39 / 128
二章 吸血鬼の花嫁『色欲』
6night
しおりを挟む
「……まだ魔女殿の家は見つからないのか?」
虚空を見つめながら、頭を垂れる騎士たち。それを見下ろし、王座に腰を掛ける。いつからか、警戒したのか彼女の家にたどり着けなくなっていた。
「隅々まで探したのだろうね?」
鬱陶しいとも思えるほど長い銀髪を頭を揺らし振り払う。が、それに違和感を抱いたように少し体が強ばってしまう。数週間前まで俺がいたアキッレ(獰猛な狼)騎士団の副団長は、代表するように「はい、ヴィンス陛下。」と虚ろな顔をあげそう告げた。
「……無能どもめ。」
立ち上がり、跪く副団長の前まで歩く。
そして、顔を蹴りつけるが、この木偶どもはなんの反応も示さない。
「見つけたらすぐに知らせなさい。俺は部屋に籠る。」
奴らを背中に感じながら、俺は部屋の椅子に座る。机の上には、女の口説きかたの資料が大量にある。読んでも理解が追い付かず、イライラする気持ちを押さえようと、父の書斎で見つけた、深紫の宝石のついた腕輪に触る癖がついてしまった。
「女心が難しすぎるな……はぁ。腕輪、助けてくれ。」
そう告げ近くにあった紙に腕輪をかざせば、宝石のところから光が出、焼けつくように文字を写し出す。それに気がついたのは、拾ってすぐの時だ。本にうっかり腕輪を落としてしまったとき、宝石が下で、そこから“HELLO“と綴られたことがきっかけだった。古い言語で、解読は困難だった。しかし、どんな仕掛けなのか腕輪をさわれば、難なく読むことができた。
「腕輪、俺は彼女に会いたい。」
“I'm sure we'll see each other again soon"
(近いうちに必ず会える)
「……そうか。」
気分が軽くなる。が、すぐに眉を寄せることとなった。
“For that purpose, subdue the people close to the person .“
(そのためには、その人の側にいるものたちを制圧せねばいけない)
「……アーサーたちか。」
いざ王となったはいい。腕輪のいうとおりにすれば奇術を習得することもでき、まじないを施すこともできた。そのおかげで、彼女との結婚も約束されているはずだ。
「やはり、この耳飾りか首飾りをつけさせなければ。誰一人として俺の邪魔などさせない。」
腕輪の言うとおりに、奇術で耳飾りと首飾りを大量に作り出し、俺に従う術を施した宝石を嵌めたものが、机の上にはたくさんある。こんな過激な方法に、陛下となったヴィンスは、疑問など抱かない。そう、どんなに髪や耳が伸び、歯が鋭くなろうと。
この異形になりかけている哀れな男は、腕輪によって邪術をかけられたなど気づかない。
思考を過激にされ、理性のタガをはずされ、もはや彼女を手に入れるためなら手段など選ばない。そして……腕輪に宿る吸血鬼の魂にいずれ乗っ取られることなど、思いもしなかった。
魔女が、魔神を心配してジェイ・ジャックについていったあと。
「どーしようかな。ほんとどーしよ。あの虎ヴィンスの虎なの?ほんとに?」
「人違い……じゃなく虎違いなんてシマセンヨ!間違えないデス!」
うがぁー!!と頭をかきむしるアーサーは、知ってたけどさ!なんかそんなきはしてたよ!と誰にきかすでもなく叫んでいる。
かくいうワタシも、なんとなく黒幕がヴィンスだとは察してはいた。というかお父上やシャミレット家やらがでて、事情をきいた瞬間察した。血が流れてれば接種しなくても乗っ取ることできるし、ヴィンスが王になってる時点でもう……そんなに権力ほしかったんデスネ。同じことを思ったのか、アーサーもだったら王の代理業務やってくれてもよかったのに……と肩を落としている。
「デモ、どうして急に王になりたがったのデショウ?前までは、年功序列で一番年上だからと王に推薦されそうになって『王などごめんだ!俺はある程度自由がきく身になる!ビバ自由!』なんて言って家出しそうになったから、ご隠居中の元国王陛下が慌てて騎士団長の位を授けて引き留めたんデスヨネ。そこまで嫌がってたのにナゼ……。」
「そんなことを言っていたのか……。ヴィンス殿は意外と行動派なのだな……?」
「あっ、ファルーク引かないでっ!ただあいつ束縛されるの苦手なだけで……仕事嫌いなんだよ。だから……そーなんだよなぁ……王なんてやるタイプじゃないと思うんだけど……。」
「なぜかなど考えている暇などない。女神様は、やつに呪いをかけられているんだ。やつを捕まえ、解呪の方法を吐かせないといけない。」
「イヤァァァ!!……って、前に戦った泉の精霊サン……どこから現れたんデスカ!?
イヤァァァ!!!??」
「シアンだ。勝手に立ち入ったのが悪い。
だがまぁ……それは水に流そう。それより……「まて、呪いってなんだ?」……イスハークの兄のファルークだったか。その話をいまからするところだ。精霊王が、彼女に呪いがかけられていると見抜いた。が、それはどうやら、手の施しようがないほど強力な力を込められているらしい。」
声を失う。呪いと言えば、恨み恨まれ。怪死すると言い伝えられている悪質なものだ。いままでは信じていなかったが、精霊などが目の前にいるため、否定できない。
「なっ……!?魔女さんに、なんの呪いがかけられてるの!?」
アーサーは悲痛な顔でそう言った。
「ソウデス!そんなことをカレはシマセンッ!ヴィンスが彼女になんの呪いヲ……っ!!」
「【俺にメロメロになーれ♥️貴方は俺の花嫁】という呪いだ。」
「フリフリの服着た召し使いがオムライス食べる前に言いそうだね??なんか急にそんな気持ちになったな。」
聞いては気まずい台詞を聞いた。開いた口が塞がらない。よく口が動くなとアーサーに感心する。
「……なんだか、それはその……本当にヴィンス殿がかけているか?人違いではないか?」
「そ、そうですネ。もしかしたら、黒幕はヴィンスではなかったかもシレマセン。」
「女神様がイスハークのかかっていた洗脳を解いた際に、イヤリングが壊れたんだが……その気配をたどれば、たしかにヴィンスの気配を感じ取った。精霊王に確認すれば、その気配は呪いの持ち主と合致するそうだ。間違いない。」
「うっそデスヨォォォ~!!だってヴィンスったらそんな性格じゃありませんモーン!?」
「?だが、結果はヴィンスに行き着いた。」
「……嘘だろ。ヴィンス狂ったの?そんな名前の呪い使ったの??」
アーサーがしみじみと言う。ワタシも賛同の意を込めてたくさん頷ク。
「……付き合いは短いが、それは私も同意する。そのようなセンスの人間には……なかなかどうも思えなかった。
……もしや、ヴィンス殿も操られているのではないか?」
「それだ!!」
「それデス!」
虚空を見つめながら、頭を垂れる騎士たち。それを見下ろし、王座に腰を掛ける。いつからか、警戒したのか彼女の家にたどり着けなくなっていた。
「隅々まで探したのだろうね?」
鬱陶しいとも思えるほど長い銀髪を頭を揺らし振り払う。が、それに違和感を抱いたように少し体が強ばってしまう。数週間前まで俺がいたアキッレ(獰猛な狼)騎士団の副団長は、代表するように「はい、ヴィンス陛下。」と虚ろな顔をあげそう告げた。
「……無能どもめ。」
立ち上がり、跪く副団長の前まで歩く。
そして、顔を蹴りつけるが、この木偶どもはなんの反応も示さない。
「見つけたらすぐに知らせなさい。俺は部屋に籠る。」
奴らを背中に感じながら、俺は部屋の椅子に座る。机の上には、女の口説きかたの資料が大量にある。読んでも理解が追い付かず、イライラする気持ちを押さえようと、父の書斎で見つけた、深紫の宝石のついた腕輪に触る癖がついてしまった。
「女心が難しすぎるな……はぁ。腕輪、助けてくれ。」
そう告げ近くにあった紙に腕輪をかざせば、宝石のところから光が出、焼けつくように文字を写し出す。それに気がついたのは、拾ってすぐの時だ。本にうっかり腕輪を落としてしまったとき、宝石が下で、そこから“HELLO“と綴られたことがきっかけだった。古い言語で、解読は困難だった。しかし、どんな仕掛けなのか腕輪をさわれば、難なく読むことができた。
「腕輪、俺は彼女に会いたい。」
“I'm sure we'll see each other again soon"
(近いうちに必ず会える)
「……そうか。」
気分が軽くなる。が、すぐに眉を寄せることとなった。
“For that purpose, subdue the people close to the person .“
(そのためには、その人の側にいるものたちを制圧せねばいけない)
「……アーサーたちか。」
いざ王となったはいい。腕輪のいうとおりにすれば奇術を習得することもでき、まじないを施すこともできた。そのおかげで、彼女との結婚も約束されているはずだ。
「やはり、この耳飾りか首飾りをつけさせなければ。誰一人として俺の邪魔などさせない。」
