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さぁ、殴り愛の時間だ
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イケルは浮かれきって下手くそな鼻歌を歌いながら、軽やかな足取りで最近漸く恋人になれた想い人の家へと向かっていた。
イケルは軍で働いている。ここ二十年程隣国との関係が良好なお陰で、軍人の主な仕事は治安維持となっている。
イケルは男しか愛せない。齢三十五にして、初めての恋人ができた。それもかれこれ十年近く片想いしていた相手だ。
酒の力を借りて、ものすごーく勇気を振り絞って告白したら、なんと『俺もお前が好きだぜ』と言われた。
一瞬幻聴かと思って、自分の頬を思いっきりぶん殴ってしまった。普通に痛かったので幻聴ではなかった。まさかの両想いである。
それからイケルは、毎日脳内お花畑状態が続いている。
街中にしては広い庭がある二階建ての一軒家の玄関の前で、イケルは何度も深呼吸をした。
恋人になる前は単なる友人として何度も訪れているが、今日は恋人になって初めてのお宅訪問である。しかもお泊りだ。
もしかしたら今夜は初セックスができるかも! と期待に胸を高鳴らせながら、玄関の呼び鈴を押した。
すぐに玄関のドアが開き、金髪碧眼の眠そうな垂れ目が可愛い男が顔を出した。恋人のラロである。同い年だが若干童顔なので、イケルよりも少しだけ若く見える。体格はほぼ一緒で、お互いに背が高く、筋骨隆々と言っていい身体つきをしている。
ラロがゆるく笑って口を開いた。
「よぉ。ちょうど晩飯できたところだ」
「おっ。ありがとな。ご馳走になるわ」
「おー。まぁ、入れよ」
「あ、これ土産。一緒に飲もうぜ」
「わりぃな。おー。かなりいいやつじゃん。奮発したな。美味いんだよなぁ。この酒」
「お前、それが一番好きだろ」
「まぁな。ありがたく貰うわ」
ラロの嬉しそうな顔を見られただけで、高い酒を買ってきた甲斐があるというものだ。
イケルはご機嫌にラロの家の中に入った。
ラロの趣味は料理だ。ラロが暮らしている家は亡くなった祖父母から継いだものらしい。ラロは幼い頃に両親を亡くし、祖父母に育てられたそうだ。
子どもの頃から祖母と一緒に料理をするのが好きだったそうで、恋人になる前にも何度も美味しい手料理をご馳走になっている。
酒にも合う美味しい料理を楽しみながら、イケルはこの後のことを妄想して、だらしなく笑った。
一緒に夕食の後片付けをして、そこそこ遅い時間帯まで酒を楽しんだ。
ラロから風呂をすすめられたので、イケルはいそいそと風呂場へ向かった。
全身をしっかり洗って、お湯に浸かるのもそこそこに浴槽から出る。脱衣場で身体を拭いてから、イケルは鏡を見た。
濃い茶髪を短く刈り上げた糸目の男が映っている。カッと全力で目を見開けば濃い緑色の瞳が見えるが、糸目以外は特に特徴がない平凡な顔だ。身体は鍛えているのでそれなりに自信があるが、こんな平凡顔のイケルとラロが恋人になってくれたことが本当に奇跡のように思える。
今夜はとことんはっちゃけるぞー! と気合を入れて、イケルは一応服を着て脱衣場を出た。
ラロに寝室に案内されて、今は寝室のベッドに腰掛け、ラロが風呂から出てくるのを待っている。
ものすごくドキドキする。男娼を買ったことがあるので童貞ではないのだが、初体験の時よりもドキドキしている。
イケルのペニスはデカい方で、馴染みの男娼からは『最高ちんこ』と言われていた。
ラロを可愛くあんあん喘がせてよがらせたい。イケルはむふふ……とにやけながら、そわそわとラロがやって来るのを待った。
ラロが寝室に入ってきた。ズボンだけしか穿いておらず、鍛えられた筋肉質な上半身が丸見えである。俺の彼氏ほんと格好いいー! と内心きゃーきゃー騒ぎながら、イケルはベッドに腰掛けたラロのゴツい手を握った。
ラロが手を握り返してくれて、指を絡めた。
自然と顔が近づいていき、唇同士が触れ合う。くちゅっ、くちゅっと何度も唇を吸い合い、熱い息をもらすラロの口内に舌を潜り込ませる。
間近に見えるラロの目が楽しそうに輝き、嬉しそうに舌を絡ませてきた。
ぬるりぬるりと舌を擦り合わせるように絡め合うだけで気持ちよくて、めちゃくちゃ興奮して、イケルのペニスはすぐに完勃ちになった。
ラロの全身を舐めまくろうと身体を押し倒そうとするが、ラロの身体はぴくりとも動かない。逆に押し倒されそうになって、キスをしながら力比べ状態になった。
イケルは唇を離してラロにおねだりした。
「ラロ。寝転がってくれ」
「嫌。お前が寝転がれ」
「俺が抱くんだよな?」
「俺が抱くに決まってるだろ?」
「…………」
「…………」
「いやいやいや。待って待って。俺が抱くに決まってんじゃん! お前めちゃくちゃ可愛いじゃん!」
「はぁぁ!? 俺がお前を抱くんだよ! つーか! お前の方がめちゃくちゃ可愛いだろうがぁ!」
「はぁぁぁぁ!? 可愛くなんてありませんけどぉ!? クッソ平凡面してますけどぉ!?」
「糸目がクッソ可愛いんだよ! つーか! 俺は可愛くねぇだろうがよぉ!」
「クッソ可愛いわボケェェェェ! お前の垂れ目見るたんびに可愛くてきゅんきゅんするわぁぁぁぁ!」
