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57話 学生になってもジョアサンは私を避ける
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昼休みに入り、アレクシスとビルジニに挟まれながら長い廊下を歩いていました。本当は私が行く前はジョアサンもご一緒でしたが、食事を終えたとたんに彼は平民の生徒がいるであろう食堂に向かわれてしまいました。
もしかして避けられているのかしら?
「クリスティーン姫? どうかされましたか?」
「物思いにふける君も美しいよ」
アレクシスは心配し、ビルジニはなぜか私の美貌を褒める。
「相談してもいいかしら? ジョアサンって私のこと避けていたりしない?」
私がそう尋ねると、二人はジョアサンの行動に心当たりがあったみたいで、確かにそう感じる時はあると言われました。やはり避けられているのですね。
思えば聖歌隊にいた時からジョアサンは私を避けることがあり、お呼びすれば普通にいらっしゃるので嫌われてはいないと思っていましたが、単に私が姫だから逆らわないようにしているだけ…………とか。
でもそれだけじゃありません。お呼びした時だって確実に私から一番遠い位置に立ちますし、私が近づいても視線を離したタイミングで離れる。どう考えてもわざと。
テラスにつき、三人で白いテーブルを囲むと、しばらくしないうちにスザンヌが紅茶を用意してくださりました。アレクシスつきの執事やビルジニつきのメイドもせっせと働いています。
「クリスティーン姫はジョアサンと交友を深めたいのかい? 別に友なら彼でなくても問題ないだろう?」
「アレクシス、それはひどいんじゃないか? 姫君の御意向でジョアサンと親しくしたいのであれば、そうするべきだ。私は姫君の意思を尊重するよ」
「ありがとうビルジニ。でも、口出ししたいことはしてもいいのよ? 私が絶対に正しいなんてことはないのだから」
「私が君の言葉に口出しする時は、君自身が辛い選択をする時だけだよ」
やだ、惚れそう。いえ、恋なんてしている場合じゃないんですけど。
紅茶を飲むときは決まって砂糖をダバダバ入れる私。よく見るとアレクシスもビルジニも無糖な上に、盛るように砂糖を入れるスザンヌを見て二人は苦笑いをしていた。幼い頃からの付き合いですから驚きはしませんが、見られるたびにドン引きされるのは心外ね。
「それで? 話は戻すけど、ジョアサンにこだわる理由? そうね…………」
なんて説明すべきでしょうか。あと数年で最悪の魔女が訪れるからワンダーオーブを手に入れるためにどうしても協力して欲しいとか急に言われても、頭がおかしいとしか思われませんよね。適当にはぐらかしましょう。
「ただ、ただちょっと気になるのよ。ジョアサンのことが」
「なんだって!?」「それは本当かい!?」
私が返事をすると、アレクシスとビルジニが驚き、スザンヌまでも目を見開いてこちらを見ていました。私、もしかして変なことを言ってしまったのかしら。え? 気になるだけよ? 本当に気になるだけ。仲良くしてくれない理由はなんだろうなって。
二人の反応に逆に驚いた私が呆然としている間に、アレクシスとビルジニが何やらひそひそ話を始めます。あら、恋でも芽生えたのかしら。二人が付き合っても仲良くしてくれるかしら。こんな目の前でひそひそ話をされるということは、笑顔で私も入れてなんて言えませんよね。
しばらくして二人がこちらに視線を向けます。
「クリスティーン姫。ジョアサンとは私達が話しておきます。クリスティーン姫は私達が解決するまではジョアサンと話す必要はありませんよ? 避けられている原因がわからないのに話しかけ続けて本当に嫌われてしまうかもしれません!」
「なるべく君の意向に沿えるようにするけど、ジョアサンの意思も尊重させてくださいね?」
「え? ええ? まあ、それはもちろん」
急に仲良くなり固い握手をする二人。ま、まあアレクシスとビルジニってなぜか私といるときは険悪になりがちですし、良かったといえば良かったのですけど。そういえばリビオとミゲルも私といる時は険悪よね。もしかして、私って人を不仲にさせる呪いでもかかっているの!?
紅茶を飲み干したところで昼休みが終わる予鈴が鳴る。三人で教室のある東棟に向かいAクラスの教室前で二人とお別れしました。私とスザンヌが教室に入り、午後の授業が始まった。
もしかして避けられているのかしら?
「クリスティーン姫? どうかされましたか?」
「物思いにふける君も美しいよ」
アレクシスは心配し、ビルジニはなぜか私の美貌を褒める。
「相談してもいいかしら? ジョアサンって私のこと避けていたりしない?」
私がそう尋ねると、二人はジョアサンの行動に心当たりがあったみたいで、確かにそう感じる時はあると言われました。やはり避けられているのですね。
思えば聖歌隊にいた時からジョアサンは私を避けることがあり、お呼びすれば普通にいらっしゃるので嫌われてはいないと思っていましたが、単に私が姫だから逆らわないようにしているだけ…………とか。
でもそれだけじゃありません。お呼びした時だって確実に私から一番遠い位置に立ちますし、私が近づいても視線を離したタイミングで離れる。どう考えてもわざと。
テラスにつき、三人で白いテーブルを囲むと、しばらくしないうちにスザンヌが紅茶を用意してくださりました。アレクシスつきの執事やビルジニつきのメイドもせっせと働いています。
「クリスティーン姫はジョアサンと交友を深めたいのかい? 別に友なら彼でなくても問題ないだろう?」
「アレクシス、それはひどいんじゃないか? 姫君の御意向でジョアサンと親しくしたいのであれば、そうするべきだ。私は姫君の意思を尊重するよ」
「ありがとうビルジニ。でも、口出ししたいことはしてもいいのよ? 私が絶対に正しいなんてことはないのだから」
「私が君の言葉に口出しする時は、君自身が辛い選択をする時だけだよ」
やだ、惚れそう。いえ、恋なんてしている場合じゃないんですけど。
紅茶を飲むときは決まって砂糖をダバダバ入れる私。よく見るとアレクシスもビルジニも無糖な上に、盛るように砂糖を入れるスザンヌを見て二人は苦笑いをしていた。幼い頃からの付き合いですから驚きはしませんが、見られるたびにドン引きされるのは心外ね。
「それで? 話は戻すけど、ジョアサンにこだわる理由? そうね…………」
なんて説明すべきでしょうか。あと数年で最悪の魔女が訪れるからワンダーオーブを手に入れるためにどうしても協力して欲しいとか急に言われても、頭がおかしいとしか思われませんよね。適当にはぐらかしましょう。
「ただ、ただちょっと気になるのよ。ジョアサンのことが」
「なんだって!?」「それは本当かい!?」
私が返事をすると、アレクシスとビルジニが驚き、スザンヌまでも目を見開いてこちらを見ていました。私、もしかして変なことを言ってしまったのかしら。え? 気になるだけよ? 本当に気になるだけ。仲良くしてくれない理由はなんだろうなって。
二人の反応に逆に驚いた私が呆然としている間に、アレクシスとビルジニが何やらひそひそ話を始めます。あら、恋でも芽生えたのかしら。二人が付き合っても仲良くしてくれるかしら。こんな目の前でひそひそ話をされるということは、笑顔で私も入れてなんて言えませんよね。
しばらくして二人がこちらに視線を向けます。
「クリスティーン姫。ジョアサンとは私達が話しておきます。クリスティーン姫は私達が解決するまではジョアサンと話す必要はありませんよ? 避けられている原因がわからないのに話しかけ続けて本当に嫌われてしまうかもしれません!」
「なるべく君の意向に沿えるようにするけど、ジョアサンの意思も尊重させてくださいね?」
「え? ええ? まあ、それはもちろん」
急に仲良くなり固い握手をする二人。ま、まあアレクシスとビルジニってなぜか私といるときは険悪になりがちですし、良かったといえば良かったのですけど。そういえばリビオとミゲルも私といる時は険悪よね。もしかして、私って人を不仲にさせる呪いでもかかっているの!?
紅茶を飲み干したところで昼休みが終わる予鈴が鳴る。三人で教室のある東棟に向かいAクラスの教室前で二人とお別れしました。私とスザンヌが教室に入り、午後の授業が始まった。
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