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1部:1年生
第22話
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白井先生の事件は俺の中で風化させることにした。実質俺より年下だし。年下っていうことを理由に、俺は自分の中で消化させないと俺はエロゲの世界なんかで生きていけないと思う。
(まぁ若干犯罪だけどエロゲの世界って考えたらこんなもんだろう)
なんて考えながらクリスマスもバイトをこなす俺は一応非モテ代表だ。エロゲキャラから弄ばれ、ラッキースケベが起こるあの状況をハーレムとは呼んではいけない。今年のクリスマスはちょうど土曜日だったから、世間のカップル達はデートをしまくっているんだろう。すみれちゃんと付き合えてない俺はバイトだ。不満なんて決してない。そう、不満なんてないのだ。
「田中くん。広瀬さんと一緒にもう上がっていいよ。せっかくのクリスマスなんだから夜景でも見て帰りなよ!」
「…いいんですか?」
やたら店長は広瀬さんと俺をくっつけようとしてくるが、ほんとにやめてほしい。別に何の感情も無いって言ったらちょっと違うけど、ただの同僚って思ってるし。だがしかし早上がりできることは嬉しい。若干バイト代減るけど誤差だろうし。
「いいの、いいの。次のシフトの子達来るまでの繋ぎだけだから」
笑いながらそう言われてしまったので、帰らざるを得なくなってしまった。でも、早上がりできるんだったらそうしようと思い広瀬さんに伝えに行く。
「広瀬さーん。店長がもう上がって良いって」
「え、いいんですか?」
「なんかクリスマスだから特別に早く帰っていいらしい。店長が言ってた」
そういうと、ちょっと照れて顔を赤らめて俯きながら広瀬さんが俺にこう言ってきた。
「あの、田中さんの時間が空いてればでいいんですけど…駅前のイルミネーション見に行きませんか?」
一瞬断ろうかと思ったけど、上目使いで見てくる広瀬さんに不覚にもちょっと萌えてしまって、即断れなかった。そんなこんなで断りにくい状況下にしてしまった。
「別に時間は大丈夫だから…」
「じゃあ行きたいです!」
ぱぁと顔を明るくさせる広瀬さんに、俺はどうかすみれちゃんに会わずに済むようにと願いながら退勤作業をした。
「おつかれさまです。店長、今日はありがとうございましたー」
「お先に失礼します。店長ありがとうございました!」
「いいんだよ!じゃあねー!!」
店長に挨拶をしてカラオケ店から俺達は出た。今日は9時までのシフトで今は、8時半くらいだ。土曜日の8時半の駅前は人がごった返していた。それはそれはもうカップルしかいない。俺たちもきっとカップルのように思われてるんだろうけど、俺はすみれちゃん一筋だ。
「はぁ…さむい。田中さん結構薄着に見えますけど寒く無いんですか?」
「極暖着た上でバイト上がりだからちょっと暑いくらい」
マジか、て顔されたけど嘘はついてない。ちなみに上着は普通にコート着てるから別に薄着ではない。ふと前を見ると、前から電子タバコ吸いながら彼女と大声でしゃべってる男が向かってくる。
めっちゃ広瀬さんに当たりそうだなー、って思ったらぶつかってくる勢いというか勢いを殺さずに避けもしようとせずに歩いてきたから、肩を自分の方にガッて引き寄せた。広瀬さんを結構な勢いで引っ張っちゃった?けど大丈夫だったかな。
「ッチ。ちゃんと端によって歩けや」
文句言われたが、一応睨んでおいた。こういうときにガタイが良ければ良かったのだろうが、俺はもやしな上に顔もコワモテじゃないから、あまり眼光を強められない。少しでもああいうのは減ればいいのにって思う。
「広瀬さん大丈夫だった?肩ガッてやっちゃったけど…」
「大丈夫です。ありがとうございました。私のせいですみません」
「広瀬さんは気にしないでー」
2人で駅前のライトアップされたツリーやイルミネーションを見つめる。
「わー…きれい…」
俺は電気の無駄遣いだなぁとしか思えないんだけど、女の子だなぁ。ていうか、さっきの男から避けた?やつまた好感度アップさせた気がしてならない。このあとちょっと駅の周りをぐるってして広瀬さんを駅まで送って広瀬さんとは別れた。
なんだかんだいって今年はクリぼっちじゃなかったな。でもどうせなら好きな子と過ごすクリスマスっていうのを、一度は過ごしてみたいなぁって考えてしまった。
(まぁ若干犯罪だけどエロゲの世界って考えたらこんなもんだろう)
なんて考えながらクリスマスもバイトをこなす俺は一応非モテ代表だ。エロゲキャラから弄ばれ、ラッキースケベが起こるあの状況をハーレムとは呼んではいけない。今年のクリスマスはちょうど土曜日だったから、世間のカップル達はデートをしまくっているんだろう。すみれちゃんと付き合えてない俺はバイトだ。不満なんて決してない。そう、不満なんてないのだ。
「田中くん。広瀬さんと一緒にもう上がっていいよ。せっかくのクリスマスなんだから夜景でも見て帰りなよ!」
「…いいんですか?」
やたら店長は広瀬さんと俺をくっつけようとしてくるが、ほんとにやめてほしい。別に何の感情も無いって言ったらちょっと違うけど、ただの同僚って思ってるし。だがしかし早上がりできることは嬉しい。若干バイト代減るけど誤差だろうし。
「いいの、いいの。次のシフトの子達来るまでの繋ぎだけだから」
笑いながらそう言われてしまったので、帰らざるを得なくなってしまった。でも、早上がりできるんだったらそうしようと思い広瀬さんに伝えに行く。
「広瀬さーん。店長がもう上がって良いって」
「え、いいんですか?」
「なんかクリスマスだから特別に早く帰っていいらしい。店長が言ってた」
そういうと、ちょっと照れて顔を赤らめて俯きながら広瀬さんが俺にこう言ってきた。
「あの、田中さんの時間が空いてればでいいんですけど…駅前のイルミネーション見に行きませんか?」
一瞬断ろうかと思ったけど、上目使いで見てくる広瀬さんに不覚にもちょっと萌えてしまって、即断れなかった。そんなこんなで断りにくい状況下にしてしまった。
「別に時間は大丈夫だから…」
「じゃあ行きたいです!」
ぱぁと顔を明るくさせる広瀬さんに、俺はどうかすみれちゃんに会わずに済むようにと願いながら退勤作業をした。
「おつかれさまです。店長、今日はありがとうございましたー」
「お先に失礼します。店長ありがとうございました!」
「いいんだよ!じゃあねー!!」
店長に挨拶をしてカラオケ店から俺達は出た。今日は9時までのシフトで今は、8時半くらいだ。土曜日の8時半の駅前は人がごった返していた。それはそれはもうカップルしかいない。俺たちもきっとカップルのように思われてるんだろうけど、俺はすみれちゃん一筋だ。
「はぁ…さむい。田中さん結構薄着に見えますけど寒く無いんですか?」
「極暖着た上でバイト上がりだからちょっと暑いくらい」
マジか、て顔されたけど嘘はついてない。ちなみに上着は普通にコート着てるから別に薄着ではない。ふと前を見ると、前から電子タバコ吸いながら彼女と大声でしゃべってる男が向かってくる。
めっちゃ広瀬さんに当たりそうだなー、って思ったらぶつかってくる勢いというか勢いを殺さずに避けもしようとせずに歩いてきたから、肩を自分の方にガッて引き寄せた。広瀬さんを結構な勢いで引っ張っちゃった?けど大丈夫だったかな。
「ッチ。ちゃんと端によって歩けや」
文句言われたが、一応睨んでおいた。こういうときにガタイが良ければ良かったのだろうが、俺はもやしな上に顔もコワモテじゃないから、あまり眼光を強められない。少しでもああいうのは減ればいいのにって思う。
「広瀬さん大丈夫だった?肩ガッてやっちゃったけど…」
「大丈夫です。ありがとうございました。私のせいですみません」
「広瀬さんは気にしないでー」
2人で駅前のライトアップされたツリーやイルミネーションを見つめる。
「わー…きれい…」
俺は電気の無駄遣いだなぁとしか思えないんだけど、女の子だなぁ。ていうか、さっきの男から避けた?やつまた好感度アップさせた気がしてならない。このあとちょっと駅の周りをぐるってして広瀬さんを駅まで送って広瀬さんとは別れた。
なんだかんだいって今年はクリぼっちじゃなかったな。でもどうせなら好きな子と過ごすクリスマスっていうのを、一度は過ごしてみたいなぁって考えてしまった。
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