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240.霊縁(6)ホンファ・マリーム
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「なんとか、最終城壁の中に逃げ込めましたけど、ホッとなんか出来なくて、不安でしかなかったですよ」
と、俺の寝室に荷物を広げながら、ホンファが笑った。
「大人も皆んな怖がってるし、お父さんはいなくなっちゃったし、気性の荒いチンピラさんたちはずっと騒いでるし……。これからどうなるのか、先がまったく見えなくて、私、ずっと俯いてました」
初めて城壁内を歩いたとき、避難民の多くは無気力にへたり込んでいた。
ぷぷぷっと、不意にホンファが思い出し笑いをした。
「それが突然、『マレビト様は、幼馴染にフラれたばっかりなんだ!』って叫び声が聞こえて、うわあ、すごくどうでもいいって笑っちゃって」
「ははは。笑って貰えたんなら良かった……、ような……」
「夜中に人獣が現われて、訳も分からず逃げて、第3城壁、第2城壁って避難場所が変わって……。10日くらいずっとただ怖いだけで、皆んなが笑ったの久しぶりだったんですよぉ?」
護衛のメイユイが大声で暴露して顔から火が出るかと思った。けど、皆さんの心を和ませてたんなら、怪我の功名というやつだ。
荷物を片付け終わったホンファと、祖霊廟の植え込みにあるクゥアイの畑に薬草を摘みに出た。
「それから、立派な布を下げ渡してくださって、家を建ててくださって、気付いたら俯いてた皆んなの顔が上がってました……」
その頃、15歳だったホンファはまだ大浴場にはいなかった。
「怖いから避けてたチンピラさんたちも、いつの間にか頼もしい兵士になってて……」
と、兵士の訓練場だった北側広場を感慨深げに眺めた。相変わらず、スリットから見える太ももが眩しい。
「それに、同い年で同じ農民だったクゥアイが槍兵に志願したのにもビックリして。マネは出来ないけど、私にも出来ることないかな? って……、私の顔も上がってました」
「ホンファも薬師として大活躍してくれたね」
「……マレビト様のお陰です。……今でも私、自分の気持ちに戸惑ってるところがあるんです。どうして、あの時、前を向くことができたんだろう? って」
「そうか」
「ホントはあの頃、手持ちの薬は減る一方だし、剣士の人たちからも兵士からも、やんや言われるしで、参ってたんです。私もお母さんも」
やっぱり、そうだったのか……。
出会った時は大人びて見えたホンファが、今は少し幼くなったようにも見える。色んな緊張が折り重なって大人の表情にさせてたんだろうと想像すると、少し胸が痛い。
「それが、薬房を作ってくださって、薬も揃えてくださって、お母さんは重臣に取り立てていただいて……。あっ!!!」
「なになに?」
「お母さん、再婚するんですよ!」
「え? ほんとに!? 誰と?」
「うふふ。内緒です」
「ええぇ?」
「近々、マレビト様に挨拶に行くと思うので、お祝いしてあげてくださいね」
「分かった。じゃあ、楽しみに待ってることにする」
「うふふ。ビックリしますよぉ」
「えぇー? 誰だろう?」
と、それから第2城壁を下から見上げて歩いた。
「ジンリーが落ちたとき、駆け付けてくれたよね」
「マレビト様」
「ん? なに?」
「今は、私が口説いてる時間なので、他の側室の話をしてはいけませんっ」
「あ、そうか……」
「でも、私もメイユイさんとクゥアイの話してたか」
「ホントだな」
と、2人で笑いながら城壁を登ると、アスマたちの聖堂が見えた。
「マレビト様って、ホントに人をその気にさせてくの、お上手ですよね」
「そう?」
「最終城壁まで追い詰められてたのに、皆んなの気持ちをジッと待たれて……」
「うん……」
