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五章 王道学園にてマリモ在中『怠惰』
八時限目
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すぐさま保健室へいく。もう遅い時間だからか、廊下には生徒は誰一人いない。なんだか走りにくい気もするが、そんなことなどきにせず走る。慌てて保健室に入れば、会長さんや会計さんたちがお通夜のような顔でいた。
「そんな……まさか……あいつが……。……っ⁉まて、俺たちがいくら悲しんでいるとはいえ、こんな綺麗な女性をつれてくるのはやりすぎだぜ!?」
「いや自意識過剰か。」
「え、会長さん……?」
会長さんは目を見開き顔を紅葉させている。バシッ、といい音を鳴らして怜先生は会長さんの頭を叩いた。
なぜそんなことを、と首をかしげれば、自分の格好が目についた。あ、私ドレス姿だったわ。
すぐに保健室に置いてある予備の制服を借り、パーティションの側で着替える。
どばどば、と変な水滴のような音が聞こえ、着替え終わったのでパーティションから出てみれば、顔の下半分を押さえ顔を背ける会長さんと、医者のような格好をした雲嵐さんがいた。
若干赤い血のようなものが手の隙間から漏れている。
若いなァ、と怜先生に呆れられていたが、二人は、布切れの音は童貞には刺激強いって!やらなんとか不思議な弁解をしている。
雲嵐さんはレンブラントさんと目が合うと、すぐにハンカチで鼻を覆い、挨拶をしていた。
「……あ、やっほー。」
「は?……ちょっと待ってください、面貸せ……こほん、お話いいですか華嵐さん。」
にこやかに挨拶され、こちらもこんにちはと返すがレンブラントさんの焦ったような声で現実を認識した。
雲嵐さんは不思議そうに首をかしげたあと、己の格好をみて納得したように頷き、料理人兼保険医助手やってる、と軽やかにいった。
どうやら、ここの保険医さんはなかなかのご老人らしく、暇でふらふらしていたときにお手伝いをお願いされたらしい。
でも思ったより使えると思われたらしく、そのまま助手にスカウトされたそうだ。
雲嵐さんはそこまで言ったあと、ちょっと待ってて、と会長さんたちのほうへ向き直った。
「……ご臨終です。」
静かな保健室に、雲嵐さんの声が響いた。
誰一人言葉を発せなかった。既に副会長さんの顔には白い布が被せられている。
……早くないかしら?和久くんに聞けば、保健室に運び込まれたのはつい先ほどらしい。
「まさか……焼きそばパンを買わせに走らせたとたん倒れて……原因が心臓停止だなんてな……。こいつそんな脆かったのか?」
「いや凌くん、星くんは最近めんどくさいとかが口癖になってきてたから、もしかしたらどっかの仙人に弟子入りして体の機能ごとサボる方法悟ったのかもしれないよ。」
「それを死ぬっていうんです、会長さん、会計さん。」
雲嵐さんが突っ込みをした。どうやら副会長は会長さんのパシリだったらしい。
「いや、でも蓮雲嵐様、星くん簡単に死ぬたまじゃないよー?この前授業で使うから~ってマグマ近くのドラゴンの卵取ってきてたし……。」
「星くん何者!?え、まって突っ込みたいこといくつかあるんだけど……なんで俺の本名知ってるの……っ!?こんな完璧な変装してるのに……っ!」
「いや服変えて眼鏡かけたくらいで変装になるかぁっ!!有名人でしょきみっ!?」
「……いやぁ?そんなことは……。え、もしかしてみんな知ってた?」
全員が目をそらした。まさかの怜先生までもだ。知っていたらしい。
雲嵐さんはとてつもなく目を泳がせている。どうやらかなりの有名人らしかった。
「ちなみに充利はな、武道一家の跡取りだからなかなか脳筋なんだぜ。あんな頭脳派みたいな顔をしてるが、力こそ全て、っていう考えで……惜しいやつだったな……。」
会長さんが懐かしむように補足してくれた。
「いや殺すなよ……いや、もう死んでる、のかァ……?」
怜先生、今日は呆れてばっかりね。副会長さんの手を優しくつかんでも、なんの反応もない。ただ、なんだか冷たく、薄暗いものが、彼の悲しみを表現するように私に流れ込んできた。……これは、魔力?
