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第四章 上達部との交流
10.枝豆の料理レシピ考案
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その晩、元信様が来て、淡香花の話を東宮から聞いたので厩舎に寄って見てきたと言う。
「とても良い馬ですね。
さすが東宮殿下です。
馬についても素晴らしい審美眼をお持ちだ」
馬が好きなんだな。
目を輝かせて話す元信様を見ながら、あたしは可笑しくなった。
「私が乗馬を教えて差し上げたいと切に思います。
白拍子の衣装も併せて下されたとか。
姫の白拍子は可愛らしいでしょうね…」
とあたしを見つめながら言う。
イヤどうでしょう…
あたしは照れてしまって俯く。
「民部大輔に講師を命じられたというのが、私には殿下の嫌がらせとしか思えないのだが…
姫、身の危険を感じたらすぐに誰かを呼ぶんですよ」
「はい。判っています」
本当にありそうでシャレにならないから、あたしは素直に頷いた。
あたしが素直だと余計に心配になるらしく「明日は…なんとか時間作れるかなぁ…」と真剣に考え込む元信様をみていて、あたしは嬉しかった。
あたしのことを一番に考えてくれてるのが判ったから。
元信様、大好き…
縫姫の仕事はとても早くて、翌日の朝には出来上がってきた。
『またお伽噺のような素敵なお話の続きを聞かせてくださいませ』
とお手紙がついていた。
あまり期待されても…
あたしは苦笑した。
ご期待に副えるよう、まあせいぜい、頑張ります。
義光君との乗馬の稽古は午後からなので、あたしは厨房に行った。
料理長は手を取らんばかりにして迎えてくれる。
「姫様、お待ちしておりました。
枝豆の料理法をいろいろ考えておりました。
あとは姫様の創意工夫のお力添えをお願いいたします」
あたしの創意工夫…ではないんだが。
なんか、手が2本の人の中に一人で手が3本あるみたいで、ズルい気がしちゃうんだけど。
でももうそれを考えても仕方ない。
料理長のアイディアは豊富で、メモを見ていて面白い。
「そうね…この枝豆ご飯、とてもいいと思うんだけど、これって結構誰でも思いつきそうだからねえ。
少し脚色してみましょうか」
東宮が持ってきてくれた、さまざまな食材を見てみる。
あ、これニンニクじゃん。
こんなのあるんだ。
「これ…」
とあたしが指さすと「ああ、大蒜でございますね」と言う。
「薬草でございます。
臭いがきついので、料理にはあまり使いません」
「そう…でもせっかくだから少しだけ香りづけに使いましょう。
それから…蛸もあるのね、すごいわね」
この時代、炒め物がないと思ったら、火力が安定しないからなんだと知って、棟梁と鍛冶師に頼んで空気量を調節して炎の大きさを一定にする簡単な装置を作ってもらった。
鍛冶師は唐人から修業したという優秀な職人で、あたしの説明を聞いてなんとフライパンも作ってくれた。
ピラフ風にしてみるか。
でもオリーブオイルがないな。
胡麻油でもいいか、中華風になっちゃうけど。
それとあと何にしようかな。
おかず二品くらい作りたい。
あたしは料理長と熱心に話し込み、試作を作ってもらうことにした。
「とても良い馬ですね。
さすが東宮殿下です。
馬についても素晴らしい審美眼をお持ちだ」
馬が好きなんだな。
目を輝かせて話す元信様を見ながら、あたしは可笑しくなった。
「私が乗馬を教えて差し上げたいと切に思います。
白拍子の衣装も併せて下されたとか。
姫の白拍子は可愛らしいでしょうね…」
とあたしを見つめながら言う。
イヤどうでしょう…
あたしは照れてしまって俯く。
「民部大輔に講師を命じられたというのが、私には殿下の嫌がらせとしか思えないのだが…
姫、身の危険を感じたらすぐに誰かを呼ぶんですよ」
「はい。判っています」
本当にありそうでシャレにならないから、あたしは素直に頷いた。
あたしが素直だと余計に心配になるらしく「明日は…なんとか時間作れるかなぁ…」と真剣に考え込む元信様をみていて、あたしは嬉しかった。
あたしのことを一番に考えてくれてるのが判ったから。
元信様、大好き…
縫姫の仕事はとても早くて、翌日の朝には出来上がってきた。
『またお伽噺のような素敵なお話の続きを聞かせてくださいませ』
とお手紙がついていた。
あまり期待されても…
あたしは苦笑した。
ご期待に副えるよう、まあせいぜい、頑張ります。
義光君との乗馬の稽古は午後からなので、あたしは厨房に行った。
料理長は手を取らんばかりにして迎えてくれる。
「姫様、お待ちしておりました。
枝豆の料理法をいろいろ考えておりました。
あとは姫様の創意工夫のお力添えをお願いいたします」
あたしの創意工夫…ではないんだが。
なんか、手が2本の人の中に一人で手が3本あるみたいで、ズルい気がしちゃうんだけど。
でももうそれを考えても仕方ない。
料理長のアイディアは豊富で、メモを見ていて面白い。
「そうね…この枝豆ご飯、とてもいいと思うんだけど、これって結構誰でも思いつきそうだからねえ。
少し脚色してみましょうか」
東宮が持ってきてくれた、さまざまな食材を見てみる。
あ、これニンニクじゃん。
こんなのあるんだ。
「これ…」
とあたしが指さすと「ああ、大蒜でございますね」と言う。
「薬草でございます。
臭いがきついので、料理にはあまり使いません」
「そう…でもせっかくだから少しだけ香りづけに使いましょう。
それから…蛸もあるのね、すごいわね」
この時代、炒め物がないと思ったら、火力が安定しないからなんだと知って、棟梁と鍛冶師に頼んで空気量を調節して炎の大きさを一定にする簡単な装置を作ってもらった。
鍛冶師は唐人から修業したという優秀な職人で、あたしの説明を聞いてなんとフライパンも作ってくれた。
ピラフ風にしてみるか。
でもオリーブオイルがないな。
胡麻油でもいいか、中華風になっちゃうけど。
それとあと何にしようかな。
おかず二品くらい作りたい。
あたしは料理長と熱心に話し込み、試作を作ってもらうことにした。
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