「お前の方が可愛いんじゃーー!! だから! 俺が抱く!」
「絶対に! お前の方が! 可愛いっ! 故に! 俺が! 抱くっ!」
イケルはラロと睨み合った。お互いに相手が如何に可愛いかを語るが、埒が明かない。
イケルはふぅと息を吐いて、ラロに提案をした。
「ステゴロで殴り合って勝った方が抱くってのはどうだ。膝ついた方が負け」
「いいだろう。一瞬で沈めてやる。そして抱く」
「おぉん? こっちの台詞だ! ハニー! あんあん泣かせてやんよぉ!」
「はぁん? あんあん泣かせるのはこっちなんだわ! ダーリン! イカせまくってやんよぉ!」
「よっしゃあ! やんぞおらぁ!」
「上等だごらぁ!」
イケルはベッドから離れ、拳を構えてラロと向き合った。
ラロと楽しくイチャイチャちゅっちゅっするためには、まずはラロに拳で勝たなければいけなくなった。
この勝負、負けるわけにはいかない。絶対に勝ってラロを抱く。
イケルは軽くその場で飛んでから、勢いよくラロに殴りかかった。
顎を狙ったイケルの拳をギリギリで避けたラロが、胃のあたりを下から抉るように殴ってきた。
胃の内容物がせり上がってきて、ぅおぇっと吐いた。
せっかくのラロの手料理を吐いてしまったことがショックで、イケルは半泣きになってラロの腹に全力で横蹴りを入れた。
横に吹っ飛んだラロが、体勢を整えてから殴りかかってくる。
「とっとと膝をつけ!」
「うっせぇ! せっかくの手料理吐いちゃっただろうが! こんにゃろー!」
「手料理なんぞいくらでも作るわーー!!」
「一食一食が大事なんじゃボケェェェェ!」
「俺の手料理食いたかったら負けろ!!」
「嫌じゃー! 絶対に! お前を! 抱くっ!」
「お前をあんあん言わせんのは俺だけだぁぁ!!」
「あんあん言うのはお前だーー!!」
「沈めっ!!」
「ぐぅっ!? ……っ、ぅおぇぇ……」
ラロの重い拳が再び胃のあたりにがっつり入り、イケルは床に膝をついて胃液が殆どの吐瀉物を床に撒き散らかした。
ぜぇ、ぜぇ、と荒い息を吐きながらラロを見上げれば、間抜けに鼻血を垂らしているラロが勝ち誇った顔でガッツポーズをしていた。
「勝った!!」
「くっそ! 負けた!!」
「おっしゃあ! ケツ出せやおらぁ!!」
「ケツ毛処理してねぇからやだーーーー!!」
「俺が一本一本丁寧に抜いてやるよ」
「それはそれでなんか嫌」
「ケツ毛ごと愛でてやっからケツ出せ。ケツ」
「くそぉぉぉぉ! ロマンチックの欠片もない! 初セックスなのに!! ゲロまみれだしぃ!」
「お前が素直に抱かれないからだろ」
「俺は抱くの専門だ!! ケツはピッカピカの処女だわーー!!」
「奇遇だな。俺も抱くの専門だ。お前のケツをがっつり開発してやんよぉ」
「俺のケツに何をする気だ!?」
「俺のちんこなしじゃイケない身体にするだけだ」
「なにそれ怖い。やだー! ケツはやだー! ケツ毛見られるのもやだー!」
「ぎゃーぎゃーうるせー! 往生際が悪いぞ! 男なら覚悟決めやがれ! 勝負に勝ったのは俺だ!」
「くぅっ……せ、せめてもっかいシャワーと歯磨きさせろ……ゲロ臭い口でちゅーしたくねぇ」
「いいぞ。俺も一緒に行く。口ん中切れて血の味しかしねぇし。先にゲロの片付けすんぞー」
「へーい」
ラロが寝室から出てバケツや雑巾を持ってきたので、イケルはラロと一緒にゲロの始末をした。
なんでセックスをする筈だったのにゲロまみれの床を掃除してるんだろ、俺……と遠い目をしながら、汚れた床をぴっかぴかにきれいにした。
階下へ移動して、脱衣場にある洗面台で歯磨きをしてからシャワーを浴び始めた。
ラロが石鹸と剃刀を持って、爽やかに笑った。
「ケツ毛が気になるなら剃ってやるよ。ついでにチン毛もな。つるっつるにしてやんよぉ」
「なんでチン毛も!?」
「ん? そしたら俺以外には見せられないだろ?」
「お前以外に見せる予定なんかねぇよ!」
「それでも剃る!」
「なんで!?」
「強いて言うなら剃りたいから?」
「剃りたいから!? え、そういう趣味?」
「パイパンって萌えるよな!」
「若干分からんでもないけど自分がパイパンになるのはやだー!」
「はいはーい。まずはケツ出せ。ケツ。きれーいに剃ってやっからよ」
「うぅっ……さようなら。羞恥心」
イケルは渋々床の上に四つん這いになり、むっきりむっちりな肉厚の尻肉を両手で掴み、一拍置いてから、思い切ってぐにぃっと尻肉を大きく開いた。
自分でも触れたことがないアナルが直接外気に触れる。ラロの視線を感じて、イケルはきゅっとアナルに力を込めた。
泡立てたもこもこの石鹸をアナル周りに塗られたかと思えば、冷たく硬いものが肌に触れ、じょりじょりと毛を剃り落とされる。肌を切られるかもという不安はない。ラロがそんなヘマをする筈がない。が、まさかのケツ毛を恋人に剃られるという事態に、恥ずかしすぎて泣きそうになる。
ケツ毛を剃り終えたら本当にチン毛もまるっと剃り落とされた。
お湯で流したイケルのつるつるな股間を見て、ラロがいい笑顔で口を開いた。
「益々可愛くなったな!」
「ぐぅっ……愛の拳をお前の顔面にぶち込みたい」
「それやったら俺の愛の拳がお前の腹に入るぞ」
「それまた吐くやつぅ!」
「ゲロ吐いてるお前も可愛いから俺的には問題ねぇな!」