その日からだった。
生徒たちに、次々と異変が襲い掛かった。
とある生徒は気力を失い脱け殻のようになり、また別の生徒は昏睡状態へと陥った。
またある日は、反抗的だった生徒の一人がとても従順になったという。最後に関しては神様のお陰じゃあ~!!仏様のご利益に感謝じゃぁ~!!などと年若い先生方が信仰対象を定めずに好き勝手崇めていた。
それが、この学園に来てから一週間を切ったときの出来事だった。
「ただ…いま……。」
「おかえりなさい、和久くん!今日も、犠牲者が……?」
「う、ん……また、吸血、鬼、でた……。」
もはやこの学園では、正体不明の悪鬼、吸血鬼と噂され始めていた。状況だけみれば事故や偶然に見えるこの件は、絶対犯人がいる、陰謀だ!という冴え渡る会長さんの勘により生徒会が担当することになったらしいが、真犯人らしき人物はいまだおらず、その話が尾びれがつき噂は流れ始めたよう。
「やっぱり、事故なんじゃ……?」
私が恐る恐るそう言うと、和久くんは苦々しげに頷こうとした。が、ファントムさんが口を挟む。事件やで、全員集合、と。とっさに時計をみた。もう、夜の八時だった。あれから、ファントムさんの言葉により、夜八時に情報共有のため、生徒会役員と、事情を知る怜先生、レンブラントさん、そして私とファントムさんは会議室に集まることとなったのだ。途中で雲嵐さんとレンブラントさんに会い、ともに会議室に向かう。二人は、やはり改心や体調不良なのではと言っていた。
「冗談はそれくらいにしぃ。被害者たちみてきたけど、変な魔術が感じ取れたで。
懐かしい……っちゅー感じの、脳、とか体?の器官がおかしくなるような……。怠けとる?機能が正しく動いてないんや。ほんま、怠惰な生徒たちやな。」
「それは、魔術を掛けてるやつがいるってこと?」
「おかしなことにな。力の強い俺でも、魔法を感じ取ることはできるが、使えへんのや。なのに、魔法を掛けられる?変な魔術阻害シールドを張っていたりと、犯人はただもんではないようやで。」
雲嵐さんの言葉に、舌打ちをしながらファントムさんはそう答える。私が副会長さんの手を握ったときのあの不思議な感覚は、やはり魔力だったようだ。
会議室につき、ファントムさんが集まったメンバーに、
『この学園からでれなかったり魔術が使えないのも、この事件の黒幕の仕業で、その人だけ魔法がこの学園では使える』、といっていた。
もうそこで私は頭をはてなにしていた。
(……使えるわよ?普通に。)
目の前で炎だしたりしてみたが、話し込んでるのか、背が高くて私が目に入らないのか、誰一人私をみようとしなかった。あきらめて炎を消し、話をおとなしく聞く。
「……なるほどね。俺の予想だけど、犯人は生徒をみんな従順にしようとしてたんじゃない?脳をなんかしらの方法でいじればできるだろうし。」
顎にてをやり、言葉を発したのは会計さんだ。しかし、ならなぜ意識不明な生徒がでてるのかと会長さんが聞けば、そんなこと俺に聞かないでよと苛立たしげに返されていた。
「口論はあとにしなさい。いまは彼らがそうなった原因解明と救助方法の詮索が第一です。あと黒幕解明と僕と彼女が無事にここを出られること。いえ、こっちが第一です。原因解明とかは第二です。」
「あれぇ??レンくん、なーんか脱出要員に上がった名前が少ない気がするんだけどぉ~???」
「気のせいでしょう。」
ふっ、と嘲るような表情で首を降り笑みを浮かべるレンブラントさんに、雲嵐さんは俺、友達選び間違った…?と疑心暗鬼になっている。
「まぁ、今日も収穫はねェんだろ?ならもう帰ろうぜェ?」
ドアを開き、取っ手を持ってくるている怜先生は、だるそうにそう言う。当たり前だ、5日間、被害者は出続けるがこの事件の手がかりも、私たちが追っている黒幕のてがかりも何一つでなかった。この状況に、誰もが辟易していた。素直にその言葉に従い、私たちは帰路に着く。最近怜先生は私を撫でるのが好きらしい。
「いいこだなァ~嫁さんにほしいぜェ~」
いつも通り、彼の冷たい手は私の頭を撫でる。すぐさまファントムさんに叩き落とされていた。
