君は僕だけの

アラレ

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14時55分

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ベッドに横になってもうすぐ1時間

今日からしばらく私の場所となった

この部屋

このベッド




眠れないのはたぶん、まだ慣れないから


ではなくて





(俺、ずっと結希のこと探してた)




伊央の言葉が、私の頭を悩ませているから






伊央とはあれから一度も会っていなくて



今となっては全然知らないけど





でも風の噂で、すごい会社で仕事をバリバリ頑張ってるっていうのを聞いた




そんな人がどうして私何かを探すの





最初は嘘だと思った


伊央は優しいから、私がここを出て路頭に迷うことがないように





でもたぶん、伊央はそんな嘘つかない


嘘がばれた時に、その人は余計傷つくから






たぶん伊央は私を探してた



毎日やりたい事にあふれてきらきらしてた高校生の私



きっとあの頃の私






そんな伊央に




「…言えないよ」




伊央が打ち明けてくれた時、ほんとは私も打ち明けようと思った




でも言いたくない



伊央にだけは





今の私が、あの頃と全然違うと分かったら、伊央はどう思うだろうか


そう考えるとどうしても怖くて






あの頃よりもはるかに成長してかっこよくなった伊央に



私のことなんて恥ずかしくて言えない







「…ごめんね」

一人、天井に向けてつぶやく




私は伊央に、何を返せるだろうか

























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