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彼と服を買いに行った※
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モサカワ視点
―――――――
「今度さ、俺……。服、見に行きたいんだけど」
そう言われたとき、僕は一瞬、聞き間違えたのかと思っていた。
「……服?」
「そ。流行りの、駅のとこのファッションビル」
そう僕の彼氏は、何でもないことみたいに言っていたけれど、その場所を聞いた瞬間、僕の背筋は自然と伸びてしまっていた。
ガラス張りで、綺麗で、きっとお洒落な人しかいない場所。
僕みたいな人間が行く場所じゃない、という先入観が先に立ってしまっていたのだ。
「この前のオフ会さ……」
彼は歩きながら、少しだけ視線を逸らしてこう続けた。
「お前、ちゃんとしてたじゃん?服」
心臓が、どくんと鳴った。
「あれと釣り合うの、俺も欲しくなってさ」
――……ああ、なるほど。
てっきり、モテるためだとか思ってしまった自分を恥ずかしく思う。
僕に釣り合うように、彼もまた変わろうとしてくれている。
そのことが、とてつもなく嬉しかった。
「嫌なら、別に無理しなくていいけど?」
口ではぶっきらぼうに言いながらも、その歩幅はいつも僕に合わせてくれている。
その彼の何気ない優しさが、僕は大好きだ。
「……行くよ」
気づいたら、僕はそう答えていた。
しかし、すぐさま後悔することになる。
いや、彼とのラブラブショッピングデートは嬉しいんだけどさ、それにしても場所が悪かった。
ファッションビルの前に立った瞬間、僕は完全に場違いであるかのように感じていたのだから。
眩しい照明、ガラスに映る人影、整えられた服と髪に、どことなく洗練されたような空気。
反射的に、彼の袖を掴みそうになるのを堪えていた。
「なにビビってんだよ、大丈夫だって」
そう言う彼は、いつもの服じゃなくてハイブランドのロゴがでかでかと書かれたスウェットを着ていた。
それに対して僕は、オフ会の時に着ていた一張羅。
中に入れば、視線が集まる。
正確には、彼に。
いつも電気街では馴染んでいたその姿が、ここでは少しだけ浮いているかのように見えていた。
――ああ……。
これは、僕がいつも感じていた感覚だ。
店の中を見て回る彼は、落ち着きがないようにうろうろとしていた。
彼もまたビビっているのかと思うと、僕もなぜだか落ち着けた。
「これ、どうだ?」
試着室の前で、照れたように彼が言った。
「うん、いいと思う」
いつもの派手な服装も好きだけど、落ち着きのあるジャケット姿もまたかっこいい。
――ああ、3Dフィギュアにして飾って愛でたい。
思わず特大感情が出そうになるのを押し込んで、僕はいつものように笑っていた。
「……こっちは?」
そう不安そうに聞かれて、慌てて頷く。
「こっちの方が、いいと思うよ」
「マジで?」
「うん。僕の服とも、ちゃんと合うと思う」
そう言った瞬間、彼の表情がふっと緩んだ。
「おー、そうだな……」
短くそう言って、鏡の中の姿を見つめる。
その背中を見ながら、胸の奥がじんわりと熱くなる。
こんなことはとても言えないけれど、いつも以上にその姿が新鮮で、いつも以上にかっこいいように思えていた。
――だめだ、不純なことを考えたら!