「ゲロ吐くとこ可愛いか!? ゲロだぞ!?」
「お前なら割とあり」
「お前の性癖ちょっとやばくない?」
「そうでもねぇよ」
「そうでもあるわ」
「よーし。気を取り直してベッドに行くぞー」
「……なぁ。お前のちんこでけぇんだけど。なにそれ棍棒?」
「お前のちんことあんま変わらんサイズだろ」
「絶対にケツが裂ける!」
「そんなヘマするか。ちゃんとしつこいくらいに解す」
「初心者向けのサイズじゃねぇよ!」
「安心しろー。人体は不思議なもんでな。拡げたら入るんだよ」
「そうですけどね!」
イケルはご機嫌なラロに手を引かれて寝室に戻り、ベッドに押し倒された。
ちゅっ、ちゅっと優しく唇にキスをされるとこんな状況でも嬉しい。抱かれるのはかなり抵抗があるし、ラロの棍棒が入るとは思えないのだが、キスをするだけで幸せで頭の中がふわふわしてくる。
ねっちょりと濃厚なキスをしてから、ラロがイケルの肌を触れるか触れないかの絶妙なタッチで撫で回しながら、イケルの首筋を舐め始めた。
首筋を這う熱くぬるついた舌の感触が気持ちよくて、腰のあたりがぞわぞわする。喉仏をやんわりと甘噛みされ、ラロの舌が鎖骨の中心に向かい、つーっと鎖骨をなぞられた。
むっきり盛り上がっている胸筋をふにふに揉まれたかと思えば、胸筋の下の方にある淡い茶褐色のちょこんとした存在感が薄い乳首をちろちろと舐められた。
乳頭を擽るように舐められ、ピンと硬くなった乳首を転がすように舐めまわされる。乳首なんて初めて弄られるのに、悔しいことにじんわり気持ちがいい。
イケルが熱い息を吐きながら腕を上げて手で顔を隠すと、もじゃっと毛が生えている脇を舐められた。
擽ったいのに背筋がゾクゾクして、これもじんわり気持ちがいい。
ラロの熱い舌が再び乳首を舐り、パクンと咥えてちゅくちゅくと絶妙な力加減で吸い始めた。
「はっ、はっ……うっ、んぅ……はぁっ……」
ちゅぽっと乳首から口が離れたかと思えば、反対側の乳首に吸いつかれ、吸われまくった乳首を指で優しくくにくに弄られる。
気持ちよくて堪らず腰をくねらせると、ラロがちゅぽっと乳首から口を離し、両手で乳首を弄りながらバキバキに割れている腹筋を舐め、臍の穴まで舐め回し、つるっつるになった下腹部に何度も強く吸いついてきた。
顔を隠していた手をどけてラロを見れば、ラロの瞳がギラギラと輝いていた。
完全に雄の顔をしているラロにドキンッと心臓が高鳴る。内腿の際どいところに何度も吸いつかれると、気持ちよくて勝手に腰が揺れてしまう。
勃起しているペニスが若干痛いほど興奮している。
ラロの舌がペニスの裏筋をつーっと這い、先走りが滲む亀頭をぺろぺろと舐め始めた。
直接的な快感と、ラロにペニスを舐められているということに酷く興奮して、一気に射精感が高まっていく。
「う、あ……あ、あ、だめだっ……出ちまうっ……!」
「ん。俺のちんこでイカせるから今は我慢な」
「初心者がちんこでイケるかー!」
「イケるかイケないかじゃない。イカす」
「なにそれ怖い」
「おらー。四つん這いになれー。ケツ出せやー。舐めまくってやんよぉ」
「堪えろっ! 俺の羞恥心!!」
イケルはギリギリと歯ぎしりをしながら四つん這いになった。
勝負に負けたのだから仕方がないとはいえ、かなり恥ずかしいし、本当にラロのペニスが入るのか不安しかない。
ラロのゴツい手が尻に触れた。
むっきりむっちりな尻肉を揉まれて、ぐにぃっと大きく広げられる。周りの毛がなくなったアナルに熱くてぬるついたものが触れた。
ラロにアナルを舐められた。羞恥心がこみ上げてきて、いっそ叫びたい。
イケルは叫びそうになるのをぐっと堪えて、ついでに喘ぎそうになるのも堪えた。
ラロの舌が優しくアナルの表面をちろちろと擽り、アナルの皺の隙間を拡げるように丁寧に丁寧に舐めてくる。悔しいことにめちゃくちゃ気持ちがいい。
下唇を噛んで喘ぎそうになるのを堪えながら、イケルは初めての快感に腰をくねらせた。
ラロの舌がアナルの中にまで入ってきて、アナルの中も外も舐められまくる。ラロの舌が離れた頃には、イケルはだらしなく上体を伏せて尻だけを高く上げた状態になっていた。
冷たいローションがひくつくアナルに垂らされたかと思えば、すぐにゴツい指がゆっくりとアナルの中に入ってくる。腸壁を優しく撫でられると、ぞわぞわっとした快感に襲われる。いいことなのか悪いことなのか、どうやら自分にはアナルの才能がありありらしい。
中を探るように動いていたラロの指がある一点に触れた瞬間、イケルはビクッと身体を震わせ、裏返った声を上げた。
「あぁっ!?」
「前立腺みーつけた」
「んぁっ! おぉうっ! そこっ! やめっ! んぉっ!」
「気持ちいいだろー? ここがお前の前立腺」
「あぁっ! あっ! あっ! とんとんっ、すんなぁ! ひぃっ! んぅぅぅぅっ!」
「可愛く喘ぎまくれよ。ダーリン」
前立腺を指の腹で優しくトントンすりすりされると、脳天に未経験な強烈すぎる快感が突き抜ける。
きゅっと勝手にアナルが締まり、ラロの指を締めつけてしまう。
ラロの指がずるぅっと抜け、すぐに揃えた二本の指が入ってきた。痛みはまだない。前立腺を指で挟むようにくにくにされ、イケルは我慢できずにあんあん喘ぎまくった。