「いってェ!おま、生徒なら先生に手を上げんなよ、この不良めが!にたにた笑いやがって、なんかいいことあったんかァ!?」
「おまえの方が柄悪いやろ。優等生の俺を不良呼ばわりとは、教育委員会に言いつけたるでぇ?」
ファントムさんの顔をみれば、たしかにヴィラン顔でにたぁ、と笑っていた。
部屋で三人でカードゲームなどをしたあと、各々の部屋へ入っていく。
「ホストパーティーまで、あと、2日やな。」
かすかに、悩ましげなそんな声が聞こえた。
「そんな……まさか……あいつが……。……っ⁉まて、俺たちがいくら悲しんでいるとはいえ、こんな綺麗な女性をつれてくるのはやりすぎだぜ!?」
「いや自意識過剰か。」
「え、会長さん……?」
会長さんは目を見開き顔を紅葉させている。バシッ、といい音を鳴らして怜先生は会長さんの頭を叩いた。
なぜそんなことを、と首をかしげれば、自分の格好が目についた。あ、私ドレス姿だったわ。
すぐに保健室に置いてある予備の制服を借り、パーティションの側で着替える。
どばどば、と変な水滴のような音が聞こえ、着替え終わったのでパーティションから出てみれば、顔の下半分を押さえ顔を背ける会長さんと、医者のような格好をした雲嵐さんがいた。
若干赤い血のようなものが手の隙間から漏れている。
若いなァ、と怜先生に呆れられていたが、二人は、布切れの音は童貞には刺激強いって!やらなんとか不思議な弁解をしている。
雲嵐さんはレンブラントさんと目が合うと、すぐにハンカチで鼻を覆い、挨拶をしていた。
「……あ、やっほー。」
「は?……ちょっと待ってください、面貸せ……こほん、お話いいですか華嵐さん。」
にこやかに挨拶され、こちらもこんにちはと返すがレンブラントさんの焦ったような声で現実を認識した。
雲嵐さんは不思議そうに首をかしげたあと、己の格好をみて納得したように頷き、料理人兼保険医助手やってる、と軽やかにいった。
どうやら、ここの保険医さんはなかなかのご老人らしく、暇でふらふらしていたときにお手伝いをお願いされたらしい。
でも思ったより使えると思われたらしく、そのまま助手にスカウトされたそうだ。
雲嵐さんはそこまで言ったあと、ちょっと待ってて、と会長さんたちのほうへ向き直った。
「……ご臨終です。」
静かな保健室に、雲嵐さんの声が響いた。
誰一人言葉を発せなかった。既に副会長さんの顔には白い布が被せられている。
……早くないかしら?和久くんに聞けば、保健室に運び込まれたのはつい先ほどらしい。
「まさか……焼きそばパンを買わせに走らせたとたん倒れて……原因が心臓停止だなんてな……。こいつそんな脆かったのか?」
「いや凌くん、星くんは最近めんどくさいとかが口癖になってきてたから、もしかしたらどっかの仙人に弟子入りして体の機能ごとサボる方法悟ったのかもしれないよ。」
「それを死ぬっていうんです、会長さん、会計さん。」
雲嵐さんが突っ込みをした。どうやら副会長は会長さんのパシリだったらしい。
「いや、でも蓮雲嵐様、星くん簡単に死ぬたまじゃないよー?この前授業で使うから~ってマグマ近くのドラゴンの卵取ってきてたし……。」
「星くん何者!?え、まって突っ込みたいこといくつかあるんだけど……なんで俺の本名知ってるの……っ!?こんな完璧な変装してるのに……っ!」
「いや服変えて眼鏡かけたくらいで変装になるかぁっ!!有名人でしょきみっ!?」
「……いやぁ?そんなことは……。え、もしかしてみんな知ってた?」
全員が目をそらした。まさかの怜先生までもだ。知っていたらしい。
雲嵐さんはとてつもなく目を泳がせている。どうやらかなりの有名人らしかった。
「ちなみに充利はな、武道一家の跡取りだからなかなか脳筋なんだぜ。あんな頭脳派みたいな顔をしてるが、力こそ全て、っていう考えで……惜しいやつだったな……。」
会長さんが懐かしむように補足してくれた。
「いや殺すなよ……いや、もう死んでる、のかァ……?」
怜先生、今日は呆れてばっかりね。副会長さんの手を優しくつかんでも、なんの反応もない。ただ、なんだか冷たく、薄暗いものが、彼の悲しみを表現するように私に流れ込んできた。……これは、魔力?
その日からだった。
生徒たちに、次々と異変が襲い掛かった。
とある生徒は気力を失い脱け殻のようになり、また別の生徒は昏睡状態へと陥った。
またある日は、反抗的だった生徒の一人がとても従順になったという。最後に関しては神様のお陰じゃあ~!!仏様のご利益に感謝じゃぁ~!!などと年若い先生方が信仰対象を定めずに好き勝手崇めていた。
それが、この学園に来てから一週間を切ったときの出来事だった。
「ただ…いま……。」
「おかえりなさい、和久くん!今日も、犠牲者が……?」
「う、ん……また、吸血、鬼、でた……。」
もはやこの学園では、正体不明の悪鬼、吸血鬼と噂され始めていた。状況だけみれば事故や偶然に見えるこの件は、絶対犯人がいる、陰謀だ!という冴え渡る会長さんの勘により生徒会が担当することになったらしいが、真犯人らしき人物はいまだおらず、その話が尾びれがつき噂は流れ始めたよう。
「やっぱり、事故なんじゃ……?」
私が恐る恐るそう言うと、和久くんは苦々しげに頷こうとした。が、ファントムさんが口を挟む。事件やで、全員集合、と。とっさに時計をみた。もう、夜の八時だった。あれから、ファントムさんの言葉により、夜八時に情報共有のため、生徒会役員と、事情を知る怜先生、レンブラントさん、そして私とファントムさんは会議室に集まることとなったのだ。途中で雲嵐さんとレンブラントさんに会い、ともに会議室に向かう。二人は、やはり改心や体調不良なのではと言っていた。
「冗談はそれくらいにしぃ。被害者たちみてきたけど、変な魔術が感じ取れたで。
懐かしい……っちゅー感じの、脳、とか体?の器官がおかしくなるような……。怠けとる?機能が正しく動いてないんや。ほんま、怠惰な生徒たちやな。」
「それは、魔術を掛けてるやつがいるってこと?」
「おかしなことにな。力の強い俺でも、魔法を感じ取ることはできるが、使えへんのや。なのに、魔法を掛けられる?変な魔術阻害シールドを張っていたりと、犯人はただもんではないようやで。」
雲嵐さんの言葉に、舌打ちをしながらファントムさんはそう答える。私が副会長さんの手を握ったときのあの不思議な感覚は、やはり魔力だったようだ。
会議室につき、ファントムさんが集まったメンバーに、
『この学園からでれなかったり魔術が使えないのも、この事件の黒幕の仕業で、その人だけ魔法がこの学園では使える』、といっていた。
もうそこで私は頭をはてなにしていた。
(……使えるわよ?普通に。)
目の前で炎だしたりしてみたが、話し込んでるのか、背が高くて私が目に入らないのか、誰一人私をみようとしなかった。あきらめて炎を消し、話をおとなしく聞く。
「……なるほどね。俺の予想だけど、犯人は生徒をみんな従順にしようとしてたんじゃない?脳をなんかしらの方法でいじればできるだろうし。」
顎にてをやり、言葉を発したのは会計さんだ。しかし、ならなぜ意識不明な生徒がでてるのかと会長さんが聞けば、そんなこと俺に聞かないでよと苛立たしげに返されていた。
「口論はあとにしなさい。いまは彼らがそうなった原因解明と救助方法の詮索が第一です。あと黒幕解明と僕と彼女が無事にここを出られること。いえ、こっちが第一です。原因解明とかは第二です。」
「あれぇ??レンくん、なーんか脱出要員に上がった名前が少ない気がするんだけどぉ~???」
「気のせいでしょう。」
ふっ、と嘲るような表情で首を降り笑みを浮かべるレンブラントさんに、雲嵐さんは俺、友達選び間違った…?と疑心暗鬼になっている。
「まぁ、今日も収穫はねェんだろ?ならもう帰ろうぜェ?」
ドアを開き、取っ手を持ってくるている怜先生は、だるそうにそう言う。当たり前だ、5日間、被害者は出続けるがこの事件の手がかりも、私たちが追っている黒幕のてがかりも何一つでなかった。この状況に、誰もが辟易していた。素直にその言葉に従い、私たちは帰路に着く。最近怜先生は私を撫でるのが好きらしい。
「いいこだなァ~嫁さんにほしいぜェ~」
いつも通り、彼の冷たい手は私の頭を撫でる。すぐさまファントムさんに叩き落とされていた。
「いってェ!おま、生徒なら先生に手を上げんなよ、この不良めが!にたにた笑いやがって、なんかいいことあったんかァ!?」
「おまえの方が柄悪いやろ。優等生の俺を不良呼ばわりとは、教育委員会に言いつけたるでぇ?」
ファントムさんの顔をみれば、たしかにヴィラン顔でにたぁ、と笑っていた。
部屋で三人でカードゲームなどをしたあと、各々の部屋へ入っていく。
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相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
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