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第9話 好奇心が勝っちゃうんだ
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「久々の温泉だな」
「だなぁー」
澪がベンチプレスに潰されるという事件以外は特に何も無く、筋トレを終え、そのまま温泉に浸かった
「にしても、やっぱりここはバカほど広いな」
「だろー」
「何でお前が自慢げに語るんだよ」
青焔の湯
ここに入りに来た人は皆、こう言うだろう
広すぎる
実際、国内でもトップクラスの広さを持ち、サウナ、露天風呂もある
しかも、高校生がいつでも来れるような値段設定――200円であり、ジムで筋トレをし終えた後に来ると150円になるという神設定なのだ
「まぁまぁ、良いじゃないか……広いのも大きいが、やっぱり安いっていいのが1番強いんじゃない?」
「あー確かに、それが一番だな」
「てか、サウナ行かね」
「いいぞ」
そして、おれ等は完璧なオフを過ごした
温泉の感想?
もちろん神すぎる
この一言だけで十分
◆◆◆
「いやー、良い湯じゃったな」
「そうだなー蒼おじいちゃん」
「だれがおじいちゃんだ」
「言動がもうそれなんだよな」
「まだ、ピチピチの15歳です」
「はいはい」
……てか、澪はもう風呂を上がったのだろうか
正直会いたくないぞ、だるい展開確定じゃん
おれがそんなことを思っていたら、急に女湯の、のれんが上がった
神様はだるい展開をご所望のようだ
「あ」
「あ」
会っちゃった
「あれ、柳田さんもここに入りに来たんですか?」
おいおい、喋りかけなくてもいいだろ康太郎君よぉ
スルーで良いって
澪はおどおどしながら康太郎の問いに答えた
「は、はい、ここは安いですから…」
「高校生にとって200円は安いですもんね」
「そうですね、で、では、私はこれで」
「え、あちょ」
康太郎は、まだ澪と話してみたかったらしいが
流石極度の人見知り
澪は急に話しかけられ、心の準備をしていなかったのだろう
こんな態度を取ってるから、男友達がゼロなんじゃないかな
澪は特定の女友達としか話していないので、周りからはどんな人なのかあまり知られていない
男子は澪が全国レベルの人見知りという事を知らないから、康太郎みたいに接しようとするだろう
そして人見知りが発動してまともに会話ができずに終わる
これで男側が
『おれは嫌われてるのかな』
そう思ったら再び喋りかけて来ないだろう
しかし、桜島高校の男どもは
『絶対いつか振り向かせてやる』
そして、また機会を見つけ話しかけるが……
この負の連鎖の繰り返しなので一緒澪の性格を理解できる奴は現れないだろう
「康太郎、諦めたら?」
「諦めるって言うか、おれは普通に仲良くなりたいだけだし」
「そうですか、じゃ、おれはもう帰るよ」
「はいはい、また明日」
おれは康太郎の視界から消えたら、澪の所に走り、バレないように声をかけた
「おい、澪」
「ひゃっ、って蒼君!」
おれは澪に気づかれないように近づき、肩を叩いて話しかけた
そしたらこの反応
一言で表すなら、可愛いすぎる
澪はおれに話しかけられる、可愛い悲鳴を上げながら肩をビクっとした
「ごめんごめん」
「本当にやめてください、私は驚かされるのが苦手って知ってますよね」
「わかったって、もうしないよ」
「私も今から何かします」
……それ言ったら意味なくね
おれはそう思いながらも、澪の仕草が可愛いので、悟れないように頑張ろうとした
「えい」
澪の言葉が聞こえた瞬間、おれの頭はショートした
何故かって?理由は単純明快
可愛いすぎるから
考えてみろ、自分の好きな女の子、自分の推しが可愛い声で『えい』
まずこの時点で尊死確定だろ
そして、自分の胸に向かって抱きついてくる
な?想像した結果はどうだった?
おれはもちろん、顔がとても赤くなり、澪から目を逸らしたよ
だって恥ずかしいじゃん、好きな人に照れてる姿を見せるのは
「蒼君?」
「……何もない」
「あれー、照れてるんですか?」
澪は上目遣いで聞いてきた
そうだよ、照れて悪いか
可愛すぎるのが悪いんだろ
……いや、待てよ、蒼よ、もしここで照れて悪いかって言ったらどんな反応するんだろう
もしかしたらカウンターのチャンスなのでは?
おれはカウンターをする覚悟ができていたので、速攻で言った
「照れてるよ、澪の上目遣いも可愛かったし、何より、抱きついてきたのはチート級だったな」
「っ~~」
おれは澪の反応が想像以上だったため、更に追い討ちをかけてみた
「もっとしてきてほしいな、そしたらおれも澪にしてあげるよ?」
おれも恥ずかしい
恥ずかしいよ?でもさ、やっぱり好きな人をいじめたいっていう感情が出てきちゃうんだ
男の子はそういう生き物なんだ
「蒼君のばかぁ!」
これはおれの勝ちって事で良いのかな?
澪は多分、おれの攻撃により、恥ずかしさが耐えきれなくなり、走ってこの場から去ってしまった
「おれも恥ずかしい」
しかし、恥ずかしさより、優越感の方が強かった
これからもどんどん攻撃しよう
そうおれは心に決め、1人家に帰った
「だなぁー」
澪がベンチプレスに潰されるという事件以外は特に何も無く、筋トレを終え、そのまま温泉に浸かった
「にしても、やっぱりここはバカほど広いな」
「だろー」
「何でお前が自慢げに語るんだよ」
青焔の湯
ここに入りに来た人は皆、こう言うだろう
広すぎる
実際、国内でもトップクラスの広さを持ち、サウナ、露天風呂もある
しかも、高校生がいつでも来れるような値段設定――200円であり、ジムで筋トレをし終えた後に来ると150円になるという神設定なのだ
「まぁまぁ、良いじゃないか……広いのも大きいが、やっぱり安いっていいのが1番強いんじゃない?」
「あー確かに、それが一番だな」
「てか、サウナ行かね」
「いいぞ」
そして、おれ等は完璧なオフを過ごした
温泉の感想?
もちろん神すぎる
この一言だけで十分
◆◆◆
「いやー、良い湯じゃったな」
「そうだなー蒼おじいちゃん」
「だれがおじいちゃんだ」
「言動がもうそれなんだよな」
「まだ、ピチピチの15歳です」
「はいはい」
……てか、澪はもう風呂を上がったのだろうか
正直会いたくないぞ、だるい展開確定じゃん
おれがそんなことを思っていたら、急に女湯の、のれんが上がった
神様はだるい展開をご所望のようだ
「あ」
「あ」
会っちゃった
「あれ、柳田さんもここに入りに来たんですか?」
おいおい、喋りかけなくてもいいだろ康太郎君よぉ
スルーで良いって
澪はおどおどしながら康太郎の問いに答えた
「は、はい、ここは安いですから…」
「高校生にとって200円は安いですもんね」
「そうですね、で、では、私はこれで」
「え、あちょ」
康太郎は、まだ澪と話してみたかったらしいが
流石極度の人見知り
澪は急に話しかけられ、心の準備をしていなかったのだろう
こんな態度を取ってるから、男友達がゼロなんじゃないかな
澪は特定の女友達としか話していないので、周りからはどんな人なのかあまり知られていない
男子は澪が全国レベルの人見知りという事を知らないから、康太郎みたいに接しようとするだろう
そして人見知りが発動してまともに会話ができずに終わる
これで男側が
『おれは嫌われてるのかな』
そう思ったら再び喋りかけて来ないだろう
しかし、桜島高校の男どもは
『絶対いつか振り向かせてやる』
そして、また機会を見つけ話しかけるが……
この負の連鎖の繰り返しなので一緒澪の性格を理解できる奴は現れないだろう
「康太郎、諦めたら?」
「諦めるって言うか、おれは普通に仲良くなりたいだけだし」
「そうですか、じゃ、おれはもう帰るよ」
「はいはい、また明日」
おれは康太郎の視界から消えたら、澪の所に走り、バレないように声をかけた
「おい、澪」
「ひゃっ、って蒼君!」
おれは澪に気づかれないように近づき、肩を叩いて話しかけた
そしたらこの反応
一言で表すなら、可愛いすぎる
澪はおれに話しかけられる、可愛い悲鳴を上げながら肩をビクっとした
「ごめんごめん」
「本当にやめてください、私は驚かされるのが苦手って知ってますよね」
「わかったって、もうしないよ」
「私も今から何かします」
……それ言ったら意味なくね
おれはそう思いながらも、澪の仕草が可愛いので、悟れないように頑張ろうとした
「えい」
澪の言葉が聞こえた瞬間、おれの頭はショートした
何故かって?理由は単純明快
可愛いすぎるから
考えてみろ、自分の好きな女の子、自分の推しが可愛い声で『えい』
まずこの時点で尊死確定だろ
そして、自分の胸に向かって抱きついてくる
な?想像した結果はどうだった?
おれはもちろん、顔がとても赤くなり、澪から目を逸らしたよ
だって恥ずかしいじゃん、好きな人に照れてる姿を見せるのは
「蒼君?」
「……何もない」
「あれー、照れてるんですか?」
澪は上目遣いで聞いてきた
そうだよ、照れて悪いか
可愛すぎるのが悪いんだろ
……いや、待てよ、蒼よ、もしここで照れて悪いかって言ったらどんな反応するんだろう
もしかしたらカウンターのチャンスなのでは?
おれはカウンターをする覚悟ができていたので、速攻で言った
「照れてるよ、澪の上目遣いも可愛かったし、何より、抱きついてきたのはチート級だったな」
「っ~~」
おれは澪の反応が想像以上だったため、更に追い討ちをかけてみた
「もっとしてきてほしいな、そしたらおれも澪にしてあげるよ?」
おれも恥ずかしい
恥ずかしいよ?でもさ、やっぱり好きな人をいじめたいっていう感情が出てきちゃうんだ
男の子はそういう生き物なんだ
「蒼君のばかぁ!」
これはおれの勝ちって事で良いのかな?
澪は多分、おれの攻撃により、恥ずかしさが耐えきれなくなり、走ってこの場から去ってしまった
「おれも恥ずかしい」
しかし、恥ずかしさより、優越感の方が強かった
これからもどんどん攻撃しよう
そうおれは心に決め、1人家に帰った
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