「兵士団になる前、まだ短弓隊って言ってた頃も、参加を強制しないでジッと志願を待って……。一人ひとりが大切にしてるものを、一緒に大切にしてくれました」
と、ホンファは俺をチラッと見た。
「嬉しかったんですよ……? 大浴場に入れて貰えたとき」
「そ、そうだったんだ……」
両膝を突いてクンッと胸を反らした、ホンファの赤い顔を思い出してしまう。
「顔を上げた私の向いてる前には、いつもマレビト様がいらっしゃいました」
と、あの時と同じようにホンファは頬を赤くした。
「マレビト様にも……」
「ん?」
「私の方を向いて……、その気になってもらえると……、嬉しいです……」
真っ直ぐ俺を見詰める視線が眩しくて、つい抱き寄せてしまうと、ホンファはクッと俺に身体の重みを預けてきた。
そのあと寝室でも、その気になった――。
新たに霊縁が結ばれ、視界で渦巻く紋様がひとつ増えた。
「ずっと、私の前に立っていて下さいね」
と、俺の腕に顔を乗せ、見詰めるホンファが微笑んだ。
◇
夜遅く。リーファの寝室で目覚めると、机で熱心に書き物をしていた。
「呪学……?」
と、俺が尋ねると手を止めて顔を上げた。
「ごめん。起こしちゃった?」
「ううん。大丈夫。あまり無理しないでね」
「ありがと。だけど、少しずつでも進めとかないと、すべて解き明かせたときに追い付かなくなりそうで」
「そっか……」
「でも、今日はもう寝る」
と、にこやかに言ったリーファは俺の横に潜り込んだ。肌が滑らかで柔らかくて温かい。
リーファは俺の胸に頬をスリスリッとした後、微笑んだまま眠りに落ちていった。
この幸せの種類がなんなのか分からないけど、いつまでも続けばいいのにと思う。
ただ、
――神を殺してたもれ。
と、天帝の言葉が頭の中で反響している。幸せを積み重ねるほどに、次の闘いに近付いているようで、胸が騒つく。
今度は歯痒い思いをしないように、俺も呪術の勉強を始めようかなと思いながら、リーファの眠りを追いかけて行った――。
◇
次に寝室で荷物を広げたのは、褐色の侍女マリームだった。2人で北側広場を散歩する。
「回廊戦で望楼からアスマ様とラハマ様の雄姿を見させてくれた」
「喰い入るように見てたよね」
「我が主は、私を大切にしてくれるだけではない」
「え?」
「私が大切に思ってるものを、こんなに大切にして貰ったことはない」
と、小さな苗に水をやっている。
「地下牢でマリームたちの命を繋いでくれた木の実の苗だよね?」
「そうだ。アスマ様が我が主とリヴァントを旅された時に、持ち帰ってくれた。数年すれば実をつけると思う」
「楽しみだね」
「地下牢で既に私は、我が主の側室になると言った」
「慰み者とか言ってたけど……?」
と、笑うと真剣な表情で見返された。
「リヴァントで側室とはそんなものなのだ。まさか、こんなに丁重に扱われる身分だとは思いもよらなかった」
「そ、そっか……。文化の違いってあるよね」
「アスマ様に拾われなければ、聖職者どもの性奴隷として飼われていてもおかしくなかった身だというのに……」
と、腕で自分の身体を抱き締めると、褐色の豊かな膨らみが、ぱむっと持ち上がった。
「シュエンという親友もいただいた」
「2人が仲良くなったのは、俺のお陰とかじゃないよ」
「聖堂を建てていただき、ラハマ様もナフィーサ様も泣いて喜んでおられた」
「うん、そうだね……」
マリームがピトッと引っ付くように、俺の側に寄った。
「私を喜ばせてばかりの我が主を喜ばせたい。心の底から、そう思っている……」
「そか、ありが……」
「私の身体では喜んでくれぬか……?」
それは、とても喜びますよ。
と、口では言えず頬を赤くして寝室に戻って、結ばれた――。
増えた紋様が、悶えるように蠢いていた。
「むしろ……」
と、顔を赤くして俯いたマリームが呟いた。
「また、喜ばせられたのは私の方だった……」
そ、それは良かったです……。
「我が主よ……」
「なに……?」
「私は……、こんなに大切にされて良いのだろうか……?」
と、涙をこぼしたマリームがたまらなく可愛くて、もう少し喜んでもらった。もちろん、俺も喜んだ。
と、俺の寝室に荷物を広げながら、ホンファが笑った。
「大人も皆んな怖がってるし、お父さんはいなくなっちゃったし、気性の荒いチンピラさんたちはずっと騒いでるし……。これからどうなるのか、先がまったく見えなくて、私、ずっと俯いてました」
初めて城壁内を歩いたとき、避難民の多くは無気力にへたり込んでいた。
ぷぷぷっと、不意にホンファが思い出し笑いをした。
「それが突然、『マレビト様は、幼馴染にフラれたばっかりなんだ!』って叫び声が聞こえて、うわあ、すごくどうでもいいって笑っちゃって」
「ははは。笑って貰えたんなら良かった……、ような……」
「夜中に人獣が現われて、訳も分からず逃げて、第3城壁、第2城壁って避難場所が変わって……。10日くらいずっとただ怖いだけで、皆んなが笑ったの久しぶりだったんですよぉ?」
護衛のメイユイが大声で暴露して顔から火が出るかと思った。けど、皆さんの心を和ませてたんなら、怪我の功名というやつだ。
荷物を片付け終わったホンファと、祖霊廟の植え込みにあるクゥアイの畑に薬草を摘みに出た。
「それから、立派な布を下げ渡してくださって、家を建ててくださって、気付いたら俯いてた皆んなの顔が上がってました……」
その頃、15歳だったホンファはまだ大浴場にはいなかった。
「怖いから避けてたチンピラさんたちも、いつの間にか頼もしい兵士になってて……」
と、兵士の訓練場だった北側広場を感慨深げに眺めた。相変わらず、スリットから見える太ももが眩しい。
「それに、同い年で同じ農民だったクゥアイが槍兵に志願したのにもビックリして。マネは出来ないけど、私にも出来ることないかな? って……、私の顔も上がってました」
「ホンファも薬師として大活躍してくれたね」
「……マレビト様のお陰です。……今でも私、自分の気持ちに戸惑ってるところがあるんです。どうして、あの時、前を向くことができたんだろう? って」
「そうか」
「ホントはあの頃、手持ちの薬は減る一方だし、剣士の人たちからも兵士からも、やんや言われるしで、参ってたんです。私もお母さんも」
やっぱり、そうだったのか……。
出会った時は大人びて見えたホンファが、今は少し幼くなったようにも見える。色んな緊張が折り重なって大人の表情にさせてたんだろうと想像すると、少し胸が痛い。
「それが、薬房を作ってくださって、薬も揃えてくださって、お母さんは重臣に取り立てていただいて……。あっ!!!」
「なになに?」
「お母さん、再婚するんですよ!」
「え? ほんとに!? 誰と?」
「うふふ。内緒です」
「ええぇ?」
「近々、マレビト様に挨拶に行くと思うので、お祝いしてあげてくださいね」
「分かった。じゃあ、楽しみに待ってることにする」
「うふふ。ビックリしますよぉ」
「えぇー? 誰だろう?」
と、それから第2城壁を下から見上げて歩いた。
「ジンリーが落ちたとき、駆け付けてくれたよね」
「マレビト様」
「ん? なに?」
「今は、私が口説いてる時間なので、他の側室の話をしてはいけませんっ」
「あ、そうか……」
「でも、私もメイユイさんとクゥアイの話してたか」
「ホントだな」
と、2人で笑いながら城壁を登ると、アスマたちの聖堂が見えた。
「マレビト様って、ホントに人をその気にさせてくの、お上手ですよね」
「そう?」
「最終城壁まで追い詰められてたのに、皆んなの気持ちをジッと待たれて……」
「うん……」
「兵士団になる前、まだ短弓隊って言ってた頃も、参加を強制しないでジッと志願を待って……。一人ひとりが大切にしてるものを、一緒に大切にしてくれました」
と、ホンファは俺をチラッと見た。
「嬉しかったんですよ……? 大浴場に入れて貰えたとき」
「そ、そうだったんだ……」
両膝を突いてクンッと胸を反らした、ホンファの赤い顔を思い出してしまう。
「顔を上げた私の向いてる前には、いつもマレビト様がいらっしゃいました」
と、あの時と同じようにホンファは頬を赤くした。
「マレビト様にも……」
「ん?」
「私の方を向いて……、その気になってもらえると……、嬉しいです……」
真っ直ぐ俺を見詰める視線が眩しくて、つい抱き寄せてしまうと、ホンファはクッと俺に身体の重みを預けてきた。
そのあと寝室でも、その気になった――。
新たに霊縁が結ばれ、視界で渦巻く紋様がひとつ増えた。
「ずっと、私の前に立っていて下さいね」
と、俺の腕に顔を乗せ、見詰めるホンファが微笑んだ。
◇
夜遅く。リーファの寝室で目覚めると、机で熱心に書き物をしていた。
「呪学……?」
と、俺が尋ねると手を止めて顔を上げた。
「ごめん。起こしちゃった?」
「ううん。大丈夫。あまり無理しないでね」
「ありがと。だけど、少しずつでも進めとかないと、すべて解き明かせたときに追い付かなくなりそうで」
「そっか……」
「でも、今日はもう寝る」
と、にこやかに言ったリーファは俺の横に潜り込んだ。肌が滑らかで柔らかくて温かい。
リーファは俺の胸に頬をスリスリッとした後、微笑んだまま眠りに落ちていった。
この幸せの種類がなんなのか分からないけど、いつまでも続けばいいのにと思う。
ただ、
――神を殺してたもれ。
と、天帝の言葉が頭の中で反響している。幸せを積み重ねるほどに、次の闘いに近付いているようで、胸が騒つく。
今度は歯痒い思いをしないように、俺も呪術の勉強を始めようかなと思いながら、リーファの眠りを追いかけて行った――。
◇
次に寝室で荷物を広げたのは、褐色の侍女マリームだった。2人で北側広場を散歩する。
「回廊戦で望楼からアスマ様とラハマ様の雄姿を見させてくれた」
「喰い入るように見てたよね」
「我が主は、私を大切にしてくれるだけではない」
「え?」
「私が大切に思ってるものを、こんなに大切にして貰ったことはない」
と、小さな苗に水をやっている。
「地下牢でマリームたちの命を繋いでくれた木の実の苗だよね?」
「そうだ。アスマ様が我が主とリヴァントを旅された時に、持ち帰ってくれた。数年すれば実をつけると思う」
「楽しみだね」
「地下牢で既に私は、我が主の側室になると言った」
「慰み者とか言ってたけど……?」
と、笑うと真剣な表情で見返された。
「リヴァントで側室とはそんなものなのだ。まさか、こんなに丁重に扱われる身分だとは思いもよらなかった」
「そ、そっか……。文化の違いってあるよね」
「アスマ様に拾われなければ、聖職者どもの性奴隷として飼われていてもおかしくなかった身だというのに……」
と、腕で自分の身体を抱き締めると、褐色の豊かな膨らみが、ぱむっと持ち上がった。
「シュエンという親友もいただいた」
「2人が仲良くなったのは、俺のお陰とかじゃないよ」
「聖堂を建てていただき、ラハマ様もナフィーサ様も泣いて喜んでおられた」
「うん、そうだね……」
マリームがピトッと引っ付くように、俺の側に寄った。
「私を喜ばせてばかりの我が主を喜ばせたい。心の底から、そう思っている……」
「そか、ありが……」
「私の身体では喜んでくれぬか……?」
それは、とても喜びますよ。
と、口では言えず頬を赤くして寝室に戻って、結ばれた――。
増えた紋様が、悶えるように蠢いていた。
「むしろ……」
と、顔を赤くして俯いたマリームが呟いた。
「また、喜ばせられたのは私の方だった……」
そ、それは良かったです……。
「我が主よ……」
「なに……?」
「私は……、こんなに大切にされて良いのだろうか……?」
と、涙をこぼしたマリームがたまらなく可愛くて、もう少し喜んでもらった。もちろん、俺も喜んだ。
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