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130話 馬上槍大会のご案内
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新規採用の教員の紹介が終わった直後、私達は新たなにクラス再編まで行われることが発表されました。
今後は各分野専用の魔法の授業は、すべて全クラス同時並行でおこわなれることになり、各教員の指定する教室やグランドに生徒が向かう形式になりました。
ちなみに、従来では第一適性の魔法しか講義を受けられませんでしたが、今後は講義の度に適性のある講義に参加してよいという方針だそうです。
つまり、私は波動魔法と時空魔法の講義。アンヌ先生とお母様の講義に参加ができます。
まるで大学のカリキュラムね。まあ、でもこの方が様々な魔法使いと合同で授業をしやすく、連携も取りやすいという名目なのでしょうね。
それにしても、私の担任がエリザベートって職権乱用なのではないでしょうか。絶対に職権乱用です。さすが悪役令嬢! ずるい!
私達のクラスは全員ではありませんが、比較的に身分の高い生徒が集められているように思えます。ジャンヌさんとは別々のクラスになってしまいましたが、タッグ制度は引き続きなのでしょうか。
周囲を見渡して知っている顔と言えばポツポツいらっしゃいますが、カトリーヌさんとオリバーね。
相変わらず前の席は貴族が独占していますのね。
後ろを見れば、元牢屋仲間のメラニーさんなど、平民生徒もいらっしゃいましたが、今までのAクラスの時と違い、一列しかいらっしゃいません。
選ばれた人間だけが編成されていると言うことでしょうか。よく見れば、平民生徒たちの身なりもそれなりに良い。
…………ああ、そうか。このクラスは比較的に戦闘から遠ざけられたクラスなんだ!?
エリザベートは監視だ。王族である私が逆らえない様に、私より偉い人間が直接傍にいられるように教員になったんだ。
つまりこの再編成は、ジェラールとエリザベートの指示。今朝方、ジェラールが出かけていくエリザベートを見ていたのも、今日のことを考えていたのね。
やられたわ。このままでは放課後の移動も全部制限されかねない。
さらに言えば、エリザベートは時空魔法と幻惑魔法の使い手。私の非公式の幻惑魔法なんて一瞬で見破られるでしょう。
「それでは本日の講義を始めたいのですが、その前に私が王妃であるとお気づきの皆様には、私が職権乱用でここにいると思われても仕方ありませんので、まずは実力差をお見せしましょう。全員で私を殺すつもりで魔法を行使なさい」
いや、それいきなり王妃に言われ、魔法ぶっ放せる猪突猛進のイノシシ生徒いないでしょう。
「波動魔法、巨砲」
いの一番に大技をかっ飛ばしたのは銀髪にエリザベートと同じ深紅の瞳の生徒。カトリーヌさんでした。貴女でしたかイノシシ。
「…………」
轟音が教室を襲い、その波動魔法はエリザベート目掛けて真っすぐ飛んでいきますが、エリザベートはそれを見てため息をついて素手で受け止めて見せた。
「え?」「素手?」「嘘?」「なんで?」「カリーナ家の息女って破壊力のある波動魔法の娘だろ?」
「本来、波動魔法は自分よりも魔力量があり、実力のある相手でも、相手の魔力量関係なしに、物理的に干渉し、攻撃ができる唯一の魔法です。ですが、それはより圧倒的な魔力量で他の魔法と同じように自身の肉体で防ぐことが可能です。魔力量は魔術師が魔法を研鑽するごとに比例し、成長する。すなわち、先ほどの光景こそが、私の人生の結果です」
カトリーヌさんの渾身の波動魔法を素手で防ぐ。あんなものを見せられてしまえば、もう誰も目の前にいる人間に権力でも魔術でも敵わないと理解する。
生徒たちで出し抜こうと考えることも、難しい。
これはきっと実力差を見せることによって、職権乱用の疑いを晴らすのが目的ではなく、私がクラスメイトと協力して何かエリザベートの意図しないことをしない為に釘を打たれたんだ。
ブランクといい、ジャンヌさん達といい、ジェラールややエリザベートといい、あとオリバーのバカといい、どうしてこう上手く回らないのよ。
もしかして、私の味方ってスザンヌだけ?
そんなことを考えていると、エリザベートが教卓の横に一枚の板を立てかけました。
黒板でも発明したら一儲けできそうね。何か文字が書かれたボードをぼーっと眺めていますと、そこには馬上槍大会の文字が堂々と書かれていました。
「一か月後、我が魔法学園では馬上槍大会が開催されることになりました。歴史としては私が卒業して数年後くらいから始まって今年で大会も十回目を迎えることとなり…………」
エリザベートが大会の説明を始める。馬上槍大会ね。乙女ゲームにないイベントはあまり重要なイベントにならないし、どうでもいいのよね。
…………いえ、乙女ゲームにありませんでしたが、ある意味魔法遠征はすごく重要なイベントだったといえなくもないのですが。
馬上槍かぁ。こんなものに出ていたら、余計にワンダーオーブを手に入れる機会を失いそうだわ。参加不参加も自由なら、私は不参加が丁度いいわね。
今後は各分野専用の魔法の授業は、すべて全クラス同時並行でおこわなれることになり、各教員の指定する教室やグランドに生徒が向かう形式になりました。
ちなみに、従来では第一適性の魔法しか講義を受けられませんでしたが、今後は講義の度に適性のある講義に参加してよいという方針だそうです。
つまり、私は波動魔法と時空魔法の講義。アンヌ先生とお母様の講義に参加ができます。
まるで大学のカリキュラムね。まあ、でもこの方が様々な魔法使いと合同で授業をしやすく、連携も取りやすいという名目なのでしょうね。
それにしても、私の担任がエリザベートって職権乱用なのではないでしょうか。絶対に職権乱用です。さすが悪役令嬢! ずるい!
私達のクラスは全員ではありませんが、比較的に身分の高い生徒が集められているように思えます。ジャンヌさんとは別々のクラスになってしまいましたが、タッグ制度は引き続きなのでしょうか。
周囲を見渡して知っている顔と言えばポツポツいらっしゃいますが、カトリーヌさんとオリバーね。
相変わらず前の席は貴族が独占していますのね。
後ろを見れば、元牢屋仲間のメラニーさんなど、平民生徒もいらっしゃいましたが、今までのAクラスの時と違い、一列しかいらっしゃいません。
選ばれた人間だけが編成されていると言うことでしょうか。よく見れば、平民生徒たちの身なりもそれなりに良い。
…………ああ、そうか。このクラスは比較的に戦闘から遠ざけられたクラスなんだ!?
エリザベートは監視だ。王族である私が逆らえない様に、私より偉い人間が直接傍にいられるように教員になったんだ。
つまりこの再編成は、ジェラールとエリザベートの指示。今朝方、ジェラールが出かけていくエリザベートを見ていたのも、今日のことを考えていたのね。
やられたわ。このままでは放課後の移動も全部制限されかねない。
さらに言えば、エリザベートは時空魔法と幻惑魔法の使い手。私の非公式の幻惑魔法なんて一瞬で見破られるでしょう。
「それでは本日の講義を始めたいのですが、その前に私が王妃であるとお気づきの皆様には、私が職権乱用でここにいると思われても仕方ありませんので、まずは実力差をお見せしましょう。全員で私を殺すつもりで魔法を行使なさい」
いや、それいきなり王妃に言われ、魔法ぶっ放せる猪突猛進のイノシシ生徒いないでしょう。
「波動魔法、巨砲」
いの一番に大技をかっ飛ばしたのは銀髪にエリザベートと同じ深紅の瞳の生徒。カトリーヌさんでした。貴女でしたかイノシシ。
「…………」
轟音が教室を襲い、その波動魔法はエリザベート目掛けて真っすぐ飛んでいきますが、エリザベートはそれを見てため息をついて素手で受け止めて見せた。
「え?」「素手?」「嘘?」「なんで?」「カリーナ家の息女って破壊力のある波動魔法の娘だろ?」
「本来、波動魔法は自分よりも魔力量があり、実力のある相手でも、相手の魔力量関係なしに、物理的に干渉し、攻撃ができる唯一の魔法です。ですが、それはより圧倒的な魔力量で他の魔法と同じように自身の肉体で防ぐことが可能です。魔力量は魔術師が魔法を研鑽するごとに比例し、成長する。すなわち、先ほどの光景こそが、私の人生の結果です」
カトリーヌさんの渾身の波動魔法を素手で防ぐ。あんなものを見せられてしまえば、もう誰も目の前にいる人間に権力でも魔術でも敵わないと理解する。
生徒たちで出し抜こうと考えることも、難しい。
これはきっと実力差を見せることによって、職権乱用の疑いを晴らすのが目的ではなく、私がクラスメイトと協力して何かエリザベートの意図しないことをしない為に釘を打たれたんだ。
ブランクといい、ジャンヌさん達といい、ジェラールややエリザベートといい、あとオリバーのバカといい、どうしてこう上手く回らないのよ。
もしかして、私の味方ってスザンヌだけ?
そんなことを考えていると、エリザベートが教卓の横に一枚の板を立てかけました。
黒板でも発明したら一儲けできそうね。何か文字が書かれたボードをぼーっと眺めていますと、そこには馬上槍大会の文字が堂々と書かれていました。
「一か月後、我が魔法学園では馬上槍大会が開催されることになりました。歴史としては私が卒業して数年後くらいから始まって今年で大会も十回目を迎えることとなり…………」
エリザベートが大会の説明を始める。馬上槍大会ね。乙女ゲームにないイベントはあまり重要なイベントにならないし、どうでもいいのよね。
…………いえ、乙女ゲームにありませんでしたが、ある意味魔法遠征はすごく重要なイベントだったといえなくもないのですが。
馬上槍かぁ。こんなものに出ていたら、余計にワンダーオーブを手に入れる機会を失いそうだわ。参加不参加も自由なら、私は不参加が丁度いいわね。
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