ラロの太い指が四本入り、スムーズに動かせるようになる頃には、イケルは涙も鼻水も涎も垂れ流し状態になっていた。
指を引き抜いたラロがころんとイケルの身体をひっくり返した。
鼻水が垂れている唇に優しく吸いついてから、間近でラロがにぃっと笑った。
「やっぱり可愛いなぁ。イケル」
「ぜぇ、ぜぇ、かわいく、ない……」
「可愛いよ。俺のイケル。挿れるぞ。もう我慢できねぇ」
「んっ! わ、わ、わ……はいっ、て、くるぅ……」
解しても尚狭いアナルを抉じ開けるようにして、熱くて硬いラロのペニスがアナルの中に入ってきた。
腹の中をみっちりと満たされていく感覚も、敏感な粘膜同士が擦れ合う感覚も、悔しいくらい気持ちがいい。
ラロのペニスがごりっと前立腺を擦って、更に奥まで入ってくる。かなり痛むところを通り過ぎ、これ入ったら絶対にマズいだろー!? ってくらい奥深くにまで入ってきた。
トンッと腹の奥深くに硬いペニスの先っぽが当たると、目の裏が真っ白になるような強烈な快感と鋭い痛みが脳天を突き抜けた。
「あぁっ!?」
「はぁっ……全部入った。イケル。潮吹いてみっか!」
「は?」
ラロがイケルの唇にちゅっと優しくキスをしてからペニスの先っぽで腹の奥深くをぐりぐりトントンしつつ、イケルのペニスを掴み、先走りで濡れた亀頭を掌でぐりゅんぐりゅん強く擦り始めた。
「あぁぁぁぁぁぁっ! ちょっ! むりっ! むりぃ! やめっ! あーーーーっ!」
「ははっ! すっげぇ締まるー。ちんこだけじゃなくてケツも気持ちよくなろうな?」
「ひぃぃぃぃっ! あっあっあっあっ! りょうほうっ! むりぃ! やめぇ! あぁぁぁぁぁぁっ! いぐぅ! いぐいぐいぐぅ!!」
「イケッ!」
「あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
腹の奥深くを絶妙な力加減でトントンされながら亀頭だけをひたすら強く刺激されて、身体の中を暴れ回る快感が弾け飛んだ。
ぷしゃぁぁぁぁぁぁっと勢いよくペニスの尿道口から透明な液体が吹き出て、びしゃびしゃと身体にかかる。ぎゅーっとアナルが勝手にラロのペニスを締めつけてしまう。
あまりの快感に全身をガクガク震わせるイケルの腰を掴み、ラロがめちゃくちゃに激しく腰を振り始めた。
「ひぃぃぁぁぁぁぁぁっ! いっ! いってりゅ! あぁぁぁぁぁぁっ!」
「はははっ! イケル! ほんと! 可愛いっ! 堪んねぇ!」
「またっ! いぐぅ! いっ! いっ! いっぐぅぅぅぅ!!」
「あはっ! 俺のちんこで上手にイケたなぁ。イケル。ご褒美にもーっと気持ちよくしてやるな?」
長いストロークで前立腺をごりっごりっと刺激されながらガンガン腹の奥深くを突き上げられて、イケルは触れていないペニスから派手に精液を飛ばした。
イッているイケルの身体を抱きしめて、ラロが更に激しく腰を振り、腹の奥深くをガンガン突きまくってくる。
気持よすぎて逆に辛い。イケルは泣き叫びながらラロの身体に縋りついた。
殆ど気絶するように寝落ちるまで、ひたすら初めての強烈すぎる快感に泣きじゃくった。
遅漏の上に絶倫だなんて聞いてない。起きたら絶対に殴ると快感で白く濁る頭の片隅で決めてから、イケルはすとんと寝落ちた。
ーーーーーー
寝返りを打とうとして腰の激痛で覚醒した。
腰だけじゃなくてアナルもクッソ痛い。イケルが低く唸って目を開けると、無駄に爽やかな笑みを浮かべたラロがイケルの頬にキスをした。
「おはよう。ダーリン。昨日は可愛かったぜ」
「……おはよ。クソハニー。遅漏の上に絶倫なんて聞いてねぇぞ。この野郎」
「ははっ! 片想い歴二桁だったもんで。はっちゃけるよな! そりゃ!」
「はぁぁぁぁ!? もっと! 早くに! 俺に告白しろよ!」
「いや、中々勇気が出なくてな」
「……まぁ、俺もそうだったけど」
「愛してるぜ。イケル。もう一生離してやらねぇ」
「……ん」
ラロが優しく唇にキスをしてくれた。嬉しくて、でも照れくさくて、イケルはむにむにと唇を動かした。
ラロに支えてもらいながら階下へ移動して、一緒に風呂に入った。
腰に湿布を貼ってもらい、熱を持っているアナルには炎症止めの軟膏を塗ってもらった。
ラロが手早く作り上げた美味しい朝食を食べ終えると、イケルはラロに提案をした。
「ラロ。毎回ステゴロの殴り合いをして勝った方が抱くってのはどうだ」
「えー。毎回殴り合いすんのかぁ? 抱かれるの気持ちよかっただろ? 固定でいいじゃねぇか」
「固定はやだー! 俺だってお前を抱きてぇんだよ!」
「俺のケツは永遠に処女のままだ!」
「俺の処女をくれてやったんだから、お前も処女をよこせ」
「断る! お前ちんこでけぇしな!」
「ちんこデカくても入ることは昨日で実証済みだ!」
「それはあれだ。俺のテクニックのお陰だ」
「俺だってお前をあんあん言わせられますぅ!」
「お前、素人童貞じゃん」
「それがなにかぁ!? 愛してるからケツ出せやぁ! ハニー!」
「絶対に嫌だぜ! ダーリン!」
「よし。殴る。俺の愛の拳を受け止めやがれ!」
「愛を込めまくって拳を叩き込んでやんよぉ!」
ガタッと椅子から立ち上がり、できる限り素早く移動して、イケルはラロに殴りかかった。
