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買ったはいいものの
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翌朝、俺はぽかぽかしたまま朝を迎えていた。
ムサシは普通に、俺を揺さぶって起こしていた。
「タケト、朝だ。起きろ」
その手の温かさと落ち着いた声に、俺はすんなりと目を覚ますことができていた。
布団から出ればもちろん寒いけど、ムサシは俺を軽々と姫抱きしながら洗面所まで運んでくれた。
これは俺が事前に設定しておいた機能だった。
「タケト、いい目覚めだな」
「うん。ムサシのおかげだよ、ありがとう」
どんなに眠くても強制的に移動させられることによって、俺はすぐさま顔を洗って準備にとりかかることができていた。
その後、ムサシを充電させて俺はパンを焼いて部屋の掃除をする。
ムサシは床に寝転んで、静かに目を閉じていた。
ただの物体として横たわるその姿を見つめながら、俺は呟く。
「本当に、買ってよかった……」
もっと金を出せば、ムサシに家事機能も付けられたのだけれども、俺はそこまで必要としていなかった。
ムサシはあくまでも、寝かしつけと目覚ましの機能しかついていなかったんだ。
その他のオプション機能は、姫抱き運搬や抱っこ機能。
さらに金を出せば、授乳機能や食事、排泄機能なんかもつけられるらしい。
俺はさすがにそこに金をかけるよりかは、ムサシのこの見た目に金をかけたかった。
ムサシは常に全裸だけど、見ているだけでも目が幸せだったんだ。
充電時間も長いため、仕事から帰ってくる頃にはまた起動できるはずだ。
「ムサシ、行ってきます」
返事がないとわかっていても、挨拶をしてから俺は家を出た。
外は相変わらず寒かったけど、俺の心はほくほくと温かかった。
***
家に帰って、夕飯を食べて風呂に入る。
明日からさらに冷え込むみたいで、風呂から上がったらすぐさまムサシを起動した。
「おはよう、ムサシ。布団あっためといてくれないか?」
「わかった」
のそのそと、ムサシは布団にもぐりこむ。
俺は熱いお茶を飲みながら、その姿を眺めていた。
俺の布団で、裸で待つ俺好みの男がいる。
「なんか、いいな。すごくいい」
思わずそんな言葉を口にすれば、ムサシは不思議そうに目を丸くしていた。
しばらくして、俺は寝る準備をして布団に入る。
そこはすでにほかほかと温かくて、俺はそのまま目を閉じた。
「今日も、竿はいいのか?」
「うん。必要になったら言うからいいよ。おやすみ、ムサシ」
「おやすみ、タケト」
そう俺は、夢の世界へと旅立った。
***
次の日もその次の日も、俺はすっきりと目覚めてぐっすりと眠ることができていた。
どんなに手足が冷えていても、ムサシに抱きつけばすぐにあったまった。
それに姫抱きのおかげで頭が回る時間も早くなった。
今日も充電して、ムサシに挨拶をしてから家を出る。
職場でも最近顔色が違うとか言われて、俺はムサシの効果を実感していた。
「もう、手放せないな」
そんなことを考えていたある日、俺は猛烈にムラついていた。
客の男が、とんでもなくいい男だったからだ。
セーターが盛り上がるほどに大きな体格をして、その上にはさらに大きなコートを、あろうことか前を閉めずに羽織っていた。
以前の俺だったら、その筋肉に惚れこんで思わず涎を垂らしているところだった。
しかし今となっては、その筋肉はムサシの比じゃなかった。
彼女にプロポーズすると言っていたその男は、大きな体を縮こませながら勇気を持って花屋に来てくれたんだ。
そして、赤い薔薇の花束を買ってくれた。
「今夜、高級ホテルのディナーに誘っているんです。それで、夜景を見ながらこの花束と指輪を……」
プロポーズの内容も聞かせてもらって、俺は大いに妄想した。
もちろん、ムサシと俺でだ。
まずムサシにスーツが似合いすぎる。
ぱつぱつになった白いシャツの上に、それを引き締めるような黒いジャケット。
ありだな、うん。
幸せのお裾分けをしてもらったようで、俺はほかほかとした気持ちを抱えながら真面目に働いた。
誰かの笑顔や、幸せに寄り添うことができる。もちろん悲しい場面もあるけれど、それでも俺はこの花屋の仕事が好きだと思った。
退勤時間が近づくにつれて、その気持ちは落ち着いていく。
もちろん、客の笑顔は嬉しくもあった。でもそれと同時に、無償に寂しくなってきたんだ。
ムサシはモノであって、人じゃない。
家に帰っても、まだ充電中で出迎えてはくれなかった。
「ただいま、ムサシ」
それでも、俺はムサシに挨拶を欠かさなかった。
そうしたかったからだ。
いつものように風呂からあがって、充電中の肌をそっと撫でた。
その肌はとても冷たくて、人間ではないことを思い知らされる。
「ムサシ」
どれほど抱きしめられても、どれほど優しく微笑まれても。
俺の名前を呼んでくれていても。
返ってくる気持ちは、本物じゃないんだ。
胸の奥が、ちくりと痛む。
部屋は相変わらず寒いはずなのに、涙が出るほど熱かった。
そして俺は、無意識に呟いた。
「……ムサシ。俺、寂しいよ」
返事が返ってくるはずのない無音の中で。
俺はかすかに震える手で、その冷たい肌を撫で続けた。
まるで、その温度を求めるかのように。
ムサシは普通に、俺を揺さぶって起こしていた。
「タケト、朝だ。起きろ」
その手の温かさと落ち着いた声に、俺はすんなりと目を覚ますことができていた。
布団から出ればもちろん寒いけど、ムサシは俺を軽々と姫抱きしながら洗面所まで運んでくれた。
これは俺が事前に設定しておいた機能だった。
「タケト、いい目覚めだな」
「うん。ムサシのおかげだよ、ありがとう」
どんなに眠くても強制的に移動させられることによって、俺はすぐさま顔を洗って準備にとりかかることができていた。
その後、ムサシを充電させて俺はパンを焼いて部屋の掃除をする。
ムサシは床に寝転んで、静かに目を閉じていた。
ただの物体として横たわるその姿を見つめながら、俺は呟く。
「本当に、買ってよかった……」
もっと金を出せば、ムサシに家事機能も付けられたのだけれども、俺はそこまで必要としていなかった。
ムサシはあくまでも、寝かしつけと目覚ましの機能しかついていなかったんだ。
その他のオプション機能は、姫抱き運搬や抱っこ機能。
さらに金を出せば、授乳機能や食事、排泄機能なんかもつけられるらしい。
俺はさすがにそこに金をかけるよりかは、ムサシのこの見た目に金をかけたかった。
ムサシは常に全裸だけど、見ているだけでも目が幸せだったんだ。
充電時間も長いため、仕事から帰ってくる頃にはまた起動できるはずだ。
「ムサシ、行ってきます」
返事がないとわかっていても、挨拶をしてから俺は家を出た。
外は相変わらず寒かったけど、俺の心はほくほくと温かかった。
***
家に帰って、夕飯を食べて風呂に入る。
明日からさらに冷え込むみたいで、風呂から上がったらすぐさまムサシを起動した。
「おはよう、ムサシ。布団あっためといてくれないか?」
「わかった」
のそのそと、ムサシは布団にもぐりこむ。
俺は熱いお茶を飲みながら、その姿を眺めていた。
俺の布団で、裸で待つ俺好みの男がいる。
「なんか、いいな。すごくいい」
思わずそんな言葉を口にすれば、ムサシは不思議そうに目を丸くしていた。
しばらくして、俺は寝る準備をして布団に入る。
そこはすでにほかほかと温かくて、俺はそのまま目を閉じた。
「今日も、竿はいいのか?」
「うん。必要になったら言うからいいよ。おやすみ、ムサシ」
「おやすみ、タケト」
そう俺は、夢の世界へと旅立った。
***
次の日もその次の日も、俺はすっきりと目覚めてぐっすりと眠ることができていた。
どんなに手足が冷えていても、ムサシに抱きつけばすぐにあったまった。
それに姫抱きのおかげで頭が回る時間も早くなった。
今日も充電して、ムサシに挨拶をしてから家を出る。
職場でも最近顔色が違うとか言われて、俺はムサシの効果を実感していた。
「もう、手放せないな」
そんなことを考えていたある日、俺は猛烈にムラついていた。
客の男が、とんでもなくいい男だったからだ。
セーターが盛り上がるほどに大きな体格をして、その上にはさらに大きなコートを、あろうことか前を閉めずに羽織っていた。
以前の俺だったら、その筋肉に惚れこんで思わず涎を垂らしているところだった。
しかし今となっては、その筋肉はムサシの比じゃなかった。
彼女にプロポーズすると言っていたその男は、大きな体を縮こませながら勇気を持って花屋に来てくれたんだ。
そして、赤い薔薇の花束を買ってくれた。
「今夜、高級ホテルのディナーに誘っているんです。それで、夜景を見ながらこの花束と指輪を……」
プロポーズの内容も聞かせてもらって、俺は大いに妄想した。
もちろん、ムサシと俺でだ。
まずムサシにスーツが似合いすぎる。
ぱつぱつになった白いシャツの上に、それを引き締めるような黒いジャケット。
ありだな、うん。
幸せのお裾分けをしてもらったようで、俺はほかほかとした気持ちを抱えながら真面目に働いた。
誰かの笑顔や、幸せに寄り添うことができる。もちろん悲しい場面もあるけれど、それでも俺はこの花屋の仕事が好きだと思った。
退勤時間が近づくにつれて、その気持ちは落ち着いていく。
もちろん、客の笑顔は嬉しくもあった。でもそれと同時に、無償に寂しくなってきたんだ。
ムサシはモノであって、人じゃない。
家に帰っても、まだ充電中で出迎えてはくれなかった。
「ただいま、ムサシ」
それでも、俺はムサシに挨拶を欠かさなかった。
そうしたかったからだ。
いつものように風呂からあがって、充電中の肌をそっと撫でた。
その肌はとても冷たくて、人間ではないことを思い知らされる。
「ムサシ」
どれほど抱きしめられても、どれほど優しく微笑まれても。
俺の名前を呼んでくれていても。
返ってくる気持ちは、本物じゃないんだ。
胸の奥が、ちくりと痛む。
部屋は相変わらず寒いはずなのに、涙が出るほど熱かった。
そして俺は、無意識に呟いた。
「……ムサシ。俺、寂しいよ」
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まるで、その温度を求めるかのように。
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