思わず膨らむ妄想にストップをかけながら、僕はにまにまと笑っていた。
「じゃ、これ買ってくる」
買い物を終えて、僕たちはほくほくとした気分でビルの中を歩いていた。
さっきよりも、少しだけ足取りが軽い。
「この後、飯でも食うか?」
「いいね」
そのときだった。
「……あれっ?おい、こんなところでなにしてんだよ!」
僕たちに向けられたその声は、ひどく凄みのあるものだった。
彼がと僕がそちらを見たその瞬間、数人の視線がこちらに向く。
彼と同じようなハイブランドのラフな服装、いろんな色の髪、そしてやけに親しげなその距離感。
「おー!珍しいな!」
「久しぶりだな」
男たちが、代わる代わる彼に声をかけていた。
その姿に、僕は悟る。
彼の話にもよく出てくる、“地元のツレ”なのだと。
反射的に、僕は一歩引いていた。
決して、苦手なわけではないけれど。それでも、集団で囲まれるとなぜだか怖い。
「で?こんなとこで何してんだよ」
「デートか?」
からかうような声と笑い。
僕は、喉が詰まって何も言うことができずにいた。
ただ怯えて、彼の服の裾を持っていた。
そのとき、彼が自然にこう言った。
「おー、紹介するわ。これ、俺の彼氏」
世界が、一瞬止まってしまう。
「……彼氏?」
その一言のあと、空気が一拍遅れて動き出す。
「は?」
「マジで?」
「お前、急にどうしたんだよ!」
どっと、笑い声が上がる。
それは悪意というより、驚きと戸惑いとが混ざった、軽いノリのような笑いが。
「お前、シュミ変わったな」
誰かがそう言って、彼の肩を小突いていた。
僕は、ただうつむくことしかできずにいた。
こういうとき、どう振る舞えばいいのかわからなかったし、そもそも、僕が入り込んでいい世界なのかもわからない。
でも、彼は決して一緒に笑うようなことはしなかった。
「そんなんじゃねーよ、」
低く、はっきりとした声だった。
ふざけた空気を切るみたいに、真っ直ぐで。
「俺はな、マジの恋に目覚めたんだ」
――えっ?
その言葉が理解できるまで、僕は時間を要していた。
マジの恋、そうわかった瞬間に顔が一気に熱くなる。
そして彼もまた、赤い顔をして頬を掻いていた。
「だから、邪魔すんなよ。……ほら、行くぞ」
そう強く手を引かれて、僕たちはその場を離れてしまう。
「お、おい!」
「ガチじゃん……」
「マジかよ」
「……でもよー。幸せそうなら、いいんじゃね?」
残された人々のその一言で、気付けば肩の力が抜けていた。
彼は何事もなかったかのように、僕のほうを振り返る。
「ツレが、悪かったな」
「ううん。その……嬉しかった……」
そう笑えば、痛いくらいにこの手は握りしめられていた。
「そーかよ」
***
それから、僕たちはいつものようにファミレスに寄って腹ごしらえをしてから、彼の家に行っていた。
どうせなら、上から下まで一式試着してみようと彼が提案していたんだ。
「なかなか、いいよな」
「うん、すごくいいよ……」
改めて見ても、惚れ惚れとするくらい彼に似合っていて。
僕は思わず誇らしい気持ちになっていた。
――この彼が僕の恋人ですって、世界中に知らせたい。
そう思いながら、強く抱きしめる。
すると、ごりっとした硬いもののが僕のものに当たっていた。
思わず顔を見上げれば、彼はふいと目を逸らす。
最近忙しくしていて、今日は久し振りのデートだった。
彼の目が、ぎらりと輝く。
「……その、いいか?」
「……いいよ」
どくんどくんと、心臓がやけにうるさく鳴っていた。
その顔つきはいつもの彼のはずなのに、見慣れない服装のせいか僕には少しだけ違う人であるかのように思えていた。
――あ、NTRもいいかも。
そのようなことを考えていたら、すぐさま唇が重なった。
不思議なことに、彼とそういうことをすれば、たちまち僕の頭の中は馬鹿になる。
彼のことしか考えられなくなって、気付けば夢中で彼だけのことを求めてしまうんだ。
はしたないと思われているかもしれない、でも、それでも湧き上がる欲望とこの愛を抑えることができずにいた。
んちゅっ♡はむっ♡はむっ♡れろっ♡
「んふう♡キス♡しゅきい♡♡」
「なんか、エロいな」
僕からすれば、吐息交じりに呟く彼のほうが何百倍もエロかった。
日に焼けた肌に白いシャツ、そして黒いジャケット。
――こんなの、やり手IT社長じゃないかっ……!もしくは、怪しいコンサル経営者!
いつものヤンキールックももちろん大好きだけれど、これはこれで知性がプラスされたような感じがして僕は興奮のままに鼻息を荒くしていた。
「むふーっ♡ふーっ♡もうだめ♡」
がちゃがちゃっ♡ぼろん♡♡はむっ♡れろれろっ♡♡
すぐさまズボンを下げて、がちがちの彼のものを舐めしゃぶる。
この雄の臭いと、何とも言えない先走りの味がたまらない。
「おい、待てよ!」
「まてないぃ♡♡はやくっ♡はやくハメハメしてぇぇ♡♡」
じゅぽっ♡じゅぽっ♡ぐちゅっ♡ぐちゅっ♡
舌全体でそれを舐め上げながらも、僕は準備を怠らなかった。
今日のこの日のためにデートプランを考えてくれた彼に準備をさせるなんて言語道断、僕は誠心誠意奉仕するつもりで後ろを程よくほぐしていく。
「ったく……、わかったよ。おら、味わえ」
ずちゅっ♡じゅぷっ♡じゅぷっ♡じゅぽっ♡
「んはぁっ♡んああっ♡おいひい♡おいひいよぉぉ♡♡」
その後のことは、よく覚えていない。
気づけば脚がガクガク震えていて、辺りには使用済みの避妊具が散らばっていた。
空箱が二つくらい転がっていて、思わず後ろを確認する。
――よかった。使い切ったところで、きっと終わったんだ。
彼は、下半身だけ丸出しの状態で眠っていた。
僕も、上半身だけ服を着たまま。
それでも、ひどくシワが寄っていた。
苦い笑みを浮かべながらも、それでも彼を抱きしめた。
「ありがとう……。今度は、これ着てデートしよう……」
そう小さく呟けば、彼は寝言で返事をしていた。
今日は、少しだけ彼の世界に僕が入れたような気がしていた。
怖かったけれど、嫌ではなかった。
それに、嬉しかった。
彼が起きるまで、僕はずっとにやにやとした笑みを浮かべていた。
END
―――――――
「今度さ、俺……。服、見に行きたいんだけど」
そう言われたとき、僕は一瞬、聞き間違えたのかと思っていた。
「……服?」
「そ。流行りの、駅のとこのファッションビル」
そう僕の彼氏は、何でもないことみたいに言っていたけれど、その場所を聞いた瞬間、僕の背筋は自然と伸びてしまっていた。
ガラス張りで、綺麗で、きっとお洒落な人しかいない場所。
僕みたいな人間が行く場所じゃない、という先入観が先に立ってしまっていたのだ。
「この前のオフ会さ……」
彼は歩きながら、少しだけ視線を逸らしてこう続けた。
「お前、ちゃんとしてたじゃん?服」
心臓が、どくんと鳴った。
「あれと釣り合うの、俺も欲しくなってさ」
――……ああ、なるほど。
てっきり、モテるためだとか思ってしまった自分を恥ずかしく思う。
僕に釣り合うように、彼もまた変わろうとしてくれている。
そのことが、とてつもなく嬉しかった。
「嫌なら、別に無理しなくていいけど?」
口ではぶっきらぼうに言いながらも、その歩幅はいつも僕に合わせてくれている。
その彼の何気ない優しさが、僕は大好きだ。
「……行くよ」
気づいたら、僕はそう答えていた。
しかし、すぐさま後悔することになる。
いや、彼とのラブラブショッピングデートは嬉しいんだけどさ、それにしても場所が悪かった。
ファッションビルの前に立った瞬間、僕は完全に場違いであるかのように感じていたのだから。
眩しい照明、ガラスに映る人影、整えられた服と髪に、どことなく洗練されたような空気。
反射的に、彼の袖を掴みそうになるのを堪えていた。
「なにビビってんだよ、大丈夫だって」
そう言う彼は、いつもの服じゃなくてハイブランドのロゴがでかでかと書かれたスウェットを着ていた。
それに対して僕は、オフ会の時に着ていた一張羅。
中に入れば、視線が集まる。
正確には、彼に。
いつも電気街では馴染んでいたその姿が、ここでは少しだけ浮いているかのように見えていた。
――ああ……。
これは、僕がいつも感じていた感覚だ。
店の中を見て回る彼は、落ち着きがないようにうろうろとしていた。
彼もまたビビっているのかと思うと、僕もなぜだか落ち着けた。
「これ、どうだ?」
試着室の前で、照れたように彼が言った。
「うん、いいと思う」
いつもの派手な服装も好きだけど、落ち着きのあるジャケット姿もまたかっこいい。
――ああ、3Dフィギュアにして飾って愛でたい。
思わず特大感情が出そうになるのを押し込んで、僕はいつものように笑っていた。
「……こっちは?」
そう不安そうに聞かれて、慌てて頷く。
「こっちの方が、いいと思うよ」
「マジで?」
「うん。僕の服とも、ちゃんと合うと思う」
そう言った瞬間、彼の表情がふっと緩んだ。
「おー、そうだな……」
短くそう言って、鏡の中の姿を見つめる。
その背中を見ながら、胸の奥がじんわりと熱くなる。
こんなことはとても言えないけれど、いつも以上にその姿が新鮮で、いつも以上にかっこいいように思えていた。
――だめだ、不純なことを考えたら!
思わず膨らむ妄想にストップをかけながら、僕はにまにまと笑っていた。
「じゃ、これ買ってくる」
買い物を終えて、僕たちはほくほくとした気分でビルの中を歩いていた。
さっきよりも、少しだけ足取りが軽い。
「この後、飯でも食うか?」
「いいね」
そのときだった。
「……あれっ?おい、こんなところでなにしてんだよ!」
僕たちに向けられたその声は、ひどく凄みのあるものだった。
彼がと僕がそちらを見たその瞬間、数人の視線がこちらに向く。
彼と同じようなハイブランドのラフな服装、いろんな色の髪、そしてやけに親しげなその距離感。
「おー!珍しいな!」
「久しぶりだな」
男たちが、代わる代わる彼に声をかけていた。
その姿に、僕は悟る。
彼の話にもよく出てくる、“地元のツレ”なのだと。
反射的に、僕は一歩引いていた。
決して、苦手なわけではないけれど。それでも、集団で囲まれるとなぜだか怖い。
「で?こんなとこで何してんだよ」
「デートか?」
からかうような声と笑い。
僕は、喉が詰まって何も言うことができずにいた。
ただ怯えて、彼の服の裾を持っていた。
そのとき、彼が自然にこう言った。
「おー、紹介するわ。これ、俺の彼氏」
世界が、一瞬止まってしまう。
「……彼氏?」
その一言のあと、空気が一拍遅れて動き出す。
「は?」
「マジで?」
「お前、急にどうしたんだよ!」
どっと、笑い声が上がる。
それは悪意というより、驚きと戸惑いとが混ざった、軽いノリのような笑いが。
「お前、シュミ変わったな」
誰かがそう言って、彼の肩を小突いていた。
僕は、ただうつむくことしかできずにいた。
こういうとき、どう振る舞えばいいのかわからなかったし、そもそも、僕が入り込んでいい世界なのかもわからない。
でも、彼は決して一緒に笑うようなことはしなかった。
「そんなんじゃねーよ、」
低く、はっきりとした声だった。
ふざけた空気を切るみたいに、真っ直ぐで。
「俺はな、マジの恋に目覚めたんだ」
――えっ?
その言葉が理解できるまで、僕は時間を要していた。
マジの恋、そうわかった瞬間に顔が一気に熱くなる。
そして彼もまた、赤い顔をして頬を掻いていた。
「だから、邪魔すんなよ。……ほら、行くぞ」
そう強く手を引かれて、僕たちはその場を離れてしまう。
「お、おい!」
「ガチじゃん……」
「マジかよ」
「……でもよー。幸せそうなら、いいんじゃね?」
残された人々のその一言で、気付けば肩の力が抜けていた。
彼は何事もなかったかのように、僕のほうを振り返る。
「ツレが、悪かったな」
「ううん。その……嬉しかった……」
そう笑えば、痛いくらいにこの手は握りしめられていた。
「そーかよ」
***
それから、僕たちはいつものようにファミレスに寄って腹ごしらえをしてから、彼の家に行っていた。
どうせなら、上から下まで一式試着してみようと彼が提案していたんだ。
「なかなか、いいよな」
「うん、すごくいいよ……」
改めて見ても、惚れ惚れとするくらい彼に似合っていて。
僕は思わず誇らしい気持ちになっていた。
――この彼が僕の恋人ですって、世界中に知らせたい。
そう思いながら、強く抱きしめる。
すると、ごりっとした硬いもののが僕のものに当たっていた。
思わず顔を見上げれば、彼はふいと目を逸らす。
最近忙しくしていて、今日は久し振りのデートだった。
彼の目が、ぎらりと輝く。
「……その、いいか?」
「……いいよ」
どくんどくんと、心臓がやけにうるさく鳴っていた。
その顔つきはいつもの彼のはずなのに、見慣れない服装のせいか僕には少しだけ違う人であるかのように思えていた。
――あ、NTRもいいかも。
そのようなことを考えていたら、すぐさま唇が重なった。
不思議なことに、彼とそういうことをすれば、たちまち僕の頭の中は馬鹿になる。
彼のことしか考えられなくなって、気付けば夢中で彼だけのことを求めてしまうんだ。
はしたないと思われているかもしれない、でも、それでも湧き上がる欲望とこの愛を抑えることができずにいた。
んちゅっ♡はむっ♡はむっ♡れろっ♡
「んふう♡キス♡しゅきい♡♡」
「なんか、エロいな」
僕からすれば、吐息交じりに呟く彼のほうが何百倍もエロかった。
日に焼けた肌に白いシャツ、そして黒いジャケット。
――こんなの、やり手IT社長じゃないかっ……!もしくは、怪しいコンサル経営者!
いつものヤンキールックももちろん大好きだけれど、これはこれで知性がプラスされたような感じがして僕は興奮のままに鼻息を荒くしていた。
「むふーっ♡ふーっ♡もうだめ♡」
がちゃがちゃっ♡ぼろん♡♡はむっ♡れろれろっ♡♡
すぐさまズボンを下げて、がちがちの彼のものを舐めしゃぶる。
この雄の臭いと、何とも言えない先走りの味がたまらない。
「おい、待てよ!」
「まてないぃ♡♡はやくっ♡はやくハメハメしてぇぇ♡♡」
じゅぽっ♡じゅぽっ♡ぐちゅっ♡ぐちゅっ♡
舌全体でそれを舐め上げながらも、僕は準備を怠らなかった。
今日のこの日のためにデートプランを考えてくれた彼に準備をさせるなんて言語道断、僕は誠心誠意奉仕するつもりで後ろを程よくほぐしていく。
「ったく……、わかったよ。おら、味わえ」
ずちゅっ♡じゅぷっ♡じゅぷっ♡じゅぽっ♡
「んはぁっ♡んああっ♡おいひい♡おいひいよぉぉ♡♡」
その後のことは、よく覚えていない。
気づけば脚がガクガク震えていて、辺りには使用済みの避妊具が散らばっていた。
空箱が二つくらい転がっていて、思わず後ろを確認する。
――よかった。使い切ったところで、きっと終わったんだ。
彼は、下半身だけ丸出しの状態で眠っていた。
僕も、上半身だけ服を着たまま。
それでも、ひどくシワが寄っていた。
苦い笑みを浮かべながらも、それでも彼を抱きしめた。
「ありがとう……。今度は、これ着てデートしよう……」
そう小さく呟けば、彼は寝言で返事をしていた。
今日は、少しだけ彼の世界に僕が入れたような気がしていた。
怖かったけれど、嫌ではなかった。
それに、嬉しかった。
彼が起きるまで、僕はずっとにやにやとした笑みを浮かべていた。
END
10
この作品は感想を受け付けておりません。
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