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157話 宝石巨人
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「錬金付与魔法、金属剣」
ビルジニが土くれを握り、大地から金属の剣を生成する。土生金でももう少し現実的な金属の生まれ方をするのに。
「来るわよビルジニ!」
ドシンドシンと音を立てながら接近してくるのは巨大な青い宝石の塊。
「宝石巨人・青玉ね。時空魔法も使ってくるはずよ」
「姫君は博識だね」
ゲームオタクですみません。そんなことより私達は今、散策中に見つけた足跡を追っていたら、偶然モンスターと遭遇してしまいました。
宝石巨人系のモンスターは基本的に足が遅いのですが、青玉タイプは別です。人間よりも速い加速で突進してくるのです。
宝石巨人は予想通り加速を使用してきましたが、私はとあることに気付く。
移動と共に空間が歪んでいる?
「そういうことね。加速しながら空間を捻じ曲げているんだわ」
「なるほどね。姫君は剣で対抗できると思うかい?」
「できなくはないわ。宝石巨人は関節部分に物理ダメージを受けると崩れるの。むしろその他の物理攻撃ではない魔法はすべて完封するわ」
「了解」
「時空魔法、加速」
私は私とビルジニ二人を加速させ、ビルジニは一直線に宝石巨人に飛び込む。
真っ先に首を狙って切り落とそうとするも、腰を低くし躱されてしまう。
飛び込みの都合でジャンプしてしまったビルジニに思いっきり殴りかかる宝石巨人に私は気付く。
「危ない! 守護魔法、結界」
ビルジニと宝石巨人の間に一枚の結界。守護魔法も物理作用の魔法の為、宝石巨人にぶつけることができる。
関節ではなく拳にダメージを与えただけなのであまり決定打になりにくくも、ビルジニを護ることができました。
「すまない姫君。首は躱されやすそうだね。思ったより機敏だ」
「そうね、屈むことで避けにくいのは腰とかだと思うわ。足元は跳躍でなんとかされそうですし」
「確かにね」
宝石巨人が再度タックルを仕掛けてこようとしたため、加速中の私達はそれを見てから躱す。
お互いが加速中なら、多少は向こうが速くても躱せなくはない。
「波動魔法、地割れ」
私は大地に波動魔法を送り込み、宝石巨人の足元に大きな地割れを起こしました。
宝石巨人は地割れに片足が巻き込まれそのまま走ろうとした勢いで右足と胴体が外れてしまう。
「さてと、残りやっちゃいましょう?」
「そうだね」
私とビルジニは、念のため宝石巨人が再起することがないように関節部に金属の剣や波動魔法をぶつけておいてバラバラにしておきました。
「綺麗な宝石ね」
「さすがに大きいかな。持ち帰ろうとしないでくれよ?」
「いらないわよ。宝石ならもっと大切な人から貰いたいわ」
せっかくのなので私でも扱える大きさの剣を作って貰い、二人で散策を再開します。
しかし、さきほどの戦いで足跡は見失ってしまいました。
二人で宝石巨人の死骸の近くをウロウロしていると、そこには別の何かが近づいてきました。
「なにあれ?」
「姫君も知らない魔獣か。僕にもわかりそうにないや」
そこにいたのは赤いワニ。それは一目散に走ってきては宝石巨人の死骸を食らいつき始めました。
「餌は鉱石のようだね。今のうちに逃げよう」
「え、ええ」
蜘蛛と言いワニと言い、ゲーム未登場魔獣が出てきては対処ができない。
魔界に来ることなんて想定していなかったから、魔獣のことなんて何にも考えていなかったわ。
ワニは宝石を食い散らかすだけで私達には興味がなさそうでした。ひとまず安心。
しかし、生態がわからない以上近づくのも危険。私達は辿っていた足跡に向かうことを諦めました。
「一度焚火の場所に戻ろう。誰かが煙に気付いて合流しているかもしれない」
「ええ、そうね」
ワニや他の魔獣を警戒しながら煙を頼りに私たちは焚火をしている地点に戻りました。
「クリスティーン姫! ご無事で」
