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213話 眠る魔王
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マルグリットに言われてから三日後。ブランクは目を覚まさないまま。スザンヌも療養中。状況は何も変わらない。
そしてマルグリットの待つ英雄の像。そこに私は七人の人間を連れていく。
「本当に私たちでよいのですか?」
引き連れている最中。アレクシスが疑問を投げかける。アレクシスも自分たちより、大人たちが力を持った方が有利に進めるのではないかと考えているのでしょう。
リビオやビルジニ、ジョアサンも同じ考えなのでしょう。しかし、ミゲルとオリバーの雰囲気は違いました。
「ミゲル、貴方はどう考えているのかしら」
「俺は……言っても逃げない姫を守れるなら、少しでも強くなりたいです。それに魔女との戦いで多少なりとも彼女の攻撃パターンを知っている。実際に戦っている俺たちが戦った方が勝算があるかもしれない」
ミゲルがそう言ったところで、オリバーも続きます。
「我々は一度戦っている。生き延びている。ならばあと一押しを手に入れに行くのもよいでしょう」
そういわれ、ほかのメンバーも納得してくれた。一緒に連れてこられた最後の一人。カトリーヌだけは少し納得が行かない様子でした。
「何か言いたいことがあるのかしら」
「ジャンヌじゃなくて私がここにいる理由はなぜ?」
そう。七人の中で私は最後の一人をジャンヌではなくカトリーヌを選んだ。それも割と即決で決めた。
「……あえて言うなら、貴女とマルグリットの相性が良いって思ったからよ」
「適当な理由なのね」
正確に言えば、別。ジャンヌの光の波動魔法はほぼ完成していることに対して、カトリーヌの威力が高いだけで欠点付きの波動魔法は何かで補う必要がある。
でも、それをわざわざ彼女にいう必要はない。変にプライドが高いし、わざわざ欠点なんて私が言わなくても理解はしているはず。
「マルグリット! 言われた通り、力を与えたい七人を連れてきたわよ」
そういわれた瞬間。周囲は暗転し、世界は宇宙に包まれたような空間に移動する。まるでここが世界が違うようなところ。
私含めた八人がこの場に召喚される。そしてそこにはマルグリットのほかにも六人の神がそろっていました。
それぞれワンダーオーブの受け渡しの時に現れた神。一応、l初対面となる【黄】のワンダーオーブの主もいますが、今はどうでもいい。
「それではこちらの七人でよろしいですね。マイ希望」
「構わないわ」
「それでは彼ら彼女らをしばらくお借りします。現実時間で言えば……十日ほどでしょうか」
「!?」
そんな話、何も聞いていない。みんなも聞かされていなかった情報に驚いている様子ですが、もうすでに足元に魔法陣。七人と神々はすっと消えてしまい、私は何もいうことができないまま学園の英雄像の前に戻されてしまいました。
「十日後って…………それに現実時間っていうのも……まあ、いいわ。必要なことなら甘んじて受け入れましょう。それよりも、みんなの十日分の不在は報告しないとね。言い訳も考えないと…………」
私は一人、転移したみんなの後処理に頭を抱えることになりました。
それに十日間。私も何もしないわけにはも行かない。創造魔法の練習に、もう一つ。
「ジャンヌの特訓は私がする」
セシルを呼び出し、馬車に乗る。王宮に戻ったら、明日にはジャンヌを呼び出しましょう。少しでも強くなって今度こそ本当にアリゼを倒す。
問題は、次にアリゼはいつ来るのか完全にわからないこと。エピローグの戦いが終わった以上、ここから先は明日かもしれないし、十年後かもしれない。
「セシル……王宮についたら」
「わかっています」
ブランクは王宮の客室で眠っている。表向きは帝国の魔術師ということにしてもらっていることで、客人扱い。
さすがに魔王の療養は難しいしね。それでも、私が頻繁に足を運んでいる様子はもしかしたら知れ渡っているのかもしれない。それでも構わなかった。
