エロゲ世界に転生したが、俺は平凡な青春を過ごしたい。

蜜りんご

文字の大きさ
60 / 60
3部:3年生

第17話

しおりを挟む
今日俺らはこの3年間過ごした高校を卒業する。すみれちゃんには卒業式の後、屋上に来て欲しいていうことは連絡済みで、本人からも了承の連絡がきた。俺は卒業式、いやすみれちゃんに告白する今日に向けて色々なことに励んできた。

まず髪の毛を整える。当たり前のことだけど、結構適当だったから改めた。俺は晃成みたいに、長髪が似合わないというかあんなに襟足の長いヘアスタイルが似合う晃成がおかしいんだ。晃成に教えてもらったけど、ウルフっていうらしい。

最近は長いのが晃成の中で流行ってるらしく、大学に入ったら本当に長髪にチャレンジするらしい。ハーフアップがしてみたいとかいってたなぁ。俺は、そんなおしゃれなことができないから、普通に整えるだけだ。ちなみに3日前に切ったばかりだから清潔感はあると思う。

次に眉毛を整える。これは社会人の時に始めたことだけど、意外と女の人はそういうところを見て判断するらしい。これはもともとやってたけど、形を綺麗にするとかはしてなくて、生えてる毛に沿って切ったり、無駄な毛を抜くぐらいだった。だから形にこだわり始めたのは最近のことだ。

次に体格だ。以前挫折した筋トレに再チャレンジした。前回は『2週間で腹筋を割る!』とかそういう動画ばっかり見て挫折した経験を活かして、1ヶ月で1kg痩せる動画とかスローペースなものに挑戦してみた。そうしたら、意外と続けられている。

最近はもやしで腹筋のふの字もなかった俺の腹に縦線が入ってきていて超嬉しい。だから、プロテインにもチャレンジしようかなって思ってる。1ヶ月半でできたことは少なかったし、結構色々やったと思ったのに3つしかやってなくて驚きだった。

(一応すみれちゃんに告れる男になってるはず…!)

卒業生代表の挨拶が終わり、拍手が起こる。もう頭の中はすみれちゃんにいかにかっこよく、自然に告白できるかどうかだ。それからどう失敗しないようにするかだ。リスクヘッジは取りたくないけど、一応考えておかなきゃいけない。

『田中君、ごめんなさい。私、そんな気全くなかったから気持ちに応えられません』
『気持ちは嬉しいけど、私のタイプじゃないのでごめんなさい』
『全くわかんなかったから驚いた…お友達からでよければ』

どうしよう。想像だけで俺の心が死んでしまった。こんな未来想像したくない。お友達からでよければ、ならまだマシだけどお友達とも思われてないことに死にそうだ。いや、一緒に遊びに行ったりしないから友達ではないか。パターン3が一番望ましいな。

校歌斉唱を終え、卒業式も終盤になるにつれ俺の心臓の鼓動も大きくなり、緊張も高まる。心臓が口から出そうだ。

(絶対にすみれちゃんを手に入れてみせる…!!)

そう思いながら卒業式は終わるのだった。


=====================================


決戦の時がやってきた。卒業式も終わり、記念写真など皆が撮りまくっていたなか俺とすみれちゃんは屋上に抜け出してきていた。

「田中君、話って何?」

「実は俺…!」

西野さんが1年生の頃からずっと好きでした。付き合ってください。と言おうと思った矢先だった。すみれちゃんが俺に歩み寄ってきた。

「え、と西野さ」

「実はね、私好きな人がいるの」

(ああ、俺の3年間…すみれちゃんを思うこの日々、楽しかったなぁ)

すみれちゃんに好きな人がいると知り、俺の心は死んだ。想定してた返答よりひどいものをもらった俺は泣きそうだったが、こんなことで泣くもんかと頑張って耐える。そう思っていたら、すみれちゃんが俺の頬に手を添えてうっとりと笑ってきた。

「真面目で誠実で、私の好みもわかってくれてる人で、私のことを受け入れてくれた…ねぇ、かーくん。私とえっち、しよ?」
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

手が届かないはずの高嶺の花が幼馴染の俺にだけベタベタしてきて、あと少しで我慢も限界かもしれない

みずがめ
恋愛
 宮坂葵は可愛くて気立てが良くて社長令嬢で……あと俺の幼馴染だ。  葵は学内でも屈指の人気を誇る女子。けれど彼女に告白をする男子は数える程度しかいなかった。  なぜか? 彼女が高嶺の花すぎたからである。  その美貌と肩書に誰もが気後れしてしまう。葵に告白する数少ない勇者も、ことごとく散っていった。  そんな誰もが憧れる美少女は、今日も俺と二人きりで無防備な姿をさらしていた。  幼馴染だからって、とっくに体つきは大人へと成長しているのだ。彼女がいつまでも子供気分で困っているのは俺ばかりだった。いつかはわからせなければならないだろう。  ……本当にわからせられるのは俺の方だということを、この時点ではまだわかっちゃいなかったのだ。

友達の妹が、入浴してる。

つきのはい
恋愛
 「交換してみない?」  冴えない高校生の藤堂夏弥は、親友のオシャレでモテまくり同級生、鈴川洋平にバカげた話を持ちかけられる。  それは、お互い現在同居中の妹達、藤堂秋乃と鈴川美咲を交換して生活しようというものだった。  鈴川美咲は、美男子の洋平に勝るとも劣らない美少女なのだけれど、男子に嫌悪感を示し、夏弥とも形式的な会話しかしなかった。  冴えない男子と冷めがちな女子の距離感が、二人暮らしのなかで徐々に変わっていく。  そんなラブコメディです。

小さい頃「お嫁さんになる!」と妹系の幼馴染みに言われて、彼女は今もその気でいる!

竜ヶ崎彰
恋愛
「いい加減大人の階段上ってくれ!!」 俺、天道涼太には1つ年下の可愛い幼馴染みがいる。 彼女の名前は下野ルカ。 幼少の頃から俺にベッタリでかつては将来"俺のお嫁さんになる!"なんて事も言っていた。 俺ももう高校生になったと同時にルカは中学3年生。 だけど、ルカはまだ俺のお嫁さんになる!と言っている! 堅物真面目少年と妹系ゆるふわ天然少女による拗らせ系ラブコメ開幕!!

隣の家の幼馴染と転校生が可愛すぎるんだが

akua034
恋愛
隣に住む幼馴染・水瀬美羽。 毎朝、元気いっぱいに晴を起こしに来るのは、もう当たり前の光景だった。 そんな彼女と同じ高校に進学した――はずだったのに。 数ヶ月後、晴のクラスに転校してきたのは、まさかの“全国で人気の高校生アイドル”黒瀬紗耶。 平凡な高校生活を過ごしたいだけの晴の願いとは裏腹に、 幼馴染とアイドル、二人の存在が彼の日常をどんどんかき回していく。 笑って、悩んで、ちょっとドキドキ。 気づけば心を奪われる―― 幼馴染 vs 転校生、青春ラブコメの火蓋がいま切られる!

クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について

沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。 かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。 しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。 現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。 その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。 「今日から私、あなたのメイドになります!」 なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!? 謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける! カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

処理中です...