2 / 6
買ったはいいものの
しおりを挟む
翌朝、俺はぽかぽかしたまま朝を迎えていた。
ムサシは普通に、俺を揺さぶって起こしていた。
「タケト、朝だ。起きろ」
その手の温かさと落ち着いた声に、俺はすんなりと目を覚ますことができていた。
布団から出ればもちろん寒いけど、ムサシは俺を軽々と姫抱きしながら洗面所まで運んでくれた。
これは俺が事前に設定しておいた機能だった。
「タケト、いい目覚めだな」
「うん。ムサシのおかげだよ、ありがとう」
どんなに眠くても強制的に移動させられることによって、俺はすぐさま顔を洗って準備にとりかかることができていた。
その後、ムサシを充電させて俺はパンを焼いて部屋の掃除をする。
ムサシは床に寝転んで、静かに目を閉じていた。
ただの物体として横たわるその姿を見つめながら、俺は呟く。
「本当に、買ってよかった……」
もっと金を出せば、ムサシに家事機能も付けられたのだけれども、俺はそこまで必要としていなかった。
ムサシはあくまでも、寝かしつけと目覚ましの機能しかついていなかったんだ。
その他のオプション機能は、姫抱き運搬や抱っこ機能。
さらに金を出せば、授乳機能や食事、排泄機能なんかもつけられるらしい。
俺はさすがにそこに金をかけるよりかは、ムサシのこの見た目に金をかけたかった。
ムサシは常に全裸だけど、見ているだけでも目が幸せだったんだ。
充電時間も長いため、仕事から帰ってくる頃にはまた起動できるはずだ。
「ムサシ、行ってきます」
返事がないとわかっていても、挨拶をしてから俺は家を出た。
外は相変わらず寒かったけど、俺の心はほくほくと温かかった。
***
家に帰って、夕飯を食べて風呂に入る。
明日からさらに冷え込むみたいで、風呂から上がったらすぐさまムサシを起動した。
「おはよう、ムサシ。布団あっためといてくれないか?」
「わかった」
のそのそと、ムサシは布団にもぐりこむ。
俺は熱いお茶を飲みながら、その姿を眺めていた。
俺の布団で、裸で待つ俺好みの男がいる。
「なんか、いいな。すごくいい」
思わずそんな言葉を口にすれば、ムサシは不思議そうに目を丸くしていた。
しばらくして、俺は寝る準備をして布団に入る。
そこはすでにほかほかと温かくて、俺はそのまま目を閉じた。
「今日も、竿はいいのか?」
「うん。必要になったら言うからいいよ。おやすみ、ムサシ」
「おやすみ、タケト」
そう俺は、夢の世界へと旅立った。
***
次の日もその次の日も、俺はすっきりと目覚めてぐっすりと眠ることができていた。
どんなに手足が冷えていても、ムサシに抱きつけばすぐにあったまった。
それに姫抱きのおかげで頭が回る時間も早くなった。
今日も充電して、ムサシに挨拶をしてから家を出る。
職場でも最近顔色が違うとか言われて、俺はムサシの効果を実感していた。
「もう、手放せないな」
そんなことを考えていたある日、俺は猛烈にムラついていた。
客の男が、とんでもなくいい男だったからだ。
セーターが盛り上がるほどに大きな体格をして、その上にはさらに大きなコートを、あろうことか前を閉めずに羽織っていた。
以前の俺だったら、その筋肉に惚れこんで思わず涎を垂らしているところだった。
しかし今となっては、その筋肉はムサシの比じゃなかった。
彼女にプロポーズすると言っていたその男は、大きな体を縮こませながら勇気を持って花屋に来てくれたんだ。
そして、赤い薔薇の花束を買ってくれた。
「今夜、高級ホテルのディナーに誘っているんです。それで、夜景を見ながらこの花束と指輪を……」
プロポーズの内容も聞かせてもらって、俺は大いに妄想した。
もちろん、ムサシと俺でだ。
まずムサシにスーツが似合いすぎる。
ぱつぱつになった白いシャツの上に、それを引き締めるような黒いジャケット。
ありだな、うん。
幸せのお裾分けをしてもらったようで、俺はほかほかとした気持ちを抱えながら真面目に働いた。
誰かの笑顔や、幸せに寄り添うことができる。もちろん悲しい場面もあるけれど、それでも俺はこの花屋の仕事が好きだと思った。
退勤時間が近づくにつれて、その気持ちは落ち着いていく。
もちろん、客の笑顔は嬉しくもあった。でもそれと同時に、無償に寂しくなってきたんだ。
ムサシはモノであって、人じゃない。
家に帰っても、まだ充電中で出迎えてはくれなかった。
「ただいま、ムサシ」
それでも、俺はムサシに挨拶を欠かさなかった。
そうしたかったからだ。
いつものように風呂からあがって、充電中の肌をそっと撫でた。
その肌はとても冷たくて、人間ではないことを思い知らされる。
「ムサシ」
どれほど抱きしめられても、どれほど優しく微笑まれても。
俺の名前を呼んでくれていても。
返ってくる気持ちは、本物じゃないんだ。
胸の奥が、ちくりと痛む。
部屋は相変わらず寒いはずなのに、涙が出るほど熱かった。
そして俺は、無意識に呟いた。
「……ムサシ。俺、寂しいよ」
返事が返ってくるはずのない無音の中で。
俺はかすかに震える手で、その冷たい肌を撫で続けた。
まるで、その温度を求めるかのように。
ムサシは普通に、俺を揺さぶって起こしていた。
「タケト、朝だ。起きろ」
その手の温かさと落ち着いた声に、俺はすんなりと目を覚ますことができていた。
布団から出ればもちろん寒いけど、ムサシは俺を軽々と姫抱きしながら洗面所まで運んでくれた。
これは俺が事前に設定しておいた機能だった。
「タケト、いい目覚めだな」
「うん。ムサシのおかげだよ、ありがとう」
どんなに眠くても強制的に移動させられることによって、俺はすぐさま顔を洗って準備にとりかかることができていた。
その後、ムサシを充電させて俺はパンを焼いて部屋の掃除をする。
ムサシは床に寝転んで、静かに目を閉じていた。
ただの物体として横たわるその姿を見つめながら、俺は呟く。
「本当に、買ってよかった……」
もっと金を出せば、ムサシに家事機能も付けられたのだけれども、俺はそこまで必要としていなかった。
ムサシはあくまでも、寝かしつけと目覚ましの機能しかついていなかったんだ。
その他のオプション機能は、姫抱き運搬や抱っこ機能。
さらに金を出せば、授乳機能や食事、排泄機能なんかもつけられるらしい。
俺はさすがにそこに金をかけるよりかは、ムサシのこの見た目に金をかけたかった。
ムサシは常に全裸だけど、見ているだけでも目が幸せだったんだ。
充電時間も長いため、仕事から帰ってくる頃にはまた起動できるはずだ。
「ムサシ、行ってきます」
返事がないとわかっていても、挨拶をしてから俺は家を出た。
外は相変わらず寒かったけど、俺の心はほくほくと温かかった。
***
家に帰って、夕飯を食べて風呂に入る。
明日からさらに冷え込むみたいで、風呂から上がったらすぐさまムサシを起動した。
「おはよう、ムサシ。布団あっためといてくれないか?」
「わかった」
のそのそと、ムサシは布団にもぐりこむ。
俺は熱いお茶を飲みながら、その姿を眺めていた。
俺の布団で、裸で待つ俺好みの男がいる。
「なんか、いいな。すごくいい」
思わずそんな言葉を口にすれば、ムサシは不思議そうに目を丸くしていた。
しばらくして、俺は寝る準備をして布団に入る。
そこはすでにほかほかと温かくて、俺はそのまま目を閉じた。
「今日も、竿はいいのか?」
「うん。必要になったら言うからいいよ。おやすみ、ムサシ」
「おやすみ、タケト」
そう俺は、夢の世界へと旅立った。
***
次の日もその次の日も、俺はすっきりと目覚めてぐっすりと眠ることができていた。
どんなに手足が冷えていても、ムサシに抱きつけばすぐにあったまった。
それに姫抱きのおかげで頭が回る時間も早くなった。
今日も充電して、ムサシに挨拶をしてから家を出る。
職場でも最近顔色が違うとか言われて、俺はムサシの効果を実感していた。
「もう、手放せないな」
そんなことを考えていたある日、俺は猛烈にムラついていた。
客の男が、とんでもなくいい男だったからだ。
セーターが盛り上がるほどに大きな体格をして、その上にはさらに大きなコートを、あろうことか前を閉めずに羽織っていた。
以前の俺だったら、その筋肉に惚れこんで思わず涎を垂らしているところだった。
しかし今となっては、その筋肉はムサシの比じゃなかった。
彼女にプロポーズすると言っていたその男は、大きな体を縮こませながら勇気を持って花屋に来てくれたんだ。
そして、赤い薔薇の花束を買ってくれた。
「今夜、高級ホテルのディナーに誘っているんです。それで、夜景を見ながらこの花束と指輪を……」
プロポーズの内容も聞かせてもらって、俺は大いに妄想した。
もちろん、ムサシと俺でだ。
まずムサシにスーツが似合いすぎる。
ぱつぱつになった白いシャツの上に、それを引き締めるような黒いジャケット。
ありだな、うん。
幸せのお裾分けをしてもらったようで、俺はほかほかとした気持ちを抱えながら真面目に働いた。
誰かの笑顔や、幸せに寄り添うことができる。もちろん悲しい場面もあるけれど、それでも俺はこの花屋の仕事が好きだと思った。
退勤時間が近づくにつれて、その気持ちは落ち着いていく。
もちろん、客の笑顔は嬉しくもあった。でもそれと同時に、無償に寂しくなってきたんだ。
ムサシはモノであって、人じゃない。
家に帰っても、まだ充電中で出迎えてはくれなかった。
「ただいま、ムサシ」
それでも、俺はムサシに挨拶を欠かさなかった。
そうしたかったからだ。
いつものように風呂からあがって、充電中の肌をそっと撫でた。
その肌はとても冷たくて、人間ではないことを思い知らされる。
「ムサシ」
どれほど抱きしめられても、どれほど優しく微笑まれても。
俺の名前を呼んでくれていても。
返ってくる気持ちは、本物じゃないんだ。
胸の奥が、ちくりと痛む。
部屋は相変わらず寒いはずなのに、涙が出るほど熱かった。
そして俺は、無意識に呟いた。
「……ムサシ。俺、寂しいよ」
返事が返ってくるはずのない無音の中で。
俺はかすかに震える手で、その冷たい肌を撫で続けた。
まるで、その温度を求めるかのように。
0
あなたにおすすめの小説
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
おすすめのマッサージ屋を紹介したら後輩の様子がおかしい件
ひきこ
BL
名ばかり管理職で疲労困憊の山口は、偶然見つけたマッサージ店で、長年諦めていたどうやっても改善しない体調不良が改善した。
せっかくなので後輩を連れて行ったらどうやら様子がおかしくて、もう行くなって言ってくる。
クールだったはずがいつのまにか世話焼いてしまう年下敬語後輩Dom ×
(自分が世話を焼いてるつもりの)脳筋系天然先輩Sub がわちゃわちゃする話。
『加減を知らない初心者Domがグイグイ懐いてくる』と同じ世界で地続きのお話です。
(全く別の話なのでどちらも単体で読んでいただけます)
https://www.alphapolis.co.jp/novel/21582922/922916390
サブタイトルに◆がついているものは後輩視点です。
同人誌版と同じ表紙に差し替えました。
表紙イラスト:浴槽つぼカルビ様(X@shabuuma11 )ありがとうございます!
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる