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120話 覚醒の光
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私とブランク。それからもう一人。三人で洞穴の内側に浮かび上がる魔法陣の上に着地します。
「静かにしてね」
私は突然飛び込んできたもう一人の口を抑えます。暗くて顔が良く見えませんが、小柄なことだけはわかりました。
「ブランク、周囲に敵は?」
「いないな。それよりその女はどうする?」
ブランクが指先から炎を灯し、周囲を見渡すには十分の光源が出来上がりました。
私は卵色の髪にグラスグリーンの瞳の女生徒。ジャンヌさんと目があいました。
ええええ!? よりによって一番戦闘力が低いジャンヌさん!?
「今すぐ戻りましょう?」
私がそう呟くと、ブランクは目を逸らしてしまいます。どういうつもりなのかしら。
「転移は魔力量が必要でな。万が一の時に残しておくべきだ。この女は見殺しにするか連れていくか。俺はそう聞いている」
いえ、一言もそんな風に言っていませんけど?
…………答えは決まっている。私はジャンヌさんの口を抑える手をゆっくり離して、彼女ともう一度目を合わせます。
「ジャンヌさん、私達はこれからアンヌ先生を助けに行きます。申し訳ありませんが、貴女もついてきたのですから、ご同行願います」
「そ、それは構いませんが…………こちらの方は?」
「えと…………」
「初めまして、姫の学友さん。俺はブランク・エテルネル。あー…………王宮に努める魔術師さ」
どうやら王宮で働く魔術師を自称し、様々な上位の魔法も、実家に伝わる特異な魔法であるといい、人の良いジャンヌさんはあっさり信じてしまいました。
ブランクが私達三人まとめて姿を消すと、ジャンヌさんはヒャッ!? と声を上げてしまいましたが、音は洞穴を反響しませんでした。
「こいつは幻惑魔法と守護魔法を掛け合わせたものだ。姿形、声に至るまで俺たち三人以外に共有されることはない。自由に喋っていいぞ。まあ普通の人は使えないがな」
ブランクはあるはずもない魔法を、適当な言葉ででっち上げ、ジャンヌさんはふむふむと納得しながら進みました。
ちょっとブランクさん私の時より優しくありませんか?
私達はブランクを先頭にして三人でアンヌ先生を探しました。しかし、洞穴の奥の方で捕まっているようには見えません。
「こっちじゃないのかしら」
「待て。戦闘音が聞こえる。入り口の方だ」
「え?」
私達は急いで抜け出した時の入り口に向かいます。そこでは未だに数人に取り囲まれながら、戦い続けるアンヌ先生の姿がありました。
「あれから何時間たったと?」
「たった一人でこれだけの人数…………」
アンヌ先生は腕から血を流し、服は土埃で汚れ、肩で呼吸をしています。顔色は青白く、おそらく状態魔法で毒やら麻痺やらを食らっている状態なのでしょう。
「すぐ助けないと! ブランク! このままやってもいいわよね?」
「いや、姿形を消しても、直接触れるなり、魔法で誰かに干渉すれば、その瞬間に俺たち三人の姿をさらすことになる。俺とお前は良いが…………」
そういいながらブランクは、ジャンヌさんの方に視線を向けますが、それに気付いたジャンヌさんの表情は…………覚悟は決まっていました。
そしてアンヌ先生が膝をつき、もう一秒も待てない状況になってしまいました。
「問題ねーな」
「波動魔法、波動」
「魔砲・煉獄龍」
私が波動を放つと同時に、ブランクは東雲色の龍を象った炎で、男たちの周囲を取り囲んだ。見たこともない魔法に男たちもアンヌ先生もジャンヌさんも当然私も目を見開いて驚きます。
この世界に完全な火属性の魔法はない。ないはずだ。付与魔法で他の魔法に炎をの特性を混ぜ合わることで疑似的に再現はできるが、あの様に自在に炎を操る魔法は、この世界では神か悪魔しか使えないものとしている。
私達三人はこの隙と言わんばかりにアンヌ先生のところに駆け寄ります。
「ご無事ですか?」
「…………姫殿下? 何故?」
アンヌ先生は余裕もないのか、いつもの特徴的喋り方をしてくれませんでした。
「どいてろ」
ブランクが回復魔法と似た何かでアンヌ先生を治療し始めます。その頃ぐらいに男たちが私達の存在に気付き始めました。
「おい! お前、治療している間時間を稼げ!」
「ええ!? 一人でこの人数を!?」
ブランクが無茶を言い放ちますが、状況が状況ですし、仕方ありません。
ジャンヌさん含めた三人を庇う様に私は立ちはだかります。
「…………」
波動魔法と時空魔法だけ使える状況は変わらない。
「波動魔法、三相交流波動」