イケルの拳がラロの鼻のあたりに当たると同時に、ラロの拳が頬に勢いよく当たる。
ケツを賭けた愛の殴り合いの日々は始まったばかりである。
(おしまい)
イケルは軍で働いている。ここ二十年程隣国との関係が良好なお陰で、軍人の主な仕事は治安維持となっている。
イケルは男しか愛せない。齢三十五にして、初めての恋人ができた。それもかれこれ十年近く片想いしていた相手だ。
酒の力を借りて、ものすごーく勇気を振り絞って告白したら、なんと『俺もお前が好きだぜ』と言われた。
一瞬幻聴かと思って、自分の頬を思いっきりぶん殴ってしまった。普通に痛かったので幻聴ではなかった。まさかの両想いである。
それからイケルは、毎日脳内お花畑状態が続いている。
街中にしては広い庭がある二階建ての一軒家の玄関の前で、イケルは何度も深呼吸をした。
恋人になる前は単なる友人として何度も訪れているが、今日は恋人になって初めてのお宅訪問である。しかもお泊りだ。
もしかしたら今夜は初セックスができるかも! と期待に胸を高鳴らせながら、玄関の呼び鈴を押した。
すぐに玄関のドアが開き、金髪碧眼の眠そうな垂れ目が可愛い男が顔を出した。恋人のラロである。同い年だが若干童顔なので、イケルよりも少しだけ若く見える。体格はほぼ一緒で、お互いに背が高く、筋骨隆々と言っていい身体つきをしている。
ラロがゆるく笑って口を開いた。
「よぉ。ちょうど晩飯できたところだ」
「おっ。ありがとな。ご馳走になるわ」
「おー。まぁ、入れよ」
「あ、これ土産。一緒に飲もうぜ」
「わりぃな。おー。かなりいいやつじゃん。奮発したな。美味いんだよなぁ。この酒」
「お前、それが一番好きだろ」
「まぁな。ありがたく貰うわ」
ラロの嬉しそうな顔を見られただけで、高い酒を買ってきた甲斐があるというものだ。
イケルはご機嫌にラロの家の中に入った。
ラロの趣味は料理だ。ラロが暮らしている家は亡くなった祖父母から継いだものらしい。ラロは幼い頃に両親を亡くし、祖父母に育てられたそうだ。
子どもの頃から祖母と一緒に料理をするのが好きだったそうで、恋人になる前にも何度も美味しい手料理をご馳走になっている。
酒にも合う美味しい料理を楽しみながら、イケルはこの後のことを妄想して、だらしなく笑った。
一緒に夕食の後片付けをして、そこそこ遅い時間帯まで酒を楽しんだ。
ラロから風呂をすすめられたので、イケルはいそいそと風呂場へ向かった。
全身をしっかり洗って、お湯に浸かるのもそこそこに浴槽から出る。脱衣場で身体を拭いてから、イケルは鏡を見た。
濃い茶髪を短く刈り上げた糸目の男が映っている。カッと全力で目を見開けば濃い緑色の瞳が見えるが、糸目以外は特に特徴がない平凡な顔だ。身体は鍛えているのでそれなりに自信があるが、こんな平凡顔のイケルとラロが恋人になってくれたことが本当に奇跡のように思える。
今夜はとことんはっちゃけるぞー! と気合を入れて、イケルは一応服を着て脱衣場を出た。
ラロに寝室に案内されて、今は寝室のベッドに腰掛け、ラロが風呂から出てくるのを待っている。
ものすごくドキドキする。男娼を買ったことがあるので童貞ではないのだが、初体験の時よりもドキドキしている。
イケルのペニスはデカい方で、馴染みの男娼からは『最高ちんこ』と言われていた。
ラロを可愛くあんあん喘がせてよがらせたい。イケルはむふふ……とにやけながら、そわそわとラロがやって来るのを待った。
ラロが寝室に入ってきた。ズボンだけしか穿いておらず、鍛えられた筋肉質な上半身が丸見えである。俺の彼氏ほんと格好いいー! と内心きゃーきゃー騒ぎながら、イケルはベッドに腰掛けたラロのゴツい手を握った。
ラロが手を握り返してくれて、指を絡めた。
自然と顔が近づいていき、唇同士が触れ合う。くちゅっ、くちゅっと何度も唇を吸い合い、熱い息をもらすラロの口内に舌を潜り込ませる。
間近に見えるラロの目が楽しそうに輝き、嬉しそうに舌を絡ませてきた。
ぬるりぬるりと舌を擦り合わせるように絡め合うだけで気持ちよくて、めちゃくちゃ興奮して、イケルのペニスはすぐに完勃ちになった。
ラロの全身を舐めまくろうと身体を押し倒そうとするが、ラロの身体はぴくりとも動かない。逆に押し倒されそうになって、キスをしながら力比べ状態になった。
イケルは唇を離してラロにおねだりした。
「ラロ。寝転がってくれ」
「嫌。お前が寝転がれ」
「俺が抱くんだよな?」
「俺が抱くに決まってるだろ?」
「…………」
「…………」
「いやいやいや。待って待って。俺が抱くに決まってんじゃん! お前めちゃくちゃ可愛いじゃん!」
「はぁぁ!? 俺がお前を抱くんだよ! つーか! お前の方がめちゃくちゃ可愛いだろうがぁ!」
「はぁぁぁぁ!? 可愛くなんてありませんけどぉ!? クッソ平凡面してますけどぉ!?」
「糸目がクッソ可愛いんだよ! つーか! 俺は可愛くねぇだろうがよぉ!」
「クッソ可愛いわボケェェェェ! お前の垂れ目見るたんびに可愛くてきゅんきゅんするわぁぁぁぁ!」
「お前の方が可愛いんじゃーー!! だから! 俺が抱く!」
「絶対に! お前の方が! 可愛いっ! 故に! 俺が! 抱くっ!」
イケルはラロと睨み合った。お互いに相手が如何に可愛いかを語るが、埒が明かない。