ベッドで眠るブランク。
生きていることしかわからない彼に、私たちができることは静かに眠らせることしかありませんでした。
そしてマルグリットの待つ英雄の像。そこに私は七人の人間を連れていく。
「本当に私たちでよいのですか?」
引き連れている最中。アレクシスが疑問を投げかける。アレクシスも自分たちより、大人たちが力を持った方が有利に進めるのではないかと考えているのでしょう。
リビオやビルジニ、ジョアサンも同じ考えなのでしょう。しかし、ミゲルとオリバーの雰囲気は違いました。
「ミゲル、貴方はどう考えているのかしら」
「俺は……言っても逃げない姫を守れるなら、少しでも強くなりたいです。それに魔女との戦いで多少なりとも彼女の攻撃パターンを知っている。実際に戦っている俺たちが戦った方が勝算があるかもしれない」
ミゲルがそう言ったところで、オリバーも続きます。
「我々は一度戦っている。生き延びている。ならばあと一押しを手に入れに行くのもよいでしょう」
そういわれ、ほかのメンバーも納得してくれた。一緒に連れてこられた最後の一人。カトリーヌだけは少し納得が行かない様子でした。
「何か言いたいことがあるのかしら」
「ジャンヌじゃなくて私がここにいる理由はなぜ?」
そう。七人の中で私は最後の一人をジャンヌではなくカトリーヌを選んだ。それも割と即決で決めた。
「……あえて言うなら、貴女とマルグリットの相性が良いって思ったからよ」
「適当な理由なのね」
正確に言えば、別。ジャンヌの光の波動魔法はほぼ完成していることに対して、カトリーヌの威力が高いだけで欠点付きの波動魔法は何かで補う必要がある。
でも、それをわざわざ彼女にいう必要はない。変にプライドが高いし、わざわざ欠点なんて私が言わなくても理解はしているはず。
「マルグリット! 言われた通り、力を与えたい七人を連れてきたわよ」
そういわれた瞬間。周囲は暗転し、世界は宇宙に包まれたような空間に移動する。まるでここが世界が違うようなところ。
私含めた八人がこの場に召喚される。そしてそこにはマルグリットのほかにも六人の神がそろっていました。
それぞれワンダーオーブの受け渡しの時に現れた神。一応、l初対面となる【黄】のワンダーオーブの主もいますが、今はどうでもいい。
「それではこちらの七人でよろしいですね。マイ希望」
「構わないわ」
「それでは彼ら彼女らをしばらくお借りします。現実時間で言えば……十日ほどでしょうか」
「!?」
そんな話、何も聞いていない。みんなも聞かされていなかった情報に驚いている様子ですが、もうすでに足元に魔法陣。七人と神々はすっと消えてしまい、私は何もいうことができないまま学園の英雄像の前に戻されてしまいました。
「十日後って…………それに現実時間っていうのも……まあ、いいわ。必要なことなら甘んじて受け入れましょう。それよりも、みんなの十日分の不在は報告しないとね。言い訳も考えないと…………」
私は一人、転移したみんなの後処理に頭を抱えることになりました。
それに十日間。私も何もしないわけにはも行かない。創造魔法の練習に、もう一つ。
「ジャンヌの特訓は私がする」
セシルを呼び出し、馬車に乗る。王宮に戻ったら、明日にはジャンヌを呼び出しましょう。少しでも強くなって今度こそ本当にアリゼを倒す。
問題は、次にアリゼはいつ来るのか完全にわからないこと。エピローグの戦いが終わった以上、ここから先は明日かもしれないし、十年後かもしれない。
「セシル……王宮についたら」
「わかっています」
ブランクは王宮の客室で眠っている。表向きは帝国の魔術師ということにしてもらっていることで、客人扱い。
さすがに魔王の療養は難しいしね。それでも、私が頻繁に足を運んでいる様子はもしかしたら知れ渡っているのかもしれない。それでも構わなかった。
ベッドで眠るブランク。
生きていることしかわからない彼に、私たちができることは静かに眠らせることしかありませんでした。
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