三つの波動を少しずつずらして一つの分厚い光線のようにして放ち続ける特殊な波動。手を翳し続けるか、魔力が切れるその時まで放射可能で、手の向きを変えることで攻撃を続けられます。
私はそれをしながら誰一人こちらに近づけさせませんでした。
しかし、相手も魔術師。当然、何かしらの手段で潜り抜けようとしてきます。
「時空魔法、加速」
「こっちも時空魔法、加速」
相手の加速にあわせ、私も腕の動かす速度を上げますが、それでも正面ががら空きになってしまうことに変わりありませんでした。
「幻惑魔法、蜃気楼」
その隙を見逃すほど相手も素人ではありません。 ナイフを持って突進してきた男が幻惑魔法で複数に分裂しました。
私は右手で三相交流波動を放ちながら、左手を翳します。両手から放つのは初めてですが、やらなければ、やられる。
「波動魔法、波動」
しかし、放つことができた波動が被弾したのは、相手が作った蜃気楼でしかありませんでした。
あ、終わった。こんなところで。こんなところで終わる訳には…………王国を救わないといけないのに。ここで死ねない。死にたくない。
「姫様!!!」
男の突進に合わせて、私の身体は右側に突き飛ばされました。バランスを崩した私が次に見たのはナイフを持った男と、その男の正面に立っているジャンヌさんでした。
「ジャンヌさん!」
しかし、ほどなくしてナイフを持った男は思いっきり吹き飛ばされます。ジャンヌさんの顔すれすれにはブランクの足があり、ナイフはカランカランと音を立てながら床に転がりました。
「この女の治療は終わった!」
「後でお説教ですよぉ~」
私が振り変えると、そこにはまだ完全回復ではありませんが、応急処置の終わったアンヌ先生が、何とか余裕をみせようと普段通りの口調で喋ってくれました。
「アンヌ先生!」
「さてと、魔力もある程度頂きました。貴方は…………いえ、今は不問にさせて頂きます。助けて頂きありがとうございます」
アンヌ先生がぺこりとお辞儀をし、ブランクはそれを無視します。
「こら! お礼を言われたのにその態度は失礼でしょ!」
私がブランクの頭を思いっきり叩くと、ブランクはなんだこの女と言いたげな顔で私を睨みます。
「俺たちのこと忘れねえか?」
そう言った男たちがこちらにじりじりと近寄ってきた。
「もうこれはいりませんねぇ~」
アンヌ先生が後ろにあった城壁を解除します。これによってアンヌ先生は、ずっと壁作りとその維持に裂いていた分の魔力を取り戻しました。
「お披露目しましょう。私の奥義。クリスティーンさん、ジャンヌさん。特別講義の時間です」
少しだけ真面目な口調に戻るアンヌ先生。私とジャンヌさんはその姿をしっかりとこの目に焼き付けるように、見つめる。
それを確認したアンヌ先生は、にこりと笑った。今度は昼間の別れとは違う。安心感のある笑顔だ。
「守護魔法、舞台」
そう言ったアンヌ先生の周囲には結界が張り巡らされます。そしてその結界は、こちらににじり寄ってきた男たちの方にも一気に伸びていきました。
足元を完全に結界でロックされ、逃げ出すことを禁止された男たちは魔法を放つと、個々人がが結界に詰め込まれたのか、自身の魔法が自身に跳ね返っていました。
「ダメですよぉ~。魔法のご声援はご遠慮願いますねぇ~」
そしてアンヌ先生の立ち位置が他の人より高い位置になり、まるで舞台に立っているような位置関係になりました。
「波動魔法、時代が追い付けない歌」
あ、これ絶対ゲームスタッフがネタで考えた魔法だ。変な設定だけ用意するから、真面目な場面で急にゲームの事思い出すじゃない。
そんなことはおいといて、アンヌ先生の波動魔法は音になり、響き渡り、魔法が反響する結界の中にいる男たちは響き続ける騒音によりそのすべてがぐったりとその場に倒れ込みました。
「さてさて、戻りましょうかぁ~」
アンヌ先生の気の抜けた声と同時に私たちは気を緩めます。そんな時、斧を握った男が突進してきました。
完全に気が緩んだ私とアンヌ先生。ブランクも反応が遅れます。
斧を持った男の突進は、一番近くにいて、隙が多かった私に向けられていました。
「嫌です! 私だって! 私だって! 足手まといはもう嫌なんです!! 波動魔法、波動」
その瞬間、波動とは違う魔法が、ジャンヌさんの手から放たれました。
「静かにしてね」
私は突然飛び込んできたもう一人の口を抑えます。暗くて顔が良く見えませんが、小柄なことだけはわかりました。
「ブランク、周囲に敵は?」
「いないな。それよりその女はどうする?」
ブランクが指先から炎を灯し、周囲を見渡すには十分の光源が出来上がりました。
私は卵色の髪にグラスグリーンの瞳の女生徒。ジャンヌさんと目があいました。
ええええ!? よりによって一番戦闘力が低いジャンヌさん!?
「今すぐ戻りましょう?」
私がそう呟くと、ブランクは目を逸らしてしまいます。どういうつもりなのかしら。
「転移は魔力量が必要でな。万が一の時に残しておくべきだ。この女は見殺しにするか連れていくか。俺はそう聞いている」
いえ、一言もそんな風に言っていませんけど?
…………答えは決まっている。私はジャンヌさんの口を抑える手をゆっくり離して、彼女ともう一度目を合わせます。
「ジャンヌさん、私達はこれからアンヌ先生を助けに行きます。申し訳ありませんが、貴女もついてきたのですから、ご同行願います」
「そ、それは構いませんが…………こちらの方は?」
「えと…………」
「初めまして、姫の学友さん。俺はブランク・エテルネル。あー…………王宮に努める魔術師さ」
どうやら王宮で働く魔術師を自称し、様々な上位の魔法も、実家に伝わる特異な魔法であるといい、人の良いジャンヌさんはあっさり信じてしまいました。
ブランクが私達三人まとめて姿を消すと、ジャンヌさんはヒャッ!? と声を上げてしまいましたが、音は洞穴を反響しませんでした。
「こいつは幻惑魔法と守護魔法を掛け合わせたものだ。姿形、声に至るまで俺たち三人以外に共有されることはない。自由に喋っていいぞ。まあ普通の人は使えないがな」
ブランクはあるはずもない魔法を、適当な言葉ででっち上げ、ジャンヌさんはふむふむと納得しながら進みました。
ちょっとブランクさん私の時より優しくありませんか?
私達はブランクを先頭にして三人でアンヌ先生を探しました。しかし、洞穴の奥の方で捕まっているようには見えません。
「こっちじゃないのかしら」
「待て。戦闘音が聞こえる。入り口の方だ」
「え?」
私達は急いで抜け出した時の入り口に向かいます。そこでは未だに数人に取り囲まれながら、戦い続けるアンヌ先生の姿がありました。
「あれから何時間たったと?」
「たった一人でこれだけの人数…………」
アンヌ先生は腕から血を流し、服は土埃で汚れ、肩で呼吸をしています。顔色は青白く、おそらく状態魔法で毒やら麻痺やらを食らっている状態なのでしょう。
「すぐ助けないと! ブランク! このままやってもいいわよね?」
「いや、姿形を消しても、直接触れるなり、魔法で誰かに干渉すれば、その瞬間に俺たち三人の姿をさらすことになる。俺とお前は良いが…………」
そういいながらブランクは、ジャンヌさんの方に視線を向けますが、それに気付いたジャンヌさんの表情は…………覚悟は決まっていました。
そしてアンヌ先生が膝をつき、もう一秒も待てない状況になってしまいました。
「問題ねーな」
「波動魔法、波動」
「魔砲・煉獄龍」
私が波動を放つと同時に、ブランクは東雲色の龍を象った炎で、男たちの周囲を取り囲んだ。見たこともない魔法に男たちもアンヌ先生もジャンヌさんも当然私も目を見開いて驚きます。
この世界に完全な火属性の魔法はない。ないはずだ。付与魔法で他の魔法に炎をの特性を混ぜ合わることで疑似的に再現はできるが、あの様に自在に炎を操る魔法は、この世界では神か悪魔しか使えないものとしている。
私達三人はこの隙と言わんばかりにアンヌ先生のところに駆け寄ります。
「ご無事ですか?」
「…………姫殿下? 何故?」
アンヌ先生は余裕もないのか、いつもの特徴的喋り方をしてくれませんでした。
「どいてろ」
ブランクが回復魔法と似た何かでアンヌ先生を治療し始めます。その頃ぐらいに男たちが私達の存在に気付き始めました。
「おい! お前、治療している間時間を稼げ!」
「ええ!? 一人でこの人数を!?」
ブランクが無茶を言い放ちますが、状況が状況ですし、仕方ありません。
ジャンヌさん含めた三人を庇う様に私は立ちはだかります。
「…………」
波動魔法と時空魔法だけ使える状況は変わらない。
「波動魔法、三相交流波動」
三つの波動を少しずつずらして一つの分厚い光線のようにして放ち続ける特殊な波動。手を翳し続けるか、魔力が切れるその時まで放射可能で、手の向きを変えることで攻撃を続けられます。
私はそれをしながら誰一人こちらに近づけさせませんでした。
しかし、相手も魔術師。当然、何かしらの手段で潜り抜けようとしてきます。
「時空魔法、加速」
「こっちも時空魔法、加速」
相手の加速にあわせ、私も腕の動かす速度を上げますが、それでも正面ががら空きになってしまうことに変わりありませんでした。
「幻惑魔法、蜃気楼」
その隙を見逃すほど相手も素人ではありません。 ナイフを持って突進してきた男が幻惑魔法で複数に分裂しました。
私は右手で三相交流波動を放ちながら、左手を翳します。両手から放つのは初めてですが、やらなければ、やられる。
「波動魔法、波動」
しかし、放つことができた波動が被弾したのは、相手が作った蜃気楼でしかありませんでした。
あ、終わった。こんなところで。こんなところで終わる訳には…………王国を救わないといけないのに。ここで死ねない。死にたくない。
「姫様!!!」
男の突進に合わせて、私の身体は右側に突き飛ばされました。バランスを崩した私が次に見たのはナイフを持った男と、その男の正面に立っているジャンヌさんでした。
「ジャンヌさん!」
しかし、ほどなくしてナイフを持った男は思いっきり吹き飛ばされます。ジャンヌさんの顔すれすれにはブランクの足があり、ナイフはカランカランと音を立てながら床に転がりました。
「この女の治療は終わった!」
「後でお説教ですよぉ~」
私が振り変えると、そこにはまだ完全回復ではありませんが、応急処置の終わったアンヌ先生が、何とか余裕をみせようと普段通りの口調で喋ってくれました。
「アンヌ先生!」
「さてと、魔力もある程度頂きました。貴方は…………いえ、今は不問にさせて頂きます。助けて頂きありがとうございます」
アンヌ先生がぺこりとお辞儀をし、ブランクはそれを無視します。
「こら! お礼を言われたのにその態度は失礼でしょ!」
私がブランクの頭を思いっきり叩くと、ブランクはなんだこの女と言いたげな顔で私を睨みます。
「俺たちのこと忘れねえか?」
そう言った男たちがこちらにじりじりと近寄ってきた。
「もうこれはいりませんねぇ~」
アンヌ先生が後ろにあった城壁を解除します。これによってアンヌ先生は、ずっと壁作りとその維持に裂いていた分の魔力を取り戻しました。
「お披露目しましょう。私の奥義。クリスティーンさん、ジャンヌさん。特別講義の時間です」
少しだけ真面目な口調に戻るアンヌ先生。私とジャンヌさんはその姿をしっかりとこの目に焼き付けるように、見つめる。
それを確認したアンヌ先生は、にこりと笑った。今度は昼間の別れとは違う。安心感のある笑顔だ。
「守護魔法、舞台」
そう言ったアンヌ先生の周囲には結界が張り巡らされます。そしてその結界は、こちらににじり寄ってきた男たちの方にも一気に伸びていきました。
足元を完全に結界でロックされ、逃げ出すことを禁止された男たちは魔法を放つと、個々人がが結界に詰め込まれたのか、自身の魔法が自身に跳ね返っていました。
「ダメですよぉ~。魔法のご声援はご遠慮願いますねぇ~」
そしてアンヌ先生の立ち位置が他の人より高い位置になり、まるで舞台に立っているような位置関係になりました。
「波動魔法、時代が追い付けない歌」
あ、これ絶対ゲームスタッフがネタで考えた魔法だ。変な設定だけ用意するから、真面目な場面で急にゲームの事思い出すじゃない。
そんなことはおいといて、アンヌ先生の波動魔法は音になり、響き渡り、魔法が反響する結界の中にいる男たちは響き続ける騒音によりそのすべてがぐったりとその場に倒れ込みました。
「さてさて、戻りましょうかぁ~」
アンヌ先生の気の抜けた声と同時に私たちは気を緩めます。そんな時、斧を握った男が突進してきました。
完全に気が緩んだ私とアンヌ先生。ブランクも反応が遅れます。
斧を持った男の突進は、一番近くにいて、隙が多かった私に向けられていました。
「嫌です! 私だって! 私だって! 足手まといはもう嫌なんです!! 波動魔法、波動」
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