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184話 従者という枷
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広場に一人残された私の元に駆けつけるセシルとスザンヌ。私がオリバーの言った言葉を二人に伝えると、二人も私と同じ仮説に行きつきました。
セシルはアリゼのことを知りませんので、あくまでその部分ははぐらかしています。歯切れの悪い私の言葉でしたが、セシルは何か事情があると察してくださいました。
こんな場所に留まっているなんて耐えられない。私は二人の方に視線を向けて口を開きました。
「今すぐにブラン王国に帰りましょう」
そう提案をすると、セシルとスザンヌは、やはりそういうのですね。そういいたそうな表情で私をみていました。そしてスザンヌがわたしに問います。
「本当に宜しいのですか? 今ここでラヌダ帝国側に何の断りもなくログルアット城から出るなんて。場合によっては反逆の意思をみせているようなものかと」
「…………でも、確かめないと。今確かめないと手遅れになってしまうかもしれないわ」
それにもし帝国内でオリバー達の目的地が把握できたからと言っても、本当にアリゼの襲撃に対する応戦だったなら、結局私達は王国に向かうことになります。
私はスザンヌの方に視線を向け、スザンヌがそれに気付いてから声をかけました。
「スザンヌ、貴女は私を止めたいのかしら?」
「いいえ、そのようなことは…………」
スザンヌは首を振ります。茶髪の髪の毛が大きく左右に動きます。
「じゃあ、私を危険な目に合わせたくないのかしら?」
「私はあくまで従者として…………いえ、そうですね。姫様を最も安全にお守りすることが仕事です。その意味ではブラン王国に帰らないという選択肢は私の中では正解でした。姉さんは違うのですか?」
スザンヌがすぐ隣に立つセシルの方に視線を向けると、セシルはにっこりと笑ってこう言った。
「確かに間違った道を歩む主を止めるのが私の仕事ですし、スザンヌは正しいわ。それに私は私の主であるエリザベート王妃より姫様の安全を命じられています。なのでここでブラン王国に行くのは間違いです」
セシルの言うことは正論だ。この場にいる私からも上手な反論もできないし、スザンヌも納得している。
「ほらやっぱり姉さんも「だからもう従者をやめるわ」
「姉さん!?」
「セシル!?」
セシルの口からは、私とスザンヌが耳を疑うような発言が飛び出してきました。私達はポカンとしたままセシルを見つめると、彼女はニッと笑った表情を作ります。
自信ありげな表情のセシルが私の手を取りました。
「行きますよ姫様。あーいえ、クリスティーン! 王族らしさなんて関係ない。私が面倒を見てきた貴女は、ここで足踏みできないでしょう?」
「! ええ、そうね!!」
セシルはもう従者であることを辞める気だ。そこまでして彼女はブラン王国に帰りたいという私の意思を尊重することを優先してくれたのでしょう。
私とセシルが決心する。二人でスザンヌの方に視線を向けると、スザンヌは何かを言いたそうにしていた。私は彼女の言葉を待つ。
「確かに、私がお供してきた姫様は檻に入ってもまだ人を食い殺そうと企てる獅子のような方でしたね」
「絶対違うわ。そこまでじゃないわよ? そこまでじゃないわよね?」
スザンヌが訳の分からない表現で私を現し、私がそれだけは否定したいと何かうまいことを言おうと考えていると、セシルとスザンヌの視線がぶつかる。
そして二人は私の方を見つめて言葉を重ねました。
「「では姫様、一言お願いします」」
二人は求めている。私の言葉を。私は二人が今求めている言葉を頑張って咽喉から吐き出した。
「貴女達はクビよ! だから一緒にブラン王国に行きましょう?」
私がそう声をかけると、セシルもスザンヌも今まで見たことないようないい笑顔をして私に抱き着いてきました。
「もちろんです」「仕方ないですね。友人としてついて行きましょう」
三人でウィルフリードの預けられている倉庫に向かって走っていきました。
セシルはアリゼのことを知りませんので、あくまでその部分ははぐらかしています。歯切れの悪い私の言葉でしたが、セシルは何か事情があると察してくださいました。
こんな場所に留まっているなんて耐えられない。私は二人の方に視線を向けて口を開きました。
「今すぐにブラン王国に帰りましょう」
そう提案をすると、セシルとスザンヌは、やはりそういうのですね。そういいたそうな表情で私をみていました。そしてスザンヌがわたしに問います。
「本当に宜しいのですか? 今ここでラヌダ帝国側に何の断りもなくログルアット城から出るなんて。場合によっては反逆の意思をみせているようなものかと」
「…………でも、確かめないと。今確かめないと手遅れになってしまうかもしれないわ」
それにもし帝国内でオリバー達の目的地が把握できたからと言っても、本当にアリゼの襲撃に対する応戦だったなら、結局私達は王国に向かうことになります。
私はスザンヌの方に視線を向け、スザンヌがそれに気付いてから声をかけました。
「スザンヌ、貴女は私を止めたいのかしら?」
「いいえ、そのようなことは…………」
スザンヌは首を振ります。茶髪の髪の毛が大きく左右に動きます。
「じゃあ、私を危険な目に合わせたくないのかしら?」
「私はあくまで従者として…………いえ、そうですね。姫様を最も安全にお守りすることが仕事です。その意味ではブラン王国に帰らないという選択肢は私の中では正解でした。姉さんは違うのですか?」
スザンヌがすぐ隣に立つセシルの方に視線を向けると、セシルはにっこりと笑ってこう言った。
「確かに間違った道を歩む主を止めるのが私の仕事ですし、スザンヌは正しいわ。それに私は私の主であるエリザベート王妃より姫様の安全を命じられています。なのでここでブラン王国に行くのは間違いです」
セシルの言うことは正論だ。この場にいる私からも上手な反論もできないし、スザンヌも納得している。
「ほらやっぱり姉さんも「だからもう従者をやめるわ」
「姉さん!?」
「セシル!?」
セシルの口からは、私とスザンヌが耳を疑うような発言が飛び出してきました。私達はポカンとしたままセシルを見つめると、彼女はニッと笑った表情を作ります。
自信ありげな表情のセシルが私の手を取りました。
「行きますよ姫様。あーいえ、クリスティーン! 王族らしさなんて関係ない。私が面倒を見てきた貴女は、ここで足踏みできないでしょう?」
「! ええ、そうね!!」
セシルはもう従者であることを辞める気だ。そこまでして彼女はブラン王国に帰りたいという私の意思を尊重することを優先してくれたのでしょう。
私とセシルが決心する。二人でスザンヌの方に視線を向けると、スザンヌは何かを言いたそうにしていた。私は彼女の言葉を待つ。
「確かに、私がお供してきた姫様は檻に入ってもまだ人を食い殺そうと企てる獅子のような方でしたね」
「絶対違うわ。そこまでじゃないわよ? そこまでじゃないわよね?」
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そして二人は私の方を見つめて言葉を重ねました。
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二人は求めている。私の言葉を。私は二人が今求めている言葉を頑張って咽喉から吐き出した。
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私がそう声をかけると、セシルもスザンヌも今まで見たことないようないい笑顔をして私に抱き着いてきました。
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三人でウィルフリードの預けられている倉庫に向かって走っていきました。
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