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第六章 運命の歯車
13.ビンゴの賞品について
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「石鹸は、先日ご要望もいただきましたし、入れようと思っているのですけど。
東宮様ったら、食べ物ばかりで。
この時期、不衛生ですからお持ち帰りの食べ物はよしましょうと何度も申し上げているのですが…」
あたしはため息をついた。
もう、ワガママ貴公子にはほんっと振り回されるわ…
「ああ、じゃあ、食べ物ではない方が良いのですね」
元信様がリストを見ながら言う。
「基本的に参加者が男性ばかりなので、男性の意見をと思ったのだけど、女性からの視点も欲しいと考えて、縫姫にも来ていただきましたの」
「さようでございますね…
身に着けるものなどはいかがでしょうか。
襪などは、いくつあっても良いかと思いますけど…」
しとうず…って靴下みたいなやつか。
「そうか、なるほど。
石帯や平緒なども良いかもしれませんね」
権中納言様が考えながら言う。
そーなんだよねー、平安貴族の着るものって本当に大変。
束帯なんてこまっかく決められてて、あたしまだ全然覚えられてない。
「そういうのって、各々好みがあるものなの?
わたくし、全然判らなくて…こんなに服装の美的感覚がなくて、北の方になんてなれるのかしら…」
あたしは無意識に呟く。
「大丈夫ですよ!」
と元信様と権中納言様は声を揃えて言う。
「いや、あの…個人の好みは、そんなに考えなくても良いかと。
無難な感じで良いと思います」
と、元信様は照れたように言う。
「そういうものでしたら、わたくしの得意分野でございますわ。
ご一緒に考えましょうか?」
と縫姫が言ってくれる。
あっそうじゃん!
この人、服装のプロだった!
わあ、心強い。
あたしが嫁に行くときも付いてきてくれ~
「ぜひ、お願いするわ。
助かります、ありがとう」
あたしは嬉しくなって、縫姫の手を取った。
はにかんで笑う縫姫は本当にきれい。
この楚々とした儚い魅力に気づいて欲しい、権中納言様。
「もし、姫が宜しければ、オセロやトランプなども賞品に加えてみては?」
元信様が提案する。
「そう申し上げたのですけど、東宮様が許してくださらなくて。
わたくしのところだけで遊べるという、稀少価値を大事になさりたいとかで」
あたしはまたもため息。
「スライドパズルをどうかなと思ってはいるのですが…まだ出来上がっていなくて。
次回の幾望会には間に合わないかもしれませんわ」
弟子さんめちゃめちゃ頑張ってはくれてるんだけど、仕事と並行してやってるからなかなか。
「え?なんですか?…スライドパズルとは?
また知らない単語が出てきた。
本当に底知れぬ沼のような知識を持つ姫ですね…」
権中納言様もため息をつきつつも、身を乗り出す。
「そうおっしゃると思いまして、できあがったら一番にお見せしますわ。
東宮様には内緒ですわよ」
あたしが笑って片目をつぶってみせると、権中納言様は眩しそうに目を瞬いて
「…光栄です、そんなふうに月子姫からおっしゃっていただけるなんて…」
と呟いた。
それから四人でまた考えて、いろいろと候補が出てきたところで、夜も更けてきたので解散にした。
うん、なかなか充実した会議だったわ。
妾は満足ぢゃ。
東宮様ったら、食べ物ばかりで。
この時期、不衛生ですからお持ち帰りの食べ物はよしましょうと何度も申し上げているのですが…」
あたしはため息をついた。
もう、ワガママ貴公子にはほんっと振り回されるわ…
「ああ、じゃあ、食べ物ではない方が良いのですね」
元信様がリストを見ながら言う。
「基本的に参加者が男性ばかりなので、男性の意見をと思ったのだけど、女性からの視点も欲しいと考えて、縫姫にも来ていただきましたの」
「さようでございますね…
身に着けるものなどはいかがでしょうか。
襪などは、いくつあっても良いかと思いますけど…」
しとうず…って靴下みたいなやつか。
「そうか、なるほど。
石帯や平緒なども良いかもしれませんね」
権中納言様が考えながら言う。
そーなんだよねー、平安貴族の着るものって本当に大変。
束帯なんてこまっかく決められてて、あたしまだ全然覚えられてない。
「そういうのって、各々好みがあるものなの?
わたくし、全然判らなくて…こんなに服装の美的感覚がなくて、北の方になんてなれるのかしら…」
あたしは無意識に呟く。
「大丈夫ですよ!」
と元信様と権中納言様は声を揃えて言う。
「いや、あの…個人の好みは、そんなに考えなくても良いかと。
無難な感じで良いと思います」
と、元信様は照れたように言う。
「そういうものでしたら、わたくしの得意分野でございますわ。
ご一緒に考えましょうか?」
と縫姫が言ってくれる。
あっそうじゃん!
この人、服装のプロだった!
わあ、心強い。
あたしが嫁に行くときも付いてきてくれ~
「ぜひ、お願いするわ。
助かります、ありがとう」
あたしは嬉しくなって、縫姫の手を取った。
はにかんで笑う縫姫は本当にきれい。
この楚々とした儚い魅力に気づいて欲しい、権中納言様。
「もし、姫が宜しければ、オセロやトランプなども賞品に加えてみては?」
元信様が提案する。
「そう申し上げたのですけど、東宮様が許してくださらなくて。
わたくしのところだけで遊べるという、稀少価値を大事になさりたいとかで」
あたしはまたもため息。
「スライドパズルをどうかなと思ってはいるのですが…まだ出来上がっていなくて。
次回の幾望会には間に合わないかもしれませんわ」
弟子さんめちゃめちゃ頑張ってはくれてるんだけど、仕事と並行してやってるからなかなか。
「え?なんですか?…スライドパズルとは?
また知らない単語が出てきた。
本当に底知れぬ沼のような知識を持つ姫ですね…」
権中納言様もため息をつきつつも、身を乗り出す。
「そうおっしゃると思いまして、できあがったら一番にお見せしますわ。
東宮様には内緒ですわよ」
あたしが笑って片目をつぶってみせると、権中納言様は眩しそうに目を瞬いて
「…光栄です、そんなふうに月子姫からおっしゃっていただけるなんて…」
と呟いた。
それから四人でまた考えて、いろいろと候補が出てきたところで、夜も更けてきたので解散にした。
うん、なかなか充実した会議だったわ。
妾は満足ぢゃ。
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