182 / 228
177話 遠慮のない関係
しおりを挟む
今日は休日。現在私の部屋には椅子に座って紅茶を飲む私と、勝手に人のベッドで読書している魔王の二人だけ。
休日に何時間も部屋にいることも退屈だなと思い、私は部屋で勝手にくつろいでいるブランクを見て名案を思い付きました。
こいつはめんどくさがりなだけで転移ができる。適当な理由をつけて王都に連れていってもらいましょう。
「ねえねえ? この部屋にいても暇でしょ? どこかに出かけない?」
「魔王城の玉座より退屈じゃねーぞ」
「あんな場所にポツンと一人で座っちゃう方が悪くない?」
お互い無言。どうやらブランクは言い返すことができなくなってしまったのでしょう。本人もなんであそこに一人でいるのか考え始めてしまいました。
「どこにでかけたいんだ?」
あ、話逸らしましたね。まあ、その方が都合が良いのですけど。
「ブランクと二人ですからね。貴方はでかけるならどこが良いのかしら?」
「俺? お前が出かけたいのに俺の行きたい場所を言ってどうするんだ?」
ブランクは眉を曲げて私を睨むように見てきました。やっとこちらを見て話してくれたわね。
「せっかくですから二人とも楽しめる場所が良いでしょ?」
「…………教会のないところ」
「行きたくない場所も聞いておきたいですけど、行きたい場所をお願いしていい?」
私の質問を面倒に感じたブランクは、開いていた本に目を落とすと、何かを思いついたのか、その本を浮かせて私の目の前に飛ばしてきました。
「何の魔法よ」
「聞くだけ無駄だ。俺しか使えない。それよりそれを見てみろ」
私は受け取った本の開いているページを確認します。そこには広い海の絵が描かれていました。
「あんた恋愛小説なんて読んでいたのね」
「お前の私物が恋愛小説しかないんだろ」
ああこれ私のでしたか。確かに読んだことのある小説でしたが、ブランクでも読むのですね。
そこはちょうど主人公がヒーローに気持ちを伝えるシーン。海に沈む夕日を背に、ヒーローからの告白の返事をするシーンでした。
告白ね。私も愛している人から告白されたいし、こんな最高のロケーションで返事したい。
「でも海ですか」
この世界に水着はない。入浴は裸。大衆浴場には行ったことがありませんが、魔王城で入浴している時にジャンヌさんから聞いた話ですと、肌着を身につけたまま入るそうです。
海に行っても、景色を見る以外にできることってあるのかしら。ああ、そうだ。確か子供の頃に似たようなことがありましたね。
「では海に連れていきなさい!」
「正気か? まあ、海までなら転移の距離も短いし、今は本体だから余裕だが」
そう言ったブランクは、ベッドからおりて足元に青白い魔法陣を作り始めます。視線をこちらに向け、右手で私を手招きします。
ちなみにこの世界の手招きは、手のひらを上にして四本の指を握るように曲げたり伸ばしたりする動作を反復します。
かかってこいよって聞こえてきそうですが、おいでという意味です。
私がブランクに近寄ると、ブランクは私を抱き寄せて、青白い魔法陣の光に包まれます。どうやら抱き寄せたのは、私が少し魔法陣からはみ出ていたからみたいです。
急に抱き寄せるものですから、心臓に悪い。
ブラン王国北西部。カリーナ公爵領エリカ海岸。海龍種の魔獣も泳ぐアヴァンテュール海に面するブラン王国で唯一の沿岸部です。
白い砂浜に青い海。夏であれば最高と言いたいところですが、水着もないこの世界でわざわざ夏の海に行く必要性はないんですよね。
「ブランク、ちょっとついてきて」
「ああ」
私はすぐそこにある港町を指さして彼は後ろからノソノソとついてきます。
町民と会話をしてお金を渡すと、二本の釣竿と餌を分けて貰いました。
「どう?」
「釣りか? まあ、いいだろう」
釣りには少しだけ自信がある。前世では未経験のままでしたが、この世界に生まれ変わってから定期的にジェラールの釣りに付き合っていたのですから。海だって余裕のハズ!
二人で並んでのんびりと釣りをしたいのですが、どこがいい場所か全くわかりません。
「せっかくだ。沖に行こう」
「そうね、船を借りてくるわ」
「それはいらん。掴まれ」
そう言ってブランクが手を伸ばし、私がその手を握った瞬間。私とブランクは一瞬で転移してしまいます。場所は海の真上。
垂直落下してしまえばドレスの私は溺れてしまいます。
「きゃああああああ!?」
「安心しろ」
そう言われブランクに頭を撫でられます。私達が海面にぶつかる瞬間。私は全力で目をつぶってしまいましたが、いつまでたっても濡れません。
そして私は何かの上に立ちました。カツンカツンとした感触。そして少しだけツルンと足を持っていかれそうな足場。
目を開くと海面が凍り付いていて、私達は氷塊の上に立っていました。
「普通に氷塊を作ってから転移して欲しかったわ」
氷を触ってみて私は更に驚く。冷たくない。
「これなら座れるだろ」
「ええ、ありがと」
二人並んで数時間を過ごします。ブランクに連れ出される時は、王宮内で誰も私がいないことに違和感を感じない為問題ありません。
釣り上げるたびに互いの釣果を見せ合っては、いつの間にかどちらが大きな魚を釣り上げるかという勝負に発展してしまいました。
「ちょっとブランク! タコはだめこっち向けないで!」
「苦手なのか? 悪魔的なのに?」
「そこ基準!? 違うわそれは墨を!」
私が叫んだ瞬間。タコから真っ黒の液体が私の体にかけられそうになります。
「ひぃ!? 守護魔法!」
しかし間に合いません。墨で汚れることを覚悟した私は、海に飛び込む時同様に目をつぶりましたが、また何も感じません。
「ほら。汚れなかったぞ」
その声を聴いてから目を開けると、私に噴きかけられた墨は、宙を漂って海に落とされました。
「あり、がと」
私は隣に座る魔王を見つめる。横暴だけど時々優しい。お互いのことを言いたいことを言い合える気楽な関係。
そして魔界で私がピンチな時に助けてくれた。あれが彼なりに自分のメリットの為だったとしても、私にはその行動だけで充分だったのかもしれない。
思えば九年ぶりに再開した時ですら嬉しかった。この世界に来て初めて街に連れ出してくれたのも彼だ。
ジャンヌの元にみんなが集まった時に、誰に裏切られるよりも彼に裏切られたことが一番ショックだった。
遠慮なく文句を言って言われての関係。最初に秘密を共有した人。
彼となら、今よりも知らない世界に行けるだろうか。もっといろんなことを経験して、たくさんドキドキできるだろうか。
そう考え始めると、左胸の鼓動が高まっていくことに気付く。体内で起きていることなのに、ブランクまで聞こえているのではないかと心配になるほどに強い。
「ね…………ねえ」
「どうした?」
互いの視線がぶつかる。よく見ればすべすべな白い肌。綺麗な二重に鋭い目つき。鼻も彫刻から取ってきたように形が良い。この顔を見ていたら頭がおかしくなりそうだ。
「…………そろそろ帰らない?」
私は、この二人きりの狭い氷上にいることが耐えられなくなりました。
休日に何時間も部屋にいることも退屈だなと思い、私は部屋で勝手にくつろいでいるブランクを見て名案を思い付きました。
こいつはめんどくさがりなだけで転移ができる。適当な理由をつけて王都に連れていってもらいましょう。
「ねえねえ? この部屋にいても暇でしょ? どこかに出かけない?」
「魔王城の玉座より退屈じゃねーぞ」
「あんな場所にポツンと一人で座っちゃう方が悪くない?」
お互い無言。どうやらブランクは言い返すことができなくなってしまったのでしょう。本人もなんであそこに一人でいるのか考え始めてしまいました。
「どこにでかけたいんだ?」
あ、話逸らしましたね。まあ、その方が都合が良いのですけど。
「ブランクと二人ですからね。貴方はでかけるならどこが良いのかしら?」
「俺? お前が出かけたいのに俺の行きたい場所を言ってどうするんだ?」
ブランクは眉を曲げて私を睨むように見てきました。やっとこちらを見て話してくれたわね。
「せっかくですから二人とも楽しめる場所が良いでしょ?」
「…………教会のないところ」
「行きたくない場所も聞いておきたいですけど、行きたい場所をお願いしていい?」
私の質問を面倒に感じたブランクは、開いていた本に目を落とすと、何かを思いついたのか、その本を浮かせて私の目の前に飛ばしてきました。
「何の魔法よ」
「聞くだけ無駄だ。俺しか使えない。それよりそれを見てみろ」
私は受け取った本の開いているページを確認します。そこには広い海の絵が描かれていました。
「あんた恋愛小説なんて読んでいたのね」
「お前の私物が恋愛小説しかないんだろ」
ああこれ私のでしたか。確かに読んだことのある小説でしたが、ブランクでも読むのですね。
そこはちょうど主人公がヒーローに気持ちを伝えるシーン。海に沈む夕日を背に、ヒーローからの告白の返事をするシーンでした。
告白ね。私も愛している人から告白されたいし、こんな最高のロケーションで返事したい。
「でも海ですか」
この世界に水着はない。入浴は裸。大衆浴場には行ったことがありませんが、魔王城で入浴している時にジャンヌさんから聞いた話ですと、肌着を身につけたまま入るそうです。
海に行っても、景色を見る以外にできることってあるのかしら。ああ、そうだ。確か子供の頃に似たようなことがありましたね。
「では海に連れていきなさい!」
「正気か? まあ、海までなら転移の距離も短いし、今は本体だから余裕だが」
そう言ったブランクは、ベッドからおりて足元に青白い魔法陣を作り始めます。視線をこちらに向け、右手で私を手招きします。
ちなみにこの世界の手招きは、手のひらを上にして四本の指を握るように曲げたり伸ばしたりする動作を反復します。
かかってこいよって聞こえてきそうですが、おいでという意味です。
私がブランクに近寄ると、ブランクは私を抱き寄せて、青白い魔法陣の光に包まれます。どうやら抱き寄せたのは、私が少し魔法陣からはみ出ていたからみたいです。
急に抱き寄せるものですから、心臓に悪い。
ブラン王国北西部。カリーナ公爵領エリカ海岸。海龍種の魔獣も泳ぐアヴァンテュール海に面するブラン王国で唯一の沿岸部です。
白い砂浜に青い海。夏であれば最高と言いたいところですが、水着もないこの世界でわざわざ夏の海に行く必要性はないんですよね。
「ブランク、ちょっとついてきて」
「ああ」
私はすぐそこにある港町を指さして彼は後ろからノソノソとついてきます。
町民と会話をしてお金を渡すと、二本の釣竿と餌を分けて貰いました。
「どう?」
「釣りか? まあ、いいだろう」
釣りには少しだけ自信がある。前世では未経験のままでしたが、この世界に生まれ変わってから定期的にジェラールの釣りに付き合っていたのですから。海だって余裕のハズ!
二人で並んでのんびりと釣りをしたいのですが、どこがいい場所か全くわかりません。
「せっかくだ。沖に行こう」
「そうね、船を借りてくるわ」
「それはいらん。掴まれ」
そう言ってブランクが手を伸ばし、私がその手を握った瞬間。私とブランクは一瞬で転移してしまいます。場所は海の真上。
垂直落下してしまえばドレスの私は溺れてしまいます。
「きゃああああああ!?」
「安心しろ」
そう言われブランクに頭を撫でられます。私達が海面にぶつかる瞬間。私は全力で目をつぶってしまいましたが、いつまでたっても濡れません。
そして私は何かの上に立ちました。カツンカツンとした感触。そして少しだけツルンと足を持っていかれそうな足場。
目を開くと海面が凍り付いていて、私達は氷塊の上に立っていました。
「普通に氷塊を作ってから転移して欲しかったわ」
氷を触ってみて私は更に驚く。冷たくない。
「これなら座れるだろ」
「ええ、ありがと」
二人並んで数時間を過ごします。ブランクに連れ出される時は、王宮内で誰も私がいないことに違和感を感じない為問題ありません。
釣り上げるたびに互いの釣果を見せ合っては、いつの間にかどちらが大きな魚を釣り上げるかという勝負に発展してしまいました。
「ちょっとブランク! タコはだめこっち向けないで!」
「苦手なのか? 悪魔的なのに?」
「そこ基準!? 違うわそれは墨を!」
私が叫んだ瞬間。タコから真っ黒の液体が私の体にかけられそうになります。
「ひぃ!? 守護魔法!」
しかし間に合いません。墨で汚れることを覚悟した私は、海に飛び込む時同様に目をつぶりましたが、また何も感じません。
「ほら。汚れなかったぞ」
その声を聴いてから目を開けると、私に噴きかけられた墨は、宙を漂って海に落とされました。
「あり、がと」
私は隣に座る魔王を見つめる。横暴だけど時々優しい。お互いのことを言いたいことを言い合える気楽な関係。
そして魔界で私がピンチな時に助けてくれた。あれが彼なりに自分のメリットの為だったとしても、私にはその行動だけで充分だったのかもしれない。
思えば九年ぶりに再開した時ですら嬉しかった。この世界に来て初めて街に連れ出してくれたのも彼だ。
ジャンヌの元にみんなが集まった時に、誰に裏切られるよりも彼に裏切られたことが一番ショックだった。
遠慮なく文句を言って言われての関係。最初に秘密を共有した人。
彼となら、今よりも知らない世界に行けるだろうか。もっといろんなことを経験して、たくさんドキドキできるだろうか。
そう考え始めると、左胸の鼓動が高まっていくことに気付く。体内で起きていることなのに、ブランクまで聞こえているのではないかと心配になるほどに強い。
「ね…………ねえ」
「どうした?」
互いの視線がぶつかる。よく見ればすべすべな白い肌。綺麗な二重に鋭い目つき。鼻も彫刻から取ってきたように形が良い。この顔を見ていたら頭がおかしくなりそうだ。
「…………そろそろ帰らない?」
私は、この二人きりの狭い氷上にいることが耐えられなくなりました。
0
あなたにおすすめの小説
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
悪役令嬢の心変わり
ナナスケ
恋愛
不慮の事故によって20代で命を落としてしまった雨月 夕は乙女ゲーム[聖女の涙]の悪役令嬢に転生してしまっていた。
7歳の誕生日10日前に前世の記憶を取り戻した夕は悪役令嬢、ダリア・クロウリーとして最悪の結末 処刑エンドを回避すべく手始めに婚約者の第2王子との婚約を破棄。
そして、処刑エンドに繋がりそうなルートを回避すべく奮闘する勘違いラブロマンス!