ジョアサンたちのところに戻りますと、そこにはアレクシスが加わっていました。
「アレクシス! 良かったわ。他のみんなはまだみつかりませんが、これで五人ですね」
「いいえ姫様。六人です」
突然女性の声が聞こえ、振り返るとそこにはいつものように後ろからスザンヌが現れました。
「なんで私の後ろにいるのよ」
「面白そうでしたので」
ひとまずこれで六人。残るメンバーはミゲル、リビオ、オリバー、ジャンヌさん。
全員無事だといいのですけど。
ビルジニが土くれを握り、大地から金属の剣を生成する。土生金でももう少し現実的な金属の生まれ方をするのに。
「来るわよビルジニ!」
ドシンドシンと音を立てながら接近してくるのは巨大な青い宝石の塊。
「宝石巨人・青玉ね。時空魔法も使ってくるはずよ」
「姫君は博識だね」
ゲームオタクですみません。そんなことより私達は今、散策中に見つけた足跡を追っていたら、偶然モンスターと遭遇してしまいました。
宝石巨人系のモンスターは基本的に足が遅いのですが、青玉タイプは別です。人間よりも速い加速で突進してくるのです。
宝石巨人は予想通り加速を使用してきましたが、私はとあることに気付く。
移動と共に空間が歪んでいる?
「そういうことね。加速しながら空間を捻じ曲げているんだわ」
「なるほどね。姫君は剣で対抗できると思うかい?」
「できなくはないわ。宝石巨人は関節部分に物理ダメージを受けると崩れるの。むしろその他の物理攻撃ではない魔法はすべて完封するわ」
「了解」
「時空魔法、加速」
私は私とビルジニ二人を加速させ、ビルジニは一直線に宝石巨人に飛び込む。
真っ先に首を狙って切り落とそうとするも、腰を低くし躱されてしまう。
飛び込みの都合でジャンプしてしまったビルジニに思いっきり殴りかかる宝石巨人に私は気付く。
「危ない! 守護魔法、結界」
ビルジニと宝石巨人の間に一枚の結界。守護魔法も物理作用の魔法の為、宝石巨人にぶつけることができる。
関節ではなく拳にダメージを与えただけなのであまり決定打になりにくくも、ビルジニを護ることができました。
「すまない姫君。首は躱されやすそうだね。思ったより機敏だ」
「そうね、屈むことで避けにくいのは腰とかだと思うわ。足元は跳躍でなんとかされそうですし」
「確かにね」
宝石巨人が再度タックルを仕掛けてこようとしたため、加速中の私達はそれを見てから躱す。
お互いが加速中なら、多少は向こうが速くても躱せなくはない。
「波動魔法、地割れ」
私は大地に波動魔法を送り込み、宝石巨人の足元に大きな地割れを起こしました。
宝石巨人は地割れに片足が巻き込まれそのまま走ろうとした勢いで右足と胴体が外れてしまう。
「さてと、残りやっちゃいましょう?」
「そうだね」
私とビルジニは、念のため宝石巨人が再起することがないように関節部に金属の剣や波動魔法をぶつけておいてバラバラにしておきました。
「綺麗な宝石ね」
「さすがに大きいかな。持ち帰ろうとしないでくれよ?」
「いらないわよ。宝石ならもっと大切な人から貰いたいわ」
せっかくのなので私でも扱える大きさの剣を作って貰い、二人で散策を再開します。
しかし、さきほどの戦いで足跡は見失ってしまいました。
二人で宝石巨人の死骸の近くをウロウロしていると、そこには別の何かが近づいてきました。
「なにあれ?」
「姫君も知らない魔獣か。僕にもわかりそうにないや」
そこにいたのは赤いワニ。それは一目散に走ってきては宝石巨人の死骸を食らいつき始めました。
「餌は鉱石のようだね。今のうちに逃げよう」
「え、ええ」
蜘蛛と言いワニと言い、ゲーム未登場魔獣が出てきては対処ができない。
魔界に来ることなんて想定していなかったから、魔獣のことなんて何にも考えていなかったわ。
ワニは宝石を食い散らかすだけで私達には興味がなさそうでした。ひとまず安心。
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