腕輪の言うとおりに、奇術で耳飾りと首飾りを大量に作り出し、俺に従う術を施した宝石を嵌めたものが、机の上にはたくさんある。こんな過激な方法に、陛下となったヴィンスは、疑問など抱かない。そう、どんなに髪や耳が伸び、歯が鋭くなろうと。
この異形になりかけている哀れな男は、腕輪によって邪術をかけられたなど気づかない。
思考を過激にされ、理性のタガをはずされ、もはや彼女を手に入れるためなら手段など選ばない。そして……腕輪に宿る吸血鬼の魂にいずれ乗っ取られることなど、思いもしなかった。
魔女が、魔神を心配してジェイ・ジャックについていったあと。
「どーしようかな。ほんとどーしよ。あの虎ヴィンスの虎なの?ほんとに?」
「人違い……じゃなく虎違いなんてシマセンヨ!間違えないデス!」
うがぁー!!と頭をかきむしるアーサーは、知ってたけどさ!なんかそんなきはしてたよ!と誰にきかすでもなく叫んでいる。
かくいうワタシも、なんとなく黒幕がヴィンスだとは察してはいた。というかお父上やシャミレット家やらがでて、事情をきいた瞬間察した。血が流れてれば接種しなくても乗っ取ることできるし、ヴィンスが王になってる時点でもう……そんなに権力ほしかったんデスネ。同じことを思ったのか、アーサーもだったら王の代理業務やってくれてもよかったのに……と肩を落としている。
「デモ、どうして急に王になりたがったのデショウ?前までは、年功序列で一番年上だからと王に推薦されそうになって『王などごめんだ!俺はある程度自由がきく身になる!ビバ自由!』なんて言って家出しそうになったから、ご隠居中の元国王陛下が慌てて騎士団長の位を授けて引き留めたんデスヨネ。そこまで嫌がってたのにナゼ……。」
「そんなことを言っていたのか……。ヴィンス殿は意外と行動派なのだな……?」
「あっ、ファルーク引かないでっ!ただあいつ束縛されるの苦手なだけで……仕事嫌いなんだよ。だから……そーなんだよなぁ……王なんてやるタイプじゃないと思うんだけど……。」
「なぜかなど考えている暇などない。女神様は、やつに呪いをかけられているんだ。やつを捕まえ、解呪の方法を吐かせないといけない。」
「イヤァァァ!!……って、前に戦った泉の精霊サン……どこから現れたんデスカ!?
イヤァァァ!!!??」
「シアンだ。勝手に立ち入ったのが悪い。
だがまぁ……それは水に流そう。それより……「まて、呪いってなんだ?」……イスハークの兄のファルークだったか。その話をいまからするところだ。精霊王が、彼女に呪いがかけられていると見抜いた。が、それはどうやら、手の施しようがないほど強力な力を込められているらしい。」
声を失う。呪いと言えば、恨み恨まれ。怪死すると言い伝えられている悪質なものだ。いままでは信じていなかったが、精霊などが目の前にいるため、否定できない。
「なっ……!?魔女さんに、なんの呪いがかけられてるの!?」
アーサーは悲痛な顔でそう言った。
「ソウデス!そんなことをカレはシマセンッ!ヴィンスが彼女になんの呪いヲ……っ!!」
「【俺にメロメロになーれ♥️貴方は俺の花嫁】という呪いだ。」
「フリフリの服着た召し使いがオムライス食べる前に言いそうだね??なんか急にそんな気持ちになったな。」
聞いては気まずい台詞を聞いた。開いた口が塞がらない。よく口が動くなとアーサーに感心する。
「……なんだか、それはその……本当にヴィンス殿がかけているか?人違いではないか?」
「そ、そうですネ。もしかしたら、黒幕はヴィンスではなかったかもシレマセン。」
「女神様がイスハークのかかっていた洗脳を解いた際に、イヤリングが壊れたんだが……その気配をたどれば、たしかにヴィンスの気配を感じ取った。精霊王に確認すれば、その気配は呪いの持ち主と合致するそうだ。間違いない。」
「うっそデスヨォォォ~!!だってヴィンスったらそんな性格じゃありませんモーン!?」
「?だが、結果はヴィンスに行き着いた。」
「……嘘だろ。ヴィンス狂ったの?そんな名前の呪い使ったの??」
アーサーがしみじみと言う。ワタシも賛同の意を込めてたくさん頷ク。
「……付き合いは短いが、それは私も同意する。そのようなセンスの人間には……なかなかどうも思えなかった。
……もしや、ヴィンス殿も操られているのではないか?」
「それだ!!」
「それデス!」
1
あなたにおすすめの小説
蔑ろにされましたが実は聖女でした ー できない、やめておけ、あなたには無理という言葉は全て覆させていただきます! ー
みーしゃ
ファンタジー
生まれつきMPが1しかないカテリーナは、義母や義妹たちからイジメられ、ないがしろにされた生活を送っていた。しかし、本をきっかけに女神への信仰と勉強を始め、イケメンで優秀な兄の力も借りて、宮廷大学への入学を目指す。
魔法が使えなくても、何かできる事はあるはず。
人生を変え、自分にできることを探すため、カテリーナの挑戦が始まる。
そして、カテリーナの行動により、周囲の認識は彼女を聖女へと変えていくのだった。
物語は、後期ビザンツ帝国時代に似た、魔物や魔法が存在する異世界です。だんだんと逆ハーレムな展開になっていきます。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
最強スライムはぺットであって従魔ではない。ご主人様に仇なす奴は万死に値する。
棚から現ナマ
ファンタジー
スーはペットとして飼われているレベル2のスライムだ。この世界のスライムはレベル2までしか存在しない。それなのにスーは偶然にもワイバーンを食べてレベルアップをしてしまう。スーはこの世界で唯一のレベル2を超えた存在となり、スライムではあり得ない能力を身に付けてしまう。体力や攻撃力は勿論、知能も高くなった。だから自我やプライドも出てきたのだが、自分がペットだということを嫌がるどころか誇りとしている。なんならご主人様LOVEが加速してしまった。そんなスーを飼っているティナは、ひょんなことから王立魔法学園に入学することになってしまう。『違いますっ。私は学園に入学するために来たんじゃありません。下働きとして働くために来たんです!』『はぁ? 俺が従魔だってぇ、馬鹿にするなっ! 俺はご主人様に愛されているペットなんだっ。そこいらの野良と一緒にするんじゃねぇ!』最高レベルのテイマーだと勘違いされてしまうティナと、自分の持てる全ての能力をもって、大好きなご主人様のために頑張る最強スライムスーの物語。他サイトにも投稿しています。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
オネエ伯爵、幼女を拾う。~実はこの子、逃げてきた聖女らしい~
雪丸
ファンタジー
アタシ、アドルディ・レッドフォード伯爵。
突然だけど今の状況を説明するわ。幼女を拾ったの。
多分年齢は6~8歳くらいの子。屋敷の前にボロ雑巾が落ちてると思ったらびっくり!人だったの。
死んでる?と思ってその辺りに落ちている木で突いたら、息をしていたから屋敷に運んで手当てをしたのよ。
「道端で倒れていた私を助け、手当を施したその所業。賞賛に値します。(盛大なキャラ作り中)」
んま~~~尊大だし図々しいし可愛くないわ~~~!!
でも聖女様だから変な扱いもできないわ~~~!!
これからアタシ、どうなっちゃうのかしら…。
な、ラブコメ&ファンタジーです。恋の進展はスローペースです。
小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。(敬称略)
拾われ子のスイ
蒼居 夜燈
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞 奨励賞】
記憶にあるのは、自分を見下ろす紅い眼の男と、母親の「出ていきなさい」という怒声。
幼いスイは故郷から遠く離れた西大陸の果てに、ドラゴンと共に墜落した。
老夫婦に拾われたスイは墜落から七年後、二人の逝去をきっかけに養祖父と同じハンターとして生きていく為に旅に出る。
――紅い眼の男は誰なのか、母は自分を本当に捨てたのか。
スイは、故郷を探す事を決める。真実を知る為に。
出会いと別れを繰り返し、命懸けの戦いを繰り返し、喜びと悲しみを繰り返す。
清濁が混在する世界に、スイは何を見て何を思い、何を選ぶのか。
これは、ひとりの少女が世界と己を知りながら成長していく物語。
※週2回(木・日)更新。
※誤字脱字報告に関しては感想とは異なる為、修正が済み次第削除致します。ご容赦ください。
※カクヨム様にて先行公開(登場人物紹介はアルファポリス様でのみ掲載)
※表紙画像、その他キャラクターのイメージ画像はAIイラストアプリで作成したものです。再現不足で色彩の一部が作中描写とは異なります。
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる