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短編 師匠は狙われている!~イスハーク少年、がんばれ!~
3.
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「……なんっでまたここにおるんやお前!てか俺も!!」
「……精霊王……つーかファントム……父さんのパターンかよ。」
見覚えのある廊下、部屋、図書館、
さらには見覚えのない服!!あの夢の場所で間違いないだろう。
「……なんで、またここに?つーかカレー溢したあと師匠にキスしてもらったと思ったんだけど!?はぁ!?ここ夢じゃねぇの!?」
「はぁ?なんやその羨ましい夢は。カレー溢したとこまではあっとるよ。そのあとが夢やない?ほら、下見てみい。」
床にはカレーの残骸が落ちている。それは紛れもなく僕が溢したものだ。
「なんってひでー夢だよ……!」
「たぶんここからなんやろな、ここの時間が進むんは。定期的にこの世界につれてこられるんか?一回あっちの世界に戻れたんは……俺たちが向こうのことを覚えていたから?」
「……つーことは、全員が記憶取り戻さねぇと何回もまた連れてこられて師匠の貞操が危なくなるってことかよ……!?」
「そうやなぁ……ピンチやで!息子よ!!」
「息子って言うな!!つーか、なら師匠はどこだよ!?」
「うーん……居ないよなぁ……。どこ行ったんやろ。」
頭を悩ませていれば、ドン、と音がなり反射的にベットの下に隠れる。ファントムはカーテンに隠れたらしい。ベットの隙間から見れば、なにやら誰かが入ってきたようだ。
「……いないですって?彼女はどこに……。おや、なにか踏みましたね……これは、私が作ったカレー!?まさか、彼女に気づかれていたなんて……。また新たな策を講じなければ……。」
どうやら声と言葉的にジェイさんだったようだ。カレーを綺麗にナプキンか何かの布で拭ってから独り言を呟きながら、部屋を出ていった。完全に出ていったのを確認してからベットの下から這い出る。
「九死に一生を得たな……はぁ、ほんま危なかったで……。はようここから出ようや。はぁ、それにしても掃除しなくなってよかったわぁ~……。」
この部屋から出ることに関しては同意である。すぐさま部屋の近くにだれもいないことを見てから、部屋を出る。そのまま歩いていれば、図書館で誰かの話し声が聞こえた。
「ーーー嘘だろ!それはーーー。」
「だが、ダニエルの部屋ーーーないようだーーー先を越されるかもーーーー。」
「だったら俺たちがーーーー!!」
どうやら争っているようなどなりあっている様子だ。もう少しはっきり聞こうと少し扉を開けると、思いの外大きな音でぎぃ、と鳴ってしまった。
「!!誰だ!?」
「ぼ、僕だ。少し用事があって、ファントム……父さんと調べものにきたんだよ。」
「……なにか聞こえた?」
「いんや、なんも聞こえんかったけど……。」
あからさまにほっとした顔で、さりげなく手に持っていた本を棚にしまっている。どうやら図書館にいたのはヴィンスとアーサーだったようだ。それじゃあ、と彼らは朗らかな笑顔で出ていった。彼らが本をしまったらしいだろうところをみれば、そこにはロープの縛りかたなどが書かれている。
「おい、もしかしなくとも……。」
「ああ、次の容疑者は決まったな……次に彼女を襲おうとしとるんは、アーサーとヴィンスや。」
「……精霊王……つーかファントム……父さんのパターンかよ。」
見覚えのある廊下、部屋、図書館、
さらには見覚えのない服!!あの夢の場所で間違いないだろう。
「……なんで、またここに?つーかカレー溢したあと師匠にキスしてもらったと思ったんだけど!?はぁ!?ここ夢じゃねぇの!?」
「はぁ?なんやその羨ましい夢は。カレー溢したとこまではあっとるよ。そのあとが夢やない?ほら、下見てみい。」
床にはカレーの残骸が落ちている。それは紛れもなく僕が溢したものだ。
「なんってひでー夢だよ……!」
「たぶんここからなんやろな、ここの時間が進むんは。定期的にこの世界につれてこられるんか?一回あっちの世界に戻れたんは……俺たちが向こうのことを覚えていたから?」
「……つーことは、全員が記憶取り戻さねぇと何回もまた連れてこられて師匠の貞操が危なくなるってことかよ……!?」
「そうやなぁ……ピンチやで!息子よ!!」
「息子って言うな!!つーか、なら師匠はどこだよ!?」
「うーん……居ないよなぁ……。どこ行ったんやろ。」
頭を悩ませていれば、ドン、と音がなり反射的にベットの下に隠れる。ファントムはカーテンに隠れたらしい。ベットの隙間から見れば、なにやら誰かが入ってきたようだ。
「……いないですって?彼女はどこに……。おや、なにか踏みましたね……これは、私が作ったカレー!?まさか、彼女に気づかれていたなんて……。また新たな策を講じなければ……。」
どうやら声と言葉的にジェイさんだったようだ。カレーを綺麗にナプキンか何かの布で拭ってから独り言を呟きながら、部屋を出ていった。完全に出ていったのを確認してからベットの下から這い出る。
「九死に一生を得たな……はぁ、ほんま危なかったで……。はようここから出ようや。はぁ、それにしても掃除しなくなってよかったわぁ~……。」
この部屋から出ることに関しては同意である。すぐさま部屋の近くにだれもいないことを見てから、部屋を出る。そのまま歩いていれば、図書館で誰かの話し声が聞こえた。
「ーーー嘘だろ!それはーーー。」
「だが、ダニエルの部屋ーーーないようだーーー先を越されるかもーーーー。」
「だったら俺たちがーーーー!!」
どうやら争っているようなどなりあっている様子だ。もう少しはっきり聞こうと少し扉を開けると、思いの外大きな音でぎぃ、と鳴ってしまった。
「!!誰だ!?」
「ぼ、僕だ。少し用事があって、ファントム……父さんと調べものにきたんだよ。」
「……なにか聞こえた?」
「いんや、なんも聞こえんかったけど……。」
あからさまにほっとした顔で、さりげなく手に持っていた本を棚にしまっている。どうやら図書館にいたのはヴィンスとアーサーだったようだ。それじゃあ、と彼らは朗らかな笑顔で出ていった。彼らが本をしまったらしいだろうところをみれば、そこにはロープの縛りかたなどが書かれている。
「おい、もしかしなくとも……。」
「ああ、次の容疑者は決まったな……次に彼女を襲おうとしとるんは、アーサーとヴィンスや。」
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