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一章 出会いと魔女の本領発揮
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「あ、師匠……ここは……?」
「私の家よ。ジェイさんとシアンさんしか知らないから安心してね。イスハークくんはどんな部屋がいい?」
「まって、僕は大罪を犯して、勝負に負けたんだぞ!?敗者は死、あるのみが王や貴族のの暗黙のルールだろう!」
「え……そんなルールあるの?怖いわね…。」
唖然とした顔で信じられないと正直にいう子は嫌いじゃないわよ。
廊下を歩きながら、ちゃんとついてきているか確認する。するとパチリと目が合い、イスハークくんは私の袖をつかんだ。
「でも、僕はこれからどうしたら……父上や母上に誉めてもらえない……!僕の価値は……!!」
(あ、私やってること誘拐だわ。でも国には返せそうもないし……。)
「……私が誉めるわ。価値はあるわよ。魔法の素質があるわ。もっと勉強して、偉大な魔法使いになったら国に返してあげる。私を倒すまで返さないわよ。私は邪悪な魔女だもの。」
(魔女って言ったら悪役の台詞言わなきゃよね!)
そこにシビラる憧れる―とじーんとしていると、イスハークくんは目に涙をうかべはじめた。
「えっ…!?あっ、いや帰りたくなったら言って、返すから!」
「ここにいたい。……偉大な魔法使いになるまで帰るわけない!!」
その目はメラメラと燃え上がってる……ような気がする。
「あら、そう……?あ、私たまーに
目を離すことあるから、その隙にあの扉に向かって行きたい場所を言うとその場所に行けるわよ。」
指差すはどこでもドア。リビングの左側に置いてある。他の部屋と似たようなドアなため、たまに間違ってどこかに行ってしまうことがある。そのときは杖を使ってドアを呼び寄せて……。
「あっ!アナタ杖がないわ!杖ないと帰れないわよ!どんなのがほしい?」
「え、杖くれるのか……?なら……赤い宝石のついた、かっこいい杖がほしい!」
(……特徴それだけ?いやこの年頃のこってどんなのがこのみなの……??)
「え、ええ……明日渡すわ、考えておくわね。それまではあの扉は使っちゃだめよ。」
「ああ!わかった!」
イスハークくんに、一応全ての部屋を見せどの部屋がいいかきけば、あの赤い部屋がいい、と炎の滝のある、しかしCGのようにすり抜ける害のない部屋がいいといった。この子すごい赤好きね。
彼を部屋に置き、私は杖作りに専念したのだった。……といっても魔法なためすぐできる。問題はデザインだった。
なんとか朝になる頃には杖は作りおえ、イスハークくんの部屋にひっそりといき枕元に置いておく。
「おや、今朝は寝ておりませんでしたが大丈夫ですか?」
「!……ジェイさん、しー、よ。イスハークくんがまだ寝てるわ。」
「なぜそんなに目をかけて……羨ましい。私にも集中してください。」
手をつかまれ、握られる。その温もりに心臓が高鳴ると同時に、ドアのノック音が響いた。
「……確認して参ります。」
「私もいくわ、私のお客様かもしれないし……なんだここ知ってるか謎だけど…。」
「……わかりました、下がっていてくださいね。」
玄関にいき、ジェイさんが武器を構えたまま扉を開く。
「何者です!」
「やっぱりいた!ほらな、言っただろ。魔女さんの拠点は森だーって。」
「砂漠だと思ったんだ。あのような豪華な住みか、まさか別邸だったのか。」
そこには大工さんと、旅人さんが。二人とも馬を引き連れており、所々葉っぱがついている。しかも目の下にはくまが。
「まさか、一晩中私を探しに……?」
「うん!」
「ああ。」
「……。」
どうしましょ、と思ったそのとき、後ろから師匠、と声がした。
「こっちに来ちゃだめよ!」
「なんでだよーししょー……兄、上……?」
顔がブルーベリー色に染まった。
「私の家よ。ジェイさんとシアンさんしか知らないから安心してね。イスハークくんはどんな部屋がいい?」
「まって、僕は大罪を犯して、勝負に負けたんだぞ!?敗者は死、あるのみが王や貴族のの暗黙のルールだろう!」
「え……そんなルールあるの?怖いわね…。」
唖然とした顔で信じられないと正直にいう子は嫌いじゃないわよ。
廊下を歩きながら、ちゃんとついてきているか確認する。するとパチリと目が合い、イスハークくんは私の袖をつかんだ。
「でも、僕はこれからどうしたら……父上や母上に誉めてもらえない……!僕の価値は……!!」
(あ、私やってること誘拐だわ。でも国には返せそうもないし……。)
「……私が誉めるわ。価値はあるわよ。魔法の素質があるわ。もっと勉強して、偉大な魔法使いになったら国に返してあげる。私を倒すまで返さないわよ。私は邪悪な魔女だもの。」
(魔女って言ったら悪役の台詞言わなきゃよね!)
そこにシビラる憧れる―とじーんとしていると、イスハークくんは目に涙をうかべはじめた。
「えっ…!?あっ、いや帰りたくなったら言って、返すから!」
「ここにいたい。……偉大な魔法使いになるまで帰るわけない!!」
その目はメラメラと燃え上がってる……ような気がする。
「あら、そう……?あ、私たまーに
目を離すことあるから、その隙にあの扉に向かって行きたい場所を言うとその場所に行けるわよ。」
指差すはどこでもドア。リビングの左側に置いてある。他の部屋と似たようなドアなため、たまに間違ってどこかに行ってしまうことがある。そのときは杖を使ってドアを呼び寄せて……。
「あっ!アナタ杖がないわ!杖ないと帰れないわよ!どんなのがほしい?」
「え、杖くれるのか……?なら……赤い宝石のついた、かっこいい杖がほしい!」
(……特徴それだけ?いやこの年頃のこってどんなのがこのみなの……??)
「え、ええ……明日渡すわ、考えておくわね。それまではあの扉は使っちゃだめよ。」
「ああ!わかった!」
イスハークくんに、一応全ての部屋を見せどの部屋がいいかきけば、あの赤い部屋がいい、と炎の滝のある、しかしCGのようにすり抜ける害のない部屋がいいといった。この子すごい赤好きね。
彼を部屋に置き、私は杖作りに専念したのだった。……といっても魔法なためすぐできる。問題はデザインだった。
なんとか朝になる頃には杖は作りおえ、イスハークくんの部屋にひっそりといき枕元に置いておく。
「おや、今朝は寝ておりませんでしたが大丈夫ですか?」
「!……ジェイさん、しー、よ。イスハークくんがまだ寝てるわ。」
「なぜそんなに目をかけて……羨ましい。私にも集中してください。」
手をつかまれ、握られる。その温もりに心臓が高鳴ると同時に、ドアのノック音が響いた。
「……確認して参ります。」
「私もいくわ、私のお客様かもしれないし……なんだここ知ってるか謎だけど…。」
「……わかりました、下がっていてくださいね。」
玄関にいき、ジェイさんが武器を構えたまま扉を開く。
「何者です!」
「やっぱりいた!ほらな、言っただろ。魔女さんの拠点は森だーって。」
「砂漠だと思ったんだ。あのような豪華な住みか、まさか別邸だったのか。」
そこには大工さんと、旅人さんが。二人とも馬を引き連れており、所々葉っぱがついている。しかも目の下にはくまが。
「まさか、一晩中私を探しに……?」
「うん!」
「ああ。」
「……。」
どうしましょ、と思ったそのとき、後ろから師匠、と声がした。
「こっちに来ちゃだめよ!」
「なんでだよーししょー……兄、上……?」
顔がブルーベリー色に染まった。
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