イケルはふぅと息を吐いて、ラロに提案をした。
「ステゴロで殴り合って勝った方が抱くってのはどうだ。膝ついた方が負け」
「いいだろう。一瞬で沈めてやる。そして抱く」
「おぉん? こっちの台詞だ! ハニー! あんあん泣かせてやんよぉ!」
「はぁん? あんあん泣かせるのはこっちなんだわ! ダーリン! イカせまくってやんよぉ!」
「よっしゃあ! やんぞおらぁ!」
「上等だごらぁ!」
イケルはベッドから離れ、拳を構えてラロと向き合った。
ラロと楽しくイチャイチャちゅっちゅっするためには、まずはラロに拳で勝たなければいけなくなった。
この勝負、負けるわけにはいかない。絶対に勝ってラロを抱く。
イケルは軽くその場で飛んでから、勢いよくラロに殴りかかった。
顎を狙ったイケルの拳をギリギリで避けたラロが、胃のあたりを下から抉るように殴ってきた。
胃の内容物がせり上がってきて、ぅおぇっと吐いた。
せっかくのラロの手料理を吐いてしまったことがショックで、イケルは半泣きになってラロの腹に全力で横蹴りを入れた。
横に吹っ飛んだラロが、体勢を整えてから殴りかかってくる。
「とっとと膝をつけ!」
「うっせぇ! せっかくの手料理吐いちゃっただろうが! こんにゃろー!」
「手料理なんぞいくらでも作るわーー!!」
「一食一食が大事なんじゃボケェェェェ!」
「俺の手料理食いたかったら負けろ!!」
「嫌じゃー! 絶対に! お前を! 抱くっ!」
「お前をあんあん言わせんのは俺だけだぁぁ!!」
「あんあん言うのはお前だーー!!」
「沈めっ!!」
「ぐぅっ!? ……っ、ぅおぇぇ……」
ラロの重い拳が再び胃のあたりにがっつり入り、イケルは床に膝をついて胃液が殆どの吐瀉物を床に撒き散らかした。
ぜぇ、ぜぇ、と荒い息を吐きながらラロを見上げれば、間抜けに鼻血を垂らしているラロが勝ち誇った顔でガッツポーズをしていた。
「勝った!!」
「くっそ! 負けた!!」
「おっしゃあ! ケツ出せやおらぁ!!」
「ケツ毛処理してねぇからやだーーーー!!」
「俺が一本一本丁寧に抜いてやるよ」
「それはそれでなんか嫌」
「ケツ毛ごと愛でてやっからケツ出せ。ケツ」
「くそぉぉぉぉ! ロマンチックの欠片もない! 初セックスなのに!! ゲロまみれだしぃ!」
「お前が素直に抱かれないからだろ」
「俺は抱くの専門だ!! ケツはピッカピカの処女だわーー!!」
「奇遇だな。俺も抱くの専門だ。お前のケツをがっつり開発してやんよぉ」
「俺のケツに何をする気だ!?」
「俺のちんこなしじゃイケない身体にするだけだ」
「なにそれ怖い。やだー! ケツはやだー! ケツ毛見られるのもやだー!」
「ぎゃーぎゃーうるせー! 往生際が悪いぞ! 男なら覚悟決めやがれ! 勝負に勝ったのは俺だ!」
「くぅっ……せ、せめてもっかいシャワーと歯磨きさせろ……ゲロ臭い口でちゅーしたくねぇ」
「いいぞ。俺も一緒に行く。口ん中切れて血の味しかしねぇし。先にゲロの片付けすんぞー」
「へーい」
ラロが寝室から出てバケツや雑巾を持ってきたので、イケルはラロと一緒にゲロの始末をした。
なんでセックスをする筈だったのにゲロまみれの床を掃除してるんだろ、俺……と遠い目をしながら、汚れた床をぴっかぴかにきれいにした。
階下へ移動して、脱衣場にある洗面台で歯磨きをしてからシャワーを浴び始めた。
ラロが石鹸と剃刀を持って、爽やかに笑った。
「ケツ毛が気になるなら剃ってやるよ。ついでにチン毛もな。つるっつるにしてやんよぉ」
「なんでチン毛も!?」
「ん? そしたら俺以外には見せられないだろ?」
「お前以外に見せる予定なんかねぇよ!」
「それでも剃る!」
「なんで!?」
「強いて言うなら剃りたいから?」
「剃りたいから!? え、そういう趣味?」
「パイパンって萌えるよな!」
「若干分からんでもないけど自分がパイパンになるのはやだー!」
「はいはーい。まずはケツ出せ。ケツ。きれーいに剃ってやっからよ」
「うぅっ……さようなら。羞恥心」
イケルは渋々床の上に四つん這いになり、むっきりむっちりな肉厚の尻肉を両手で掴み、一拍置いてから、思い切ってぐにぃっと尻肉を大きく開いた。
自分でも触れたことがないアナルが直接外気に触れる。ラロの視線を感じて、イケルはきゅっとアナルに力を込めた。
泡立てたもこもこの石鹸をアナル周りに塗られたかと思えば、冷たく硬いものが肌に触れ、じょりじょりと毛を剃り落とされる。肌を切られるかもという不安はない。ラロがそんなヘマをする筈がない。が、まさかのケツ毛を恋人に剃られるという事態に、恥ずかしすぎて泣きそうになる。
ケツ毛を剃り終えたら本当にチン毛もまるっと剃り落とされた。
お湯で流したイケルのつるつるな股間を見て、ラロがいい笑顔で口を開いた。
「益々可愛くなったな!」
「ぐぅっ……愛の拳をお前の顔面にぶち込みたい」
「それやったら俺の愛の拳がお前の腹に入るぞ」
「それまた吐くやつぅ!」
「ゲロ吐いてるお前も可愛いから俺的には問題ねぇな!」
「ゲロ吐くとこ可愛いか!? ゲロだぞ!?」
「お前なら割とあり」
「お前の性癖ちょっとやばくない?」
「そうでもねぇよ」
「そうでもあるわ」
「よーし。気を取り直してベッドに行くぞー」
「……なぁ。お前のちんこでけぇんだけど。なにそれ棍棒?」
「お前のちんことあんま変わらんサイズだろ」
「絶対にケツが裂ける!」
「そんなヘマするか。ちゃんとしつこいくらいに解す」
「初心者向けのサイズじゃねぇよ!」
「安心しろー。人体は不思議なもんでな。拡げたら入るんだよ」
「そうですけどね!」
イケルはご機嫌なラロに手を引かれて寝室に戻り、ベッドに押し倒された。
ちゅっ、ちゅっと優しく唇にキスをされるとこんな状況でも嬉しい。抱かれるのはかなり抵抗があるし、ラロの棍棒が入るとは思えないのだが、キスをするだけで幸せで頭の中がふわふわしてくる。
ねっちょりと濃厚なキスをしてから、ラロがイケルの肌を触れるか触れないかの絶妙なタッチで撫で回しながら、イケルの首筋を舐め始めた。
首筋を這う熱くぬるついた舌の感触が気持ちよくて、腰のあたりがぞわぞわする。喉仏をやんわりと甘噛みされ、ラロの舌が鎖骨の中心に向かい、つーっと鎖骨をなぞられた。
むっきり盛り上がっている胸筋をふにふに揉まれたかと思えば、胸筋の下の方にある淡い茶褐色のちょこんとした存在感が薄い乳首をちろちろと舐められた。
乳頭を擽るように舐められ、ピンと硬くなった乳首を転がすように舐めまわされる。乳首なんて初めて弄られるのに、悔しいことにじんわり気持ちがいい。
イケルが熱い息を吐きながら腕を上げて手で顔を隠すと、もじゃっと毛が生えている脇を舐められた。
擽ったいのに背筋がゾクゾクして、これもじんわり気持ちがいい。
ラロの熱い舌が再び乳首を舐り、パクンと咥えてちゅくちゅくと絶妙な力加減で吸い始めた。
「はっ、はっ……うっ、んぅ……はぁっ……」
ちゅぽっと乳首から口が離れたかと思えば、反対側の乳首に吸いつかれ、吸われまくった乳首を指で優しくくにくに弄られる。
気持ちよくて堪らず腰をくねらせると、ラロがちゅぽっと乳首から口を離し、両手で乳首を弄りながらバキバキに割れている腹筋を舐め、臍の穴まで舐め回し、つるっつるになった下腹部に何度も強く吸いついてきた。
顔を隠していた手をどけてラロを見れば、ラロの瞳がギラギラと輝いていた。
完全に雄の顔をしているラロにドキンッと心臓が高鳴る。内腿の際どいところに何度も吸いつかれると、気持ちよくて勝手に腰が揺れてしまう。
勃起しているペニスが若干痛いほど興奮している。
ラロの舌がペニスの裏筋をつーっと這い、先走りが滲む亀頭をぺろぺろと舐め始めた。
直接的な快感と、ラロにペニスを舐められているということに酷く興奮して、一気に射精感が高まっていく。
「う、あ……あ、あ、だめだっ……出ちまうっ……!」
「ん。俺のちんこでイカせるから今は我慢な」
「初心者がちんこでイケるかー!」
「イケるかイケないかじゃない。イカす」
「なにそれ怖い」
「おらー。四つん這いになれー。ケツ出せやー。舐めまくってやんよぉ」
「堪えろっ! 俺の羞恥心!!」
イケルはギリギリと歯ぎしりをしながら四つん這いになった。
勝負に負けたのだから仕方がないとはいえ、かなり恥ずかしいし、本当にラロのペニスが入るのか不安しかない。
ラロのゴツい手が尻に触れた。
むっきりむっちりな尻肉を揉まれて、ぐにぃっと大きく広げられる。周りの毛がなくなったアナルに熱くてぬるついたものが触れた。
ラロにアナルを舐められた。羞恥心がこみ上げてきて、いっそ叫びたい。
イケルは叫びそうになるのをぐっと堪えて、ついでに喘ぎそうになるのも堪えた。
ラロの舌が優しくアナルの表面をちろちろと擽り、アナルの皺の隙間を拡げるように丁寧に丁寧に舐めてくる。悔しいことにめちゃくちゃ気持ちがいい。
下唇を噛んで喘ぎそうになるのを堪えながら、イケルは初めての快感に腰をくねらせた。
ラロの舌がアナルの中にまで入ってきて、アナルの中も外も舐められまくる。ラロの舌が離れた頃には、イケルはだらしなく上体を伏せて尻だけを高く上げた状態になっていた。
冷たいローションがひくつくアナルに垂らされたかと思えば、すぐにゴツい指がゆっくりとアナルの中に入ってくる。腸壁を優しく撫でられると、ぞわぞわっとした快感に襲われる。いいことなのか悪いことなのか、どうやら自分にはアナルの才能がありありらしい。
中を探るように動いていたラロの指がある一点に触れた瞬間、イケルはビクッと身体を震わせ、裏返った声を上げた。
「あぁっ!?」
「前立腺みーつけた」
「んぁっ! おぉうっ! そこっ! やめっ! んぉっ!」
「気持ちいいだろー? ここがお前の前立腺」
「あぁっ! あっ! あっ! とんとんっ、すんなぁ! ひぃっ! んぅぅぅぅっ!」
「可愛く喘ぎまくれよ。ダーリン」
前立腺を指の腹で優しくトントンすりすりされると、脳天に未経験な強烈すぎる快感が突き抜ける。
きゅっと勝手にアナルが締まり、ラロの指を締めつけてしまう。
ラロの指がずるぅっと抜け、すぐに揃えた二本の指が入ってきた。痛みはまだない。前立腺を指で挟むようにくにくにされ、イケルは我慢できずにあんあん喘ぎまくった。
ラロの太い指が四本入り、スムーズに動かせるようになる頃には、イケルは涙も鼻水も涎も垂れ流し状態になっていた。
指を引き抜いたラロがころんとイケルの身体をひっくり返した。
鼻水が垂れている唇に優しく吸いついてから、間近でラロがにぃっと笑った。
「やっぱり可愛いなぁ。イケル」
「ぜぇ、ぜぇ、かわいく、ない……」
「可愛いよ。俺のイケル。挿れるぞ。もう我慢できねぇ」
「んっ! わ、わ、わ……はいっ、て、くるぅ……」
解しても尚狭いアナルを抉じ開けるようにして、熱くて硬いラロのペニスがアナルの中に入ってきた。
腹の中をみっちりと満たされていく感覚も、敏感な粘膜同士が擦れ合う感覚も、悔しいくらい気持ちがいい。
ラロのペニスがごりっと前立腺を擦って、更に奥まで入ってくる。かなり痛むところを通り過ぎ、これ入ったら絶対にマズいだろー!? ってくらい奥深くにまで入ってきた。
トンッと腹の奥深くに硬いペニスの先っぽが当たると、目の裏が真っ白になるような強烈な快感と鋭い痛みが脳天を突き抜けた。
「あぁっ!?」
「はぁっ……全部入った。イケル。潮吹いてみっか!」
「は?」
ラロがイケルの唇にちゅっと優しくキスをしてからペニスの先っぽで腹の奥深くをぐりぐりトントンしつつ、イケルのペニスを掴み、先走りで濡れた亀頭を掌でぐりゅんぐりゅん強く擦り始めた。
「あぁぁぁぁぁぁっ! ちょっ! むりっ! むりぃ! やめっ! あーーーーっ!」
「ははっ! すっげぇ締まるー。ちんこだけじゃなくてケツも気持ちよくなろうな?」
「ひぃぃぃぃっ! あっあっあっあっ! りょうほうっ! むりぃ! やめぇ! あぁぁぁぁぁぁっ! いぐぅ! いぐいぐいぐぅ!!」
「イケッ!」
「あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
腹の奥深くを絶妙な力加減でトントンされながら亀頭だけをひたすら強く刺激されて、身体の中を暴れ回る快感が弾け飛んだ。
ぷしゃぁぁぁぁぁぁっと勢いよくペニスの尿道口から透明な液体が吹き出て、びしゃびしゃと身体にかかる。ぎゅーっとアナルが勝手にラロのペニスを締めつけてしまう。
あまりの快感に全身をガクガク震わせるイケルの腰を掴み、ラロがめちゃくちゃに激しく腰を振り始めた。
「ひぃぃぁぁぁぁぁぁっ! いっ! いってりゅ! あぁぁぁぁぁぁっ!」
「はははっ! イケル! ほんと! 可愛いっ! 堪んねぇ!」
「またっ! いぐぅ! いっ! いっ! いっぐぅぅぅぅ!!」
「あはっ! 俺のちんこで上手にイケたなぁ。イケル。ご褒美にもーっと気持ちよくしてやるな?」
長いストロークで前立腺をごりっごりっと刺激されながらガンガン腹の奥深くを突き上げられて、イケルは触れていないペニスから派手に精液を飛ばした。
イッているイケルの身体を抱きしめて、ラロが更に激しく腰を振り、腹の奥深くをガンガン突きまくってくる。
気持よすぎて逆に辛い。イケルは泣き叫びながらラロの身体に縋りついた。
殆ど気絶するように寝落ちるまで、ひたすら初めての強烈すぎる快感に泣きじゃくった。
遅漏の上に絶倫だなんて聞いてない。起きたら絶対に殴ると快感で白く濁る頭の片隅で決めてから、イケルはすとんと寝落ちた。
ーーーーーー
寝返りを打とうとして腰の激痛で覚醒した。
腰だけじゃなくてアナルもクッソ痛い。イケルが低く唸って目を開けると、無駄に爽やかな笑みを浮かべたラロがイケルの頬にキスをした。
「おはよう。ダーリン。昨日は可愛かったぜ」
「……おはよ。クソハニー。遅漏の上に絶倫なんて聞いてねぇぞ。この野郎」
「ははっ! 片想い歴二桁だったもんで。はっちゃけるよな! そりゃ!」
「はぁぁぁぁ!? もっと! 早くに! 俺に告白しろよ!」
「いや、中々勇気が出なくてな」
「……まぁ、俺もそうだったけど」
「愛してるぜ。イケル。もう一生離してやらねぇ」
「……ん」
ラロが優しく唇にキスをしてくれた。嬉しくて、でも照れくさくて、イケルはむにむにと唇を動かした。
ラロに支えてもらいながら階下へ移動して、一緒に風呂に入った。
腰に湿布を貼ってもらい、熱を持っているアナルには炎症止めの軟膏を塗ってもらった。
ラロが手早く作り上げた美味しい朝食を食べ終えると、イケルはラロに提案をした。
「ラロ。毎回ステゴロの殴り合いをして勝った方が抱くってのはどうだ」
「えー。毎回殴り合いすんのかぁ? 抱かれるの気持ちよかっただろ? 固定でいいじゃねぇか」
「固定はやだー! 俺だってお前を抱きてぇんだよ!」
「俺のケツは永遠に処女のままだ!」
「俺の処女をくれてやったんだから、お前も処女をよこせ」
「断る! お前ちんこでけぇしな!」
「ちんこデカくても入ることは昨日で実証済みだ!」
「それはあれだ。俺のテクニックのお陰だ」
「俺だってお前をあんあん言わせられますぅ!」
「お前、素人童貞じゃん」
「それがなにかぁ!? 愛してるからケツ出せやぁ! ハニー!」
「絶対に嫌だぜ! ダーリン!」
「よし。殴る。俺の愛の拳を受け止めやがれ!」
「愛を込めまくって拳を叩き込んでやんよぉ!」
ガタッと椅子から立ち上がり、できる限り素早く移動して、イケルはラロに殴りかかった。
イケルの拳がラロの鼻のあたりに当たると同時に、ラロの拳が頬に勢いよく当たる。
ケツを賭けた愛の殴り合いの日々は始まったばかりである。
(おしまい)
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