2 / 10
戌申雉
夏と言えば海!!↑ネタバレ
しおりを挟む
アホみたいに村を救った『ブラストン』。そして訳ありで聖マジメ帝都学園を裏切った少年『エメラル』。
刺客メンズレンズを倒したブラストンは旅を続ける。それを追うエメラル。
そして、現在彼女らは……。
ザバーン。ザバーン。
───海の上にいた。
彼女らが港からイカダに乗って、もう2日は経過している。
「なんでこんな事に?」
サンサンと照りつく太陽。周囲には海以外に何もない。そしていつの間にかブラストンもイカダの上にいない。行方不明である。
「勝手に着いてきちゃったけど。やっぱり僕は捨てられたのかな?」
ショックだった。捨てるにしても普通は海の上に捨てることはないだろ。
こんな少年を海の上に捨てるほど卑劣な女性だとはエメラルも思っていなかった。
しかし、その考えは否定される事となる。
「おーい少年。おーい」
この場からいなくなったはずのブラストンの声がエメラルの耳に届いたのだ。
「食料取ってきたから食べよう~!!」
海上からピョコッと顔を出しながらこちらへと泳いでくるブラストン。
海の中からイカダの上に上がってきたブラストンが手に持っていたのは大きな網。
そしてその中にはブラストンが海底で捕まえてきた大量の海産物があるのだろう。
───スイカ
「なぜスイカが!?!?」(エメラル)
「おいおい、なんだ? メロンがよかった?」(ブラストン)
「いや、そうじゃなくて……」(エメラル)
「海産物は嫌いか?」(ブラストン)
「おいおい、エメラル君。好き嫌い言うもんじゃありませんぞ」(???)
「あれ? 僕がおかしいの?」(エメラル)
不思議そうにエメラルの表情を眺めながら、ブラストンは海水をかけてスイカを食べる。
エメラルは(自分の頭が熱さでおかしくなったのか?)と疑いながらも、空腹には耐えられずスイカを食べ始めた。
イカダに乗って海で採れたスイカを食べる2人。
スイカの数が半分に達した頃、エメラルはブラストンにお礼を言った。
「そういえばブラストンさん。僕を旅のお供に連れてくれてありがとうございます。助かります」
「いやいや。私としてもこれから向かう場所は不安でな。1人じゃ心細くて。
仲間集めの旅だから、ちょうどエメラルみたいな仲間ができて嬉しかったよ」
「仲間集めの旅……。じゃあ今から向かう先も?」
「そうだなぁ。魔王城に素晴らしく完璧で最強でマジで無敵の馬のような鹿みたいな奴がいる。そいつを仲間に引き入れるのさ」
「まっ、魔王城!?!?」
その言葉にエメラルは震え上がる。
魔王の恐怖はいまだにこの大陸の住人たちの心に根付いているからだ。
この大陸を恐怖と支配で蹂躙した最悪の存在。ようやくその時代も過ぎ去ってはいるものの、傷跡は簡単には癒えない。
だからこそ驚いたのである。
さらに、それが原因だったかは分からないが、エメラルは急に倒れてしまった。
急に目の前で倒れてしまったエメラルを見て、ブラストンは心配になってしまい、スイカも投げ捨てて少年に駆け寄る。
「おい、エメラル。しっかりしろ!!」
あたふたあたふた。
「くそーー、早く救急車を呼ばなくちゃ」
「救急車ァァァァァァ!!!」
「あっ、そもそも電話もないんだった(テヘッ)」
あたふたあたふた。
「そうだ。病院に駆け寄るのだ」
「あっ、そもそも周りが海だった(テヘッ)」
あたふたあたふた。
「くそーー、病院。近くに病院はないのか?」
「病院病院病院病院……」
「ビョイーン…………フフッ。フッ。フフフフ」
「…………………………アアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
気が狂ったのだろうか。とうとうブラストンは奇声を発しながら海の中へと飛び込んでしまう。
「(ブラストンさん……)」
エメラルはそんな彼女の姿を虚ろな目で眺めながら、ゆっくりと意識を失っていった。
────数分後────
「…………しろ。しっかりしろエメラル!!」
「幻覚?」
「幻覚じゃねぇ。見ろよ!!」
ブラストンに顔を手で潰されながら、エメラルは彼女の見せたい方向に顔を向ける。
そう言っても、イカダの上にいる状態なので大海原しか見えないはずだったのだが……。
それはイカダの上にあった。
──病院
「幻覚じゃん!?」
(幻覚か!?)と思いながらエメラルは目を擦る。
しかし、どれだけ擦っても目の前には病院が……。
もう訳もわからずエメラルは混乱していたのだが、突然ブラストンがお姫様ダッコを行ってきた。
「わざわざ海の底から持ってきたんだぞ。ほら、早く行くぞ」
「えっ、ちょ、待って」
幻覚なのか夢なのか。
エメラルはブラストンにダッコされて突然現れた病院の中へと大急ぎで入っていくのであった。
退院。
さいわい、命に別状もなかったエメラルは無事に医者からも水分補給を取りなさいと言われた。
脱水症状の初期だったらしい。
「めでたしめでたし」(ブラストン)
「いやーよかった。よかった!!
エメラル君が倒れて心配したんだよ。ブラストンさんのお陰でなんとかなったが本当に安心したぜ」(???)
「…………」(エメラル)
エメラルはまだ意識が朦朧としていたのか、まるで幻覚でも見ていたように自分の目を擦る。
そして、イカダの方をジーッと見つめた。
「なんだ? おい、エメラル。なんだ?
私の顔に何かついてたか? なぁ、やんのか? 喧嘩売ってんのか? おい、おいこら。なに? どうした? ああん?」(ブラストン)
ブラストンはエメラルの視線の方向を見るが、分かっていないらしい。
けれど、エメラルは確信した。
「ブラストンさん!!
誰かいる!!」(エメラル)
エメラルはイカダの端に座っていた人物に向かって指を指す。
彼は最初からこのイカダに乗っていたのだ。
イカダの上でスイカを食べている時から彼はいた。
誰にも気づかれないように……。
???マークで隠されて存在していたのである。
「ふふふ、まさかこんなにも早くバレてしまうとは……」(???)
???で全身が隠された男は嗤いながら、その正体を白日の元に晒した。
そして、現れるのは男の正体である。
いや、その???ではない男の姿は男と言うべき姿ではなかったのかもしれない。
なぜなら……。
「我が名は『戌申雉(いさるきじ)』。
このイカダに潜入していた聖マジメ帝都学園1年C組の生徒。
ランプの魔法使いだ!!!!」(戌申雉)
なぜなら、その姿は頭が雉、体が猿、しっぽが犬というキメラ生物だったからである。
─────ランプの魔法使い……その実力とはいかに
そしてこの絶海の上に置かれたイカダでブラストン達には勝ち目があるのか?
次回に続く!!!!
刺客メンズレンズを倒したブラストンは旅を続ける。それを追うエメラル。
そして、現在彼女らは……。
ザバーン。ザバーン。
───海の上にいた。
彼女らが港からイカダに乗って、もう2日は経過している。
「なんでこんな事に?」
サンサンと照りつく太陽。周囲には海以外に何もない。そしていつの間にかブラストンもイカダの上にいない。行方不明である。
「勝手に着いてきちゃったけど。やっぱり僕は捨てられたのかな?」
ショックだった。捨てるにしても普通は海の上に捨てることはないだろ。
こんな少年を海の上に捨てるほど卑劣な女性だとはエメラルも思っていなかった。
しかし、その考えは否定される事となる。
「おーい少年。おーい」
この場からいなくなったはずのブラストンの声がエメラルの耳に届いたのだ。
「食料取ってきたから食べよう~!!」
海上からピョコッと顔を出しながらこちらへと泳いでくるブラストン。
海の中からイカダの上に上がってきたブラストンが手に持っていたのは大きな網。
そしてその中にはブラストンが海底で捕まえてきた大量の海産物があるのだろう。
───スイカ
「なぜスイカが!?!?」(エメラル)
「おいおい、なんだ? メロンがよかった?」(ブラストン)
「いや、そうじゃなくて……」(エメラル)
「海産物は嫌いか?」(ブラストン)
「おいおい、エメラル君。好き嫌い言うもんじゃありませんぞ」(???)
「あれ? 僕がおかしいの?」(エメラル)
不思議そうにエメラルの表情を眺めながら、ブラストンは海水をかけてスイカを食べる。
エメラルは(自分の頭が熱さでおかしくなったのか?)と疑いながらも、空腹には耐えられずスイカを食べ始めた。
イカダに乗って海で採れたスイカを食べる2人。
スイカの数が半分に達した頃、エメラルはブラストンにお礼を言った。
「そういえばブラストンさん。僕を旅のお供に連れてくれてありがとうございます。助かります」
「いやいや。私としてもこれから向かう場所は不安でな。1人じゃ心細くて。
仲間集めの旅だから、ちょうどエメラルみたいな仲間ができて嬉しかったよ」
「仲間集めの旅……。じゃあ今から向かう先も?」
「そうだなぁ。魔王城に素晴らしく完璧で最強でマジで無敵の馬のような鹿みたいな奴がいる。そいつを仲間に引き入れるのさ」
「まっ、魔王城!?!?」
その言葉にエメラルは震え上がる。
魔王の恐怖はいまだにこの大陸の住人たちの心に根付いているからだ。
この大陸を恐怖と支配で蹂躙した最悪の存在。ようやくその時代も過ぎ去ってはいるものの、傷跡は簡単には癒えない。
だからこそ驚いたのである。
さらに、それが原因だったかは分からないが、エメラルは急に倒れてしまった。
急に目の前で倒れてしまったエメラルを見て、ブラストンは心配になってしまい、スイカも投げ捨てて少年に駆け寄る。
「おい、エメラル。しっかりしろ!!」
あたふたあたふた。
「くそーー、早く救急車を呼ばなくちゃ」
「救急車ァァァァァァ!!!」
「あっ、そもそも電話もないんだった(テヘッ)」
あたふたあたふた。
「そうだ。病院に駆け寄るのだ」
「あっ、そもそも周りが海だった(テヘッ)」
あたふたあたふた。
「くそーー、病院。近くに病院はないのか?」
「病院病院病院病院……」
「ビョイーン…………フフッ。フッ。フフフフ」
「…………………………アアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
気が狂ったのだろうか。とうとうブラストンは奇声を発しながら海の中へと飛び込んでしまう。
「(ブラストンさん……)」
エメラルはそんな彼女の姿を虚ろな目で眺めながら、ゆっくりと意識を失っていった。
────数分後────
「…………しろ。しっかりしろエメラル!!」
「幻覚?」
「幻覚じゃねぇ。見ろよ!!」
ブラストンに顔を手で潰されながら、エメラルは彼女の見せたい方向に顔を向ける。
そう言っても、イカダの上にいる状態なので大海原しか見えないはずだったのだが……。
それはイカダの上にあった。
──病院
「幻覚じゃん!?」
(幻覚か!?)と思いながらエメラルは目を擦る。
しかし、どれだけ擦っても目の前には病院が……。
もう訳もわからずエメラルは混乱していたのだが、突然ブラストンがお姫様ダッコを行ってきた。
「わざわざ海の底から持ってきたんだぞ。ほら、早く行くぞ」
「えっ、ちょ、待って」
幻覚なのか夢なのか。
エメラルはブラストンにダッコされて突然現れた病院の中へと大急ぎで入っていくのであった。
退院。
さいわい、命に別状もなかったエメラルは無事に医者からも水分補給を取りなさいと言われた。
脱水症状の初期だったらしい。
「めでたしめでたし」(ブラストン)
「いやーよかった。よかった!!
エメラル君が倒れて心配したんだよ。ブラストンさんのお陰でなんとかなったが本当に安心したぜ」(???)
「…………」(エメラル)
エメラルはまだ意識が朦朧としていたのか、まるで幻覚でも見ていたように自分の目を擦る。
そして、イカダの方をジーッと見つめた。
「なんだ? おい、エメラル。なんだ?
私の顔に何かついてたか? なぁ、やんのか? 喧嘩売ってんのか? おい、おいこら。なに? どうした? ああん?」(ブラストン)
ブラストンはエメラルの視線の方向を見るが、分かっていないらしい。
けれど、エメラルは確信した。
「ブラストンさん!!
誰かいる!!」(エメラル)
エメラルはイカダの端に座っていた人物に向かって指を指す。
彼は最初からこのイカダに乗っていたのだ。
イカダの上でスイカを食べている時から彼はいた。
誰にも気づかれないように……。
???マークで隠されて存在していたのである。
「ふふふ、まさかこんなにも早くバレてしまうとは……」(???)
???で全身が隠された男は嗤いながら、その正体を白日の元に晒した。
そして、現れるのは男の正体である。
いや、その???ではない男の姿は男と言うべき姿ではなかったのかもしれない。
なぜなら……。
「我が名は『戌申雉(いさるきじ)』。
このイカダに潜入していた聖マジメ帝都学園1年C組の生徒。
ランプの魔法使いだ!!!!」(戌申雉)
なぜなら、その姿は頭が雉、体が猿、しっぽが犬というキメラ生物だったからである。
─────ランプの魔法使い……その実力とはいかに
そしてこの絶海の上に置かれたイカダでブラストン達には勝ち目があるのか?
次回に続く!!!!
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
二度目の勇者は救わない
銀猫
ファンタジー
異世界に呼び出された勇者星谷瞬は死闘の果てに世界を救い、召喚した王国に裏切られ殺された。
しかし、殺されたはずの殺されたはずの星谷瞬は、何故か元の世界の自室で目が覚める。
それから一年。人を信じられなくなり、クラスから浮いていた瞬はクラスメイトごと異世界に飛ばされる。飛ばされた先は、かつて瞬が救った200年後の世界だった。
復讐相手もいない世界で思わぬ二度目を得た瞬は、この世界で何を見て何を成すのか?
昔なろうで投稿していたものになります。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
【完結】奇跡のおくすり~追放された薬師、実は王家の隠し子でした~
いっぺいちゃん
ファンタジー
薬草と静かな生活をこよなく愛する少女、レイナ=リーフィア。
地味で目立たぬ薬師だった彼女は、ある日貴族の陰謀で“冤罪”を着せられ、王都の冒険者ギルドを追放されてしまう。
「――もう、草とだけ暮らせればいい」
絶望の果てにたどり着いた辺境の村で、レイナはひっそりと薬を作り始める。だが、彼女の薬はどんな難病さえ癒す“奇跡の薬”だった。
やがて重病の王子を治したことで、彼女の正体が王家の“隠し子”だと判明し、王都からの使者が訪れる――
「あなたの薬に、国を救ってほしい」
導かれるように再び王都へと向かうレイナ。
医療改革を志し、“薬師局”を創設して仲間たちと共に奔走する日々が始まる。
薬草にしか心を開けなかった少女が、やがて王国の未来を変える――
これは、一人の“草オタク”薬師が紡ぐ、やさしくてまっすぐな奇跡の物語。
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
老女召喚〜聖女はまさかの80歳?!〜城を追い出されちゃったけど、何か若返ってるし、元気に異世界で生き抜きます!〜
二階堂吉乃
ファンタジー
瘴気に脅かされる王国があった。それを祓うことが出来るのは異世界人の乙女だけ。王国の幹部は伝説の『聖女召喚』の儀を行う。だが現れたのは1人の老婆だった。「召喚は失敗だ!」聖女を娶るつもりだった王子は激怒した。そこら辺の平民だと思われた老女は金貨1枚を与えられると、城から追い出されてしまう。実はこの老婆こそが召喚された女性だった。
白石きよ子・80歳。寝ていた布団の中から異世界に連れてこられてしまった。始めは「ドッキリじゃないかしら」と疑っていた。頼れる知り合いも家族もいない。持病の関節痛と高血圧の薬もない。しかし生来の逞しさで異世界で生き抜いていく。
後日、召喚が成功していたと分かる。王や重臣たちは慌てて老女の行方を探し始めるが、一向に見つからない。それもそのはず、きよ子はどんどん若返っていた。行方不明の老聖女を探す副団長は、黒髪黒目の不思議な美女と出会うが…。
人の名前が何故か映画スターの名になっちゃう天然系若返り聖女の冒険。全14話+間話8話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる