ぎた快感で勝手に出てくる涙や鼻水を枕に吸わせながら、必死で枕に噛みついていた。もう、ガルバーンのアナルに、ロルフの指が3本も入っている。アナルを拡げられるように指を回されたりするのも気持ちがいいし、前立腺を擦りながら、指を抜き差しされるのも気持ちがいい。どうやら、自分はアナルの才能があったようである。それがいいか悪いのかは、微妙に判断に困る。

 ロルフの指が、ずるぅっとガルバーンのアナルの中から抜け出ていった。ロルフに促されて、ガルバーンは、のろのろと仰向けの状態になった。自分で膝裏を持ち、両足を大きく広げ、腰を少し浮かせた体勢になる。これはこれで恥ずかしい。触れてもいないのに勃起したペニスや、勝手に出てきた涙その他でぐちゃぐちゃな顔を、ロルフに見られてしまう。恥ずかしくて堪らないが、ロルフの望みは叶えたい。何気なくロルフの股間を見れば、ロルフのペニスは勃起して、ビンッと反り返っていた。ロルフが、ガルバーンの全然キレイじゃない身体に欲情してくれているというだけで、ぶわっと興奮と喜びが湧き上がってきて、どっと先走りが溢れ出た。

 ロルフが、自分の勃起したペニスにローションを垂らし、ローションを馴染ませるように、ぬこぬこと自分のペニスを擦った。ローションで濡れたロルフの右手が、ガルバーンの太腿の裏に触れ、左手で自分のペニスの竿を掴んでいるロルフが、ずりずりと膝で移動して、更にガルバーンに近寄ってきた。
 指で散々弄られて、熱を持っている感じがするアナルに、熱くて硬いものが触れる。いよいよ、ロルフと繋がって、一つになれる。ガルバーンは、期待と興奮と少しの不安で、ごくっと口内に溜まった唾を飲みこんだ。

 解しても尚狭いガルバーンのアナルを抉じ開けるようにして、ゆっくりと熱くて硬いものがガルバーンのアナルの中に入ってくる。鈍く痛むが、それ以上に、敏感な粘膜同士が擦れ合う快感の方が強い。ガルバーンは、変な声を出さないように、ぐっと唇を引き締めた。腰を小刻みに動かしながら、どんどんロルフのペニスがガルバーンのアナルの中に入ってくる。ロルフの硬いペニスが、前立腺をごりっと擦って、動きを止めた。

 ロルフが、はぁー、はぁー、と大きく荒い息を吐きながら、ガルバーンの名前を呼んだ。


「ガル。痛いですか?」

「……痛くない」

「あの、えっと、動いたら出ちゃうから、もうちょっとこのままで」

「あ、あぁ」

「あ、ガル。唇、血が出てます」

「……気にするな」

「ちゅーしたら痛いですよね」

「問題無い」

「えっと、じゃあ、ちゅーしてもいいですか?」

「あぁ」


 ロルフが、堪えるように少し眉間に皺を寄せながら、へらっと笑った。繋がったまま、ロルフが上体を伏せ、ガルバーンの顔の両側に手をついて、ガルバーンの上唇を優しく吸った。ガルバーンが舌を伸ばせば、ロルフがぬるりと舌を絡めてくれる。じわぁっと気持ちよくて、興奮して、勝手にアナルがロルフのペニスを締めつけてしまう。はぁっと、ロルフの熱い息が唇にかかる。ガルバーンは、じっとロルフの瞳を見つめた。ロルフの瞳は、とろんとした熱を孕んでいた。ガルバーンは、なんだか堪らなくなって、ロルフの頬を両手で包んで、貪るような勢いで、ロルフの口内をめちゃくちゃに舐め回した。ロルフの腰に足を絡めて、とんっとロルフの尻を踵で突くと、ロルフの腰が激しく小刻みに動き始めた。
 前立腺のところに、ちょうどロルフのペニスのカリが当たっていて、ロルフが動く度に、ごりっごりっと前立腺ばかりを刺激される。過ぎた快感で、目の裏がチカチカする。ガルバーンは、思わずロルフの唇から口を離し、仰け反るようにして、大きく吠えた。


「あ、は、ガル、ガル、すごい、きもちいいっ」

「お゛っ、あ゛っ、あ゛っ、あ゛っ、あ゛っ!」

「ガル、ガル、きもちいい?」

「ん゛ーーっ! ぎ、も゛ち゛い゛ぃっ!!」

「はっ、はっ、ガル、出ちゃうっ、出ちゃうよっ」

「あ゛っ! あ゛ーーっ! はげしっ……ん゛ーーーーっ!!」


 ロルフの腰の動きが更に激しくなり、前立腺をひたすら小刻みにごりごりごりごりされまくる。快感が身体の中で暴れ回って、出口を求めているのに、イケそうでイケない。ロルフの腹で擦られているペニスを、もっと強く刺激してほしい。
 ガルバーンは、吠えるように喘ぎながら、ロルフにおねだりした。


「ちんこもっ! さわってくれっ!」

「うん。……う、あ、すごいっ、あぁっ、しまるっ!」

「あ゛ぁっ! あ゛、あ゛、いぐっ! いっっっ……っ、あ゛ーーっ!!」


 上体を戻したロルフに、めちゃくちゃにペニスを扱かれながら、ごりごりごりごり前立腺を硬いペニスで擦られまくっている。頭の中が真っ白になる快感に、ガルバーンは大きく吠えて、びゅるるるっと派手に精液を飛ばした。熱い自分の精液が胸元にまでかかる。ロルフが一際強く前立腺をペニスで擦り、そのまま止まった。腹の中で、ほんの微かに、ロルフのペニスがピクピク震えているのが、なんとなく分かる。ガルバーンの中で、ロルフが射精した。涙で滲む目でロルフを見上げれば、ロルフは日焼けした頬を赤らめ、とろんとした気持ちよさそうな顔をしていた。なんだか、背筋がゾクゾクする程、興奮する。

 はぁー、はぁー、と荒い息を吐きながら、ガルバーンは、ごくっと唾を飲み込み、意識して、射精しているロルフのペニスをアナルで締めつけた。


「はぅっ!? あっ、ガルッ!」

「ロルフ」


 ガルバーンは、口を大きく開けて、舌を伸ばした。すぐにロルフが、繋がったまま上体を伏せて、ガルバーンの舌を咥え、ぬるりぬるりと舐め回し、ガルバーンの口内をめちゃくちゃに舐め始めた。気持ちよくて、興奮して、本当に堪らない。ロルフのペニスが、ガルバーンの中で、再び硬く大きくなるのを感じた。ぶわっと興奮が湧き上がってきて、ロルフが愛おしくて、ガルバーンは、ロルフの首に両腕を絡めて、めちゃくちゃに舌を絡め合った。間近に見えるロルフの瞳は、いっそ火傷しそうな気がする程、熱を孕んでいる。普段の優しい色合いとは、全然違う雄の目だ。そんな目をさせているのは自分だと思うと、なんとも言えない満足感が胸に湧き上がる。

 とんっと軽くロルフの尻を踵で突けば、ロルフが再び腰を振り始めた。今度はさっきよりも長いストロークで、勢いよく前立腺をペニスで擦られる。目の裏がチカチカする程の強烈な快感が、じわじわと楽しくなってくる。ガルバーンの中に入って、気持ちよさそうな顔をしているロルフを見ているだけで、いっそイッてしまいそうだ。
 ガルバーンは、思わず、クックッと低く笑った。気持ちよくて、興奮して、ロルフが可愛過ぎて、楽しくて、本当に最高である。
 ガルバーンが笑うと、ロルフもふにゃっと笑った。


「ガル、ガル、すごい、きもちいい」

「は、あ゛っ、おれもっ、いいっ!」


 ロルフが何度もガルバーンの唇を吸ってから、ガルバーンの胸毛に埋もれた乳首を吸い始めた。さっきは擽ったいだけだったのに、今は何故か、背筋がゾクゾクする。ガルバーンは、腰を振りながら乳首を吸うロルフの頭を両手で撫で回した。ロルフが可愛くて可愛くて、本当に堪らない。

 ガルバーンは、ロルフが再びガルバーンの腹の中に射精するまで、過ぎた快感に吠えるように喘ぎながら、じっと、気持ちよさそうなロルフを見つめていた。


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