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とあるOLと年下青年のお話
募る想い
しおりを挟むシュウとの痴漢行為をしてから数日後の夜、香織はパジャマ姿でスマホを眺めながら横になっていた。
眺めているのは痴漢掲示板。
基本的には女性側から募集を行い、条件を満たせる男性が返信をすることで成立。
男性側はとあるアプリのパスワードを伝え。痴漢開始予定時間の三十分ほど前から終了後までは、必要に応じて『部屋』でやりとりをし。
痴漢終了後三十分程で、その『部屋』は閉じ、以後ログの確認のみが可能。
「……まあ、パスワードとかは、他の人に見られちゃうけど、痴漢のなりすましなんか意味なさそうだし……」
数日が経過してなお、香織のシュウへの想いは募っていた。
再び会いたいと思えば、接点のある痴漢掲示板に至るのは当然の行為だった。
(改めて思うけど、本当にとんでもないモノ利用しちゃった……)
(あの壁役の人達、ずいぶん統率が取れてたし、シュウ君ありえないほど美形で上手かったし……もしかして、裏で組織だった運営とか……)
改めて怪しい掲示板だと思いながらも、結局はコレを頼りにするしかない。
掲示板のスレッドには、具体的な相手を呼ぶスレッドもあり、相手の名前とIDを指定して呼びかけるようだ。
「でも、シュウ君guestって……」
名前欄にguestと付いている場合は、使い捨てのその場限りのIDが生成されるようで。
継続利用などする気のなかった香織も。痴漢時の『部屋』においては、偽名の香織という名の横にguestとあった。
「一応、状況を書いて呼びかけてる人もいるし……相手のその時の名前も分かってるけど……」
使い捨てでは、掲示板でお互いの身元確認はできない。
なりすましの意味は薄いと思いながらも不安は抱く。
(それに、掲示板に行為の詳細書くのも……すごい恥ずかしい……それに、名前だけだと、なりすましとか……)
(あの日の人たちは、問題なさそうだけど……間違っても、安全なサイトじゃないだろうし……怖い人たちだって、絶対居る)
以前掲示板に書き込んだ時は、ストレスなどから自暴自棄に近く酒も入った状態。
改めて、その上、条件まで付けて利用するのには抵抗があった。
変なのに目をつけられたくない。
結局は、今更ながらに引っ込み思案が顔を出し、シュウを見つけたくも二の足を踏んでしまう。
「はあ、ダメだ~!! うう、やだ……それに、まだ、日も経ってないのに。会いたいだなんて書き込みなんかしたら……いやらしい女だって……」
『香織さんって、とっても敏感だね』
様々に理由をつけて、いつものように踏み出せない香織。
痴漢を希望したはしたない姿を見せてなお、色々と嫌な感情を抱いて欲しくないと遠慮してしまう。
香織はため息を吐くとスマホを放るように置いた。
(そもそも、一度会っただけ……それも、痴漢されただけで……なんでこんな? 一目惚れ?)
「そ、そんなこと!! ない……とは……」
一人寂しく自室で悶えながら、シュウへの想いから抜け出せず一人沼にハマる。
「シュウ君……凄く上手……な、方だよね? 絶対、女慣れしてたし……彼女くらいーー」
「今日も、痴漢してるのかな……私以外の女とーー」
手持ち無沙汰だった手が、自然と胸に伸びる。
胸の奥にシコリが湧いたような感覚を覚えれば、胸に触れた拍子に服越しの胸に張り付いた。
「胸……初めは触っただけで、それ以降は……大きいの、好きじゃないのかな? ブラウスだって脱がさなかったし……興味ない……ぅん!!」
コンプレックスながら、数多の男に長所として判別される巨乳。
やたら視線を集め、リアルに痴漢に合う際には、リスクが高いはずなのに高確率で触れられる胸。
時代遅れなセクハラ上司に、すれ違いざまに偶然を装い当てられる胸。
壁役の痴漢達に、固唾を飲んで視姦された胸。
「シュウ君に触られた……ふぅ、胸♪」
股座を擦り合わせるようにしながら、シュウの手際を思い出しながら、手は自然と胸を撫でた。
香織はさして性欲が強くない。しかし、半ばストレス発散の捌け口として、自慰は日課になっていた。
今も自慰を行い初めてしまうも。半ばヤケバチな普段とは違い、切なさと胸の高鳴りを感じてしまう。
「シュウ君、シュウ……クゥン♪」
服越しに明確に胸を揉み始めながら、擦り合わせていた股座にも手を伸ばす。
刹那げに悶えながら、ソフトタッチで己が身体を慰めていく。
(普段……もっと、強く……激しくしてるのに……今の方が……イィ♪)
切ない想いも心音も身体の奥で膨らみ、服を脱ぐのも忘れて布越しに慰め続ける。
「はぁ~♪ フゥ~……アァ……シュウ♪」
もう、何度その名を口にしたのかも分からない。
性行為は、激しさよりも丁重さが大事だとは聞いていたが。ストレス発散の捌け口と、思春期男子の性欲発散の吐口となったことしかない身体では理解できぬモノだった。
だが、シュウのことを想いあの日のことを思い出せてスル自慰は、優しい手際でも官能的な心地よい刺激をもたらしてくれる。
「シュウ君、優しかったし……ゆっくりなのに……ああ、そうか……ふぁ♪ 私のタメの🤍」
シュウの行為の仕方は自身の欲望を満たすためではなく、香織を満たすために気遣ってしていたのだと思い至る。
(そうだ、最後も……シュウ君イった様子なかったし……私しか、イケてないのに……)
人生初の深い絶頂に気をヤっていたが、思い返せば射精された感覚はなかったように思える。
めくるめく絶頂を思い出した香織は、パジャマごとショーツの中へ手を挿入する。
秘部はすっかり濡れていた。
「アハっ!? んんっ♪ こんなに、ぐちゃぐちゃにぃ~♪」
シュウがこの濡れそぼった秘部に挿入したのだと思えば、はしたなさを感じてしまう。
指はほんの一撫でで秘裂のナカへ挿入され、肉棒とは比べようもない細長さで膣穴を抽送した。
「あふっ♪ アァン♪ グチュグチュ言ってるぅ~!! この音、シュウ君にも聞かれて~!!」
慣れ親しんだ相応に強いであろう膣圧。この圧がシュウの肉棒を包んでいたのだと思えば、恥ずかしくも悦びが身体の奥から滲み出てくる。
「ああ、ダメぇ~!! シュウ君、イっちゃうよう~~ゥゥンンーー!!」
スパートは思わず指の抽送を早めてしまいながら。
細指は締まる膣肉の圧迫をものともぜずに、幾度も幾度も蜜穴を扱いた。
そのまま自然と達っすれば、指は幾度も蠢動する己が膣肉に圧迫される。
ストレス発散のために行なったどの行為よりも、香織の心に心地よい感覚が広がりを見せた。
満足感。
だがーー。
「はあ、はあ……凄く……虚しい……」
満足感は、身体の中に停滞することなく。穴あき風船の空気のように抜けていく。
空虚感は、ストレス発散の虚しさすら越えかねないような程。
普段であれば、半ば自棄的にもう一度くらいは自慰に及ぶものの、弛緩する身体はその気にならなかった。
「シュウ君……彼、優しくしてくれたん……だなぁーー」
目を瞑れば、程よい倦怠感が身体を包み込んだ。
逞しい年下少年(仮)の抱擁を思い出しながら、香織は眠りに落ちていった。
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