カッコイイ系主人公が男社会と自分に仇なす者たちを斬るっ!
転生者はチートな悪役令嬢になりました〜私を死なせた貴方を許しません〜
みおな
恋愛
私が転生したのは、乙女ゲームの世界でした。何ですか?このライトノベル的な展開は。
しかも、転生先の悪役令嬢は公爵家の婚約者に冤罪をかけられて、処刑されてるじゃないですか。
冗談は顔だけにして下さい。元々、好きでもなかった婚約者に、何で殺されなきゃならないんですか!
わかりました。私が転生したのは、この悪役令嬢を「救う」ためなんですね?
それなら、ついでに公爵家との婚約も回避しましょう。おまけで貴方にも仕返しさせていただきますね?
転生したら悪役令嬢だった婚約者様の溺愛に気づいたようですが、実は私も無関心でした
ハリネズミの肉球
恋愛
気づけば私は、“悪役令嬢”として断罪寸前――しかも、乙女ゲームのクライマックス目前!?
容赦ないヒロインと取り巻きたちに追いつめられ、開き直った私はこう言い放った。
「……まぁ、別に婚約者様にも未練ないし?」
ところが。
ずっと私に冷たかった“婚約者様”こと第一王子アレクシスが、まさかの豹変。
無関心だったはずの彼が、なぜか私にだけやたらと優しい。甘い。距離が近い……って、え、なにこれ、溺愛モード突入!?今さらどういうつもり!?
でも、よく考えたら――
私だって最初からアレクシスに興味なんてなかったんですけど?(ほんとに)
お互いに「どうでもいい」と思っていたはずの関係が、“転生”という非常識な出来事をきっかけに、静かに、でも確実に動き始める。
これは、すれ違いと誤解の果てに生まれる、ちょっとズレたふたりの再恋(?)物語。
じれじれで不器用な“無自覚すれ違いラブ”、ここに開幕――!
本作は、アルファポリス様、小説家になろう様、カクヨム様にて掲載させていただいております。
アイデア提供者:ゆう(YuFidi)
URL:https://note.com/yufidi88/n/n8caa44812464
わがままな婚約者はお嫌いらしいので婚約解消を提案してあげたのに、反応が思っていたのと違うんですが
水谷繭
恋愛
公爵令嬢のリリアーヌは、婚約者のジェラール王子を追いかけてはいつも冷たくあしらわれていた。
王子の態度に落ち込んだリリアーヌが公園を散策していると、転んで頭を打ってしまう。
数日間寝込むはめになったリリアーヌ。眠っている間に前世の記憶が流れ込み、リリアーヌは今自分がいるのは前世で読んでいたWeb漫画の世界だったことに気づく。
記憶を思い出してみると冷静になり、あれだけ執着していた王子をどうしてそこまで好きだったのかわからなくなる。
リリアーヌは王子と婚約解消して、新しい人生を歩むことを決意するが……
◆表紙はGirly Drop様からお借りしました
◇小説家になろうにも掲載しています
悪役令嬢になりたくないので、攻略対象をヒロインに捧げます
久乃り
恋愛
乙女ゲームの世界に転生していた。
その記憶は突然降りてきて、記憶と現実のすり合わせに毎日苦労する羽目になる元日本の女子高校生佐藤美和。
1周回ったばかりで、2週目のターゲットを考えていたところだったため、乙女ゲームの世界に入り込んで嬉しい!とは思ったものの、自分はヒロインではなく、ライバルキャラ。ルート次第では悪役令嬢にもなってしまう公爵令嬢アンネローゼだった。
しかも、もう学校に通っているので、ゲームは進行中!ヒロインがどのルートに進んでいるのか確認しなくては、自分の立ち位置が分からない。いわゆる破滅エンドを回避するべきか?それとも、、勝手に動いて自分がヒロインになってしまうか?
自分の死に方からいって、他にも転生者がいる気がする。そのひとを探し出さないと!
自分の運命は、悪役令嬢か?破滅エンドか?ヒロインか?それともモブ?
ゲーム修正が入らないことを祈りつつ、転生仲間を探し出し、この乙女ゲームの世界を生き抜くのだ!
他サイトにて別名義で掲載していた作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる